ビル・ローレンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。J.vivisection (会話 | 投稿記録) による 2015年3月9日 (月) 12:58個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (Because there is another person having the same name, there is a guiding link to the disambiguation page.)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ビル・ローレンス: Bill Lawrence1931年3月24日 - 2013年11月2日)は、エレクトリック・ギターピックアップの製作者である。ドイツケルン近郊出身。

概要

エレクトリックギター史の初期からピックアップ製作に携わり、特にリプレイスメント(交換)用のピックアップ開発で功績を残している。 ジミ・ヘンドリックスのストラトの改造、セットアップを手掛け、後にディマジオ社を立ち上げるラリー・ディマジオバルトリーニ社を立ち上げるビル・バルトリーニの両者にピックアップ製作を基礎から指導した。

代表的なピックアップにL-250、L-500が有る。外見上の特徴としてポールピースがブレード状にデザインされ、磁性の途切れる部分が無い。これはチョーキング時の音切れを考慮したものだとされている。

ビル・ローレンスの初期のユーザーではジョー・ペリーが有名である。後にダイムバッグ・ダレルヌーノ・ベッテンコートの使用で音質やデザインの確かさが再認識された。セイモア・ダンカンがダレルの為に開発した「ダイムバッカー」はビル・ローレンスのピックアップ・デザインの特徴を模倣し、踏襲した概観と構造を備えている。

一時期、彼の名を冠しモリダイラ楽器がギターを製造していた。代表的なモデルは森高千里モデル、シャケモデル、五十嵐美貴SHOW-YA)、伊藤浩樹モデル(ECHOES)、はたけモデルなど。シグネチャモデルが殆どだった事と、安価であったイメージが先行し、商業的にはあまり成功はしなかった(廉価版ブランドとして「Bill's Brothers」というブランドも存在したが、Bill Laurenceのピックアップは採用されていなかった)。また一時、プリンスが使用した事で知られるホーナー社製のテレキャスタータイプのギター「マッドキャット」のOEM生産を行っていた。これにはBill Laurenceブランド製とH.S.Andersonブランド製の二種類があり、H.S.Andersonブランドの物は復刻版ギターが極少数生産、販売されている。

2013年11月2日に死去した[1]

出典

  1. ^ Guitar And Pickup Designer Bill Lawrence Passes Away” (英語). ギブソン (2013年11月4日). 2014年2月10日閲覧。

外部リンク