ニコラ・ラピエール

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ニコラ・ラピエール
2009年の岡山1000km耐久レースでのニコラ・ラピエール
個人情報
国籍フランスの旗 フランス
生誕 (1984-04-02) 1984年4月2日(40歳)
トノン=レ=バン
スポーツ
競技レーシングドライバー

ニコラ・ラピエールNicolas Lapierre, 1984年4月2日 - )は、フランストノン=レ=バン出身のフランス人のレーシングドライバー。レーシングドライバーとしてのキャリアの最初の3シーズンをGP2シーズンで戦った後、トヨタレーシングのワークスドライバーとなってFIA 世界耐久選手権に参戦している。

レース経歴

フォーミュラ3のドライバー時代まで

1993年にカートレースを始め、1996年のカートレースフランス選手権を3位、1997年のカートレースヨーロッパ選手権を6位で終え、1999年にフランス・フォーミュラ・ルノーに活躍の場を移す。2001年まで引き続きフランス・フォーミュラ・ルノーに参戦した後、2002年にフランス・フォーミュラ・ルノーのレース参戦に並行してフォーミュラ・ルノー2000ユーロカップにフル参戦し、更にフランスF3の数レースにも出走した。

2003年にはF3ユーロシリーズのチームであるシグネイチュア・プラスに移籍したが、マカオグランプリの勝利以外は目ぼしい実績を上げられなかった。2004年はF3ユーロシリーズの他にイギリスF3の2レースに参戦した。F3ユーロシリーズでは総合3位に入る活躍を見せた。

F3ユーロシリーズの実績が評価され、GP2シリーズの当時のチャンピオンチームであったアーデン・インターナショナルに移籍することとなった。チームメイトはヘイキ・コバライネンであった。

GP2シリーズとA1グランプリとWEC

2005年、ラピエールは「モータースポーツにおけるワールドカップ」と位置付けられるA1グランプリA1チームフランスの一員としてドライブしてチームの優勝に貢献した。彼はドイツとオーストラリアのレースではスプリントレースとフィーチャーレース(メインレース)の両方で、ドバイではフィーチャーレースで、インドネシアではスプリントレースで優勝した。

2006年、ラピエールはGP2シリーズでのアーデン・インターナショナルの活動を継続したが、モナコの第1コーナーでの華々しいクラッシュの為にシーズンの活躍は終了してしまうこととなった。彼は事故によって脊椎の圧迫を受け、その為シリーズのイギリスラウンドを欠場することとなった。この事故にの関わらず、このシーズンに獲得したポイントは、以前のシーズンのものより高得点であった。

2006年末、アーデン・インターナショナルから移籍して、フランスのレーシングチームのDAMSのドライバーとして契約して2007年のGP2シリーズに参戦した。なお、このシーズンのチームメイトは中嶋一貴である。

2008年にオレカに移籍して、主にプロトタイプレーシングカーのドライバーとして活動するようになる。2009年にはアジアン・ル・マン・シリーズが初開催される岡山国際サーキットの岡山1000km耐久レースに出走している[1]

2012年には、FIA 世界耐久選手権(WEC)に参戦するトヨタ・レーシングと契約し、以降はWECシリーズの場において活躍している。

2014年のWEC第5戦の富士6時間耐久レースは個人的な都合により欠場している[2]。それ以降、特に正式なアナウンスはないが、このシーズンのレースは欠場している。

