ゾイド -ZOIDS-

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ゾイド > ゾイド -ZOIDS-
ゾイド -ZOIDS-
ジャンル ロボットアニメアドベンチャー
アニメ
原作 タカラトミー
監督 加戸誉夫
シリーズ構成 隅沢克之
キャラクターデザイン 坂崎忠
音楽 Robert Etoll、杉内信介
アニメーション制作 XEBEC
製作 毎日放送小学館プロダクション
放送局 TBS系列
放送期間 1999年9月4日 - 2000年12月23日
話数 全67話
関連作品

機獣新世紀・ZOIDS

テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

ゾイド -ZOIDS-』は、トミー(現タカラトミー)の玩具「ゾイド」をモチーフにした日本のテレビアニメ1999年9月4日から2000年12月23日までMBSTBS系列テレビ山口除く)で毎週土曜18時00分から18時30分(通称土6枠)に放送された。

概要

ヘリック共和国ガイロス帝国の戦争が続く惑星Zi(ズィー)を舞台に、バンとフィーネの冒険と金属生命体ゾイドとの交流を描いた物語。バンの少年期を描いた少年編の第1部と、青年期を描いた第2部ガーディアンフォース(GF)編の二部構成となっている。他のゾイドシリーズアニメ作品と区別するため「無印ゾイド」と通称されることも多い[1]

アニメージュ誌やアニメディア誌といった媒体によっては『ゾイド・メカ生体戦記』とクレジットされる事もあった。

登場ゾイドは、全てトゥーンレンダリングによる3DCGで描写されているのが特徴[2]

当初は4クールの放送期間を予定していたが、玩具・番組の人気を受け、土6枠最長の16ヶ月全67話に延長となり[要出典]、更に第2作『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』の制作が決定した[注 1]

アメリカでは『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』の放送後、2002年2月よりカートゥーン ネットワークにて『Zoids: Chaotic Century』のタイトルで放送が開始された。

2013年7月2日から、Blu-ray BOX発売を記念し、キッズステーションにてデジタルリマスターHD版がセレクション放送されている(火曜 24:00 - 24:30。リピート放送あり)。

番組の途中からスポンサー表示画面に視聴者から送られた改造ゾイドの写真が使われるようになった。

製作エピソード

世界観や初期のメインキャラクターなどは漫画『機獣新世紀ZOIDS』の著者である上山道郎がほぼ原案を担当している。上山が「ゾイドの漫画を描いてみないか」と依頼された時点ですでにアニメシリーズの放送は決定していたが、ストーリー、メインスタッフ、キャラクターなどアニメの根本的な部分が未決定な状態であり、漫画化という形でその原案を委託されることとなった[4]。このような経緯から第1部は漫画版を踏襲した展開になっているが、GF編は完全にアニメ独自の展開となった。当初はアニメを西方大陸の南部を舞台とし、北部を舞台とするゾイドバトルストーリーと世界観をリンクさせる展開も告知されていたが[5][注 2]、放送が進むにつれ独自の設定やストーリーを歩んだ。

機体等の幾つかの設定変更には、アニメスタッフ側からの打診もあった[7]。放送時にトミーにおいて設定製作を担当していた大河原規紀雄は、本アニメと漫画版は、『ゾイドバトルストーリー』とは類似した固有名詞を用いた独自世界観の作品という見解を示している[8]

あらすじ

舞台背景

古代ゾイド人の滅亡後に地球人類が移民団として入植した惑星Zi[9][注 3]・西方大陸ではヘリック共和国ガイロス帝国の激しい戦争が行われていた。それが停戦してから20年後[注 4]。再びヘリック共和国軍とガイロス帝国軍の間で、再び一触即発の緊張感が高まりつつあった[11]。その前線司令官であった共和国軍ハーマン大尉と帝国軍シュバルツ少佐はともに停戦条約に則る腹積もりだったものの、帝国側の交戦派であるギュンター・プロイツェン元帥と、その意図を汲んだマルクスの工作によって両軍の交戦が開始される[12]。その後共和国軍と帝国軍は何回かの攻防戦を行った末に、帝国軍が氷山に偽装した大部隊をニューヘリックシティ目前にまで到達させることに成功する。しかし、その際に帝国皇帝ツェペリンが死去。皇位継承権を持つその孫ルドルフは和平を望んだため、帝国軍の撤退命令と共和国への講和を持ちかけた[13]

しかし、共和国侵攻の野心を捨てていなかったプロイツェンは共和国の犯行と偽装し、ルドルフ暗殺の陰謀を企てる[14]。途中、ルドルフ誘拐事件など幾つかのアクシデントを経たあと、皇位継承者の証である皇帝の指輪を入手したプロイツェンは、それを証拠としてルドルフは暗殺されたとし、「もしルドルフの身にもしもの事があれば、プロイツェンが皇位を継承する」という皇帝の遺言に従い次期皇帝の地位に就くと宣言する[15]

その後、帝国にルドルフが到着し、自身に忠誠を誓うホマレフ宰相に対面。それを受けてプロイツェンが自身の部隊を差し向けたため、ホマレフはそれに対抗し、ルイーズ大統領に取り次ぎ、ヘリック共和国軍に応援を要請する[16]。プロイツェンは駆け付けた共和国軍の行動を侵攻と位置づけ、自らクローン再生させたデスザウラーにより攻撃を開始。そこへアーラ・バローネに連れられたルドルフが駆け付け、制止を持ちかけるが反発、そこへ更に駆け付けたシュバルツ率いる帝国軍とも交戦する。最終的にはデスザウラーもろともブレードライガーを駆るバンに撃破される。こうして戦いが終わった後、ルドルフの正式な戴冠式が行われ[17]、共和国と帝国は正式な講和条約を結んだ[18]

それから2年後、突如として各地で攻撃を行う謎の軍団が現れ、これに対処するため共和国・帝国両国は「ガーディアンフォース」を設立した[18]

第一部(少年編)

父のようなゾイド乗りを目指す少年バンは、盗賊に追われ逃げ込んだ遺跡の中で、カプセルから誕生したオーガノイドのジークと遭遇する。ジークの力で辛くも危機を脱したバンは、同じくカプセルから生まれた少女フィーネと出会い、フィーネの失われた記憶を求め「ゾイドイヴ」探しの旅に出る。

賞金稼ぎのアーバインや運び屋のムンベイとの出会いや、ガイロス帝国軍の中で最強のゾイド乗りで黒いオーガノイド・シャドーを相棒にする少年レイヴンとの死闘。惑星Ziに新たな戦禍を巻き起こし、支配者として君臨する事を目論む帝国摂政ギュンター・プロイツェンの陰謀との闘いを経て、バンはゾイド乗りとして成長していくのだった。

第二部(ガーディアンフォース編)

デスザウラーとの戦いから2年後。ヘリック共和国軍とガイロス帝国軍の戦争は終結し、正式に和平を結んだヘリック共和国とガイロス帝国は、共同で戦時中に使用されたスリーパーゾイド等の撤去を行っていた。

再びゾイドイヴ探しの旅を続けるバンとフィーネだったが、手掛かりを得られず一度共和国に戻る[19]。そこでバンはヘリック共和国軍のクルーガー大佐の下で軍人としての訓練を受け、フィーネはドクター・ディと共にゾイドイヴの調査を行う事になる。

やがて再び戦乱を招こうとする未知の敵が現れ、バンとフィーネは共和国と帝国の両国の軍が共同で平和維持を目的として設立した特殊部隊「ガーディアンフォース」の一員として行動を開始する。

