テレンス・ラティガン

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テレンス・ラティガン
Sir Terence Rattigan
撮影:Allan Warren
生誕 1911年6月10日
イングランドの旗 イングランドロンドンサウス・ケンジントン
死没 (1977-11-30) 1977年11月30日(66歳没)
国籍 イギリスの旗 イギリス
職業 劇作家・脚本家
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テレンス・ラティガンSir Terence Mervyn Rattigan CBE, 1911年6月10日 - 1977年11月30日)はイングランド出身の劇作家脚本家

略歴

1911年、ロンドンサウス・ケンジントンで、高等弁務官だったフランク・ラティガンの息子として生まれる。 全寮制のパブリックスクールハーロー校を卒業後、オックスフォード大学トリニティ・カレッジに学ぶ。 外交官を志していたが、演劇に興味を持ち、学業を中断して劇作家の道を歩みだす[1]。 その後、戯曲だけでなく、映画やテレビドラマの脚本も書くようになる。

1977年、バミューダ諸島ハミルトン骨腫瘍により死去。

代表作

戯曲

1940年に French Without Tears として映画化。アンソニー・アスキス監督、レイ・ミランド主演。
  • 炎の道[3] Flare Path(1942年)
  • お日様のあるうちに[4] While the Sun Shines(1943年)
1947年に While the Sun Shines として映画化。アンソニー・アスキス監督、バーバラ・ホワイト主演。
  • 蠱惑草[5] Love in Idleness(1944年)
  • ウィンズロウ・ボーイ The Winslow Boy(1946年)
1948年に『ウィンスロー少年』(原題:The Winslow Boy)として映画化。ラティガン本人が脚色。アンソニー・アスキス監督、ロバート・ドーナット主演。
1999年に『5シリングの真実』(原題:The Winslow Boy)として映画化。デヴィッド・マメット監督、ナイジェル・ホーソーン主演。
タイトルはギリシア悲劇アガメムノーン』のロバート・ブラウニングによる翻訳版の意味。
1951年に The Browning Version として映画化。ラティガン本人が脚色。アンソニー・アスキス監督、マイケル・レッドグレイヴ主演。
1994年に『明日にむかって…』(原題:The Browning Version)として映画化。マイク・フィギス監督、アルバート・フィニー主演。
  • シルヴィアって誰?[6] Who is Sylvia?(1950年)
1955年に『彩られし幻想曲』(原題:The Man Who Loved Redheads)として映画化。ラティガン本人が脚色。ハロルド・フレンチ監督、モイラ・シアラー主演。
1955年に『愛情は深い海の如く』(原題:The Deep Blue Sea)として映画化。ラティガン本人が脚色。アナトール・リトヴァク監督、ヴィヴィアン・リー主演。
初演(ロンドン)はローレンス・オリヴィエヴィヴィアン・リーが主演。
1956年のブロードウェイでの初上演はマイケル・レッドグレイヴの演出・主演。他の出演はバーバラ・ベル・ゲデスキャスリーン・ネスビット他。
1957年に『王子と踊子』(原題:The Prince and the Showgirl)として映画化。ラティガン本人が脚色。
初演に際してローレンス・オリヴィエとヴィヴィアン・リー(当時は夫婦)が主役を演じる計画があったが、オリヴィエに映画『リチャード三世』の仕事が入っていたため実現しなかった[9]
1958年に『旅路』(原題:Separate Tables)として映画化。ラティガン本人が脚色し、第31回アカデミー賞脚色賞にノミネートされた。
1973年に Bequest to the Nation として映画化。ジェームズ・セラン・ジョーンズ監督、グレンダ・ジャクソン主演。

映画オリジナル脚本

脚色

邦訳

  • 「王子と踊子」『世界シナリオ選集 1957』みすず書房 1958
  • 「銘々のテーブル」小田島雄志訳 南雲堂 1965 現代英米戯曲選
  • 『ラティガン戯曲集』加藤恭平訳 原書房 1967
  • 「深い青い海」小田島雄志訳『今日の英米演劇 第1』白水社 1968

脚注

  1. ^ ラティガン テレンス”. 青空文庫. 2011年6月15日閲覧。
  2. ^ 涙なしのフランス語”. 青空文庫. 2011年6月15日閲覧。
  3. ^ 炎の道”. 青空文庫. 2011年6月15日閲覧。
  4. ^ お日様のあるうちに”. 青空文庫. 2011年6月15日閲覧。
  5. ^ 蠱惑草”. 青空文庫. 2011年6月15日閲覧。
  6. ^ シルヴィアって誰?”. 青空文庫. 2011年6月15日閲覧。
  7. ^ 深く青い海”. 青空文庫. 2011年6月15日閲覧。
  8. ^ 眠りの森の王子”. 青空文庫. 2011年6月15日閲覧。
  9. ^ a b 銘々のテーブル”. 青空文庫. 2011年6月15日閲覧。
  10. ^ 椿姫”. 青空文庫. 2011年6月15日閲覧。

外部リンク