スリムクラブ
スリムクラブ | |
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メンバー |
真栄田賢 内間政成 |
結成年 | 1997年 |
事務所 | オリジン→よしもとクリエイティブ・エージェンシー |
活動時期 | 2003年 - |
出身 | 東京NSC8期生 |
出会い | 琉球大学 |
現在の活動状況 | テレビ番組、ライブなど |
芸種 | 漫才、コント |
ネタ作成者 | 真栄田賢 |
過去の代表番組 |
エンタの神様 板尾ロマン PON! |
同期 |
ジョイマン こりゃめでてーな 銀シャリ ジャルジャル |
受賞歴 | |
2010年M-1グランプリ 2位 |
スリムクラブは、日本のお笑いコンビ。所属事務所はよしもとクリエイティブ・エージェンシー東京本社(東京吉本)。東京NSC8期生。2人とも沖縄県那覇市出身。
来歴
二人は琉球大学在学中に知り合う[1](真栄田が1年先輩)。1997年にコンビを結成。コント及び漫才を始める。2003年に東京に進出し、吉本入り。その際、NSC入りを免除される。その後、2005年2月に正式にコンビを結成。かつては沖縄県の芸能事務所「オリジン」に所属していた。
コンビ名の由来は、親しい仲間たちとコンビ名を考案した際に、語感が良く売れそうな言葉として「スリム」を選び、その仲間たちを「クラブ」と考え、合わせて「スリムクラブ」にした。
M-1グランプリ 2010に決勝進出、結果は準優勝[1]。これをきっかけに人気が上昇する。
メンバー
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
真栄田 賢(まえだ けん、1976年3月1日(48歳) - )ボケ担当
- 血液型はB型。身長183cm。体重78kg。
- 那覇市立真和志中学校、沖縄県立首里高等学校、3浪、3年の留年を経て琉球大学教育学部卒業[2]。大学では小学校、中学校、高等学校の各教育職員免許状(中、高は保健体育科)を取得。
- 父親はちんすこう製造工場の工場長、母親は保険会社勤務[3]。父方の親戚に仲本工事(真栄田の祖母と仲本の祖母が親戚)、はとこに横峯さくらがいる(真栄田の父と横峯良郎がいとこ)[4]。
- 「アーリー」というあだ名の彼女(後の嫁)と同棲しており、彼女を番組内で紹介したことがある。
- 2011年9月28日、沖縄県出身の一般女性(当時33)と結婚することを発表[6]。
- 「琉大祭」では「マサ最高」というリングネームで学生プロレスに参加。得意技は「パンツドライバー」。
- 特技はラグビーで、高校生の時にラグビー沖縄県選抜(ポジションはNo.8)として国体に出場した実力者。その後も市町村選抜として沖縄県の社会人ラグビー選手権に招待されるほどで、そのための体作りを欠かさず行っているとのこと。現在では、ジャパンラグビートップリーグの試合のゲストにコンビで何回か招かれるなどしている。また、JSPORTSの番組「海外ラグビーナビ」のナビゲーターも担当している。
- 趣味はテレビゲーム(携帯型ゲーム含む)。特に『ドラゴンクエスト』、『バイオハザード(他、カプコン製品全般)』、『悪魔城ドラキュラ』が好きと公言し、「バイオハザード」はナイフクリアができるという。
- 過去にコールセンターのアルバイトをしたことがある[7]。
- B'zのデビュー当時からのファン。
- 2002年には琉球放送『笑ってez!an』にてMCを担当していた。
- かすれたような独特の声質は本人曰く「声変わりに失敗した」ことによるもの。東野幸治には「今まで何を叫んできたんや」と言われている。本人曰く、大きな声で「理科室!」と叫んだことが原因らしい[3]。2015年1月7日放送の水曜日のダウンタウンでは、ラグビー中にのどにタックルを受けて舌骨を骨折したことが原因だと述べている。
- ライブではネタ作りも行う。
- 親指を立てて答える「いぃよ!」が持ちネタ(声質上「えぇよ!」に聞こえることがある)。
- 大喜利を得意としており、賞レース等でも高い評価を得ている。
- 吉本入りは遅い(2005年)が、以前沖縄の事務所に所属しており芸歴は1998年から続いている。内間の担当者への紹介により、特別にNSC通いを免除され吉本に所属した。
- 最近では国立大学卒ということもあり、クイズ番組などではインテリ芸能人として出演することが多くなっている。
- 中学校時代の同級生に、漫画家である島袋光年がいる。
- 2015年1月30日放送分の「探偵!ナイトスクープ」では降板した長原成樹の跡を継ぎ、彼が演じていた2代目ガオーさんを就任した。
内間 政成(うちま まさなり、1976年6月19日(47歳) - )ツッコミ担当
- 血液型はB型。身長180.6cm。体重66kg。
- 既婚者。交際7年を経て2009年に結婚した妻は、宮城県仙台市出身の元客室乗務員(キャビンアテンダント)。2011年4月3日第1子女児誕生。
- 那覇市立石田中学校、沖縄県立首里東高等学校、2浪を経て琉球大学法文学部[要検証 ]卒業[2]。
- 非常に穏やかな気性であり、真栄田曰く「こいつのポワ〜ンとした雰囲気だけでコンビ組んでる」。
- スリムクラブの二人と知り合いの3人で飲んでいた際に、その知り合いに散々バカにされたにも拘らず怒らなかったため、真栄田から「お前、怒らなさすぎるんだよ!!」とキレられたことがある。
- 黒夢の清春に憧れており、以前は長髪だった。
