ハナビラニカワタケ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Mens maximam (会話 | 投稿記録) による 2016年2月18日 (木) 09:38個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎概容)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ハナビラニカワタケ
ハナビラニカワタケ
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
: 異型担子菌綱 Heterobasidiomycetes
: シロキクラゲ目 Tremellales
: シロキクラゲ科 Tremellaceae
: シロキクラゲ属 Tremella
: ハナビラニカワタケ T. foliacea
学名
Tremella foliacea Pers.: Fr.
和名
ハナビラニカワタケ

ハナビラニカワタケ(花弁膠茸、学名Tremella foliacea)は、シロキクラゲ科シロキクラゲ属キノコ

概容

(にかわ)のように軟質で、くすんだ淡褐色または赤褐色のキノコである。形はシワのよった花びらに似ており、球形の塊になる[1]。世界的に広く分布するごく有り触れたキノコである。このキノコは、カシヤナギなどの広葉樹または針葉樹の、または枯枝(かれえだ)に活着(菌類などの胞子が根づいて生育すること)し[2]樹皮を破って花びら状に成長する[3]。ハナビラニカワタケの担子器は類球形で2〜4細胞からなり、シロキクラゲ目に共通する特徴である縦隔壁(縦に並んだ壁)によって分割されている[4]。なお、本種とトレメルラ・フロンドーサ Tremella frondosa、またはクロハナビラニカワタケ T. fimbriata は同一種であるとの説もあるが、決定的な結論にはいたっていない[3]

ほぼ無味無臭で、キクラゲ同様食用にできる。

脚注

  1. ^ 参考文献3 P.530、参考文献5 P.170他
  2. ^ 参考文献2 P.275
  3. ^ a b 参考文献3 P.530
  4. ^ 参考文献3 P.530他

参考文献

  1. 『朝日百科 キノコの世界』 著者:本郷次雄ほか 出版:朝日新聞社 ISBN 4023800112
  2. 『カラー版 きのこ図鑑』 著者:幼菌の会 出版:社団法人家の光協会 ISBN 4259539671
  3. 『山溪カラー名鑑 日本のきのこ』 著者:今関六也、大谷吉雄、本郷次雄 出版:山と溪谷社 ISBN 4635056058
  4. 『原色日本菌類図鑑』 著者:今関六也、本郷次雄 出版:保育社 ISBN 458630023X
  5. 『続 原色日本菌類図鑑』 著者:今関六也、本郷次雄 出版:保育社 ISBN 4586300426

関連項目