ビル・ローレンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ビル・ローレンス: Bill Lawrence1931年3月24日 - 2013年11月2日[1]は、エレクトリック・ギターピックアップの製作者である。ドイツケルン近郊出身。

概要[編集]

エレクトリックギター史の初期からピックアップ製作に携わり、特にリプレイスメント(交換)用のピックアップ開発で功績を残している。 ジミ・ヘンドリックスのストラトの改造、セットアップを手掛け、後にディマジオ社を立ち上げるラリー・ディマジオバルトリーニ社を立ち上げるビル・バルトリーニの両者にピックアップ製作を基礎から指導した。

ビルの独自に手がけたピックアップに、代表的な仕様の『L-250』、『L-500』等がある。 特徴としてポールピースが従来のスポット状ではなくブレード状に弦間に隙間なくデザインされ、チョーキング時の音切れを考慮したもので、これは追従する他メーカーの先駆けである。

ビル・ローレンスの初期のユーザーで著名なのはジョー・ペリーである。また、90年代頃にダイムバッグ・ダレルヌーノ・ベッテンコートの使用で音質やデザインの確かさが再認識された。 セイモア・ダンカンがダレルの為に開発した「ダイムバッカー」はビル・ローレンスのピックアップ・デザインの特徴を模倣し、踏襲した概観と構造を備えている。

日本国内のギター・ベースブランド[編集]

1980年代初めから90年代半ばまでモリダイラ楽器の販売、モーリス楽器製造の製造で、彼の名を冠したブランドが存在した。よく知られるモデルは木暮武彦(シャケ)、五十嵐美貴SHOW-YA)、奥井香、伊藤浩樹(ECHOES)、はたけ森高千里などのシグネイチャーモデルである。ヴィンテージフェンダー系の記号だけに留まらない、ビルローレンスのピックアップを活かした創作的モデルも多く存在した。 シグネイチャーモデルの中でも木暮モデルは、当時日本一の記録的売り上げを誇ったものの、ブランドとしては当時大きな成功はしなかった。ピルローレンスとの契約終了後に「Bill's Brothers」というブランドも存在したが、Bill Lawrenceのピックアップは採用されていなかった)。 また、プリンスがプロモーションビデオで使用し有名になった同じモリダイラ楽器のH.S.Andersonテレキャスタータイプギター「マッドキャット」[2](プリンス使用の物は輸出向けのホーナーブランド)もH.S.Anderson消滅後にBill Lawrenceブランドで生産された。(のちに再度H.S.Andersonブランドにて限定再生産)

脚注[編集]

  1. ^ Guitar And Pickup Designer Bill Lawrence Passes Away” (英語). ギブソン (2013年11月4日). 2014年2月10日閲覧。
  2. ^ Far East “TELECASTER” 〜国産個性派テレキャスター・タイプ”. デジマート・マガジン (2015年2月4日). 2016年6月25日閲覧。

外部リンク[編集]