タデ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Luckas-bot (会話 | 投稿記録) による 2011年4月22日 (金) 00:14個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (r2.7.1) (ロボットによる 追加: sr:Polygonaceae)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

タデ科
オオケタデ(Persicaria orientalis
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: タデ目 Polygonales
: タデ科 Polygonaceae
  • 本文参照

タデ科(たでか、Polygonaceae)は双子葉植物の分類群のひとつ。

特徴

約800種の草本または低木つる性もある)を含み、北半球温帯を中心に世界的に分布する。レベルの分類は必ずしも確定していない(例えばPolygonum 属 [タデ属またはミチヤナギ属] をまとめる説と数属に分ける説とがある)が、30-50属ほどに分けられている。日本には約70種が自生、帰化する。自生種、帰化種は3-12属に分類される。

は子房上位で放射相称、花弁の区別はなく花被片は4から6個で、花後も宿存して果実を包むものが多い。総状または穂状花序をなす。果実は偏平または3稜形で種子を1個含む。托葉があり、鞘状に茎を抱くものが多いが、広がって本物のと同じくらい大きくなるものもある。

利用

最も経済的に重要なものは、穀物ソバである。また野菜香辛料とされるルバーブヤナギタデ(普通タデと呼ばれる)、また漢方薬などの薬用にされるダイオウ(大黄)やツルドクダミ(何首烏)がある。

雑草とされるものの中にも、ヨーロッパで野菜とされるスイバや、山菜イタドリがある。

アイはかつて染料として使われた。

またミズヒキやタデ類の一部などが観賞用に栽培される。

分類

広義のタデ属から独立させる説がある属

クロンキスト体系では単独でタデ目としているが、新しいAPG植物分類体系ではナデシコ目に入れている。

関連項目

参考文献

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅱ離弁花類』、1982年、平凡社