登場人物

主要人物

バン・フライハイト
- 岸尾大輔(現・岸尾だいすけ)
本作の主人公。辺境の村ウィンドコロニーに住む少年。性格は明るく天真爛漫、思ったまま素直に行動する熱血少年。卑怯な事や曲がった事が大嫌い。父親ダン・フライハイトのような立派なゾイド乗りになる事を夢見る。両親はすでに亡くなっており、面倒見のよい姉マリアとの二人暮らし。好物はパパオという木の実。
遊びに出た先で盗賊団に襲われ、逃げ延びた砂漠の遺跡の中でオーガノイドのジークと、同じ型のカプセルから出てきた古代ゾイド人の少女「フィーネ」と出会い、彼女の過去を探るため旅に出る事になった。
遺跡近くで朽ち果てていたシールドライガーがオーガノイドのジークの力によって復活し、愛機となる。このシールドライガーは一度レイヴンのジェノザウラー荷電粒子砲による攻撃を受け、ゾイドコアを破壊され死んでしまうが、ジークとフィーネの作り出した光の「エヴォリューション・コクーン」の力によってブレードライガーへと進化し、以降それを愛機とする。
復活したデスザウラーを倒しギュンター・プロイツェンの野望を阻止した後は、父ダン・フライハイトの親友でもあった共和国軍のクルーガー大佐の下で訓練を受け、一流のゾイド乗りとして逞しく成長。性格は以前に比べ冷静かつ思慮深くなり、険しい表情を見せる事が多くなった。規律の厳しい軍の生活に多少不満を持ち、フィーネと再会した後は再びゾイドイヴを探す旅に出る事を決意、同時にダークカイザー一味の行動開始後、クルーガー大佐の推薦で特務のガーディアンフォースとして任命される。そして、最後には宿敵だったレイヴンや仲間達との協力で、再び復活したデスザウラーを撃破し、ヒルツの野望を阻止した。共和国軍では少尉、帝国軍では少佐の階級に配されているが、共和国と帝国が共同で設立したガーディアンフォースとしての階級は少佐。
フィーネ
声 - 大本眞基子
ジークと同じ遺跡で発見された少女。その正体はかつてデスザウラーによって滅ぼされた古代ゾイド人の生き残りで、ジークの体内に自らの記憶を封じ込めてカプセルの中で眠っていた。「フィーネ」という言葉以外の一切の記憶を失っており[注 5]、旅の中で甦った記憶「ゾイドイヴ」という言葉を頼りに自分の過去を探し求め、その旅を続ける事で、少しずつ記憶を取り戻していく。性格はかなりの天然ボケコーヒーには砂糖ではなく大量の塩を入れるのが好き。遠くの水源を流れる水の音を聞くことやゾイドのコックピットから草むらに居る昆虫を見付けたり出来るなど、普通の人間より優れた聴覚、視覚を持つ[注 6]
プロイツェンの野望を阻止した後はバン達と別れ、ドクター・ディの下で助手を務め、「ゾイドイヴ」の謎を解明すべく遺跡の調査などに同行していたが、ウィンドコロニー付近でヒルツの手下の襲撃を受けた時にバンと再会。その後、彼と共にガーディアンフォースに任命され、バンを戦術的なアドバイスをするなどの活躍を見せる。
古代ゾイド人としての本名はエレシーヌ・リネ[21]
ジーク
声 - 鈴木琢磨、大本眞基子(第1話のみ)
全長4.1m、全高2m、重量212kg、最高速度60km[22]
フィーネと同じ型のカプセルから生まれた銀色の小型の恐竜型ゾイド。ジークは古代ゾイド人が作り上げた「オーガノイド」と呼ばれる特別なゾイドで、他のゾイドと合体する事によりゾイドコアを活性化させ、石化したゾイドを復活・進化させたり、ゾイドの戦闘能力を極限まで引き出す能力を持つ。また人を体内に格納する事も出来て、ゾイドとの合体後にパイロットを格納してゾイドと分離、脱出する事も出来る。元々はフィーネのゾイドで、フィーネはカプセルに入る前にジークの体内に自らの記憶を封じ込めていたが、記憶の復元に必要と思われる自身の体内格納をフィーネよりも先にバンが行ってしまった事で、フィーネの記憶の復元は不完全な状態に終わる。第52話では、バンの操縦術がレベルアップした事に刺激され、ブレードライガーの潜在的な能力を向上させる新たな力が覚醒した。
性格は無邪気で少し怖がり。を追い掛けたり、バンを驚かしたりするな子供のような一面がある。また、バンのトイレを覗く、トーマ・リヒャルト・シュバルツに(間違って)告白されて赤面するなどの描写がある。
アーバイン
声 - 藤原啓治山本泰輔(幼少期)
賞金稼ぎで、ゾイド乗りとしての腕前は一流。悪ぶってはいるが、卑怯な事は嫌い。少年時代にガフキー・カハール熱という熱病により妹エレナ(声:高田由美[注 7])を亡くした過去があり、妹を救えなかった事がトラウマとなっている。
オーガノイドを探して旅をしている中、ウインドコロニー近くの砂漠でバン達と出会う。彼がオーガノイドのジークを連れている事を知り強奪しようと付け狙う内に、バンの事を気に入り、旧友のムンベイと共に旅をする仲間として同行する事になった。
第34話のデスザウラー戦では、デスザウラーの動きを封じる為に、一度だけヘリック共和国軍の黒いゴジュラスに搭乗して戦った。
その後はバン達と別れ賞金稼ぎを続けていたが、第40話で、特訓中のバンの練習相手を買って出て以降バン達に合流。レイヴンの復活をきっかけにガーディアンフォースと行動を共にし、ジェノブレイカーデススティンガーとの戦闘の際もバン、トーマと共に戦いの中核をなす等の活躍をするが、自分がガーディアンフォース扱いされる事を嫌っている。
愛機は自ら改造した黒いコマンドウルフだったが、第47話におけるレイヴンのジェノブレイカーとの戦闘で破壊されてしまう。第48話にて愛機コマンドウルフの最期を見届けようとしていたところ、ドクター・ディの提案で、死亡直前のコマンドウルフから頭脳にあたるメモリーバンクを最新機のライトニングサイクスに移植、以降はそちらを愛機とする。なお、彼のライトニングサイクスはコマンドウルフのメモリーバンクを移植したため、目の色がオレンジである。
ムンベイ
声 - 渡辺久美子
荒野の運び屋。「どんな仕事でも熟してみせる」と自負するほどの腕前だが、バン達のせいで1度ガイロス帝国軍の弾薬輸送を失敗し、それ以降はバン達と行動を共にする。
デスザウラーとの戦いの後はバン達と別れ、運び屋稼業を再開していたが、第43話における復活したレイヴンのジェノザウラーとの戦闘で重傷を負ったトーマ・リヒャルト・シュバルツを任務の途中で発見、保護したのを機にバン達と再会し行動を共にするようになる。
性格は明るく大らかな姉御肌だが、気ままで金にがめつい。アーバインとは旧友。資産家の好青年マクマーンを元恋人に持ち、ガイロス帝国の栄誉あるシンカーレース ガイロスグランプリでは「火の玉ムンベイ」の異名で鳴らしていたなど、その経歴には謎が多い。第52話ではなぜか「行けぇ、グスタフEVO.!」や「ぶっちぎりだぜ!」と口走り、アーバインに「おいおい!なんかキャラが違うぞ!」とツッコミを入れられていた。 愛機は赤いグスタフ。内部回路のバイパスに独自の改良が施されており、通常機の数倍もの自己回復力を持つ。後にバンのブレードライガーを庇ってジェノザウラー荷電粒子砲の直撃を受けた為、前から2番目の装甲のみを通常機の白い物に交換する。
あらゆるゾイドに関する知識が豊富で優れた操縦技術を持ち、ヒルツのデススティンガーとの戦いで、彼女の腕前を見込んだヘリック共和国軍のロブ・ハーマンに最後の希望ウルトラザウルスの操縦を任された。ウルトラザウルスを何度も「あたしのウルトラザウルス」と呼び、勝手に私物化している。

ヘリック共和国

ロブ・ハーマン
声 - 堀川仁[注 8]
ヘリック共和国軍大尉。後に少佐へと昇進後、ウルトラザウルス内でクルーガーより大佐を任される。ヘリック共和国大統領ルイーズ・テレサ・キャムフォードの息子であるが、「大統領の息子」という肩書きを持ち出される事を非常に嫌う。レッドリバーでバン一行と出逢い、その奇跡的な力に注目する。戦場では常に前線に赴き、部下達からの信頼も厚い。また、バンのシールドライガーに同乗した際には、レイヴンのセイバータイガーの癖を見抜き、対レイヴン戦の初勝利をアシストしている。
ゴルドスゴジュラスガナーゴジュラスRoSシールドライガー他、様々なゾイドを乗りこなす。プテラスに搭乗する事もあるが、5度乗ったうち4度撃墜されるという不運な面も持ち合わせている。
ドクター・ディ
声 - 園部啓一
元ヘリック共和国軍の科学者。一見、スケベでいい加減な爺さんにしか見えないが、ルイーズ大統領を幼少時から良く知り、その経歴から今でも共和国には多大な影響力を持ち、共和国首都ニューヘリックシティの博物館では肖像画が展示されている程。当初は後述する雪を降らせる実験の為に、人里離れた場所で一人暮らし(隠居生活)をしており、共和国軍の基地から材料になりそうな物をくすねながら生活していた。孫がおり、一緒に生活するよう促す為に時折彼の下に訪れていた。
子供の頃一度だけ降った雪に感動し、もう1度降らせる為の実験に失敗し氷漬けになっているところを尋ねて来たバン達によって助けられる。その後も度々バンの前に現れては豊富な知識や経験を生かした助言をする(ただし大抵は引っ掻き回しただけで終わる)。
ムンベイがお気に入りで、彼女の尻を触っては、雑用を押し付けられたり殴られたりしている。フィーネが淹れた塩入りコーヒーが好物。
劇中でのブレードライガーの名付け親は彼である。
ルイーズ・テレサ・キャムフォード[注 9]
声 - 高島雅羅
ヘリック共和国大統領。彼女の夫(故人)は、共和国の前大統領。ガイロス帝国軍との本土決戦に際して、圧倒的な彼我の戦力差に絶望し、無条件降伏の勧告を受け入れかけたが、ロブ・ハーマンの説得で思い留まる。その後、バンやロブ・ハーマンの作戦が成功すると、混乱する帝国軍に素早く停戦勧告を出すなど、高い外交手腕を持つ。
クルーガー
声 - 家弓家正[注 10]
ヘリック共和国軍大佐。引退していたが共和国軍の危機に再び復帰。重要防衛拠点である要塞を囮にして敵ごと爆破してしまうなどの奇策を用いる事もあるが、敵が瓦礫の撤去作業に時間を費やし再進撃に手間取る事まで計算した上での実行であるなど、かなりの戦略家である。本土決戦の際に守備する要塞もろとも自決しようとしたが、フィーネの強硬的な制止で失敗。戦後はバンを引き取って彼を軍人として訓練し、さらに帝国と共和国の共同の「最終決戦計画」の陣頭指揮を執るがヒルツ配下の部隊の攻撃で負傷、ロブ・ハーマンに後を託して戦線から離脱した。バンの父、ダン・フライハイトの親友でもあった。
フォード
声 - 中博史
ヘリック共和国軍中佐。シャドーとジークを勘違いしてバン達を捕まえようとした事がある。クルーガーの副官的な部下で、彼が前線を務めようとした時は部隊の指揮を任された事もある。
ニューヘリックシティでの戦い以降一度も登場しないが、ZOIDS SAGAシリーズに登場する。
オコーネル
声 - 鈴木琢磨
ヘリック共和国軍中尉。後に大尉へと昇進する。ロブ・ハーマンの副官的な存在。ガーディアンフォース設立後は、バン達に任務を伝える役も。熱血漢的な一面を持つロブ・ハーマンに比べると現実主義的で几帳面な、典型的な“副官”的存在であった。酒癖が悪い。
劇中では主にゴドス、コマンドウルフ、プテラスに搭乗するが、他にも様々なゾイドをそつなく乗りこなす。
ダン・フライハイト
声 - 梁田清之
バンの父親でヘリック共和国軍少佐。優秀で勇敢なゾイド乗りであり、「ジーク」と愛称を付けたコマンドウルフを愛機とした(バンの相棒のオーガノイドの名前もここからきている)。
身寄りのないレイヴンを保護していた。オーガノイドの研究に関与しており、黒いオーガノイド(シャドー)を保護しようとした所をガイロス帝国軍のギュンター・プロイツェンの指揮する師団に囲まれる。当時部下であったレオンに「バンとマリアを頼む」と言い残し、全師団を撃破するも絶命した。

