セルゲイ・ハリトーノフ
基本情報 | |
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本名 | Sergei Valerievich Kharitonov |
通称 |
ロシア軍最強兵士 ロシア軍最強の男 死神落下傘 |
国籍 | ロシア |
生年月日 | 1980年8月18日(43歳) |
出身地 | アルハンゲリスク州アルハンゲリスク |
所属 |
ロシアン・トップチーム →クラブ・ヴォルク・ハン →ゴールデン・グローリー |
身長 | 193cm |
体重 | 115kg |
リーチ | 193cm |
階級 | ヘビー級 |
バックボーン | コマンドサンボ、ボクシング |
セルゲイ・ハリトーノフ(Сергей Xаритoнoв、Sergey Kharitonov、男性、1980年8月18日 - )は、ロシアの総合格闘家、キックボクサー。アルハンゲリスク州アルハンゲリスク出身。ゴールデン・グローリー所属。リャザン高等空挺指揮学校(士官学校)卒業。
「ロシア軍最強兵士」、「死神落下傘」などの異名を持ち、PRIDEでは入場時に、赤の広場の上空を空挺部隊のヘリが飛び交うという演出がなされていた。
来歴
総合格闘技
モスクワの小さな総合格闘技大会に出た際、ヴォルク・ハンにスカウトされ、リングス・ロシア(ロシアン・トップチーム)入り。エメリヤーエンコ・ヒョードルがレッドデビルに移籍した後は、ロシアン・トップチームのエースとして活躍する。
バックボーンはコマンドサンボ、ボクシング。特にボクシングの技術は、ミルコ・クロコップをして「相当高い」と言わしめるほどで、ボディブローの威力は抜群。『PRIDE GP 2004』で対戦したアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラは試合後「あんな強烈なボディブローは受けたことがない」と絶賛した。また、プロ入り前にロシアのアマチュアボクシング・ナショナル大会で準優勝した経験を持つ。
2003年10月5日、PRIDE 武士道にてPRIDEデビュー。ジェイソン・信長と対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。
2004年2月1日、PRIDE.27でLA・ジャイアントと対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。
2004年4月25日、PRIDE GRANDPRIX 2004 開幕戦のヘビー級グランプリ1回戦でムリーロ・ニンジャと対戦し、KO勝ち。
2004年6月20日、PRIDE GRANDPRIX 2004 2nd ROUNDのヘビー級グランプリ2回戦でセーム・シュルトと対戦。マウントを奪ったハリトーノフは、脚を使ってさらにシュルトの動きを封じ、マウントパンチと鉄槌打ちを振り下ろしTKO勝ちを収めた。シュルトの目が腫れ上がり出血もひどく、地上波に映すには残虐性が高いため、ダイジェスト版でしか放送されなかった。控室での他選手の反応なども中継されていたが、ヒース・ヒーリングは「このロシア人は怖すぎる」、ケビン・ランデルマンは「人を殺しそうな戦い方だ」と言い、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラやエメリヤーエンコ・ヒョードル でさえも言葉を失う等冷酷なファイトに驚きを隠せない様子であった。シュルトは試合後、「怖かった。手も足も出なかったよ」と語った。
2004年8月15日、PRIDE GRANDPRIX 2004 決勝戦のヘビー級グランプリ準決勝でアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと対戦。試合のペースを掴まれ判定負け。
2005年2月20日、PRIDE.29でチェ・ム・ベと対戦し、パンチラッシュでTKO勝ち。
2005年6月26日、PRIDE GRANDPRIX 2005 2nd ROUNDでペドロ・ヒーゾと対戦し、膝蹴りでダウンを奪い、追撃のサッカーボールキックとパウンドでKO勝ち。
2005年8月20日、リングス・ロシアの重鎮であるニコライ・ズーエフが立ち上げたリングス・エカテリンブルクの旗揚げ戦に参戦。フランスのピーター・ムルダーに腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。
2005年10月23日、PRIDE.30でファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦し、2-1の判定勝ち。