2015年はKCMGのドライバーとなり、スパおよびル・マンのLMP2クラスに出走することとなった。ル・マンではLMP2のクラス優勝を果たした。

レース戦績

略歴

シーズン カテゴリー チーム 出走数 勝利数 ポール FL ポイント数 順位
2009年 ル・マン・シリーズ(LMP1) チーム・オレカ 3 0 1 1 11 5位
2009年 ル・マン24時間レース チーム・オレカ 1 0 0 0 N/A 5位
2008年 ル・マン・シリーズ(LMP1) チーム・オレカ 5 0 0 0 6 12位
2007-08年 A1グランプリ A1チーム・フランス 2 0 0 0 11 4位
2007年 GP2シリーズ DAMS 20 2 1 2 23 12位
2007年 ル・マン24時間レース(GT1) チーム・オレカ - no no no - 9位
2006-07年 A1グランプリ A1チーム・フランス 10 0 0 0 32 4位
2006年 GP2シリーズ アーデン・インターナショナル 17 0 0 1 32 9位
2005-06年 A1グランプリ A1チーム・フランス 10 6 2 2 76 1位
2005年 GP2シリーズ アーデン・インターナショナル 23 0 1 1 21 11位
2004年 フォーミュラ3・ユーロシリーズ シグナチュール・プリュ 20 3 2 2 85 3位
2004年 英F3 シグナチュール・プリュ 2 0 0 0 0 NC
2003年 フォーミュラ3・ユーロシリーズ シグナチュール・プリュ 20 0 1 0 33 11位
2002年 仏F3 シグナチュール・プリュ 4 0 0 15 13位
2002年 ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー グラフレーシング 8 0 1 120 3位
2002年 フランス・フォーミュラ・ルノー2000 24 9位
2001年 フォーミュラ・ルノー2000ユーロカップ テック1レーシング 2 0 0 4 26位
2001年 フランス・フォーミュラ・ルノー2000 65 8位
2000年 フォーミュラ・ルノー2000ユーロカップ 12 20位

A1グランプリ

(key) (太字 はポールポジションで、 斜字 はファーステストラップを指す)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 総合順位 ポイント
2005年–06年 A1チームフランス GBR
SPR

GBR
FEA

GER
SPR

1
GER
FEA

1
POR
SPR

POR
FEA

AUS
SPR

1
AUS
FEA

1
MYS
SPR

MYS
FEA

UAE
SPR

7
UAE
FEA

1
RSA
SPR

RSA
FEA

IDN
SPR

1
IDN
FEA

8
MEX
SPR

MEX
FEA

USA
SPR

2
USA
FEA

Ret
CHN
SPR

CHN
FEA

6
1位 172
2006年–07年 NED
SPR

3
NED
FEA

Ret
CZE
SPR

3
CZE
FEA

Ret
CHN
SPR

17
CHN
FEA

4
MYS
SPR

6
MYS
FEA

3
IDN
SPR

7
IDN
FEA

3
NZL
SPR

NZL
FEA

AUS
SPR

AUS
FEA

RSA
SPR

RSA
FEA

MEX
SPR

MEX
FEA

CHN
SPR

CHN
FEA

GBR
SPR

GBR
SPR

4位 67
2007年–08年 NED
SPR

NED
FEA

CZE
SPR

6
CZE
FEA

5
MYS
SPR

MYS
FEA

CHN
SPR

CHN
FEA

NZL
SPR

NZL
FEA

AUS
SPR

AUS
FEA

RSA
SPR

RSA
FEA

MEX
SPR

MEX
FEA

CHN
SPR

CHN
FEA

GBR
SPR

GBR
FEA

4位 118

GP2

(key) (太字 はポールポジションで、 斜字 はファーステストラップを指す)

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 総合順位 ポイント
2005年 アーデン・インターナショナル SMR
FEA

