バファローベル

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バファローベル
Buffalo BELL
オリックス・バファローズ マスコット #222
2022年10月13日京セラドーム大阪にて
基本情報
選手情報
ポジション マスコット
初出場 2011年
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

バファローベル(Buffalo BELL)は、日本プロ野球オリックス・バファローズマスコットキャラクターである。2011年1月8日の球団ブランド一新に合わせて、それまでのネッピー・リプシーに代わって、兄のバファローブルとともに登場した。背番号はリプシーから受け継いだ222。「バファローベル」は誤表記。

概要[編集]

バッファローオリックスを掛け合わせた架空の生き物の姿をしている[1]京セラドーム大阪の地下資材庫に設けられた「オリックス・バファローズ研究開発室」を任されているマッドサイエンティストの「八カセ」が勝手に開発した、時空を超える牛型ロボットという設定[2]。実際のデザインを担当したのはイラストレーターの幸池重季である[3][4]

名前は2011年1月8日のマスコット発表から23日まで一般公募され[5]、5328件の応募の中から選定し、3月8日に公式発表[6]された[6]。バファローベルという名前には、英語のBellから、勝利の「鐘」を鳴らす勝利の女神という意味が込められている[7]。また、フランス語のBelleから、かわいさと「美しさ」を兼ね備えたマスコットという意味も込められている。背中のネームは「B-BELL」と表記。

球場への初登場は2011年2月27日高知県立春野運動公園野球場での対阪神オープン戦。公式試合デビューは4月12日京セラドーム大阪での対福岡ソフトバンクホークス戦。

セ・パ交流戦東京ヤクルトスワローズのマスコット・燕太郎にいじられたことをきっかけに、インターネット上を中心に萌えキャラとして人気が出ており[3][4]、写真集も作られた[8]。バファローベルばかり注目されていることに、バファローブルはしょげているという[4]。予想外のブームに、球団側もバファローベルの露出に意欲的だという[4]

パフォーマンス[編集]

  • 試合前のステージ出演、写真撮影会、イニング間の応援・ミニイベント、ファンとのグリーティング、球場外での課外活動など、活動は多岐に渡る。
  • バファローズが勝利した際のヒーローインタビューでは選手と一緒に登場し、お立ち台に上がる。
  • ビジターゲームの場合も、マスコット交流の名目で相手チームの球場へ赴くことがある。セ・リーグとの交流戦では全ての遠征に帯同し、同リーグ戦では1チームにつき年間2試合のビジターゲームに参加する。
  • 携帯電話のオリックス公式サイトのバファローブルダイアリーにて日記を綴っている。閲覧には月額315円が必要。

マスコミへの露出[編集]

その他[編集]

  • 誕生当初はロボットであるという設定を意識してか固い動きが多かったが、現在、その設定は形骸化している。2011年7月1日のチア・マスコットステージでは産みの親であるはずの八カセがベルに誕生の経緯を問うという場面もあった。
  • マスコットステージにて八カセに突き飛ばされるなど、乱暴に扱われることがよくある。
  • マスコットステージでのトークによるとバファローブルとともに小学生くらいの年齢とのこと。
  • 前述の通りチア・マスコットステージは子供向けの内容だが、観客の大半は大人である。平日では子供が一人もいないといった事態も起こる。
  • イケメンが好きで、ライバルチームの選手にもかかわらずダルビッシュ有のファンである。そのことを八カセにからかわれることもある。
  • ファンの間での呼称は「ベルちゃん」「ベルたそ」[3]「たそべる」など。誤表記の「バッファローベル」で呼ばれることも多い。
  • 着ぐるみは株式会社 昌プロの製作。
  • アクションフィギュアがマックスファクトリーfigmaシリーズで2012年8月25日に発売された。プロ野球球団のマスコットがfigma化されるのはドアラトラッキーに続き3体目になる。なお、ビジターVer.が2012年7月29日のワンダーフェスティバルの数量限定イベント商品として先行販売、またWEB販売を期間限定で受け付けた。
  • 2017年6月9日のオリックス対中日1回戦で、クリス・マレーロが本塁打を放った際に本塁を空過したことを中日側にアピールされ本塁打が取り消しとなる(いわゆる幻の本塁打)事態が発生。この時、三本間でバファローベルとマレーロが接触しており、マレーロの走路が変わったことが本塁空過の原因とされ、バファローベルはバファローブルとともに球団から厳重注意を受けた[15][16]

脚注[編集]

  1. ^ 【オリックス】新ユニホーム!新キャラ! - 日刊スポーツ、2011年1月8日配信、2011年6月19日閲覧。
  2. ^ マスコットストーリー | オリックス・バファローズ研究開発室 Archived 2011年1月12日, at the Wayback Machine. - オリックス・バファローズ、2011年6月19日閲覧。
  3. ^ a b c d オリックスの“萌える”マスコットが人気 グッズ販売3倍に - MANTANWEB、2011年8月20日配信、2011年8月23日観覧。
  4. ^ a b c d e f バファローベルに萌え〜 オファー殺到 - 日刊スポーツ、2011年8月2日配信、2011年9月8日閲覧。
  5. ^ ニュース | 新マスコット名、大募集!! - オリックス・バファローズ、2011年1月8日配信、2011年6月19日閲覧。
  6. ^ a b 【オリックス】新マスコットの名前発表 - 日刊スポーツ、2011年3月8日配信。
  7. ^ 12球団マスコット大図鑑 オリックス・バファローズ - 週刊ベースボール2021年8月16・23日合併号
  8. ^ ベルちゃん写真集 オリの萌えキャラ”. 日刊スポーツ (2011年9月27日). 2011年9月30日閲覧。
  9. ^ 燕太郎 キモキモ動画 - スワローズ公式チャンネル、2011年06月01日配信、2011年8月14日観覧。
  10. ^ かわいすぎるマスコット-オリックス躍進の女神? - exciteニュース、2011年6月21日配信、2011年8月14日観覧。[リンク切れ]
  11. ^ ドアラを超えた! バファローベルは12球団最萌マスコットだ!! - 日刊SPA!、2011年7月21日配信、2011年8月14日観覧。
  12. ^ 8/4(木)「ブル&ベルイベント」を開催! - オリックス・バファローズ、2011年8月2日配信、2011年8月14日観覧。
  13. ^ バファローベル - TVでた蔵、2011年8月4日配信、2011年8月14日観覧。
  14. ^ 週間高世帯視聴率番組 - ビデオリサーチ、2011年8月14日観覧。
  15. ^ オリックス新助っ人マレーロの幻弾 マスコットが球団からお灸のワケ東スポWeb 2017年6月10日
  16. ^ オリ・マレーロ 本塁踏み忘れの一因 マスコットとハイタッチで走路外れたスポニチアネックス 2017年6月10日

参考書籍[編集]

外部リンク[編集]