トーレン・スミス

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本人の似顔絵

トーレン・スミス (Toren Smith、1960年4月20日 - 2013年3月5日)はアメリカ合衆国の実業家、アメコミ原作者、ライター。日本の漫画の翻訳・出版社スタジオ・プロテウスの創業者。1980年代には日米間のオタクの仲介役として奔走。『トップをねらえ!』のスミス・トーレンの元ネタにもなった。

妻は漫画家の斉藤友子(斉藤友之)。妻の姉さいとうよしこ(斉藤芳子)は、ゲーム/アニカラ等のライター。その夫に大森望がいる。

経歴[編集]

カナダアルバータ州ウェタスキウィン生まれ。幼い頃からSFやアメコミに親しむ。1981年からアメコミの原作を書き始め、翌1982年にアメリカ・サンフランシスコに移住。1983年に『ルパン三世 カリオストロの城』のビデオを観て大きな衝撃を受け、ジャパニメーションのコレクターと化す。

1984年のSF大会ベイコン(en:BayCon)の際に、ジャパニメーションの上映会を企画・総合プロデュースし、恒例行事化させる。1986年の同大会の際には、プログラム冊子として『A Viewer's Guide to Japanese Animation』を執筆。それまでジャパニメーションについてまとまった情報源がなかったこともあり、一種のバイブル化、のちに商業出版物としても刊行された。

1986年の日本SF大会DAICON5へ、友人だったJ・P・ホーガンとともに来日、オープニングで挨拶。大会終了後も日本に滞在した。

2013年3月5日、サンフランシスコで死去[1][2]

脚注[編集]

  1. ^ 大森望のTwitter - 2013年3月7日
  2. ^ Pioneering Manga Translator Toren Smith Passes Away at 52 - ComicsAlliance、2013年3月7日

参考文献[編集]