ピムとポム

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ピムとポム』(原題:De Pim-en-Pomnibus)は、オランダ絵本シリーズ。原作はミース・バウハウス、絵はフィープ・ヴェステンドルプオランダ語版。もともとは1958年(昭和33年)から1971年(昭和46年)までオランダのアムステルダムの新聞『ヘット・パロール』の子供ページに毎週連載されていた挿絵つきの話。オランダだけでなく日本でも翻訳・出版されている。

2008年(平成20年)にオランダで絵本を原作としたアニメ、『De avonturen van Pim & Pom(ピムとポムの冒険)』が製作されており、スウェーデンデンマークフィンランドノルウェースロベニアで放映された[1]2014年には映画も公開されている。日本では2010年(平成22年)4月にカートゥーン ネットワークで『こねこのピムとポム』、2012年(平成24年)9月にNHK教育テレビで『ピムとポムのちっちゃな冒険』として、それぞれ日本語版として吹替放映されている。

あらすじ[編集]

登場キャラクター[編集]

ピム
好奇心旺盛で遊び好きなトラネコ。楽観的で素直な性格で、考える前に行動してしまう。ポムに大きな信頼を寄せている。設定ではグレーだが、白く描かれることも多い。
ポム
ピムよりちょっとだけお兄さんの黒ネコ。しっかり者で、ちょっぴりおませさん。つい知ったかぶりをしてしまうこともある。
お姉さん
ピムとポムの飼い主で、2匹をとても大切にしている。一人暮らしで、新聞社のライターとして働いている。
黄色い鳥さん
ピムとポムをいつも近くで見守っている鳥。人知れずピムとポムに突っ込みを入れていることもある。
フレッド
近所に住む犬で、おっとりとした優しい性格。のんびりしていて、ちょっとドジな一面もある。
パイ
近所に住むネコで、ピムとポムの遊び友達。スケートは苦手だけれど、ダンスはとても上手。

書籍[編集]

オランダ語版は2005年(平成17年)に初めて発売。日本語版は2013年(平成25年)に金の星社より絵本が出版。

  • ピムとポム1「ふたごがきた」(2013年8月発行)
  • ピムとポム2「ねこのえんそうかい」(2013年10月発行)
  • ピムとポム3「しんぶんにのりたい」(2013年11月発行)

いずれも翻訳:日笠千晶

De avonturen van Pim & Pom[編集]

2008年にオランダのニコロデオンで放映された。全52話。各話5分。

2010年、2011年にシネキッド子ども映画祭 審査員賞を受賞。

2014年4月には、オランダで映画「Pim & Pom: Het Grote Avontuurオランダ語版」(70分)が公開されている。

スタッフ
ストーリー:Mies Bouhuys
アニメーション:Marieke van Middelkoop、Hanneke van der Linden
台本:Fiona van Heemstra
ディレクター:Gioia Smid
音楽:Alex Debicki
プロデューサー:Pim & Pom bv、Fiep Westendorp Illustrations、Hans van der Voort、Gioia Smid

こねこのピムとポム[編集]

2010年4月3日~2010年12月3日にカートゥーン ネットワークで放映された。全26話。各話5分。副音声はオランダ語[2]

ピムとポム、お姉さんやナレーターなど、菊池桃子が1人9役で読み聞かせ風に声をあてている[3]

ピムとポムのちっちゃな冒険[編集]

2012年9月3日~2012年10月5日にNHK教育テレビのアニメワールドで放映された。全25話。各話5分。

(2013年度以降はNHK教育テレビのミニアニメで後期(10月~3月)水曜日に放映されている)

スタッフ
翻訳:日笠千晶
演出:岩見純一
調整:金谷和美
大谷育江(ピム)、高山みなみ(ポム)、三石琴乃(ナレーター、お姉さん)
話数 サブタイトル
1 海の中
2 迷子
3 お坊ちゃま
4 親戚
5 馬に乗ろう
6 月のおじさん
7 芸術家
8 交通ルール
9 きゅうじょたい
10 ネズミくん
11 みんなで踊ろう
12 さよならポッポ
13 プレゼント
14 楽しいスケート
15 ネコの世話係
16 宝探し
17 童話
18 世界の端っこ
19 親友
20 がんばりやさん
21 学校
22 飛びたいな
23 イースターの卵
24 この子 だれの子?
25 ピムポムケーキ

脚注[編集]

外部リンク[編集]