トヨタ・プラッツ

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トヨタ・プラッツ
SCP11/NCP1#型
前期型 フロント
1.0F Lパッケージオプション装着車
(1999年8月-2002年8月)
前期型 リヤ
1.0F プレミアムバージョン
(2000年8月-2002年8月)
後期型 フロント
1.5X オプション装着車
(2002年8月-2005年11月)
概要
販売期間 1999年8月 - 2005年11月(日本)
デザイン トヨタ第2デザインセンター河津スタジオ
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドア セダン
2ドア“クーペ”-米国 エコー
駆動方式 FF/4WD
プラットフォーム トヨタ・NBCプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 1NZ-FE型 1.5L 直4 DOHC
1SZ-FE型 1.0L 直4 DOHC
2NZ-FE型 1.3L直4 DOHC-4WD
最高出力 1NZ-FE型
1999年8月-2002年8月
81kW (110PS) /6,000rpm
2002年8月-2005年11月
80kW (109PS) /6,000rpm
1SZ-FE型
51kW (70PS) /6,000rpm
2NZ-FE型
1999年8月-2002年8月
65kW (88PS) /6,000rpm
2002年8月-2005年11月
64kW (87PS) /6,000rpm
最大トルク 1NZ-FE型
1999年8月-2002年8月
143N·m (14.6kgf·m) /4,200rpm
2002年8月-2005年11月
141N·m (14.4kgf·m) /4,200rpm
1SZ-FE型
1999年8月-2001年12月
95N·m (9.7kgf·m) /4,000rpm
2001年12月-2005年11月
93N·m (9.5kgf·m) /4,100rpm
2NZ-FE型
1999年8月-2002年8月
121N·m (12.3kgf·m) /4,400rpm
2002年8月-2005年11月
120N·m (12.2kgf·m) /4,400rpm
変速機 4速AT/5速MT
サス前 前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
  4リンク/車軸式-4WD
サス後 前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
  4リンク/車軸式-4WD
車両寸法
ホイールベース 2,370mm
全長 4,145mm - 4,180mm
全幅 1,660mm
全高 1,500mm - 1,510mm
車両重量 850kg - 1,010kg
系譜
先代 トヨタ・ターセル
トヨタ・コルサ
後継 トヨペット店:
トヨタ・ベルタ
ネッツ店:
トヨタ・アレックス2001年-2006年)に統合
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プラッツ(PLATZ)は、トヨタ自動車が製造・販売していた小型4ドアセダンである。

概要

後期型 リヤ
1.5X オプション装着車
(2002年8月-2005年11月)

ターセル/コルサ4ドアセダンの後継車にあたる。初代ヴィッツをベースにトランクを追加したモデルで、車台をはじめダッシュボードやフロントドアのアウターパネルなどをヴィッツと共有している。

エンジンは FF車に1.0L・1SZ-FE型、1.5L・1NZ-FE型を搭載、4WD車は1.3L・2NZ-FE型を搭載する。トランスミッションは4速AT(Super ECT)と5速MTが選択できた。

一方、米国市場では、車名をエコー(ECHO)として販売され、4ドアセダンのほかに“クーペ”モデルの2ドア版(パセオ-日本サイノス後継)や1:2ドア版[1]もあり、バジェットカーとして人気があった。米国以外の一部の国々(主に東欧オセアニア中近東および一部の新興国など)では、ヤリス(YARIS)「ヤリスセダン」の名で販売された。中国においては、天津一汽夏利汽車ブランドで生産[2]され、前期モデルがシャーリー2000(夏利2000)からヤァクー(雅酷)に名称を変更して、さらにマイナーチェンジの後期モデルはヴェラ(VELA/威楽)の名で販売された。

プラッツはヴィッツ系のパッケージングを持つことから 実用性や経済性に優れてサイズの割に車内は広く、トランクの容量も大きい[3]インパネにアナログ式、デジタル式に関わらずセンターメーターレイアウトを採用[4]、2,370mmという軽自動車並みのショートホイールベースを備えている。同時発売されたファンカーゴとともに、当初からISOFIX対応のリヤシートが全車標準装備された。また、新車の価格帯も経済的に抑えられた設定で、社用車法人[5]小型警ら車[6]といった需要もあった。

