ピエール・オーギュスト・コット

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ピエール・オーギュスト・コット
コット『春』(1873年)

ピエール・オーギュスト・コットPierre Auguste Cot, 1837年2月17日 - 1883年8月2日)はフランスアカデミック絵画画家

生涯[編集]

コットはベダリュー(en:Bédarieux)に生まれ、最初にトゥールーズの美術学校で学んだ後、パリに行き、レオン・コニエアレクサンドル・カバネルウィリアム・アドルフ・ブグローの下で勉強した。1870年代から、コットの人気は急上昇し、1874年にはレジオンドヌール勲章のシュヴァリエを受勲した。

コットの作品のいくつかは今でも人気が衰えず、その中でも有名なのが、ブランコに揺れる恋人2人を描いた『春』、それに『嵐』である。この2作はニューヨークメトロポリタン美術館にかかっている。

コットは肖像画でも有名だが、実は作品の大部分が肖像画で、『嵐』のような不朽の造形作品はむしろ稀である。

代表作[編集]

コット『オフィーリア』(1870年)
  • ディオニュシア(Dionysia, 1870年台湾、奇美博物館
  • オフィーリア (Ophelia, 1870年
  • 春(Le Printemps, 1873年ニューヨーク、メトロポリタン美術館
  • 嵐(La Tempête, 1880年
  • 読書灯(La Liseuse, 1880年頃)
  • ジプシーの女(La Bohémienne

コットの作品の多くはパリのルーヴル美術館のコレクションの中にある。

弟子[編集]