ガイロス帝国

レイヴン
声 - 斎賀みつき
帝国軍の中で最強と言われるゾイド乗りで、上官のギュンター・プロイツェン直属の独立強襲戦闘兵。黒いオーガノイド・シャドーを連れている。一人称は「僕」だが、第二部のガーディアンフォース編からの一人称は「俺」。性格は極めて冷酷かつ好戦的。しかし後に惹かれ合う事になる古代ゾイド人の少女リーゼに対しては、時折不器用な優しさを除かせるようになった。バンに「天才」と言わしめる操縦技術と戦闘センスを持つ。
幼い頃、オーガノイドの研究していた両親をオーガノイド・アンビエントによって殺害され、自らも襲われ記憶喪失になってしまう[24]。両親がゾイドの研究に掛かりきりだった為、以前からゾイドの事を良く思っていなかったが、記憶喪失になってからは両親を殺されたトラウマから残ったゾイドへの憎悪だけを強く抱き続ける[24]。その後、事件を捜査しに来たヘリック共和国軍のダン・フライハイトに引き取られる事になるが、すぐに彼もオーガノイドを狙うガイロス帝国軍のギュンター・プロイツェンにより目前で戦死。直後、プロイツェンを銃殺しようとするも一蹴され、彼に気まぐれから拾われて「レイヴン」と名付けられる。以降5年間に渡る軍人としての厳しい訓練を受け、その後、プロイツェンの手引きにより、共和国軍に解放され野生化していたオーガノイド・シャドーと出会い、服従させる。
プロイツェンの直属の部下として行動する中でバンと出会い、幾度となく戦う宿敵となる。当初はバンに対し圧倒的優位に戦ってきたが、マウントオッサ火口付近にてセイバータイガーをバンのシールドライガーのEシールドに強引に突っ込ませ大破させた。その後プロイツェンから大破したセイバータイガーの代わりに与えられたジェノザウラーを駆り、一度はシールドライガーを破壊したが、復活を遂げたバンのブレードライガーと壮絶な死闘を繰り広げた末、敗北。
初めての敗北と死線のショックで再び記憶喪失になり、茫然自失の状態でシャドーと共に各地の軍事基地を破壊しながら放浪していたが、数年後ガーディアンフォースとなったバンと偶然再会し復活。その後もダークカイザー(プロイツェン)の下で動く。彼から再び与えられたジェノザウラーがシャドーの力によりジェノブレイカーへ進化し、以降はそれを搭乗機とする。
自分に付き従うシャドーをゾイドの中でも特に忌み嫌っていたが、第49話で古代ゾイド人の少女リーゼの力によって、過去の記憶を取り戻して以降は孤独を恐れる一面を見せ、常に自分の傍らにいたシャドーの存在の大きさを知り、ゾイドへの憎しみも少しずつ消えていった。また自分の事を永遠に縛り付けようとするダークカイザー(プロイツェン)には元々反感を抱いており、さらにヒルツの操るデススティンガーの無差別攻撃によりシャドーが死亡した事から彼と決別。リーゼ、スペキュラー、そしてゾイドイヴの力で復活を果たしたシャドーと共に、ダークカイザーらに反旗を翻す。最終決戦ではバンと遂に共闘し、復活しパワーアップしたデスザウラーのEシールドを破壊する活躍を見せた。
シャドー
声 - 鈴木琢磨
全長4.2m、全高2.1m、重量230kg、最高速度70km[22]
ジークと同じ型のカプセルから生まれた黒色のオーガノイド。対になっている古代ゾイド人は不明。
オーガノイドの中でも戦闘能力に秀でており、通常のオーガノイドなら1分と持たないジェノブレイカーの制御を、3分間と比較的長時間行える。また他のゾイドと合体せずとも、翼を広げて飛行し、空中から突撃すれば小型ゾイド程度の装甲なら容易に貫通する事が出来る。
ヘリック共和国軍のハルフォードの手によってカプセルから生まれた際はその場から逃走し、一度は完全に野生化するも、プロイツェンの部下に捕獲されレイヴンと出会った以後は彼に忠誠を誓い、罵られても彼に付き従い続け、第33話の対ブレードライガー戦では燃え盛るジェノザウラーから彼を救出。その後は茫然自失の状態の彼と共に放浪の旅を続け、彼の復活後には搭乗機のジェノザウラーをジェノブレイカーへと進化させる。しかしジェノブレイカーとの合体による極度の負担に耐え切れず徐々に弱っていき、第57話におけるデススティンガーの無差別攻撃をきっかけに絶命。しかし石化する直前にゾイドイヴの力でレアヘルツの谷へと転送され、物語の終盤にてゾイドイヴの力で復活する。当初はダークカイザー(プロイツェン)に洗脳されていた為レイヴンを認識出来ずに攻撃を加えたが、レイヴンは反撃せずに涙を流しながら粘り強く説得を続けた事で洗脳が解け、古代都市イヴポリスでの最終決戦においてレイヴンと共にダークカイザー、そして復活したデスザウラーに立ち向かった。
カール・リヒテン・シュバルツ
声 - 上田祐司(現・うえだゆうじ)
ガイロス帝国軍少佐。後に大佐へと昇進。ガーディアンフォース編に登場するトーマ・リヒャルト・シュバルツは彼の実の弟。性格は至って生真面目で、ルドルフへの忠誠心も非常に篤い。
帝国軍人として名門の家系シュバルツ家に生まれ育ち、歴戦の指揮官として部下から尊敬の意を受ける。ガイロス帝国・ミレトス城で皇太子時代のルドルフの戦術シミュレーションの講師を務めていた経歴もある。上官のプロイツェンの政策には最初から最後まで反感を抱いており、ガイロス帝国とヘリック共和国を和解させようと心から願っていたが、戦争では自らが帝国軍の先頭に立つ事に。最後にはバン達やヘリック共和国軍と協力してプロイツェンが復活させたデスザウラーと戦い、重要な役割を果たす。それ以後は共和国軍のロブ・ハーマンとは盟友となり、共に酒を酌み交わす仲となっている。
ガーディアンフォースにも積極的に協力し、ウルトラザウルスに乗り組んで以降は、重力砲(グラビティカノン)の射撃管制を担当。バン達と共にヒルツのデススティンガー、再び復活を果たしたデスザウラーと戦った。
初登場時はレッドリバー戦線でダークホーンに搭乗していたが、実の愛機は専用にカスタマイズしたアイアンコングSSセイバータイガーSS。専用機は赤と黒を組み合わせたカラーリングで、ガトリング砲を愛用する。第2部では、アイアンコングSSと同じカラーリングのアイアンコングMk-IIに搭乗していた(ガトリング砲を含む全武装がアイアンコングMk-II仕様になっている)。
ルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリンIII世
声 - 鶴野恭子
ツェッペリンII世の孫でガイロス帝国皇帝。第1部の登場時は10歳で[25]皇太子だった。まだ幼いが責任感が強く、しっかりと国民の事を考えている。「ルドルフが死亡した場合は皇帝の座に」というツェッペリンII世の遺言を悪用し、ガイロス帝国を乗っ取ろうとしたプロイツェンの刺客に暗殺されそうになったが、盗賊団のロッソ、ヴィオーラに先に誘拐され結果的に暗殺者の手から逃れる。最初は2人に対し恐れと反発を抱くも、やがて暗殺者達から自分の身を守ってくれた彼らを両親のように慕うようになる。ロッソ達がレイヴンに倒されてからはバン一行と行動を共にし、プロイツェンの野望を阻止しようと彼らと共に戦った。その後、正式に戴冠式を挙げてガイロス帝国の皇帝として即位。第2部では12歳となり、バン達のゾイドイヴ探しやダークカイザー一味との戦いを全力でバックアップした。一方でバンとフィーネと共にお忍びで魚釣り遊びに出掛けたりと個人的な付き合いも続けている。
理不尽な暴力に屈しない為に強くなる事を誓い、バンからゾイドの操縦を教わる。最初は「無理だ」と言われていたが、短期間でかなりの技術を身に付け、皇帝専用に改造されたセイバータイガーロイヤルセイバーを見事に操縦してみせた。戴冠後も、皇帝専用のレドラーを自分で操縦したり、第45話ではフィーネから保険としてアーラ・バローネが応援要請を受けた際はストームソーダー(赤仮面機体)の後部座席に搭乗した[26]。また、ガイロス帝国で開催される由緒ある「シンカーレース・ガイロスグランプリ」には謎の新人「マスカレード」として出場し、名うてのレーサーであるムンベイを破って優勝を果たす。
ホマレフ
声 - 宇垣秀成
ガイロス帝国宰相。年若いルドルフを政治面で全面的に補佐する忠義心の篤い堅実な人間だが、ルドルフを「お前」呼ばわりしたバンを激しく叱ったり、第二部のガーディアンフォース編ではルドルフを守る為に、ヘリック共和国のルイーズ大統領が搭乗させられている暴走ディバイソンへの攻撃命令を(彼女の要請でもあったが)問題になるのを承知で出したりと、ルドルフの事になると融通が効かなくなる所がある。
ギュンター・プロイツェン
声 - 大塚芳忠
