ティ・ジョイ

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株式会社ティ・ジョイ
T-JOY CO.,LTD
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
104-0061
東京都中央区銀座3-2-17
設立 2000年8月28日
業種 サービス業
法人番号 2010001070535 ウィキデータを編集
事業内容 映画館の経営及びコンサルタント業務、
映画製作・配給、売店・飲食店経営、
キャラクター商品企画・開発・販売、
各種イベント企画・運営、
不動産売買及び賃貸ほか
代表者 代表取締役社長:岡田裕介
資本金 30億円
支店舗数 劇場一覧参照
決算期 3月31日
関係する人物 與田尚志(顧問・東映取締役)
外部リンク http://www.t-joy.net/
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株式会社ティ・ジョイ(T-JOY)は、東京都中央区に本社を置くシネマコンプレックスの運営や映画製作配給などを行う企業。

概要

シネマコンプレックスチェーン「T・ジョイ」を全国で運営している。このチェーンに、他の大手映画会社(東宝系のTOHOシネマズ松竹系の松竹マルチプレックスシアターズなど)と共同経営しているシネコン(新宿バルト9など)が含まれているのは、シネコンとしての運営実務をティ・ジョイが担当しているためである。

全てのサイトは、オープン当初からデジタルシネマシステム(DLP)を持つスクリーンを有しており[1]、衛星配信を用いて複数の映画館へデジタルデータで配給するシステムも導入されている。

コンセッションでは、基本的にペプシコーラを販売している(稚内、新宿バルト9、鹿児島ミッテ10はコカ・コーラ[2]

沿革

劇場

東映グループのひとつだが、他の大手系シネコンと異なり、東映の100%子会社ではない。

関東

ティ・ジョイ、シーズ・シネマズ株式会社共同事業体として、エクスワイジー・シネマズ蘇我の名称で開館したが、合弁相手であったセガサミーグループとの提携解消により、2010年9月1日に現館名に変更。

旧名称:T・ジョイ大泉。東映東京撮影所内に併設された、OZ STUDIO CITYにある。OZ STUDIO CITYは地下が駐車場、1階が飲食店、2階がゲームセンターとTSUTAYA CD・DVDショップ&レンタル、4階が映画館となっている。BOSE社の音響システム「プルミエ・シアター・サウンド」(通称エコッツ)が採用されており、どこからでも良い音響効果が得られるようになっている。東映東京撮影所で撮影された映画を上映する際に、セットの一部や小道具、撮影風景の写真などを展示することがある。エントランス部には「東映東京撮影所貢献者ギャラリー」と称し、高倉健吉永小百合の腕型と大型の写真パネル、東映に関わった経営者や映画監督、俳優の手形と写真パネルが常設展示されている[5]。2010年にリニューアル。デザインはフィールドフォー・デザインオフィスによる。2016年4月1日よりプリンスホテルとの共同運営に移行し、現名称に変更した[4]

ティ・ジョイ、TOHOシネマズ共同事業体。運営はティ・ジョイ。旧「新宿東映会館」(2004年1月9日閉館)跡地に建設された。

旧名称:品川プリンスシネマ。日本で唯一のホテル直営によるシネマコンプレックスとして運営されてきた。2016年4月1日よりティ・ジョイとプリンスホテルとの共同運営に移行し、現名称に変更した[4]

ティ・ジョイ、松竹マルチプレックスシアターズ東急レクリエーション共同事業体。デザインはフィールドフォー・デザインオフィスによる。

鴻巣市が所有し、ティ・ジョイが運営する「日本初の市民ホール融合型シネマコンプレックス」で多目的ホールA、兼用のシアター1兼多目的ホールB、営業専用のシアター2-8で構成される。当初は千葉興行が運営する「シネマックス鴻巣」として2009年7月15日に開館されたが、東日本大震災の影響で2011年3月11日より休業、12月15日に閉館となり、その後鴻巣市によって取得され、ティ・ジョイが運営を担う形でこうのすシネマとして開業した[6][7]

中部

かつて存在していた「新潟東映劇場」(新潟東映、東映パラス。2001年4月8日閉館)の後継映画館であり、運営もティ・ジョイが行っている。

デザインはフィールドフォー・デザインオフィス。

近畿

かつて存在していた「梅田東映会館」(梅田東映、東映パラス、東映パラス2。2002年4月28日閉館)の後継映画館である。当初は松竹マルチプレックスシアターズとの共同運営であったが、現在はT・ジョイの単独運営である。