第20回 1999-2000 日本カー・オブ・ザ・イヤーヴィッツファンカーゴとともに受賞。

年表

※日本・米国・東欧・オセアニア・中近東仕様:1999年 - 2005年、中国仕様:2000年 - 2013年

  • 1999年8月30日 - プラッツ発表および発売。
  • 2000年8月 - 一部改良。
    ボディカラーにペールローズメタリックオパールを追加設定。「1.0F Eパッケージ」が廃止され、FF車へ「1.5X プレミアムバージョン」と「1.0F プレミアムバージョン」を、4WD車に「1.3X プレミアムバージョン」および「1.3F プレミアムバージョン」を追加設定。「1.0F ビジネスパッケージ」にブレーキアシストとABSをそれぞれ標準装備化。全車「平成12年基準排出ガス25%低減レベル」(☆・G-LEV)を達成。
  • 2000年12月 - 一部改良。
    ボディカラーのスーパーホワイトIIをホワイトに変更、EBD付ABSを全車標準装備化。
  • 2001年8月 - 一部改良。
    「プレミアムバージョン」にメーカーオプションの専用ボディカラーホワイトパールマイカの追加設定と専用シート表皮の仕様変更。「F Lパッケージ」に「リミテッド」を追加設定し、ワイヤレスリモコンドアロックを全車標準装備化。
  • 2001年12月 - 一部改良。
    1.0L車が「平成12年基準排出ガス75%低減レベル」(☆☆☆・U-LEV)を達成。
  • 2002年8月29日 - マイナーチェンジ
    内装はインパネのデザイン・車内の全体的な色調などを、外装はマークエンブレム・フロントグリル・ヘッドライト・バンパー・リヤコンビネーションランプ・トランクリッドのデザインおよびリヤナンバープレートの位置などを変更。「1.5X Sパッケージ」を除く1.5L車のスチールホイール装着車はサイズを14インチ(タイヤサイズ 175/65R14)から15インチ(タイヤサイズ 165/65R15)に変更。全車「平成12年基準排出ガス75%低減レベル」(☆☆☆・U-LEV)を達成。
  • 2003年8月 - 一部改良。
    「X」と「F Lパッケージ」に助手席買い物アシストシート、フロントツインカップホルダー照明が追加装着され、「X」の5速MT車および「X Sパッケージ」が廃止される。ボディカラーのダークグリーンマイカをグレーマイカメタリックに変更。
  • 2004年2月 - 一部変更。
    全車「平成17年基準排出ガス50%低減レベル」(新☆☆☆・U-LEV)の達成。1.0Lおよび1.5L・5速MT車に「平成22年度燃費基準+5%達成車」、1.3Lの4WD・5速MT車および1.5L・4速AT車に「平成22年度燃費基準達成車」の認定がなされる。
  • 2005年11月28日 - 販売終了。
    実質的な後継車はベルタとなる。

車名の由来

ドイツ語で「広場」という意味。

取扱ディーラー

発売以来トヨペット店(大阪地区は大阪トヨタ[7])とネッツトヨタ店にて取扱っていたが、2004年4月の旧トヨタビスタ店と旧ネッツトヨタ店との統合(新ネッツトヨタ)により、トヨペット店系のみの取扱いとなった。

脚注

  1. ^ 運転席側1ドア、助手席側2ドアのドア設計。
  2. ^ エンジンは 5A-FE型、8A-FE型を搭載。
  3. ^ トランクの容量についてはVDA法による測定で、プラッツ2WD車の場合で約464L、同4WD車の場合で約370Lの容量を確保。ただし、4WD車のトランクのフロア形状はリアデフが干渉しないようにテンパータイヤが収納される個所を斜めに盛り上げて設計したため、2WD車のトランクのフロア形状に比較していびつな形状となっている。
  4. ^ アナログ式、デジタル式に関わらず全グレードにタコメーターは基本的に標準装備されていなかった。ただし、「1.0/1.3 F "Lパッケージ"」および「1.5X」「1.5X "Sパッケージ"」の各5速MT車でなおかつデジタル式スピードメーターが装備されていた場合のみ初代ヴィッツ同様、ディーラーオプションでピクトグラフ式タコメーター付きデジタル式スピードメーターに有償交換することも可能だった。
  5. ^ 専用グレードとして、黒無地樹脂バンパー・パワーウインドウなしの「1.0F ビジネスパッケージ」の設定があった。
  6. ^ 前期型が2002年、後期型が2005年に国費導入されている。専用グレードはなく、4WD車の「1.3F」がベースになっている。
  7. ^ 2006年8月8日より、社名を大阪トヨタから大阪トヨペットに変更。

関連項目

外部リンク