ガイロス帝国元帥にして帝国摂政[注 11]。「この星に国は二つも必要ない」が信念で、ヘリック共和国を国と認めず「反乱軍」と呼ぶなど独善的で支配欲の強い性格の持ち主。当初はヘリック共和国軍を一気に殲滅せんと圧倒的な帝国軍を率いて共和国の本土に上陸したが、その矢先にルドルフ皇太子の祖父帝であるツェッペリンII世が崩御、直後にルドルフ皇太子の停戦命令により失敗する。しかし、ツェッペリンII世の「ルドルフ亡き場合はプロイツェンを皇帝に」という遺言を得た事でルドルフを暗殺してガイロス帝国を乗っ取り、強いてはどこかでその存在を知った破滅の魔獣デスザウラーの強大な力を利用し、ガイロス帝国のみならず惑星Zi全土を支配しようと密かに企むようになる。その為に幾度と無くルドルフの命を狙い、それと並行して密かにガリル遺跡から回収したデスザウラーのゾイドコアを研究所でゾイド因子を培養、配下のレイヴンに命じて他のゾイドから生きたまま抜き取ってきた多量のゾイドコアを融合させ、やがてデスザウラーを復活させる事に成功した。しかし彼の意識は既にデスザウラーの持つ邪悪な意識に取り込まれており、デスザウラーと共に国そのものを滅ぼそうとして帝都ガイガロスを焼き尽くし、ガイロス帝国とヘリック共和国の連合軍も圧倒したが、バンのブレードライガーにデスザウラーを撃破され彼もその爆発の中に消えた。
しかし、彼の身体はデスザウラーのゾイドコアとの融合を果たし、闇の支配者「ダークカイザー」として復活。ヒルツ、リーゼ、レイヴンを率いてゾイドイヴの力を利用し、古代都市イヴポリスに封印されていた本物のデスザウラーの体と融合して「デスザウラーそのもの」となろうとした。しかし、実際のところ彼はヒルツに言わせれば「デスザウラーにとってコアを守る為の卵の殻」に過ぎなかったらしく、復活の直前に完全にコアに取り込まれる形で最期を遂げた。
ハーディン
声 - 浅野まゆみ
ガイロス帝国軍准将。プロイツェン直属の部下で、皇室親衛隊を率いる女性士官。プロイツェンも厚い信頼を寄せている。プロイツェンに心酔しており、時折彼からの信頼を失うのを恐れて、無理な行動に出る事がある。
ホマレフ宰相の城において、プロイツェンの戴冠式に乗り込もうとするルドルフ達を排除しようとしたが、ルドルフの救援に駆け付けたヘリック共和国軍のロブ・ハーマンの部隊の攻撃を受け、壮絶な最期を遂げる。
搭乗機は機体色が赤いアイアンコング
マルクス
声 - 坂口候一
ガイロス帝国軍大尉。出世欲と手柄の事しか考えていない小役人タイプ。後に念願だった少佐への昇進を果たすも、元上司のカール・リヒテン・シュバルツの配下に置かれ落胆。帝国の実権を握る摂政に何度もゴマをするが、なかなか名前を覚えて貰えなかった様子。最期は名誉に狂いプロイツェンから「死守せよ」との命令を受けたマウントオッサ火山基地の噴火に巻き込まれ最期を遂げる。
搭乗機はモルガダークホーン→アイアンコング。
メッテルニヒ
声 - 山本尚弘
プロイツェンがルドルフを暗殺する為に差し向けた刺客。帝国軍の特殊部隊であるらしい。スキンヘッドが特徴。
搭乗機はルドルフの居城の警備隊から奪取したダークホーン。当初は共和国軍による暗殺を装うためコマンドウルフに搭乗する予定だったが、作戦準備中にロッソ達の妨害で戦闘不能にされてしまった。
デリス
声 - 櫻井孝宏
メッテルニヒの部下。偵察役をする事が多い。褐色肌と銀髪が特徴。
ロート
声 - 川島得愛
メッテルニヒの部下。赤髪が特徴。
ラルフ
声 - 三木眞一郎
ガイロス帝国軍少佐。エーベネ基地ならびに同基地に駐留するアイゼンベック部隊の指揮官。腕の良いゾイド乗りで、その実力はシュバルツも認める程だったが、時流に乗る為にプロイツェンの思想に傾倒していく。エーベネ基地に接近したバンとルドルフを攻撃した際にアーラ・バローネのストームソーダーに部隊を撃墜され、諦めずに追撃部隊を出そうとしたものの、ルドルフを救おうとするシュバルツに基地を破壊される。その後ガイガロス決戦にも自らブラックレドラーを駆って参戦し、ロッソからも腕の良さを評価されたが「機体性能に頼り過ぎている」と指摘され撃墜される。なおシュバルツとは士官学校時代からの古い知人だった。
戦後はガイロス帝国とヘリック共和国の和平を認めずヒルツの口車に乗って、平和のシンボルとして帝国に譲渡予定だった3S(ストームソーダー・ステルスタイプ)を強奪して共和国軍基地への攻撃を目論んだ。3Sのコマンドオプションを奪取する為に再び共和国軍基地への攻撃を仕掛けた際、迎撃に現れたアーラ・バローネと再戦。性能差を見せ付けてヴィオーラ機を撃墜したものの、ロッソからの「相変わらず機体性能に頼りすぎている」との指摘には耳を貸さなかった。最終的には性能差を覆される形で、またもロッソに「ゾイドは心で操るもの」という言葉と共に撃墜された。それ以降は登場せず生死不明。
ミューラー
声 - 浜田賢二
ガイロス帝国軍の中尉でラルフの部下。ラルフの相棒的存在で、ブラックレドラーを駆ってはバン達を幾度と無く付け狙うが、その度にアーラ・バローネのストームソーダーに阻まれ続ける。
戦後はラルフと共にヘリック共和国軍へのテロ行為の為に共和国軍基地から3Sを強奪したが、バン達の奇策で3Sのステルス機能を無効化され、さらにカタパルトで発進してきたバンのブレードライガーの攻撃を受けて撃墜された。
シーパース
声 - 内田直哉
ガイロス帝国軍大尉。ガイロス帝国の領内でルドルフを帝都ガイガロスまで護送していたバン達を発見し追撃していたが、彼らが資産家マクマーンの私有地に逃げ込んだ為に取り逃がす。その後マクマーンの邸宅を包囲してバン達を追い詰めるも、マクマーンの私兵隊やアーラ・バローネの攻撃を受けて部隊を失い、自身もバンに敗北した。
第二部のGF編では、ハルフォード中佐の指揮する対ジェノブレイカー戦で行方不明になっていたバンの捜索を帝国軍の上層部から言い渡されるも上記の件を未だ根に持っていた為に握り潰そうとした。なお、トーマによれば何かと黒い噂が絶えずガーディアンフォース内部でも、彼を快く思わない人間は数多くいたようである。しかし突然現れたリーゼに「職権乱用で私腹を肥やしている事をバンに掴まれた」と唆され、バンを誘い出して殺害する為ノーデンスの遺跡付近の村を襲撃する。現れたバンを村人ごと殺そうとするが、救援で駆け付けたアーバインやトーマの攻撃を受け、今までの悪時も露呈し、部下もろとも逮捕された。逮捕された際、トーマに八つ当たりで股間を蹴られていた。
搭乗機はレッドホーン。
ロカイ
声 - 櫻井孝宏
へリック共和国の首都ニューヘリックシティで帝国軍の捕虜として追われていたところをバンに助けられ、帝国に逃げ延びる。その後、帝国軍に捕縛されたバンとルドルフ達を救出した。故郷に着いた時、すでに母親は他界しており、バン達を救出した罪で帝国軍の兵士達に追われ、居場所が無くなってしまう。バンには名を名乗らずにどこかへ逃げ去っていった。生死は不明。
三銃士
帝国皇室に仕える皇帝銃士隊の中でも「最強」と称された3人のゾイド乗り。かつては勇者の谷と呼ばれる闘技場で開催されていた帝国・共和国の一流ゾイド乗り達による決闘に参加し「伝説の三銃士」と呼ばれていた。現在は一線を退き、勇者の谷近くの森の中で隠遁生活を送っていたがプロイツェンの勅命を受け、帝都ガイガロスまでルドルフを護送していたバン達と勝負する事になる。一線を退いたとはいえ、旧式のセイバータイガーATで一個中隊を短時間で全滅させるほどの腕を持つ。
グロスコフ
声 - 宝亀克寿
銀色のセイバータイガーAT(皇室銃士隊仕様)を駆る。体格差で上回るアイアンコング2機を単機で瞬く間に撃破するなど、その実力は確かなもの。バンら一行との勝負では先鋒を務めアーバインのコマンドウルフと相討ちになる。
ビーピー
声 - 八木光生
銀色のセイバータイガーAT(皇室銃士隊仕様)を駆る。バンら一行討伐の任にプロイツェンの陰謀を疑うが命令に従って出陣する。彼らとの勝負では2番手にバンと対戦し、互角のぶつかり合いの末に負けはしたものの、ブレードライガーのブースターを損傷させる健闘を見せる。
ワグナー
声 - 堀勝之祐
金色のセイバータイガーAT(皇室銃士隊仕様)を駆る。三銃士のリーダー的存在。バンら一行との勝負では3番手に出撃し、「一切の手出しは無用」との約束を反故にし不意討ちを仕掛けようとしたアイゼンベック部隊のブラックレドラーを全機撃墜、最後は全ての火器を機体から排除した上で格闘戦でバンと戦った。バンを始終圧倒するが、偶然視界に飛び込んだルドルフに気を取られて隙を見せてしまいバンに敗れる。