DNS
SMR
SPR

Ret
ESP
FEA

11
ESP
SPR

9
MON
FEA

Ret
EUR
FEA

12
EUR
SPR

Ret
FRA
FEA

3
FRA
SPR

5
GBR
FEA

10
GBR
SPR

Ret
GER
FEA

9
GER
SPR

7
HUN
FEA

12
HUN
SPR

6
TUR
FEA

Ret
TUR
SPR

13
ITA
FEA

4
ITA
SPR

Ret
BEL
FEA

Ret
BEL
SPR

23
BHR
FEA

6
BHR
SPR

20
11位 21
2006年 アーデン・インターナショナル VAL
FEA

4
VAL
SPR

3
SMR
FEA

3
SMR
SPR

7
EUR
FEA

5
EUR
SPR

2
ESP
FEA

Ret
ESP
SPR

Ret
MON
FEA

Ret
GBR
FEA

GBR
SPR

FRA
FEA

FRA
SPR

GER
FEA

20
GER
SPR

7
HUN
FEA

Ret
HUN
SPR

Ret
TUR
FEA

14
TUR
SPR

6
ITA
FEA

6
ITA
SPR

4
9位 32
2007年 DAMS BHR
FEA

7
BHR
SPR

1
ESP
FEA

Ret
ESP
SPR

DNS
MON
FEA

Ret
FRA
FEA

8
FRA
SPR

Ret
GBR
FEA

Ret
GBR
SPR

DNS
EUR
FEA

9
EUR
SPR

Ret
HUN
FEA

Ret
HUN
SPR

14
TUR
FEA

15
TUR
SPR

Ret
ITA
FEA

10
ITA
SPR

17
BEL
FEA

1
BEL
SPR

21
VAL
FEA

Ret
VAL
SPR

21
12位 23

ル・マン24時間レースでの成績

クラス優勝した場合は太字で表示

チーム コ・ドライバー クラス 周回 総合順位 クラス
順位
2007年 フランスの旗 チーム・オレカ モナコの旗 ステファン・オルテッリ
フランスの旗 ソエイル・アヤリ
サリーン・S7-R GT1 318 16位 9位
2009年 フランスの旗 チーム・オレカ-Matmut AIM フランスの旗 オリビエ・パニス
フランスの旗 ソエイル・アヤリ
Oreca 01-AIM LMP1 370 5位 5位
2010年 フランスの旗 チーム・オレカ-Matmut フランスの旗 オリビエ・パニス
フランスの旗 ロイック・デュバル
プジョー・908 HDi FAP LMP1 373 DNF DNF
2011年 フランスの旗 チーム・オレカ-Matmut フランスの旗 オリビエ・パニス
フランスの旗 ロイック・デュバル
プジョー・908 HDi FAP LMP1 339 5位 5位
2012年 日本の旗 トヨタ・レーシング オーストリアの旗 アレクサンダー・ヴルツ
日本の旗 中嶋一貴
トヨタ・TS030 HYBRID LMP1 134 DNF DNF
2013年 日本の旗 トヨタ・レーシング オーストリアの旗 アレクサンダー・ヴルツ
日本の旗 中嶋一貴
トヨタ・TS030 HYBRID LMP1 341 4位 4位
2014年 日本の旗 トヨタ・レーシング イギリスの旗 アンソニー・デビッドソン
スイスの旗 セバスチャン・ブエミ
トヨタ・TS040 HYBRID LMP1-H 374 3位 3位
2015年 日本の旗 KCMG イギリスの旗 マシュー・ハウソン
イギリスの旗 リチャード・ブラッドリー
オレカ・05 LMP2 358 9位 1位

インターコンチネンタル・ル・マン・カップ

チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7
2011年 チーム・オレカ-マットムート プジョー・908 HDi FAP LMP1 SEB
1
SPA
10
LEM
5
IMO
SIL PET
2
ZHU

世界耐久選手権

チーム 使用車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 順位 ポイント
2012年 トヨタ・レーシング トヨタ・TS030 HYBRID LMP1 SEB
SPA
LMN
Ret
SIL
2
SAO
1
BHR
Ret
FUJ
1
SHA
1
3位 96
2013年 トヨタ・レーシング トヨタ・TS030 HYBRID LMP1 SIL
4
SPA
Ret
LMN
4
SAO
COA
FUJ
1
SHA
2
BHR
Ret
4位 69.5
2014年 トヨタ・レーシング トヨタ・TS040 HYBRID LMP1-H SIL
1
SPA
1
LMN
3
COA
3
FSW
SHA
BHR
SÃO
6位 96
2015年 KCMG オレカ・05 LMP2 SIL SPA
3
LMN
1
NUR COA
2
FSW SHA BHR 5位 84

脚注

  1. ^ 【Team ORECA Matmut Aim】チーム オレカ・マットミュット・エイムはラピエール、デュバルと共に初開催のアジアン・ル・マン・シリーズへ”. as-web.jp/. オートスポーツ (2009年10月23日). 2014年5月6日閲覧。
  2. ^ 8号車トヨタのラピエール、WEC富士は欠場に”. as-web.jp/. オートスポーツ (2014年10月7日). 2014年10月13日閲覧。

参照文献・ソース

外部リンク