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トラフザメ

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トラフザメ
Stegostoma fasciatum
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱 : 板鰓亜綱 Elasmobranchii
: テンジクザメ目 Orectolobiformes
: トラフザメ科 Stegostomatidae
Gill, 1862
: トラフザメ属 Stegostoma
Müller & Henle, 1837
: トラフザメ S. fasciatum
学名
Stegostoma fasciatum
Hermann, 1783
英名
Zebra shark
幼魚

トラフザメ虎斑鮫、学名:Stegostoma fasciatum、 英名:Zebra sharkゼブラ・シャーク)は、テンジクザメ目トラフザメ科に属する唯一のサメ。温暖な浅い海で生活する。体長3.5m。成長するにつれて体の模様が変化し、成魚ではヒョウ柄模様になる。そのため英語では Leopard shark とも呼ばれるが、同名の魚にカリフォルニアドチザメがおり、普通はこちらを指すようである。

分布・形態

太平洋インド洋の熱帯海域に分布し、特にサンゴ礁の周囲に生息する。あまり深くは潜らず、30m以浅の海底で生活する。体長は3.5mに達するが、普通は3mに満たない。体型はやや寸詰まりでどっしりとしている。尾鰭の上側が長く、体と同じ方向に伸びるが、下側はほとんど発達していない。背鰭、腹鰭、臀鰭は小ぶりだが、胸鰭は大きく横に張り出している。体の割りに目が小さく、その後方には噴水孔が開く。体側面には2本の隆起線が見られる。

生態

本種の一番の特徴である体の模様は、成長に伴って変化する。幼魚では黄色味がかった体色にトラのような縞模様が入るが、成魚では縞模様が分離してヒョウ柄模様になる。英名のゼブラ・シャーク(シマウマ模様のサメ)は、幼魚のときの模様を見て付けられたものであろう。なお和名の虎斑鮫は岸上鎌吉によって命名された。

あまり泳ぎは速くなく、昼間は海底でじっとしている。夜行性で、夜になるとおもむろに動き出して甲殻類軟体動物、小魚などの餌を探し回る。

人との関わり

人には無害で、ダイバーなどが近寄ってもあまり気にしないようである。おとなしい性格なので飼いやすく、世界各地の水族館で飼育されている。水産上重要ではなく、普通食用にはしない。

参考文献

  1. ^ Pillans, R. & Simpfendorfer, C. 2003. Stegostoma fasciatum. In: IUCN 2009. IUCN Red List of Threatened Species Version 2009.1. <www.iucnredlist.org>. Downloaded on 21 September 2009.

関連項目


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