その他の登場人物

レオン
声 - 安井邦彦
バン達の村にある教会の神父。村人の相談役もしている。元共和国軍の軍医で、バンの父ダン・フライハイトとは戦友。
マリア・フライハイト
声 - 岡村明美
バンの姉。面倒見のよい性格で少々口うるさく、バンにとっては母親代わりの存在でもある。第2話で盗賊団デザルト・アルコバレーノに「オーガノイドと交換」との条件で人質にされてしまうが、バンによって救出される。レオン神父のことを慕っている。
ウィンドコロニーの長老
声 - 八木光生
バン達の村の長老。
ロッソ
声 - 中村大樹
盗賊団デザルト・アルコバレーノの隊長。元は帝国軍の小隊長だったが、停戦協定後は盗賊団として遊撃戦をしていた。オーガノイドのジークを献上して軍に復帰しようと、バン達を度々襲撃する。レッドリバー戦線において、「盗賊団の仲間達まで捕まらせたくない」と盗賊団を解散させ、自分1人で責任を負い投獄される。人間としては出来た人物で、脱獄後に帝国への恨み返しとしてルドルフを誘拐するも情が移り、結局は彼を守る為に第21話では命を掛けてレイヴンのジェノザウラーに挑んだが敗北、その後は共和国軍に救助され、ドクター・ディの下で特殊部隊に参加[27]。謎のゾイド乗り「アーラ・バローネ」の赤仮面としてルドルフを陰から助けてきた。ルドルフの戴冠後はヴィオーラと共に皇帝直属の親衛隊となる。物語の終盤ではイセリナ山のコロニーにてヒルツのデススティンガーと交戦するも荷電粒子砲によってコロニーは壊滅、生死不明となった。しかし最終回にて生存が確認され、ヴィオーラと共にエンディングに登場している。
ストームソーダーに搭乗してからは一度も撃墜されていない。
搭乗機はレッドホーンアイアンコングストームソーダー アーラ・バローネ仕様
アニメ完全オリジナルキャラで原案の上山は設定に関わっていない。後に上山が描く漫画版にも逆輸入される形で登場する。彼の盗賊団のメンバーは全員がイタリア語で色に関係した名前が付けられている。
ヴィオーラ
声 - 深見梨加
盗賊団デザルト・アルコバレーノの副隊長で、ロッソの恋人でもある。イセリナ山内のホワイトコロニー出身で、ローザという妹がいる。飛行ゾイドの操縦を得意とするが、バン達には良く撃墜された。帝国への恨み返しにロッソと共にルドルフを誘拐したものの、ロッソと共にルドルフの命を守ることになり、その後は「アーラ・バローネ」の紫仮面として登場。物語序盤ではレドラーを愛機としていた為、敵であってもレドラーを撃墜することには多少の抵抗があるらしい。去り際に残す「Catch you later」が決め台詞だが、第45話のみ彼女が撃墜された為ルドルフが代わりに言った。さらに第60話ではヒルツがこの台詞を真似ている。
搭乗機は赤いレドラーVrSストームソーダー アーラ・バローネ仕様
ローザ
声 - 出口佳代
ヴィオーラの妹。純真で心優しい少女。姉が盗賊になっていることを知らず、彼女を軍人として尊敬している。第二部のGF編では故郷の村をデススティンガーに焼き払われる直前ヴィオーラに救出される。
パイルバンカーを装備したゴドスを所有している。
スティンガー
声 - 矢尾一樹
「釣り人(フィッシャーマン)」の異名をとる、極悪非道の賞金稼ぎ。第24話で登場。オネエ言葉で喋りながら人を食ったような態度を取るが、キレると口調が一変し凶悪な本性を露にする二重人格の持ち主。腕は良いが、目的の為なら手段を選ばない。獲物が苦しむところを観察するのが趣味。愛機は専用に改造されたセイバータイガー・スティンガースペシャルガイサック・スティンガースペシャル。最初はメッテルニヒ達と組んでルドルフを誘拐するが、バンのブレードライガーの最初の餌食となる。その後クロスボウ兄弟と組んで再びバンと戦ったが、またしても敗退。数年後、休暇で湖に来ていたルドルフと婚約者のメリーアンを狙ったが、再びバンとトーマの前に敗退し、逮捕される。バンに感化され獄中では改心しており、刑務所がヒルツのデススティンガーに襲撃された際、他の受刑者が避難する中で同じく改心したクロスボウ兄弟と共に果敢にデススティンガーに挑むも、撃破されてしまった[注 12]
クロスボウ兄弟・兄(アルバート)
声 - 八戸優
賞金稼ぎ。第26話で初登場。搭乗機は砂漠での戦闘に特化したヘルディガンナーDT
クロスボウ兄弟・弟(ロス)
声 - 声優は不明
賞金稼ぎ。第26話で初登場。搭乗機は兄と同じ砂漠での戦闘に特化したヘルディガンナーDT
マクマーン
声 - 堀内賢雄
ムンベイの元恋人。第30話で初登場。貿易を営んでいる資産家の好青年で、別れた後もムンベイのことを大切に想っている。真顔でクサい台詞を口にし、笑うと輝く白い歯がポイント。帝国領内に居住しており、帝国軍のシーパース隊に追われていたルドルフやバン達をムンベイの好で匿った。貿易商として物資調達に関わっている為に帝国軍上層部にも影響力を持ち、バン達を匿っている所を現行犯として押さえるまではシーパース隊も引き下がるしかなかった。邸宅の庭先に多数のダークホーン部隊を隠している。また帝国以外にも世界各地に邸宅を持っている。

