ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ

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ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ」(ダンデライオン おそざきのたんぽぽ)は、松任谷由実が作詞・作曲した楽曲。原田知世への提供曲で、原田の主演ミュージカル『マクドナルドミュージカル あしながおじさん』の主題歌として作られた。シングルは1983年7月に原田、同年8月に松任谷自身が歌ったものが相次ぎリリースされた。

原田知世のシングル[編集]

ダンデライオン
原田知世シングル
初出アルバム『Birthday Album
B面 守ってあげたい
リリース
規格 7インチ・シングル
ジャンル 歌謡曲ポップス
レーベル 角川レコード
作詞・作曲 松任谷由実
プロデュース 角川春樹
原田知世 シングル 年表
時をかける少女
(1983年)
ダンデライオン
(1983年)
愛情物語
(1984年)
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1983年7月25日に、原田知世の4枚目のシングルとしてリリースされた。

概要[編集]

ミュージカルのプロデューサーだった橋爪貴志子に相談された角川春樹が、松任谷由実に依頼して制作された[1]。そのため、メジャーレコード会社からではなく角川レコードから発売され、ミュージカルの公演劇場にて販売されたほか、東映ビデオの協力で全国のレコード店・ビデオソフト販売店でも販売を行われた[2]。その他にも、新星堂でも予約販売された。ミュージカル『あしながおじさん』のパンフレット&原田知世の写真集とセットで、定価1000円で販売[2]。角川映画の『時をかける少女』の上映館でも、ミュージカル『あしながおじさん』のパンフレットとセットで、定価1000円で販売された[3]

角川レコードが版権を保有する楽曲を自社からレコード発売するのはこれが初の試みで、ミュージカルの音楽担当が角川レコード、主演女優の所属が角川春樹事務所(当時)であったことからテストケースとして行われたもの[2]。レコード盤がクリア(透明)レコード仕様となっている。

初回プレス枚数は12万枚[2]

チャート成績[編集]

オリコンチャートには原田知世版「ダンデライオン」の記録は掲載されていない[4]

収録曲[編集]

  • Side A ダンデライオン
作詞・作曲:松任谷由実、編曲:松任谷正隆
  • シングルでのタイトルは単に「ダンデライオン」であるが、アルバム『バースデイ・アルバム』に収録された際は「ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ」となっている。ジャケットの記載ではA面に ″ステージサイド″ とタイトルが付けられている[5]
作詞・作曲:松任谷由実、編曲:松任谷正隆
  • ジャケットの記載ではB面に ″メモリアルサイド″ とタイトルが付けられている。

松任谷由実のシングル[編集]

ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ
松任谷由実シングル
初出アルバム『VOYAGER
B面 時をかける少女
リリース
規格 7インチ・シングル
ジャンル J-POP
レーベル EXPRESS
作詞・作曲 松任谷由実
プロデュース 松任谷由実
チャート最高順位
松任谷由実 シングル 年表
夕闇をひとり
1981年
ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ
1983年
VOYAGER〜日付のない墓標
1984年
収録アルバムVOYAGER
結婚ルーレット
(2)
ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ
(3)
青い船で
(4)
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松任谷由実の19枚目のシングルとして、1983年8月25日東芝EMIからリリースされた。1989年6月28日にCDシングルとして再リリースされている。15枚目のオリジナルアルバム『VOYAGER』にはalbum mixを収録している。また、2018年にリリースされた配信もalbum mixである。2018年にリリースされた配信もalbum mixである。

解説[編集]

ジャケットはハードジャケットで初回盤にはステッカーが封入されていた。電話で新曲が聴けるテレフォンジョッキーが行われた。

時をかける少女」も原田への提供曲で、同年に公開された原田主演の映画『時をかける少女』の主題歌として作られた。

累計販売数は17万枚[7]

チャート成績[編集]

オリコンチャートの登場週数は15週、チャート最高順位は週間9位、累計17.1万枚のセールスを記録した[6]

収録曲[編集]

  • Side A ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ (single mix) -Dandelion - The Late Blooming Dandelion-[8]
  • Side B 時をかける少女 (single mix) -The Girl Is a Time Traveler-
    作詞・作曲:松任谷由実、編曲:松任谷正隆

参加ミュージシャン[編集]

  • ドラム:林立夫
  • ベース:高水健司
  • エレクトリック・ギター:松原正樹鈴木茂(#A)
  • アコースティック・ギター:吉川忠英
  • キーボード:松任谷正隆
  • シンセサイザー・プログラミング:浦田恵司
  • パーカッション:斎藤ノブ
  • ストリングス:日色ストリングス
  • ハープ:山川恵子(#A)
  • サクソフォーン:Jake H. Conception(#B)
  • コーラス:BUZZ、伊集加代子(#A)、和田夏代子(#A)、鈴木宏子(#A)、松任谷由実(#B)

カバー[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『最後の角川春樹』、2021年11月発行、伊藤彰彦、毎日新聞出版、P203
  2. ^ a b c d 「角川レコード、初の自社製作レコードを発売。」『日経産業新聞』1983年7月16日付、4頁。
  3. ^ 『最後の角川春樹』、2021年11月発行、伊藤彰彦、毎日新聞出版、P203~204
  4. ^ 『オリコン・シングル・チャートブック(完全版):1968 - 2010』オリコン・エンタテインメント、2012年2月、612頁。ISBN 978-4-87131-088-8 
  5. ^ 原田知世 – ダンデライオン|Releases”. Discogs. 2023年9月10日閲覧。
  6. ^ a b 『オリコン・シングル・チャートブック(完全版):1968 - 2010』オリコン・エンタテインメント、2012年2月、731頁。ISBN 978-4-87131-088-8 
  7. ^ 『最後の角川春樹』、2021年11月発行、伊藤彰彦、毎日新聞出版、P204
  8. ^ https://music.apple.com/us/album/dandelion-the-late-blooming-dandelion-dandelion/1436012013
  9. ^ “奥井雅美|25周年記念アルバム「HAPPY END」ジャケ写、試聴動画を公開!”. Lantis (バンダイナムコアーツ). (2018年7月26日). https://lantis.jp/news.php?id=1532574000 2022年3月10日閲覧。 

外部リンク[編集]