トヨタ車体クインシーズ
トヨタ車体クインシーズ | |
---|---|
原語表記 | トヨタ車体クインシーズ |
ホームタウン | 愛知県刈谷市 |
創設年 | 1951年 |
所属リーグ | V・プレミアリーグ |
チーム所在地 | 愛知県刈谷市 |
体育館所在地 | 愛知県刈谷市 |
代表者 | 村上雄一 |
監督 | 泉川正幸 |
ホームページ | 公式サイト |
トヨタ車体クインシーズ(とよたしゃたいクインシーズ、TOYOTA AUTO BODY Queenseis)は、愛知県刈谷市を本拠地とするトヨタ車体の女子バレーボールチームである。現在V・プレミアリーグに所属。
概要
1951年に刈谷車体(現・トヨタ車体)社内にて9人制バレーボール部が設立されたのが始まりであり、後に6人制に移行[1]。2006年に初のV・プレミアリーグ昇格を果たす。
チーム名の『クインシーズ』とは、Queen(英語で「女王」)とSeis(スペイン語で「6」)を合わせた造語であり、「夢と感動を与えることの象徴として女王をモチーフにし、コート上でプレーする6人の選手がそれぞれのポジションで頂点を目指す」ことをイメージしている[2]。
練習場はホームタウンの刈谷市にある本社(富士松工場)内の体育館であり[2]、ホームゲームは同市のウィングアリーナ刈谷など愛知県内で開催される。また、同じトヨタグループである男子バレーボールチームのジェイテクトSTINGS(2013年V・プレミアリーグ昇格)も同市をホームタウンとしている。
歴史
1951年、9人制チームとして創部。その後6人制へ移行し、2000年にV1リーグ(現・チャレンジリーグ)昇格を果たす。
同年、谷口倖雄を監督に招聘し、本格的なチーム強化を開始した[1]。V1リーグでも少しずつ順位を上げる。第7回V1リーグ(2004/05シーズン)には準優勝を果たしVリーグ入替戦出場となるが、日立佐和リヴァーレ(現・日立リヴァーレ)に連敗してVリーグ昇格はならず。
2005年、元全日本女子監督の葛和伸元を総監督として迎えた(当初はNECレッドロケッツから出向の形だった)。そして、第8回V1リーグ(2005/06シーズン)では初優勝を果たし、入替戦でも茂原アルカスに連勝して、ついにVリーグ昇格を果たした。2006年に高橋翠(現・羽根)が全日本に選出され、チーム史上初めての全日本メンバーとなった。
初めてのシーズンとなった2006/07V・プレミアリーグ(Vリーグより呼称変更)では5勝(22敗)を挙げるものの最下位(10位)となり入替戦出場となる。しかし、入替戦では三洋電機大阪(後に三洋電機レッドソア)に2試合連続のストレート勝ちとし、プレミア残留を果たした。2007/08V・プレミアリーグは7位となり入替戦出場を回避。
2008年、谷口監督が副部長に就任し、葛和総監督が監督に就任した。同年の皇后杯全日本選手権大会では都築有美子のジャンプサーブやセッター船崎恵視らの活躍で初優勝を果たし、初の全国タイトルを獲得した[1]。V・プレミアリーグでも自己最高の5位に入り躍進した。しかし、2009/10V・プレミアリーグでは怪我人が多く、2009年6月で現役引退した羽根が12月に現役復帰したが、なかなか勝ち星に恵まれない苦しいシーズンとなる[1]。最終的に7位(8チーム中)となってV・チャレンジマッチ(入替戦)出場。V・チャレンジマッチの相手は上尾メディックスとなり、第1戦は3-1で勝利。第2戦で2セット先取してセット率でプレミア残留を果たした(試合はその後逆転されてフルセット負け)。2010/11V・プレミアリーグは5位。2011/12シーズンは皇后杯で準優勝を果たすが、V・プレミアリーグでは終盤に失速して7位となりV・チャレンジマッチ出場となった(上尾にストレートで連勝して残留を果たす)。そのV・チャレンジマッチをもって葛和監督が退任した(黒鷲旗全日本大会は高橋悠コーチが監督代行)[3]。
2012年7月に、ジェイテクトSTINGSの監督を務めていた泉川正幸が監督に就任し、入団2年目の竹田沙希が主将になった[4]。新たな体制で臨んだ2012/13V・プレミアリーグでは、中盤戦で調子を上げるも終盤に4連敗するなど失速し、初の4強入りとはならず5位となった。
2013/14シーズンはレギュラーラウンドをチーム初となる4位で通過[5]、セミファイナルに進出し最終順位4位となった[6]。勢いを得たチームは同年5月の黒鷲旗大会で初優勝を果たした[7]。
成績
主な成績
- 優勝なし
- 準優勝なし
- 優勝 1回(2014年)
- 準優勝 1回(2015年)
年度別成績
大会名 | 順位 | 参加チーム数 | 試合数 | 勝 | 敗 | 勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
V1リーグ | 第2回 (1999/00) | 7位 | 8チーム | 14 | 5 | 9 | 0.357 |
第3回 (2000/01) | 6位 | 8チーム | 14 | 4 | 10 | 0.286 | |
第4回 (2001/02) | 5位 | 7チーム | 12 | 4 | 8 | 0.333 | |
第5回 (2002/03) | 5位 | 8チーム | 14 | 5 | 9 | 0.357 | |