2006年2月26日、PRIDE.31でアリスター・オーフレイムと対戦。試合開始直後にテイクダウンされた際に肩を脱臼し、サイドポジションからの膝蹴りの連打で自身初のTKO負け。エメリヤーエンコ・ヒョードル、ミルコ・クロコップ、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラに次ぐ存在と目されていたが、ノゲイラ戦でも指摘されたスタンドでのレスリング技術、グラウンドで下になったときの技術に難があるとの弱点を露呈した。
2006年9月10日、PRIDE 無差別級グランプリ 2006 決勝戦において、かつての同門であるエメリヤーエンコ・アレキサンダーと対戦し、パウンドでTKO負けを喫し、2006年に入ってから2連敗となった。
2007年2月24日、PRIDE.33でマイク・ルソーと対戦。腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。
2007年、ロシアン・トップチームを離れ、ゴールデン・グローリーに加入。移籍とともにHERO'Sへの参戦を表明。
2007年9月17日、HERO'S 2007 ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦でアリスター・オーフレイムと再戦し、パンチによるTKOで勝利しリベンジを果たした。試合後、かつて所属していたロシアン・トップチームの同門であるエメリヤーエンコ・ヒョードルとの対戦を希望した。なお、この試合のみゴールデン・グローリーではなく、クラブ・ヴォルク・ハンの所属となっていた(その後の試合ではゴールデン・グローリー所属)。
2008年9月23日、DREAM.6でジミー・アンブリッツと対戦し、パウンドによりタップアウト(DREAMの公式記録はKO)勝ち。
2009年4月5日、DREAM.8でジェフ・モンソンと対戦し、ノースサウスチョークで一本負け。
2010年12月31日、Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜で水野竜也と対戦し、右膝蹴りでダウンを奪ったところにパウンドで追撃しKO勝ちを収めた[1]。
2011年2月12日、Strikeforce初参戦となったStrikeforce: Fedor vs. Silvaで行なわれたワールドグランプリ1回戦でアンドレイ・アルロフスキーと対戦し、右フックでダウンを奪ったところにパウンドで追撃し、KO勝ちを収めた[2]。
2011年9月10日、Strikeforce: Barnett vs. Kharitonovのワールドグランプリ準決勝でジョシュ・バーネットと対戦し、肩固めで一本負け[3]。
2012年6月1日、母国ロシアにてジョン・デルガドに秒殺一本勝ち。
キックボクシング
2009年12月5日、K-1ルール初参戦となったK-1 WORLD GP 2009 FINALのリザーブファイトでダニエル・ギタと対戦し、右ローキックでKO負け。この試合はハリッド"ディ・ファウスト"の怪我による欠場で緊急参戦となった[4]。
2010年10月2日、K-1 WORLD GP 2010 IN SEOUL FINAL16のスーパーファイトで佐藤匠と対戦し、1RKO勝ち。K-1ルールでの初勝利となった[5]。
2011年5月28日、United GLORY 14マイティ・モーに1RKO勝ち。
2012年からはキックボクシングの試合をメインに活動するようになった。2012年3月23日、United GLORY 15にてマーク・ミラーに1RKO勝ち。
2012年12月31日、DREAM.18 & GLORY 4にてGLORY GRAND SLAM ヘビー級世界トーナメント2012の1回戦でリコ・ベホーベンに判定負け。
2013年10月12日、GLORY 11 Chicagoにてマイクスジムのダニエル・サムに3-0の判定勝ち。
人物・エピソード
- 父親がボクシングのトレーナーで、幼少の頃から軽い手ほどきを受けていた。母親はバレーボールのトレーナー。
- プロになった現在も、ロシア軍のパラシュート部隊第106親衛空挺師団に所属する、現役の軍人である。出張扱いで来日しており、入場時も空挺師団の軍服を着用する。
- 秘密主義者で、自分の練習内容や作戦を絶対に明かそうとしない。口癖は「シークレットだ」「それは次の試合で明らかになる」「私が作戦を全て明かすのは、引退して年金生活者になった時だ」。
- 小さい頃は音楽学校に通っており、アコーディオン奏者になりたかったとのこと。
- 既婚者である。
戦績
総合格闘技
総合格闘技 戦績 | ||||||
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28 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
23 勝 | 13 | 9 | 1 | 0 | 0 | 0 |
5 敗 | 2 | 2 | 1 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