ガーディアンフォース編からの登場人物

トーマ・リヒャルト・シュバルツ
声 - 伊藤健太郎
ガイロス帝国軍のカール・リヒテン・シュバルツ大佐の弟で、ガーディアンフォースの一員。帝国軍での階級は中尉。名家の生まれだけあってプライドが高く、ゾイドに関する知識やゾイド乗りとしての腕前には絶大な自信を持っている。
優秀な兄に対し、尊敬と同時にコンプレックスも抱いており、彼よりも優れている点を見付けようと幼少時代からメカを研究。帝国軍の約7割以上もの最新兵器の開発を手掛ける帝国の技術機関「ヴァシコヤード・アカデミー」を卒業したエリートとなり、本人曰く「オーガノイド以上の性能を持つ」という戦闘AI ビークを自ら開発し、搭乗機(主にディバイソン)に組み込んで活用している。
エリート意識が強いが女性には免疫がなく、フィーネに一目惚れしてしまい、それに伴ってバンを一方的にライバル視するようになる。プライドの高さゆえ融通が効かず些細な事で感情的になったり、さらにバンとフィーネの関係に一喜一憂したりと三枚目な立場として描かれる事も多いが、GF編の全編に渡って両軍のエースとして活躍した。
愛機は戦争終結後、和平の証としてヘリック共和国軍から譲渡されたディバイソンTS。必殺技であるメガロマックスは同クラスのゾイドでは圧倒的な威力を持ち、レイヴンのジェノザウラーの荷電粒子砲ともほぼ互角であるものの、長時間の撃ち合いにエネルギー供給用のパイプが耐えられず、押し切られてしまった。
ビーク
トーマが作った戦闘用AI。主にトーマのディバイソンに搭載されて使用する。索敵や分析能力、さらに火器管制機能に優れており、トーマはその性能を「オーガノイド以上」と自負している(オーガノイドとは劇中では実際に競い合った事が無い為に定かではないが、一度物語途中でヒルツのアンビエントによってディバイソンの制御を奪われている)。ディバイソンの操縦桿を兼ねた専用の機関銃を外部端末として使用可能で、第56話でトーマが怪我で入院中、バンも一度だけ使用した事がある。完全に意志を持っており、トーマのボケに電子音でツッコミを入れたり、怒られてオドオドしたりする可愛らしい一面もある。
ヒルツ
声 - 櫻井孝宏[注 13]
ダークカイザーの下で動く古代ゾイド人の青年。赤いオーガノイド・アンビエントを伴っており、そのアンビエントにかつてレイヴンの両親を殺害させた張本人。丁寧な言葉遣いや立ち居振る舞いを時折見せるが、性格はレイヴン以上に冷酷かつ残忍。古代ゾイド人以外の人間を虫ケラ扱いしているが、自分の手を直接汚す事はしない主義。口癖は「バイバイ」。
殺戮・破壊そのものを目的とし、当初はダークカイザーの部下として数々の潜入工作や破壊工作でバン達はおろかヘリック・ガイロス両国を翻弄した。そしてデススティンガーを入手した後はそれを自ら操縦して共和国の各主要施設や共和国首都ニューヘリックシティを単機で壊滅させた。さらにバン達が今まで旅してきたルートに沿って街を次々と襲撃するなど、バン達の過去と未来を否定する為の見せしめのような行動を取りながら帝都ガイガロスを目指す。その後、バン、アーバイン、トーマ達の決死の作戦でデススティンガーはウルトラザウルスの重力砲(グラビティカノン)の攻撃を受けて行動不能に陥るが、致命傷を負ったデススティンガーをアンビエントの力で蘇生させた後に撤退。次に古代都市イヴポリスに向かうバンの前に立ちはだかるも、予想以上のバンとブレードライガーの力に圧されていくが、最終的にゾイドイヴの力で肥大化したデススティンガーのゾイドコアと一体化し、その直後にはイヴポリスに赴いてダークカイザーことデスザウラーのコアとも融合して自らがデスザウラーそのものとなる。そして破壊衝動の赴くまま惑星Ziを破滅させんと暴れまわるが、バンの決死の攻撃によりデスザウラーもろとも滅ぼされた。
リーゼと違い、彼がいつ復活したのか、バン達と出会うまでどこで何の活動をしていたのか、何故世界を滅ぼそうとしたのかといった具体的な過去は物語の最後まで描かれる事はなかった(フィーネにプロイツェンと同様でデスザウラーの邪悪な意識に操られている事を指摘されていたが、自身はそれを否定している)。
アンビエント
声 - 櫻井孝宏
全長4.2m、全高2.1m、重量240kg、最高速度60km[28]
ヒルツと対になっている赤いオーガノイドで、エッジの入った頭部が特徴。
かつてカプセルはレイヴンの両親によって確保されていたが復活と同時にヒルツの指示でレイヴンの両親を殺害している。
合体したゾイドの形態を強化させる能力を持ち、ステルスバイパーと合体した際にはその機体のサイズを倍以上に巨大化させ、さらにガンスナイパーと合体した時には機体の全身に針状のミサイルが突き出した異形の姿(通称トゲスナイパー)へと変えた。そうでなくともディバイソンに合体して想うがまま操ったり、致命傷を負ったデススティンガーを蘇生させたり、蘇生後の戦いでは激しい損傷が癒えていなかったデススティンガーのボディを完全に修復したりと非常に多くの能力を有している。最期は、ゾイドイヴの力で肥大化するデススティンガーのゾイドコアにヒルツもろとも取り込まれてしまい、そのままヒルツと運命を共にした。
リーゼ
声 - 日髙のり子
ダークカイザーの下で動く古代ゾイド人の少女。中性的な顔立ちと体型で、一人称は「ボク」。青いオーガノイド・スペキュラーを相棒に連れている。大きさ10cm程度の昆虫型ゾイド(ドクター・ディ曰く、ダブルソーダや作中に登場しなかったサイカーチスの始祖にあたる古代ゾイド)を使い、人間やゾイドの精神に直接介入して敵を操る精神攻撃を得意とする。その容姿と能力から「青い悪魔」の異名をとる(なおオコーネルからは男性と間違われており、「無垢な少年の姿をした青い瞳の悪魔」と称された)。
10年前、ノーデンスの遺跡で復活し、ニコルというゾイド好きの少年と出会い心を通わせたが、ニコルは古代ゾイド人狩りの為に襲撃してきた共和国軍の兵士から彼女を庇って目の前で射殺されてしまい、共和国軍に引き渡されたリーゼは長年監禁生活を強いられ人格が歪んでしまった。それゆえ似たような境遇でありながら絆を培ったバンとフィーネに激しい嫉妬を覚え、彼らを敵視し付け狙った。
初登場時はスペキュラーとの合体によって突然変異したダブルソーダLiSに搭乗。その後、レイヴンのジェノブレイカーのゾイド因子を培養してサイコジェノザウラーを作りそれを愛機とした。戦いの中ヒルツに裏切られ、その後は自分の命を救ってくれたレイヴンと共にダークカイザーの野望の阻止に向かった。レイヴンとの触れ合いで少しずつ少女としての本来の顔を取り戻し、最終的に相思相愛の仲となった。
スペキュラー
声 - 鈴木琢磨
リーゼと対になっている青いオーガノイド。他のオーガノイドよりもかなり細身のボディが特徴。
アンビエント同様に合体したゾイドの形態を変化させる能力を持ち、ダブルソーダの身体をさらに巨大化させたり出来る。本編では、あまりゾイドとは合体せず専らリーゼの足として働いていた。
カニンガム
声 - 高木渉
共和国軍中尉を名乗り、各地に埋没した爆薬の除去という名目で活動していた男。しかし、実際は砂漠に埋まっていた軍資金金塊を掘り出して横領する事を企んでいた。
いざ金塊の入ったコンテナを発見した所でバンとドーセットの介入で率いていた部隊を全滅させられてしまうが、実はドーセットとは繋がっており、部下を切り捨てて二人だけで金塊を独占しようとしていた。しかし、最初から二人の目的に気付いていたバンに追い詰められた挙句、ドーセットとガンスナイパーも倒され、あっけなく拘束された。
ドーセット
声 - 小野健一
共和国軍 軍警察 特別捜査官」と名乗り、カニンガムを逮捕する為バンに彼の逮捕協力を依頼する。しかし、実はカニンガムとは繋がっており、カニンガムの部下を共に駆逐したと見せ掛け、彼を追い掛けるという名目でカニンガムと一緒に逃亡しようとしたが、そこに二人の繋がりを知っていたバンが立ちはだかった為に戦う事となる。戦闘ではガンスナイパーの射撃能力にEシールドも数発で貫く特殊徹甲弾を用いてバンと互角の勝負を繰り広げるが、止めの一発を躱されて形勢を逆転された。後に収監先の刑務所がヒルツのデススティンガーに襲撃された際、解錠されたはずの牢の扉が開かずに閉じ込められていたスティンガーを、ハインツと共に2人がかりで救出している。
乗機はガンスナイパー
メリーアン
声 - 千葉千恵巳
ガイロス帝国屈指の名門貴族であるアウグスト・クラウゼヴィッツ侯の一人娘であり、ルドルフの婚約者
ルドルフとは対照的に陽気で口煩い性格をしており、人目も憚らずルドルフにアタックする。トーマがフィーネに想いを寄せている事に気付いて彼に協力した。
ファントム
声 - 永野広一
悪名高い殺し屋で、本名は不明。プロイツェン支持派残党の依頼を受けて国営のシンカーレース「ガイロスグランプリ」当日にルドルフを暗殺しようと企む。
標的以外の人間は殺さず、かつ一度引き受けた依頼は絶対に中止しない事を流儀としており、依頼主が逮捕されても予定通りガイロスグランプリの当日に行動を開始。離れた海域の船上から脚部を改造したガンスナイパーを用いて会場のルドルフを狙撃しようとした。しかし前日の予行演習をきっかけに、ひょんな事から自分の居場所が知られてしまい、計画を変更し直接会場に乗り込んでルドルフを殺そうとした。しかし会場に居たのは自分を誘き寄せる為のダミーであり、まんまと引っかかって逮捕された。逮捕時は潔く負けを認めて一切抵抗しなかった。
キャロル
声 - 玉川紗己子
共和国軍情報部のエージェント。アーバインを兵器密売の容疑で逮捕し、彼を護送船に載せて運ぶ任務を負う。しかし、アーバインが船から逃亡、それを止めようとして船から放り出され、それ以降はアーバインの無実を証明する為に彼と行動を共にする。後に武器密売の真犯人はガースだと突き止め、お互い変装してガースの館に潜入したが、実は彼女もガースの配下であり、ガースに「アーバインを殺せと」命令されるがそれを拒んで彼を逃し、自身はストームソーダーに乗ってアーバインに一対一の決闘を挑む。かつて妹を戦争で亡くしており、その為に今の平和を受け入れる事が出来ないとしてアーバインの説得にも耳を貸さなかったが、激しい高速戦の末ストームソーダーを撃墜され、脱出する事無くそのまま海の中へ消えた。
搭乗機はストームソーダー キャロル仕様
ガース
声 - 糸博
元共和国将軍。軍を退役後は両国の退役軍人を集めて戦災孤児救済を名目に「Zi基金」という慈善団体を設立した。
しかし、その実態はゾイド用の強化パーツの製造と密売を行なっていた悪党で、偶然その事を知ってしまったアーバインに罪を擦り付け、彼のライトニングサイクスをも奪った。
ライトニングサイクスを量産してそれを売りだそうと目論み、部下のキャロルに命じてアーバインを始末させようとしたがキャロルはそれを拒否、さらに別ルートでガースの事を突き止めたバン達を迎え撃とうと自らガンスナイパーに搭乗してバン達の前に立ちはだかるも撃破された。生死は不明。
ハインツ・ベルトー
声 - 森川智之
「ヴァシコヤード・アカデミー」でウェポンコーディネーターを務める男。第56話で初登場。「ゾイドにはパイロットは不要であり、コンピュータ制御のゾイドこそ無敵である」という理論の元、同僚のアレキサンダー(声:三宅健太)とクルト(声:大西健晴)と組んで「トリニティゴースト」を名乗り、アレキサンダーの考案した電子幻影システム「トリニティコリド」で生み出した三つ首の巨大セイバータイガー「ケルベロス」でガイロス帝国軍所属のゾイドを無差別に襲撃していた。トーマのディバイソンも襲撃したが、次に狙ったバンにはトリニティコリドの原理を見破られてしまう。それでもプログラム操縦の3体のセイバータイガーを差し向けてバンのブレードライガーに挑むも、全く敵わなかった。しかし、プログラムを拒否しなおも闘志を捨てないセイバータイガー達を見て考えを改め、大人しく負けを認めて縛に付いた。後に収監先の刑務所がヒルツのデススティンガーに襲撃された際、解錠されたはずの牢の扉が開かずに閉じ込められていたスティンガーを、ドーセットと共に2人がかりで救出している。
ハルフォード
声 - 立木文彦
ヘリック共和国軍中佐で、対ジェノブレイカー戦術担当の司令官。第48話で登場。非常に傲慢かつ頑迷な性格で、登場するやいきなりライトニングサイクスに乗るアーバインを「馬の骨」扱いした。ジェノブレイカー対策として、3方より敵を包囲して撃破する「デルタフォーメーション」を提唱、バン、アーバイン、トーマの3人を実戦部隊として実行に移す。コンピューターによりはじき出されたデータを絶対としており、作戦の成功確率が落ちるとして、出力調整によりスピードアップしたブレードライガーの速度の低下、荷電粒子砲の対策としてライトニングサイクス、ディバイソンに取り付けた電磁振動フィールド発生装置の解除を命令したが、いずれも無視された。
パイロットの身の安全よりも任務遂行が第一と考えており、対ジェノブレイカー戦の主力と考えていたゴジュラスを含む共和国部隊が荷電粒子砲の直撃を受けて一瞬で消された(当初のシミュレーションでは完璧な結果を残していた)時も、生き残った3人で作戦の続行を決めるが、失敗に終わる。その後は登場せず以降の去就は不明となっている。
本職は古代遺跡の調査部門であり、下心から、作戦終了後フィーネをガーディアンフォースの任から外し、「ゾイドイヴ探しに行かないか」と話を持ち掛けたが、一蹴される。
その本職では、かつてレオンと共にバンの父ダン・フライハイト少佐の部下であった。発見したオーガノイドが人命と引き換えに帝国軍へ明け渡されそうになった際、彼はそれを阻止する為にオーガノイドを逃がしたが、その身勝手な行動が災いし、ダンを死に追いやる羽目になってしまう。
ニコル
声 - くまいもとこ
レイヴンのジェノブレイカーとの戦闘で敗れたバンが流れ着いた山村で出会った少年。それ以前の放送でも、リーゼの回想という形で名前と顔だけは登場していた。
絵を描く事とゾイドが好きで白いカラーのヘルキャットチロル」を相棒としているが、本人はまだ未熟で上手く乗りこなせないらしい。
戦いで負傷していたバンを救助し、ある洞窟遺跡に運び込んで介抱した。その後バンと一緒にチロルに搭乗して遊ぶなどしたが、実は10年前に古代遺跡で見付かった古代ゾイド人の少女(リーゼ)を共和国軍の兵士から庇って射殺されており、チロルもすでに機能停止していた事が判明する。
彼とチロルが登場する第51話はオカルトチックな内容となっており、このほかにもバンが皆と合流した所を狙ったリーゼのサイコジェノザウラーの前に霊のように現れ、彼女の攻撃からバン達を庇う描写がある。

