デ・ファクト
デ・ファクト(ラテン語: de facto、デファㇰト)とは、「事実上の」という意味を表す、ラテン語表現に由来する言葉。政府、技術標準、言語などについて、法令上や規格上でなく、慣習的に標準化されている状態を表すのに使用される。対義語は、 「法令上の」という意味の de jure (デ・ユーレ)。
標準
- デ・ファクト・スタンダード (de facto standard) - 事実上の標準
- デ・ジュリ・スタンダード (de jure standard) - 法令上の標準
政治
政府、元首、リーダー、統治者、国境、独立等について使用される。
- 例
公用語
日本における日本語、ソ連や現代のロシア連邦におけるロシア語は、法律で制定された公用語でなく、事実上の公用語である。
スウェーデン王国は、法律で制定されている公用語を持っていない。
アメリカ合衆国連邦政府は、法律上公用語を定めていないが、英語が事実上の公用語と見なされている。このような状況との妥協を図るため、連邦政府は、各州政府が公用語を宣言する権利を認めている。
- 例
その他の用法
- デ・ファクト・モノポリ (de facto monopoly) - 事実上の市場独占
- 内縁関係の配偶者は、当局によって「事実上の夫 / 妻」(de facto husband / wife) と呼ばれることがある。