デザインはフィールドフォー・デザインオフィス。

中国

全スクリーンがDLP対応している。デザインはフィールドフォー・デザインオフィス。

ティ・ジョイ、TOHOシネマズ共同事業体。

九州

ティ・ジョイ、有楽興行共同事業体。デザインはフィールドフォー・デザインオフィス。

他社との共同経営劇場

T・ジョイ稚内
T・JOY Wakkanai
情報
正式名称 T・ジョイ稚内
完成 2010年
開館 2010年6月12日
収容人員 (3スクリーン)250人
客席数 スクリーン1:66席
スクリーン2:86席
スクリーン3:98席
設備 7.1chデジタルサウンド
RealD(スクリーン2を除く)
用途 映画上映
運営 最北シネマ株式会社
(会長:藤田幸洋、社長:高橋一平)[8]
所在地 097-0022
北海道稚内市中央3丁目6番1号
アクセス 稚内駅直結
外部リンク T・ジョイ稚内
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ティ・ジョイ、最北シネマ株式会社共同事業体。稚内市は1988年に「稚内劇場」と「日本劇場[9]」の2館が閉館して以降、映画館が皆無状態となっていた。そんな中、建設会社「藤建設」の代表・藤田幸洋[10]とレンタルビデオ店を営んでいた高橋一平の2人が代表となり、2009年8月18日に同市と地元企業からなる第3セクター会社として最北シネマ株式会社を設立し[8][11]、2010年6月12日、同市内22年ぶりの映画館としてオープンした。開業にあたり遠別町出身の映画評論家である品田雄吉が特別顧問を務めている[11]。日本最北端にある映画館であることから、鑑賞券に「最北の映画館へようこそ」と記されている。3スクリーン・250席とティ・ジョイ直営館としては最小規模であるものの、シアター1とシアター3はRealDに対応している。JR稚内駅直結。

TOHOシネマズ松竹マルチプレックスシアターズ、ティ・ジョイ共同事業体。運営は、札幌シネマフロンティア株式会社(東宝、松竹、ティ・ジョイ共同出資会社)。

松竹マルチプレックスシアターズTOHOシネマズ、ティ・ジョイ共同事業体。かつて存在していた「梅田ピカデリー1・2・3・4」(2011年1月16日閉館)の事実上の後継映画館であり、運営も松竹マルチプレックスシアターズが行っている。

松竹マルチプレックスシアターズ、ティ・ジョイ共同事業体。運営は松竹マルチプレックスシアターズ。

脚注

  1. ^ 2014年現在、日本国内のほぼ全てのスクリーンはデジタルシネマ対応済だが、2005年ごろまでは、シネコンを含めてデジタルシネマに対応しているスクリーンの方が珍しく、1サイトにデジタルシネマ対応のスクリーンが最低1以上あるT・ジョイは画期的な存在だった。
  2. ^ 2011年夏頃まではコカ・コーラを全館に販売していた。
  3. ^ ティ・ジョイ 中国映画会社と業務提携 アジア配給実現”. アニメ!アニメ!ビズ. 2011年12月10日閲覧。
  4. ^ a b c 「プリンスホテル」と東映グループ「ティ・ジョイ」品川と大泉学園でシネコン事業提携,東映株式会社,2016年1月14日
  5. ^ 展示されている経営者は岡田茂岡田裕介高岩淡。映画監督は深作欣二佐藤純彌伊藤俊也。俳優は森光子藤田まこと水谷豊
  6. ^ a b “7月再オープンの映画館の名称「こうのすシネマ」に決まる/鴻巣” (日本語). 埼玉新聞. (2013年5月1日). http://www.saitama-np.co.jp/news05/01/05.html 2013年6月14日閲覧。 
  7. ^ 宮本隆康 (2012年10月13日). “公設民営でシネコン運営 鴻巣市、唯一の映画館 来夏復活” (日本語). 東京新聞. オリジナルの2012年10月20日時点におけるアーカイブ。. http://megalodon.jp/2012-1020-2118-43/www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20121013/CK2012101302000113.html 2012年10月21日閲覧。 
  8. ^ a b 喜多義憲 (2013年11月29日). “ほっかいどう映画館グラフィティー「T・ジョイ稚内」” (日本語). 朝日新聞北海道支社. http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20131129011170001.html 2014年3月2日閲覧。 
  9. ^ 札幌市にかつて存在した東宝系映画館「東宝日本劇場」とは別物。
  10. ^ 稚内建設協会 会長、藤建設株式会社代表取締役・藤田幸洋」『建設グラフ』、自治タイムス社、2010年11月、2014年3月2日閲覧 
  11. ^ a b 最北シネマ株式会社について”. T・ジョイ稚内. ティ・ジョイ. 2014年3月2日閲覧。

関連項目

外部リンク