セウォル

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セウォル
仁川港接岸中のセウォル
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本大韓民国の旗 韓国
所有者 船舶整備公団マルエーフェリー(1994 - 2012)
清海鎮海運(2012 - 2014)
運用者 マルエーフェリー(1994 - 2012)
清海鎮海運(2012 - 2014)
建造所 林兼船渠
母港 名瀬港仁川港
改名 フェリーなみのうえ(1994 - 2012)
セウォル(2013 - )
経歴
進水 1994年
最後 2014年観梅島沖で沈没
現況 2017年引き上げ
2021年現在 永久保存準備作業中[1]
要目
総トン数 6,825 トン
旅客定員 921名
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セウォル(세월、世越、Sewol)は、韓国貨客船

元々は日本マルエーフェリーが運航していた「フェリーなみのうえ」であり、2012年に韓国の清海鎮海運に売却された船である。売却後は改造の上、仁川 - 済州航路に就航していたが、2014年4月16日に観梅島沖で転覆沈没した(セウォル号沈没事故)。

船歴[編集]

前史[編集]

もともとは1994年6月に長崎県の林兼船渠において竣工した船である(建造時の総トン数は5,997t)[2]

同年7月に全長145m、幅22m、総トン数6,586t(定期点検時)となり、5階建ての船としてマルエーフェリーの鹿児島-沖縄航路で「フェリーなみのうえ」(定員804人)として就航していた[2]

仁川航路[編集]

マルエーフェリーでの引退後、2012年10月1日に韓国の清海鎮海運に売却された[2]

売却後に大きく改造され、最上階の船体後方への客室増設により定員数は804人から921人となった[2]。貨物は車両180台、20ftコンテナ152個の積載が可能とされ、総排水量も6,825tとなった[2]

船体の改造が行われた船は2013年3月15日から「セウォル」として仁川と済州の定期航路を週2往復した[2]

2014年4月16日、済州島への航行中、全羅南道珍島郡観梅島沖で転覆沈没した[2]

脚注[編集]

  1. ^ 「いつの間にか7年」セウォル号永久保存計画はどこまで来たか=韓国」『wowKorea』、2021年4月11日。2022年5月24日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 吉田公一「船舶のリスク管理 2015」 大阪府立大学工学研究科 海洋システム工学分野/海洋システム工学課程、2019年1月7日閲覧。