精舎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ビハーラから転送)
仏教用語
ヴィハーラ、ビハーラ
サンスクリット語 विहार vihāra
中国語 精舎
(拼音jīng shè)
日本語 精舎
(ローマ字: sho-ja)
テンプレートを表示
アジャンター石窟群(世界遺産)
エローラ石窟群(世界遺産)

精舎(しょうじゃ、विहारVihāra、ヴィハーラ、ビハーラ)とは、仏教比丘(出家修行者)が住する修道施設、寺院僧院のこと、また、その異名。

精舎とは、精行者の所居なるをいい、精妙の謂ではないとされる。また平たく言えば、精進する者たちの舎宅を意味し、立派な建物を意味するのではないとされる。

釈迦在世の主な精舎として、

  1. 祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)
  2. 竹林精舎(ちくりんしょうじゃ)
  3. 大林精舎(重閣講堂、彌猴池精舎)
  4. 霊鷲精舎(りょうじゅしょうじゃ)
  5. 菴羅樹園精舎(あんらじゅおんしょうじゃ)

という、いわゆる天竺五精舎(てんじくごしょうじゃ)がある。

ビハーラ[編集]

近年、各地の寺院などが、仏教精神を元に幼稚園介護ケアサービスを行う施設、またターミナルケア仏教ホスピス)を有し、これをビハーラと呼ぶ場合がある。これについてはビハーラ (医療)を参照。

マハーヴィハーラ[編集]

マハーヴィハーラ(Mahāvihāra)とは「偉大なヴィハーラ」「大僧院」との意味。以下などの大規模な僧院を指して使われることもある[1]

脚注[編集]

  1. ^ Patronage and Authority: Buddhist Monasteries in Early Medieval India”. 2004年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]