作中用語

オーガノイド
全長2~3m程度の小型獣脚類型ゾイド。
古代ゾイド人によって作り出されたゾイドで、当時の古代ゾイド人のパートナーとして存在していた。
背中にブースターやウイングを搭載しており、それにより空を高速で飛行する事が可能で、胴体内には人間を一人入れられるだけのスペースがある。
言葉は話さないが人間の言葉を理解できるほどの高い知能を有し、何より大型ゾイドと融合してコアに取りつくことでそのゾイドの基本性能を大幅に引き上げたり、さらには自己進化を促すなど現代技術の枠を超えた能力を発揮する。その他にも開いた胴体から伸ばしたチューブを人間の体に巻き付けて体内に格納したり、ゾイドイヴにアクセスさせたりといった機能を持つ。
その存在と機能は現代でも知られており、当時の両軍はこのオーガノイドを重要な研究対象として求めていた事から序盤のロッソ達は帝国軍への手土産にするためバンのジークを狙い、アーバインもその力に目を付けて幾度と無くバンからジークを奪おうとしていた。
劇中に登場したのはジーク、シャドー、アンビエント、スペキュラーの4体で、シャドー以外はパートナーとなる古代ゾイド人と共にカプセル内に封印されていた。
古代ゾイド人
かつて惑星Ziを支配していた種族。外見は普通の人間と変わらず、ドクター・ディ曰く身体の構造も非常に似ているらしい。
超古代の時点で現代以上の高度な文明と優れた技術力を誇り、ゾイドコアを生み出すせるゾイドイヴや、自らを補佐するオーガノイドなどを作り出した。
しかし、歴史の中で大規模な戦争が勃発、それを終結させる為として当時の科学技術の粋を集めて最強のゾイドである「デスザウラー」を開発したが、自我を持ったデスザウラーは暴走して古代ゾイド人達に牙を剥いたばかりか、惑星Ziそのものを滅ぼそうと暴れ狂い、その結果文明は崩壊し、古代ゾイド人達もほぼ全滅に追い込まれた。フィーネなど僅かに生き残った古代ゾイド人達はゾイドイヴを停止させ、オーガノイドと共にカプセルで眠りについた。
現代ではフィーネとジークの眠っていたウインドコロニー周辺の砂漠にあった遺跡の他、デスザウラーのゾイドコアが封印されていたガリル遺跡、デススティンガーの素体があったガリル遺跡や海底遺跡など世界各地には、この古代ゾイド人が残した古代遺跡が多数現存している。
石化現象
ゾイドコアの停止後、もしくは停止直前からゾイドの機体が文字通り徐々に石のように変化してしまう現象。一般的に、全身が石化しきる事はゾイドの完全な死亡を意味する。なおデススティンガーは石化後にアンビエントとの合体により蘇生した事があるが、その際はゾイドコアが微かに再鼓動していた。全身が石化しゾイドコアも機能していない、完全に死亡したゾイドを復活させた事があるのは作中ではジークのみである。
スリーパーゾイド
ヘリック共和国、ガイロス帝国の両軍が領土防衛用や奇襲用に大陸の各地に配備した無人稼働ゾイドの総称。
基本的に侵入者が特定のエリアに入ると、自動的に起動してその侵入者を排除する事を目的としているが、場合によっては敵軍の物資やゾイドを感知するとそれを破壊する為に戦術的な行動を取る事も可能。
戦後は用済みという事で回収作業が進められていたものの、ヒルツ率いる盗賊団に「ゾイドコア改造計画」の実験台としてかなりの数が盗難されていた事が判明する。
劇中では主にガイサックやレブラプターなどが使用されていた。
レアヘルツ
ゾイドの機能を狂わせて凶暴化させる正体不明の電磁波。
原理も原因も不明で、発生源が常に移動している事から基本的にいつ、どこで発生するかも定まっていないが、常にこのレアヘルツ現象が起こっているレアヘルツの谷と呼ばれる場所があり、その奥地に古代都市イヴポリスの入り口が隠されている。
ゾイマグナイト
ゾイドの自己治癒能力を高める事の出来る青色の鉱物で、火山など限られた場所でしか産出しない。
第14話でレイヴンのセイバータイガーとの戦闘で負傷し機能停止したジークを回復させる為に、バンは防護服を着用しマウントオッサ火山の火口に降りてこれを入手した。
続編の『スラッシュゼロ』に登場する主人公達の母艦ホバーカーゴの内壁には、これが多数組み込まれているとされている。
ガーディアンフォース
終戦後、ヘリック共和国とガイロス帝国の両軍が共同で設立した超国家的治安維持特務部隊。
国家の垣根を越えてテロリストや犯罪組織を摘発、場合によっては駆逐掃討する組織であり、両軍の兵士の中でも屈指の実力者がその隊員に選出される。
所属隊員には独自の行動権限が与えられており、軍人としてだけでなく捜査官として事件の解決に当たり、時には両国の軍とも連携を取る事もある。
本編ではバン・フライハイトとトーマ・リヒャルト・シュバルツの二名のみが登場しただけな為、実際の規模や隊員の総数などは不明。
エンブレムはヘリック共和国とガイロス帝国の紋章を重ね合わせたものである。
重力砲(グラヴィティカノン)
デススティンガー殲滅の切り札としてピレムデン諸島の秘密基地で開発された超巨大砲。
ウルトラザウルスの左舷に装着される砲身部、右舷に装着されるパワージェネレーター及び、その上に建つ管制塔で構成される。
砲口だけでも大型ゾイドがすっぽり入るほどの大きさを持ち、15テラボルトもの大電力を用いてリニアカタパルトに近い要領で特殊物質「プラネタルサイト」で出来た砲弾を撃ち出す。
物語の終盤、全てのプラネタルサイト砲弾を撃ち尽くした後はデスザウラーに向けてブレードライガーそのものを弾丸として撃ち出した事でデスザウラーを撃破した。
プラネタルサイト砲弾
極めて大質量の内部重力を有する「プラネタルサイト」と呼ばれる特殊な物質を組み込んだ弾丸。
発射されて標的の上空に到達するとサボットが外れて作動、それと同時に物質内の超重力が崩壊現象を起こしてマイクロブラックホールが発生し、膨大な重力波が直径4kmに渡って展開される。
その威力は海面を海底ごと抉り取り、デススティンガーの重装甲をも容易く押し潰すほどの凄まじさを誇るが、プラネタルサイト自体が極めて希少な物質な為にテスト射撃用を含めて三発しか用意する事が出来ず、その内1発目はテストで消費、実戦で使われた2発目はデススティンガーの荷電粒子砲に防がれ、最後の3発目でようやくデススティンガーに命中させる事に成功した。しかしデススティンガーは一度は致命傷こそ負ったものの、オーガノイド・アンビエントによって蘇生させられてしまい仕留め切る事は出来なかった。
その後、ウルトラザウルス内で4発目が急造されて復活したデスザウラーに向けて放たれたが、デスザウラーには重力波そのものを押し返されてしまった。
イヴポリス
かつて古代ゾイド人達が住んでいた首都。レアヘルツの谷の奥地にある。
数百メートルの高層ビル群が立ち並ぶ大都市であったが、デスザウラーの暴走によって古代ゾイド人が滅んだ後、長い年月の果てに地中に埋まっていた。
その中央部にゾイドイヴが存在し、そしてデスザウラーのボディが封印されている。
ゾイドイヴ
古代ゾイド人が製作したゾイドコアの発生装置かつ、そのエネルギーの供給源となっている巨大な女神像。
このゾイドイヴが放つ光は、オーガノイドと同様にゾイドのゾイドコアを活性化させて、その性能や再生能力を大幅に向上させる。
目覚めたフィーネの記憶に唯一残っていた言葉であり、彼女の過去の手掛かりとしてバン達はゾイドイヴを探す旅へ出る事となった。
かつて古代ゾイド人達はデスザウラーの暴走を止める為にその力を使い、惑星Ziに存在する全てのゾイド達の活動を停止させたが、封印が不完全だった為エネルギーが僅かに漏れ出しており、現在それが惑星Ziの全てのゾイド達を生かしている[注 14]
しかし中途半端に力が漏れ出している状態な為、イヴポリス近辺には不用意に近づくと、ゾイドを狂暴化させてしまうというレアヘルツの谷が形成されてしまっている。
古代ゾイド人のフィーネとオーガノイドのジークのみがアクセスする事が可能で、全機能を停止させる事が出来るが、停止させれば古代ゾイド人の生き残り全員と惑星Ziの全てのゾイド達が死滅する事になる。
物語の終盤、復活したデスザウラーに対してフィーネは今度こそゾイドイヴを完全に停止させようとしたが、その前にバンとレイヴンの活躍によりデスザウラーが倒された為に停止を免れ、最終的にイヴポリスの崩壊と共に再び地中に埋没した。

スタッフ

  • 原作 - タカラトミー
  • 監督 - 加戸誉夫
  • 助監督 - 羽原信義
  • シリーズ構成 - 隅沢克之
  • キャラクターデザイン - 坂崎忠
  • プロップデザイン - 尾形雄二
  • デジタルディレクター - 林成輝
  • アニメーションディレクター - 平野崇之
  • VFXディレクター - 佐藤公一
  • 3DCGIテクニカルディレクター - 中一太志
  • 3DCGキャラクターテクニカルディレクター - 海谷陽一
  • 3DCGモデリングディレクター - 長谷川歩
  • 美術監督 - 朝倉千登勢
  • 色彩設計 - 伴夏代、青木弘美・金丸ゆう子(第1話 - 第34話)
  • 撮影監督 - 広瀬勝利
  • 編集 - 山森重之
  • 音楽 - Robert Etoll、杉内信介
  • 音響監督 - 明田川仁
  • 3DCGプロデューサー - 藤井篤
  • デジタルプロデューサー - 広津晋司
  • アニメーションプロデューサー - 下地志直、佐藤徹、千野孝敏→平松巨規
  • プロデューサー - 諸冨洋史、中沢利洋
  • アニメーション制作 - XEBEC
  • 製作 - 毎日放送小学館プロダクション

主題歌

オープニングテーマ
Wild Flowers
作詞 - 酒井悠介 / 作曲 - 丸山哲央 / 編曲 - RAMAR & 笹路正徳 / 歌 - RAMAR
全67話通して使用された。物語の進行に合わせて、アニメーションが細部変更されている。
エンディングテーマ
「Song for...」(第1話 - 第20話)
作詞 - MAHIRO / 作曲 - Yasu / 編曲 - Dear、西脇辰弥 / 歌 - Dear
「CHASE」(第21話 - 第37話)
作詞 - 野口純平 / 作曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 編曲 - DEVELOP=FRAME & 大山正篤 / 歌 - DEVELOP=FRAME
第25話より、砂漠を疾走しているシールドライガーのシーンがブレードライガーに変更された。
「INTO YOURSELF」(第38話 - 第55話)
作詞 - TAKA / 作曲 - MASATO / 編曲 - TRANSTIC NERVE & 岡野ハジメ / 歌 - TRANSTIC NERVE
Your song」(第56話 - 第67話)
作詞・作曲・編曲 - T2ya / 歌 - EARTH
最終話では、本編終盤に挿入される形で使用された。

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 放送日
1 惑星Ziの少年 隅沢克之 加戸誉夫 坂﨑忠 1999年
9月4日
2 謎の美少女フィーネ 阪口和久 土蛇我現 日下直義 亀井治 9月11日
3 記憶 荒木憲一 井上修 古池敏也 9月18日
4 ふたりの用心棒 長谷川圭一 村山靖 杉谷光一 高橋晃 9月25日
5 スリーパー・トラップ 小出克彦 金津賀浩 日下直義 池上太郎 10月2日
6 とべ! ジーク 隅沢克之 藤本義孝 坂﨑忠 10月9日
7 レッドリバーの戦い 土蛇我現 日下直義 池上太郎
亀井治
10月16日
8 共和国への道 阪口和久 藤本義孝 山口美浩 石井和彦 10月23日
9 魔物のすむ谷 小出克彦 井上修 古池敏也 10月30日
10 夢の降る山 荒木憲一 土蛇我現 日下直義 池上太郎
亀井治
11月6日
11 イセリナの霧の中で 長谷川圭一 藤本義孝 高橋晃 11月13日
12 黒のオーガノイド 阪口和久 金津賀浩 日下直義 池上太郎
亀井治
11月27日
13 激戦! クロノス砦 小出克彦 加戸誉夫 須藤隆 松田剛吏
加藤初重
12月4日
14 めざめろジーク! 隅沢克之 土蛇我現
枝松箕乃武
日下直義 池上太郎
亀井治
12月11日
15 ZG発動! 長谷川圭一 井上修 古池敏也 12月18日
16 ニューヘリックシティ 荒木憲一 藤本義孝 高橋晃 12月25日
17 共和国の一番長い夜 隅沢克之 土蛇我現
枝松箕乃武
日下直義 池上太郎
亀井治
2000年
1月8日
18 首都攻防 藤本義孝 坂﨑忠 1月15日
19 プロイツェンの陰謀 小出克彦 土蛇我現
枝松箕乃武
日下直義 池上太郎
亀井治
1月22日
20 蘇る魔獣 阪口和久 杉谷光一 高橋晃 1月29日
21 荷電粒子砲 長谷川圭一 井上修 古池敏也 2月5日
22 相棒の死!? 荒木憲一 箕ノ口克己 上條修 高見明男 2月12日
23 皇帝の指輪 小出克彦 星合貴彦 佐藤修 松田剛吏
加藤初重
2月19日
24 遠い呼び声 長谷川圭一 土蛇我現 日下直義 池上太郎
亀井治
2月26日
25 新(ニュー)ライガー 藤本義孝 高橋晃 3月4日
26 Ziの記憶 隅沢克之 土蛇我現 日下直義 池上太郎 3月11日
27 助けた男 荒木憲一 井上修 古池敏也 3月18日
28 走れウルフ 阪口和久 藤本義孝 坂﨑忠
永田正美
3月25日
29 大空の勇者 隅沢克之 加戸誉夫 星合貴彦 高見明男 4月1日[注 15]
30 君(ムンベイ)のワルツ 小出克彦 土蛇我現 日下直義 亀井治 4月8日
31 三人の騎士 長谷川圭一 杉谷光一 高橋晃 4月15日
32 破滅の魔獣 隅沢克之 星合貴彦 上條修 高見明男 4月22日
33 宿命の対決 井上修 古池敏也 4月29日
34 帝都炎上 藤本義孝 松田剛吏
加藤初重
5月6日
ガーディアンフォース編
35 極秘指令 荒木憲一 加戸誉夫 大槻敦史 坂﨑忠 2000年
5月13日
36 スナイパー 小出克彦 土蛇我現 日下直義 亀井治 5月20日
37 青い悪魔 長谷川圭一 星合貴彦 高橋晃 5月27日
38 鋼鉄の野牛 阪口和久 土蛇我現 日下直義 亀井治 6月3日
39 見えざる敵 小出克彦 井上修 古池敏也 6月10日
40 ゾイド狩り 荒木憲一 はばらのぶよし 大塚健
千葉道徳
6月17日
41 悪魔の迷宮 長谷川圭一 土蛇我現 日下直義 亀井治 6月24日
42 レイヴン 小出克彦 藤本義孝 高橋晃 7月1日
43 皇帝の休日 阪口和久 大槻敦史 加藤初重 7月8日
44 機獣大激突 荒木憲一 藤本義孝 坂﨑忠 7月15日
45 漆黒の翼 隅沢克之 加戸誉夫 南康宏 古池敏也 7月22日
46 海底の悪魔 長谷川圭一 土蛇我現 日下直義 亀井治
池上太郎
坂﨑忠
7月29日
47 魔獣新生 小出克彦 藤本義孝 高橋晃 8月5日
48 黒い稲妻 荒木憲一 加戸誉夫 高見明男 8月12日
49 遠い星空 隅沢克之 大槻敦史 坂﨑忠 8月19日
50 G(ジェノブレイカー)包囲網 星合貴彦 高橋晃 8月26日
51 遺跡の少年 長谷川圭一 土蛇我現 日下直義 亀井治 9月2日
52 バンの力 小出克彦 南康宏 古池敏也 9月9日
53 ファントム 藤本義孝 加藤初重 9月16日
54 Gファイル 隅沢克之 加戸誉夫 坂﨑忠 9月23日
55 音速の決闘 荒木憲一 星合貴彦 高橋晃 9月30日
56 ケルベロス 長谷川圭一 土蛇我現 日下直義 亀井治 10月7日
57 悪夢 隅沢克之 藤本義孝 植田実 10月14日
58 翼竜迎撃 小出克彦 大槻敦史 坂﨑忠 10月21日
59 首都崩壊 星合貴彦 高橋晃 10月28日
60 超巨大要塞 長谷川圭一 藤本義孝 加藤初重 11月4日
61 巨竜大海戦 荒木憲一 土蛇我現 日下直義 亀井治 11月11日
62 重力砲(グラビティカノン) 小出克彦 河野利幸
加戸誉夫
河野利幸 高見明男 11月18日
63 大決戦! 長谷川圭一 大槻敦史 高橋晃 11月25日
64 古代の記憶 荒木憲一 藤本義孝 河野利幸 植田実 12月2日
65 ゾイドイヴ 隅沢克之 土蛇我現 日下直義 池上太郎 12月9日
66 滅びの刻 小出克彦 藤本義孝 高橋晃 12月16日
67 明日への帰還 隅沢克之 星合貴彦 坂﨑忠 12月23日