○ | ケニー・ガーナー | 1R 4:11 TKO(パンチ) | M-1 Challenge 59 - Battle of Nomads 5 | 2015年7月3日 |
○ | ケニー・ガーナー | 3R 2:01 TKO(ドクターストップ) | M-1 Challenge 53 - Battle in the Celestial Empire | 2014年11月25日 |
○ | タイラー・イースト | 2R 2:54 TKO(パンチ連打) | Tech-Krep Fighting Championship: Prime | 2014年3月21日 |
○ | アレクセイ・クジン | 2R 4:56 TKO(パンチ連打) | M-1 Challenge 43 | 2013年11月15日 |
○ | ジョン・デルガド | 1R 0:34 キーロック | Russian MMA Championship | 2012年6月1日 |
× | ジョシュ・バーネット | 1R 4:28 肩固め | Strikeforce: Barnett vs. Kharitonov 【ワールドグランプリ ヘビー級トーナメント 準決勝】 |
2011年9月10日 |
○ | アンドレイ・アルロフスキー | 1R 2:49 KO(右フック→パウンド) | Strikeforce: Fedor vs. Silva 【ワールドグランプリ ヘビー級トーナメント 1回戦】 |
2011年2月12日 |
○ | 水野竜也 | 1R 1:25 KO(右膝蹴り) | Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜 | 2010年12月31日 |
× | ジェフ・モンソン | 1R 1:42 ノースサウスチョーク | DREAM.8 ウェルター級グランプリ2009 開幕戦 | 2009年4月5日 |
○ | ジミー・アンブリッツ | 1R 2:15 ギブアップ(パウンド) | DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦 | 2008年9月23日 |
○ | アリスター・オーフレイム | 1R 4:21 TKO(右フック) | HERO'S 2007 ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦 | 2007年9月17日 |
○ | マイク・ルソー | 1R 3:46 腕ひしぎ十字固め | PRIDE.33 "THE SECOND COMING" | 2007年2月24日 |
× | エメリヤーエンコ・アレキサンダー | 1R 6:45 TKO(パウンド) | PRIDE 無差別級グランプリ 2006 決勝戦 【無差別級グランプリ リザーブマッチ】 |
2006年9月10日 |
× | アリスター・オーフレイム | 1R 5:13 TKO(グラウンドの膝蹴り) | PRIDE.31 Dreamers | 2006年2月26日 |
○ | ファブリシオ・ヴェウドゥム | 3R(10分/5分/5分)終了 判定2-1 | PRIDE.30 STARTING OVER | 2005年10月23日 |
○ | ピーター・ムルダー | 1R 腕ひしぎ十字固め | Rings Russia: CIS vs. The World | 2005年8月20日 |
○ | ペドロ・ヒーゾ | 1R 2:02 KO(パウンド) | PRIDE GRANDPRIX 2005 2nd ROUND | 2005年6月26日 |
○ | チェ・ム・ベ | 1R 3:24 TKO(スタンドパンチ連打) | PRIDE.29 SURVIVAL | 2005年2月20日 |
× | アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ | 2R(10分/5分)終了 判定0-3 | PRIDE GRANDPRIX 2004 決勝戦 【ヘビー級グランプリ 準決勝】 |
2004年8月15日 |
○ | セーム・シュルト | 1R 9:19 TKO(マウントパンチ) | PRIDE GRANDPRIX 2004 2nd ROUND 【ヘビー級グランプリ 2回戦】 |
2004年6月20日 |
○ | ムリーロ・ニンジャ | 1R 4:14 KO(スタンドパンチ連打) | PRIDE GRANDPRIX 2004 開幕戦 【ヘビー級グランプリ 1回戦】 |
2004年4月25日 |
○ | LA・ジャイアント | 1R 1:23 腕ひしぎ十字固め | PRIDE.27 TRIUMPHAL RETURN | 2004年2月1日 |
○ | ジェイソン・信長 | 1R 2:25 腕ひしぎ十字固め | PRIDE 武士道 | 2003年10月5日 |
