チチ松村

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チチ 松村(チチ まつむら、本名・松村 正秀(まつむら まさひで)、1954年9月6日 - )は、日本の男性ギタリスト大阪府生まれで現在も大阪を拠点に活動している。また文筆家としても活動。アコースティックギターデュオゴンチチ」のメンバー。大阪府立寝屋川高等学校卒業。

略歴[編集]

高校時代からギターを弾き始め、卒業後はアマチュアで関西を拠点としてソロ活動を行い、本名での音源もいくつか発表されている。

ガス点検の仕事をしていたが、1978年に現在のマネージャーから同郷のゴンザレス三上(本名・三上雅彦)を紹介され、意気投合。共にギターユニット「ゴンチチ」を結成。現在も新作アルバムを発表するなど、精力的に活動を続けている。 チチは、チャーリー・パーカーのアルバムの中の「chichi(チチ)」という曲にちなんで命名した。

自称「茶人」としても知られる。なおこの「茶人」は茶道とは無関係で、仲の良かった中島らもに「スゴイ変人」といわれたのに対し、松村特有の「風流な世界」を追求しているモノをアピールするため「茶人」と名乗った。

またクラゲをこよなく愛し、クラゲを飼育したり、クラゲ・グッズを集めるなど、独特な嗜好を持つ。キノコも好きである。

演奏に使用しているギターは、ほとんど「ゴミ」として捨てられていたものであり、今までに数十本も拾っているという。

また、ミュージックソー演奏も好きであり、都家歌六が会長の「日本のこぎり音楽協会」の会員でもある。

中島らもと大変気が合い、中島の生前は、「らもチチ」というユニット名で、共同執筆や、ラジオ・テレビなどに出演をしていた。中島の小説『水に似た感情』には、松村がモデルの「ソトさん」というキャラクターが登場する。

国際ジャーナリストの小西克哉とは、中学の同級生。しかし小西はそのことにまったく気づいておらず、小西が司会をするTBSラジオの「ストリーム」で、「小西くん、久しぶりやね」と言ってサングラスをとるまでわからなかった。

友人と「話題になったとき」に備えて、地図帳(場所が話題になったときに備えて)とメジャー(長さが話題になったときに備えて)と分度器(角度が話題になったとき備えて)を常備している。

「旅ゆけ茶人」の記述によれば、パリのど真ん中でウンコを垂れたらしい。傑作「ふなのような女」の録音を翌日にひかえての珍事であった。

ソロCD[編集]

ライブ、オムニバスCD[編集]

  • 春一番ライブ '75~'76
  • 春一番ライブ '77~'78
    • CD1-No.1: 坂道(2004、BZCS-9027、Bellwood Record)* 松村正秀名義

ソロでのラジオ出演[編集]

  • チチ松村のミッドナイトきのこ列車 FM大阪 1987年 - 1988年
  • イエスタデイズ FM大阪 1989年
  • らもチチ魔界ツアーズ JFN系FM 1997年~2000年
  • らもチチ魔界クルーズ USEN 2001年~

ソロでのテレビ出演[編集]

著作[編集]

  • それゆけ茶人 1993/4
  • 私はクラゲになりたい 1993/12
  • 旅ゆけ茶人 1994/8
  • 松村クラゲくんの日常(下条ユリとの共著) 1995/10
  • ゴミを宝に! 1999/7
  • たゆたうクラゲ(中村庸夫との共著) 1997/7
  • 顔面採集帳 1998/7
  • 海月(ネイチャープロダクションPPS江の島水族館との共著) 1999/5
  • 緑の性格 2000/7
  • 盲目の音楽家を捜して 2001/3)
  • らもチチわたしの半生 青春篇(中島らもとの共著) 2001/12
  • らもチチわたしの半生 中年篇(中島らもとの共著) 2002/2
  • 毒のある本(中山泰との共著) 2003/1
  • MOOKきのこ2号(共著) 2006/5
  • MOOKきのこ3号(共著) 2006/7
  • MOOKきのこ4号(共著) 2006/8
  • MOOKきのこ5号(共著) 2006/11
  • MOOKきのこ6号(共著) 2006/12
  • CD絵本 セミトーン・ラブ(寺坂耕一との共著) 2007/5)

外部リンク[編集]