ピアノ曲

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ピアノ曲(ピアノきょく)は、ピアノ演奏するために作られた曲をいう。

ピアノの音色は、古今、多くの作曲家の心を捉え、数々の楽曲が作られてきた。ピアノの優れた曲を多数残しているクラシックの大作曲家は、モーツァルトベートーベンシューベルトメンデルスゾーンショパンシューマンリストブラームスフォーレドビュッシーチャイコフスキーラフマニノフなどである。とりわけ、ショパンはピアノの詩人、と呼ばれているように、和音1つとっても、その響きが考えつくされた、もっともよく響く和音が選ばれている。

主な作曲家と作品

(ソナタについては、ピアノソナタの項を参照のこと)

特に広く知られた作品を作曲家の生年順に並べてある。なお、独奏曲以外の作品も含む。

参考

18世紀の前半にピアノ(当時は現代式のものではなくフォルテピアノ)がそれほど普及していたわけではなく、バロック音楽のうちで今日「ピアノ曲」として扱われている曲の多くは、もともとチェンバロのために作曲された。次の作曲家のチェンバロ作品は、19世紀以降のピアノ曲に影響を与えたり、あるいは現在でもピアノで演奏されて親しまれている。

ピアノの練習曲

練習曲は、指を動きやすく強くする目的で書かれた曲である。ツェルニーは多数の優れた練習曲を残している。100番練習曲、110番練習曲、30番練習曲、40番練習曲、50番練習曲、60番練習曲がその代表的なもので、この順に難しくなっていく。ハノンバイエルモシェレスブラームスも優れた練習曲を残している。

ショパンのエチュード(練習曲)は、ただ、指の練習だけが目的ではなく、一つの完成した芸術作品になっている。そのほか、リストの超絶技巧練習曲や、ドビュッシーの12の練習曲は非常に難易度の高い練習曲である。ラフマニノフの前奏曲集やシューマンのトッカータもピアノの高度な技巧を要する難曲の1つであるが、これらの曲は難しいだけでなく、輝かしい演奏効果を持っている。

片手のためのピアノ曲

片手のためのピアノ曲とは、右手もしくは左手だけで演奏する曲である。片手の強化や、片手が使えない人のために書かれたもので、音域、演奏効果などの問題から左手用のものが圧倒的に多い。

片手のピアノ曲は、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハなどが練習曲として書き始めた。19世紀に入ると、練習曲と共にピアニスティックな演奏会用作品が見られるようになる。20世紀に入ると、第一次世界大戦で右腕を失ったパウル・ヴィトゲンシュタインの委嘱により多くの独奏曲及びピアノ協奏曲が作られた。最近では、舘野泉間宮芳生などに作品を委嘱し、初演している。

代表的な片手用のピアノ曲

他多数。

3手用以上の奇数手のピアノ曲

連弾や4手用、6手用、8手用などがポピュラーであろうが、カーゲルの「Der Eid des Hippokrates」(1984)やブソッティの「Per Tre sul Piano](1959)・フェルドマンの「Piano for Three Hands](1957)などでは3手用、この他ラヴェルの「Frontispice pour piano]5手用のピアノ曲がある。

ジャズ・ポピュラー音楽

ジャズピアニストはピアノトリオなどでの演奏が主だが、時にピアノ独奏による作品を発表する。

その他のポピュラー音楽ではリチャード・クレイダーマンの「渚のアデリーヌ」、坂本龍一の「ウラBTTB」などが特に著名である。

関連項目