○ | ダヴィド・シュヴェリーゼ | 1R 1:00 ギブアップ | Tournament of Real Men 8 【決勝】 |
2003年2月20日 |
○ | オズマンリ・ヴァガボフ | 1R 0:47 ギブアップ | Tournament of Real Men 8 【1回戦】 |
2003年2月20日 |
○ | ローマン・サヴォチカ | 1R 3:11 TKO(腕の負傷) | Brilliant 2: Yalta's Brilliant 2000 【決勝】 |
2000年8月11日 |
○ | ヴィアシェスラフ・コレスニク | 1R 1:26 TKO(パンチ) | Brilliant 2: Yalta's Brilliant 2000 【準決勝】 |
2000年8月11日 |
○ | ザミール・シルガバイェフ | 1R 2:43 ギブアップ(パンチ連打) | Brilliant 2: Yalta's Brilliant 2000 【1回戦】 |
2000年8月11日 |
キックボクシング
キックボクシング 戦績 | ||||||
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10 試合 | (T)KO | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 | |
6 勝 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | |
4 敗 | 2 | 2 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
○ | アンダーソン・ブラドック・シルバ | 2R 2:50 TKO | W5 Grand Prix - Rematch 【W5ヘビー級王座決定戦】 |
2014年10月11日 |
× | アンダーソン・ブラドック・シルバ | 3R終了 判定0-3 | Glory 16: Denver | 2014年5月3日 |
○ | ジェロム・レ・バンナ | 3R終了 判定3-0 | GLORY 13: TOKYO | 2013年12月21日 |
○ | ダニエル・サム | 3R終了 判定3-0 | GLORY 11: Chicago | 2013年10月12日 |
× | リコ・ベホーベン | 2分2R終了 判定0-5 | DREAM.18 & GLORY 4 〜大晦日 SPECIAL 2012〜 【GLORY GRAND SLAM ヘビー級世界トーナメント2012 1回戦】 |
2012年12月31日 |
○ | マーク・ミラー | 1R 1:59 KO(右フック) | United Glory 15 | 2012年3月23日 |
○ | マイティ・モー | 1R 1:59 KO(アッパーカット) | United Glory 14: 2010-2011 World Series Finals | 2011年5月28日 |
× | シング・心・ジャディブ | 1R 2:58 KO(右フック) | K-1 WORLD GP 2010 FINAL 【スーパーファイト】 |
2010年12月11日 |
○ | 佐藤匠 | 1R 2:30 KO(右フック→左膝蹴り) | K-1 WORLD GP 2010 IN SEOUL FINAL16 | 2010年10月2日 |
× | ダニエル・ギタ | 3R 0:36 KO(右ローキック) | K-1 WORLD GP 2009 FINAL 【リザーブファイト】 |
2009年12月5日 |
獲得タイトル
- Brilliant 2 優勝(2000年)
- Tournament of Real Men 8 優勝(2003年)
- W5ヘビー級王座(2014年)
脚注
- ^ 【Dynamite!!】 高谷が王座奪取!長島☆自演乙が青木をKO!石井はバンナに辛勝 格闘技ウェブマガジンGBR 2010年12月31日
- ^ 【Strikeforce】ハリトーノフ勝利も、深刻なオルロフスキー MMAPLANET 2011年2月13日
- ^ 【Strikeforce】バーネット圧勝でヘビー級GP決勝進出 MMAPLANET 2011年9月11日
- ^ ハリッド欠場…代役でハリトーノフが初参戦!! K-1公式サイト 2009年11月28日
- ^ K-1 WORLD GP 2010 FINAL16 第2試合 スポーツナビ 2010年10月2日
関連項目
外部リンク
- DREAM 選手データ
- PRIDE 選手データ - Internet Archive
- HERO'S 選手データ - Internet Archive
- バウトレビュー 選手データ
- MMAjunkie 選手データ
- SHERDOG 選手データ