ニック・キリオス

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ニック・キリオス
Nick Kyrgios
ニック・キリオス
基本情報
フルネーム Nicholas Hilmy Kyrgios
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
出身地 同・キャンベラ
生年月日 (1995-04-27) 1995年4月27日(28歳)
身長 193cm
体重 78kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2013年
ツアー通算 1勝
シングルス 1勝
ダブルス 0勝
生涯獲得賞金 9,905,710 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 ベスト8(2015)
全仏 2回戦(2013)
全英 ベスト8(2014)
全米 3回戦(2014)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2013・15・16)
全仏 1回戦(2015)
全米 1回戦(2014)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全米 2回戦(2015)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 20位(2016年4月4日)
ダブルス 137位(2016年2月22日)
2016年4月4日現在

ニック・キリオスNick Kyrgios, 1995年4月27日 - )は、オーストラリアキャンベラ出身の男子プロテニス選手。2014年ウィンブルドン選手権ラファエル・ナダルを破りベスト8に進出した。これまでにATPツアーでシングルス1勝を挙げている。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。自己最高ランキングはシングルス20位。「キルギオス」の表記揺れも多い。2016年ホップマンカップ優勝。

来歴

大会 2011 2012 2013 W–L
ジュニアグランドスラム
全豪オープン 3R 2R W 9–2
全仏オープン A 2R 2R 2–2
ウィンブルドン 1R QF 3R 5–3
全米オープン A QF A 3–1
Win–Loss 2–2 11–5 9–2 22–9

ギリシャ系オーストラリア人の父とマレーシア人の母の間に生まれたキリオスは7歳からテニスを始める。2013年全豪オープンのジュニアシングルスで優勝しプロに転向。2013年全仏オープン4大大会に初出場し1回戦で、ラデク・ステパネクを 7-6(4), 7-6(8), 7-6(11) で破り初勝利を挙げた。2回戦でマリン・チリッチに 4-6, 2-6, 2-6 で敗れた。

2014年 ウィンブルドンベスト8

2014年ウィンブルドン選手権男子シングルスでは2回戦でリシャール・ガスケを 3-6, 6-7(4), 6-4, 7-5, 10-8 のフルセットで破る殊勲を挙げた。3回戦ではイジー・ベセリを 3-6, 6-3, 7-5, 6-2 で破り4回戦でラファエル・ナダルと対戦し 7-6(5), 5-7, 7-6(5), 6-3 で破りベスト8に進出し、144位のキリオスが1位のナダルを倒す大波乱を起こした[1]。 準々決勝ではミロシュ・ラオニッチに 7-6(4), 2-6, 4-6, 6-7(4) で敗れた[2]

2015年 全豪ベスト8、世界ランク30位入り

2015年、地元オーストラリア開催の全豪オープンで4回戦でアンドレアス・セッピを破り、地元勢では2005年以来のベスト8進出となった。4大大会男子シングルスのティーンエイジャーで、2回以上ベスト8進出したのは、2001年のロジャー・フェデラー以来となる。[3]準々決勝では第6シードのアンディ・マレーに3-6,6-7,3-6で敗れた。

5月のエストリル・オープンで、ツアー初の決勝進出を果たす。決勝でリシャール・ガスケに3-6, 2-6で敗れ、準優勝。翌週のマドリード・オープン2回戦で世界ランク2位のロジャー・フェデラーに6–7(2–7), 7–6(7–5), 7–6(14–12)で勝利しマスターズ1000初の3回戦進出を果たす。 第29シードとして出場した全仏オープンでは3回戦で第3シードのアンディ・マレーに4-6, 2-6, 3-6で敗れた。 ウィンブルドン選手権では3回戦で前年に準々決勝で敗れたミロシュ・ラオニッチに5-7, 7-5, 7-6(3), 6-3で勝利するも4回戦で前年に2回戦で勝利したリシャール・ガスケに5-7, 1-6, 7-6(7), 6-7(6)で敗れた。8月のロジャーズ・カップでは2回戦で第3シードで世界ランキング5位のスタン・ワウリンカに7-6(8), 3-6, 0-4の時点でワウリンカが途中棄権し勝利したが、この試合でワウリンカに対しワウリンカの交際相手に関する問題発言を犯し、ワウリンカのみならずジョコビッチなどからも非難が殺到した。これにより、キリオスはまず1万ドルの罰金を科せられ、その後6か月間の執行猶予つきの2万5000ドルの罰金と28日間の全てのATPツアーイベントの出場停止を科された[4][5]

前述のワウリンカに対する問題発言のように、気性が激しく、審判への暴言、観客へラケットを投げつけるなどの粗暴な振る舞いが見られ「悪童」と呼ばれている。

2016年 ホップマンカップ優勝・ツアー初優勝・トップ20入り

年初のホップマンカップにオーストラリア・グリーンの代表として出場。グループリーグのイギリス戦で世界ランク2位のアンディ・マリーに勝利。決勝でウクライナのアレクサンドル・ドルゴポロフを破り優勝を決める。全豪オープンは3回戦で世界ランク6位のトマーシュ・ベルディハに3-6, 4-6, 6-1, 4-6で敗れた。2月のオープン13の準々決勝で世界ランク10位のリシャール・ガスケに6-0, 6-4で快勝。準決勝で世界ランク8位のトマーシュ・ベルディハに6-4, 6-2で勝利し、ツアー2度目の決勝進出を果たし、決勝でマリン・チリッチに6-2, 7-6(3)で勝利し、ツアー初優勝を果たす。 3月のマイアミ・オープンではマスターズ1000初のベスト8進出を果たすと、準々決勝でミロシュ・ラオニッチに6-4, 7-6(4)で勝利し、ベスト4進出。準決勝で錦織圭と対戦し、3-6, 5-7で敗れた。大会後の世界ランキングで20位となり、トップ20入りを果たす。

記録

※オープン化以降

10代でグランドスラム準々決勝に複数回進出
他にボリス・ベッカービヨン・ボルグマッツ・ビランデルパット・キャッシュステファン・エドベリゴラン・イワニセビッチマイケル・チャンアンドレ・アガシアンドレイ・メドベデフロジャー・フェデラージョン・マッケンロービジャイ・アムリトラジが記録。
10代で世界ランキング1位に勝利
他にマッツ・ビランデルボリス・ベッカーステファン・エドベリマイケル・チャンマーク・フィリプーシスラファエル・ナダルが記録。

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 2回 (1勝1敗)

大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPワールドツアー・ファイナル (0-0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (0-0)
ATPワールドツアー・500シリーズ (0-0)
ATPワールドツアー・250シリーズ (1–1)
サーフェス別タイトル
ハード (1–0)
クレー (0–1)
芝 (0-0)
カーペット (0-0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2015年5月3日 ポルトガルの旗 ポルトガル クレー フランスの旗 リシャール・ガスケ 3–6, 2–6
優勝 1. 2016年2月21日 フランスの旗 マルセイユ ハード(室内) クロアチアの旗 マリン・チリッチ 6–2, 7–6(7–3)

ホップマンカップ: 1回 (1勝)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2016年1月9日 オーストラリアの旗 ホップマンカップ ハード オーストラリアの旗 ダリア・ガブリロワ ウクライナの旗 エリナ・スビトリナ
ウクライナの旗 アレクサンドル・ドルゴポロフ
2–0

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2013 2014 2015 2016 通算成績
全豪オープン LQ 2R QF 3R 7–3
全仏オープン 2R 1R 3R 3–3
ウィンブルドン A QF 4R 7–2
全米オープン 1R 3R 1R 2–3

脚注

外部リンク