ネット局

放送対象地域 放送局 系列 ネット形態 備考
近畿広域圏 毎日放送 TBS系列 制作局
関東広域圏 TBS 同時ネット
北海道 北海道放送 遅れネット
青森県 青森テレビ
岩手県 IBC岩手放送 同時ネット
宮城県 東北放送
山形県 テレビユー山形
福島県 テレビユー福島
新潟県 新潟放送
長野県 信越放送 遅れネット
山梨県 テレビ山梨 同時ネット
静岡県 静岡放送 遅れネット
富山県 チューリップテレビ 同時ネット
石川県 北陸放送 遅れネット
中京広域圏 中部日本放送
島根県
鳥取県
山陰放送 同時ネット
広島県 中国放送 遅れネット
香川県
岡山県
山陽放送
愛媛県 伊予テレビ 同時ネット
高知県 テレビ高知
福岡県 RKB毎日放送 遅れネット
長崎県 長崎放送 同時ネット
熊本県 熊本放送
大分県 大分放送
宮崎県 宮崎放送
鹿児島県 南日本放送 遅れネット
沖縄県 琉球放送 同時ネット

映像ソフト化

ゲーム出演

2013年配信のPlayStation Portable用ゲーム『スーパーロボット大戦Operation Extend』に参戦し、単独作品としてはスーパーロボット大戦シリーズ初参戦を果たした[注 16]

関連作品

小学館刊「小学二年生」2000年4月号から2001年2月号にかけて漫画「ゾイドバトルストーリー」が掲載。作者は三鷹公一。本作のキャラクターと設定を用いながらもストーリーは異なり、同名のジオラマストーリー(ゾイドバトルストーリー)との関連性はない。同漫画作品のうち2本は小学館刊「ゾイドバトルワールド」(ISBN 4-09-102846-2)にも掲載された。

尚、「小学三年生」誌2001年4月号からはこのゾイドバトルストーリーと世界観を共有する漫画「ゾイドウォーズ・ゼロ」が掲載されたが、こちらはキャラクター・設定も一新され、完全なオリジナル漫画作品となっている。

脚注

注釈

  1. ^ 元々、同時間帯の放送枠は1999年8月まで「ウルトラマン」シリーズを放送していたが、トミー(現タカラトミー)がゾイドシリーズを強力に売り込んだ事から同シリーズは中断していた[3]。その後、2001年10月に新作『ウルトラマンコスモス』の放送が決定したが、円谷英二生誕100周年を記念し、7月に前倒しされた[3]。最終的に同放送枠の「ゾイド」アニメシリーズは『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』2001年6月30日放送分(最速ネット放送分)で終了している。
  2. ^ アニメ制作用の初期資料では、「クロケット砦」「マウントアーサ」「ヘリックシティ」といった惑星Zi中央大陸の地名が用いられていた。これらは本放送時にあたってはマウントオッサ等、他の地名へと変更された[6]
  3. ^ 小学館より刊行された「ゾイドエンサイクロペディア」においては「青い星」とのみ記述されている[10]
  4. ^ ただし、アニメ本編でこの停戦条約に触れられるのは第7話のみである
  5. ^ 尚、フィーネの綴りはfineであるが[20]、これはイタリア語で「終わり」を意味する。
  6. ^ コーヒーに塩を入れて飲むのはエチオピアで実際に行われている。
  7. ^ 第28話でエリーナ役と兼ね役で演じている。
  8. ^ 次作の『スラッシュゼロ』ではジャッジマン、ラインバック役で出演。ナレーションも担当。
  9. ^ キャラクター原案を担当した上山は「ルイーズという名前は何となく意志の強そうな響き、テレサはマザー・テレサから、キャムフォードは、オックスフォードとケンブリッジを一緒に言うときの言葉で頭が良さそうだから」と自身のホームページで語っている[23]
  10. ^ 作中のナレーションも担当。
  11. ^ 書籍『ゾイドエンサイクロペディア』においてはギュンター・プロイツェンを古代ゾイド人とする記述も存在するが、アニメーション第66話においてヒルツの口頭によって「プロイツェンとは異なり自身は古代ゾイド人である」という旨の発言がなされていることから、これは誤記となる。
  12. ^ アニメ作中での生死は不明だが、PlayStation 2専用のゲームソフト、「ゾイドタクティクス」においては生存し、ネオゼネバス帝国に雇われている。この時の搭乗ゾイドはデススティンガーZS
  13. ^ アンビエントとの兼ね役。第一部ではデリスとロカイも兼ねている。また次作の『スラッシュゼロ』では、主役のビット・クラウド役で出演している。
  14. ^ これらの設定は第65話でフィーネ、ダークカイザー(プロイツェン)が語るところによる
  15. ^ この回のみ17:30からの放送。
  16. ^ ゾイドシリーズとしては『ゾイドジェネシス』が参戦済み。

出典

  1. ^ 「機獣新世紀ゾイド」はコロコロコミックに連載された上山道郎による漫画のタイトル。 - 上山道郎Twitter 2019年7月12日
  2. ^ 美術手帖』2000年4月号、美術出版社、146-147頁。
  3. ^ a b 円谷英明『ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗』講談社、2013年6月、137-138頁。(ISBN 978-4062882156
  4. ^ 「別冊兄弟拳増刊号」ZOIDS日記 - ウェイバックマシン(2007年9月28日アーカイブ分)
  5. ^ 『月刊コロコロコミック』1999年10月号、小学館、30-31頁。
  6. ^ 『ゾイドエンサイクロペディア』小学館、2009年1月、149頁。(ISBN 9784796870566
  7. ^ 『ゾイドエンサイクロペディア』小学館、2009年1月、134頁。(ISBN 9784796870566
  8. ^ 「ZOIDS BOOK 2002」『電撃ホビーマガジン』2002年4月号、メディアワークス、付録冊子、4-5頁。
  9. ^ アニメディア』2001年3月号、学研プラス、156-157頁。
  10. ^ 『ゾイドエンサイクロペディア』小学館、2009年1月、11頁。(ISBN 9784796870566
  11. ^ 第6話参照
  12. ^ 第7話参照
  13. ^ 第18話参照
  14. ^ 第19話参照
  15. ^ 第26話参照
  16. ^ 第32話参照
  17. ^ 第34話参照
  18. ^ a b 第35話参照
  19. ^ 『ゾイドエンサイクロペディア』小学館、2009年1月。(ISBN 9784796870566
  20. ^ 「ゾイドバーニング2000サマーカレンダー」『月刊コロコロミック』2000年8月号、付録カレンダー。
  21. ^ 「フィーネ・エレシーヌ・リネB」『ゾイドバトルカードゲーム エキサイティングブースター』トミー、2001年7月発売、収録カードの記述。
  22. ^ a b 『ゾイドミニコレクション シャドー』トミー、2000年発売、商品パッケージ。
  23. ^ 別冊兄弟拳 共和国大統領 - ウェイバックマシン(2007年9月28日アーカイブ分)
  24. ^ a b アニメージュ』2000年10月号、徳間書店、38-39頁。
  25. ^ 別冊兄弟拳・帝国皇帝 - ウェイバックマシン(2007年9月28日アーカイブ分)
  26. ^ この際はアーラ・バローネ登場時の口上を披露した上、乗機を撃墜されたヴィオーラに代わり「Catch your later」と決め台詞を残して帰投した。
  27. ^ 「アーラ・バローネ(赤仮面)」『ゾイドバトルカードゲーム エキサイティングブースター』トミー、2001年7月発売、収録カードの記述。
  28. ^ 『ゾイドフィギュアコレクション アンビエント』トミー、2000年発売、商品タグ。
  29. ^ アニメ『ゾイド-ZOIDS-』のブルーレイBOXが遂に発売決定! - 2013年1月18日付CDジャーナルより。

外部リンク

毎日放送制作・TBS系列 土曜18:00枠
前番組 番組名 次番組
ウルトラマンガイア
※ここまで平成ウルトラマン3部作
ゾイド -ZOIDS-