第6回 (2003/04) | 3位 | 7チーム | 12 | 8 | 4 | 0.667 | |
第7回 (2004/05) | 2位 | 8チーム | 14 | 11 | 3 | 0.786 | |
第8回 (2005/06) | 優勝 | 8チーム | 14 | 12 | 2 | 0.857 | |
V・プレミアリーグ | 2006/07シーズン | 10位 | 10チーム | 27 | 5 | 22 | 0.185 |
2007/08シーズン | 7位 | 10チーム | 27 | 12 | 15 | 0.444 | |
2008/09シーズン | 5位 | 10チーム | 27 | 13 | 14 | 0.481 | |
2009/10シーズン | 7位 | 8チーム | 28 | 7 | 21 | 0.250 | |
2010/11シーズン | 5位 | 8チーム | 26 | 12 | 14 | 0.462 | |
2011/12シーズン | 7位 | 8チーム | 21 | 5 | 16 | 0.238 | |
2012/13シーズン | 5位 | 8チーム | 28 | 12 | 16 | 0.429 | |
2013/14シーズン | 4位 | 8チーム | 28 | 15 | 13 | 0.536 | |
2014/15シーズン | 8位 | 8チーム | 21 | 6 | 15 | 0.286 | |
2015/16シーズン | 5位 | 8チーム | 21 | 8 | 13 | 0.381 |
選手・スタッフ
選手
バレーボールの ポジション |
---|
|
背番号 | 名前 | シャツネーム | 国籍 | P | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 竹田沙希 | TAKEDA | 日本 | WS | 主将 |
2 | 熊本比奈 | KUMAMOTO | 日本 | WS | |
3 | 高橋沙織 | TAKAHASHI | 日本 | WS | |
4 | 藤田夏未 | FUJITA | 日本 | S | 副主将 |
5 | 平松美有紀 | HIRAMATSU | 日本 | MB | |
6 | 衛藤智美 | ETO | 日本 | MB | |
7 | 竹内彩 | TAKEUCHI | 日本 | OP | |
8 | 榊原美沙都 | SAKAKIBARA | 日本 | L | |
9 | 山田侑樹 | Y.YAMADA | 日本 | OP | |
10 | 小田桃香 | ODA | 日本 | WS | |
11 | 竹内あか里 | A.TAKEUCHI | 日本 | MB | |
12 | 山田真里 | YAMADA | 日本 | OP | |
13 | 村永奈央 | MURANAGA | 日本 | WS | |
15 | 佐藤澪 | SATO | 日本 | L | |
17 | ポリーナ・ラヒモワ | POLi | アゼルバイジャン | OP | |
18 | 比金桃子 | HIGANE | 日本 | S | |
19 | 志智真梨奈 | SHICHI | 日本 | WS | |
20 | 辻彩乃 | TSUJI | 日本 | WS |
スタッフ
役職 | 名前 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|
部長 | 村上雄一 | 日本 | |
総務 | 三浦幸則 | 日本 | |
監督 | 泉川正幸 | 日本 | |
コーチ | 藤本幹朗 | 日本 | |
コーチ | 岡村昌博 | 日本 | |
コーチ | 有川拓磨 | 日本 | |
コンディションニングコーチ | 黒澤洋治 | 日本 | |
トレーナー | 川北亘 | 日本 | |
アナリスト | 岡村拓哉 | 日本 | |
マネージャー | 羽根翠 | 日本 | |
マネージャー | 金子雅代 | 日本 | |
通訳 | 下澤結花 | 日本 | |
事務局 | 小見真澄 | 日本 |
在籍していた主な選手
|
|
脚注
- ^ a b c d “チーム沿革”. Vリーグ機構. 2013年10月23日閲覧。
- ^ a b “チーム紹介”. トヨタ車体クインシーズ. 2013年10月23日閲覧。
- ^ “葛和監督の勇退について”. トヨタ車体クインシーズ (2012年4月20日). 2013年10月23日閲覧。
- ^ “「新体制」および「新加入選手」のお知らせ”. トヨタ車体クインシーズ (2012年7月1日). 2013年10月23日閲覧。
- ^ Vリーグ機構. “2013/14V・プレミアリーグ女子レギュラーラウンド最終結果のお知らせ”. 2014年3月22日閲覧。
- ^ Vリーグ機構. “Vスコア”. 2014年4月12日閲覧。
- ^ 大阪府バレーボール協会. “第6日目 5月6日(火・振) 試合速報 第63回黒鷲旗”. 2014年5月6日閲覧。
- ^ “メンバー紹介”. トヨタ車体クインシーズ. 2013年10月20日閲覧。
- ^ “チーム所属選手”. Vリーグ機構. 2016年4月1日閲覧。
- ^ “スタッフ紹介”. トヨタ車体クインシーズ. 2013年10月20日閲覧。
- ^ “チーム登録選手”. Vリーグ機構. 2014年11月12日閲覧。