- 真栄田曰く「天然」で、よくハプニングを起こす。プライベートではボケ・ツッコミが逆転しているとされる。
- 2009年『M-1グランプリ』で初めて準決勝に進出し、それに向けて彼のトレードマークである「ヒゲ」を題材にしたネタを作ったが、当日になって彼がヒゲを剃ってきてしまい困ったとのこと[8]。
- テレビ番組で漫才を披露中、ネタを飛ばして「もういいよ!」と言って終わらせようとしてしまい、真栄田が止めた事がある。
- 漫才が現在のスタイルになったのも、天然の彼がよくツッコミを忘れてしまい台詞に間が開き、それがウケだしたことがきっかけらしい。
- ネタ中笑みを浮かべていることが多いが、これは真栄田に「お客さんが笑ってくれなくても、お前だけは笑っていてくれ」と言われているため。
芸風
- 主にコント。下記のようなキャラクターが代表的であり、基本的にスローテンポなネタが多い。
- 漫才は独特の間と真栄田のシュールなボケによるスローテンポなスタイルで、コントのネタを漫才に作り替えている。『R-1ぐらんぷり』2011の2本目のネタである「新幹線で向かいの席に座られたら困る男」も、コントネタを1人コントに作り替えたものである。発言しそうなそぶりを見せておきながらあえて発言しない長い間と圧倒的な台詞の少なさからM-1グランプリ決勝でも「あれは漫才なのか」という意見が出た[9]が、それについて真栄田は「漫才の定義はないんじゃないかと僕自身は思ってるんで、それで議論するのもどうなんだと思いますね。まあ、ジャルジャルはコントです(笑)」と語っている(コントをベースにした漫才を披露することはルール上認められている。)[10]。審査員でもあった中田カウスは「ふたりがモノを持たずに出てきてマイクの前でしゃべってお客さんを笑わせればそれが漫才なんですよ」と語っている[10]。逆に、審査員の宮迫博之からは、ナイツと比較した上で、「漫才のカテゴリーなのか分からない。」と言われている。
- 漫才では最初に真栄田が観客に「お疲れ様です」「見に来てくれてありがとうございます」などと挨拶してから、「そんなわけでね……」と唐突に話題を切り替えて設定に入ろうとする。その際内間に「話下手ですね」とつっこまれることが多い。
ザ・タカシ
『ヨシモト∞』などで真栄田が演じるキャラクター。青いタンクトップにハーフジーンズ、サングラスにとても大きなリーゼントという格好。的外れな言動で、見ず知らずの相手(内間)をいつも困らせる。内間も何度か同じ格好をしたことがある。真栄田が長年育ててきたキャラクターであり、漫才で真栄田が演じているキャラ。しかし、このコントでは内間は真栄田を「変態」呼ばわりするが、漫才ではしない。コンビ結成当初はM-1にもザ・タカシの衣装で出場していた時期もあり、真栄田曰く「失礼な奴らでした(笑)」[10]。
真栄田のリーゼントのようなカツラは、トヨタ・セルシオのアームレストをモチーフとしており、かつて真栄田が仲間内で「即興ギャグ大会」をやった際に、一番受けた他人のギャグをキャラクター作りに生かしたもの。
快物フランチェン
『エンタの神様』での真栄田のキャラクター。フランケンシュタインをモチーフに「ザ・タカシ」をアレンジしており、丸いサングラスをかけている。博士(内間)の指示することを行おうとするが、いつもズレたことをし、ツッコまれる。2回目はほぼ必ずと言っていいほど他の芸人・タレントのネタが入っていた。最後は頭や股間を強く打って思考停止となり「思考停止…パニッパニ、パニッパニ、パニパニパニック、パニッパニ、パニッパニ、パニパニクニッパ!」と踊りながら言って(後半で違う言葉を言うことも)終わる。最後は、博士の「次回もお前の力を見せてくれるか?」の問いかけに対し「いぃよ!」と答える。また、人造人間という設定である。
博士役の内間は、紹介画面(キャッチフレーズ)のみに登場し、フランチェン役の真栄田の後ろで顔出ししていた。ハーモナイザーで低く変えた声のみの出演でステージ上に登場することはなかったが、最後の出演で初めてステージ上に登場した。
オープニングで使用している曲は、プリンスの「Black Sweat」。
「フランチェン」での活動によって得たギャラは最高で月50万であると『しゃべくり007』で公言した。
真栄田本人は「フランチェン」をやるのに決して前向きではなかったと語っている。『クイズ☆タレント名鑑』ではFUJIWARAに「(フランチェンの)ネタ、全然面白くなかったもんな」と茶化されて「僕らも最初に台本をもらった時に愕然とした」と返している。 なお2012年4月に放送された『エンタの神様』復活特番では、フランチェンと漫才をミックスしたネタを披露した。このとき真栄田はフランチェンの格好で登場し、内間も舞台上に初めから登場したが内間は博士役ではなく標準的な格好で真栄田の突っ込みにまわっていた。
賞レース
- 真栄田が『ダイナマイト関西』2009年8月22日のヤングマスター戦にて優勝。
- 『キングオブコント』2010にて準決勝進出。
- M-1グランプリ2009で準決勝まで進出したとき、審査員を行っていた放送作家の前田政二から「今年はムリ。ただ1年しっかりやってくれば来年は決勝にいける」と言われた。翌年の2010年度大会では沖縄県出身として初の決勝進出を果たした。独特の間によるスローテンポなネタが話題を呼び、準優勝を果たした。審査員の松本人志は「時間が惜しくないのかと思った」、最終決戦進出が決定したとき司会の今田耕司は「最少限の言葉数で出ましたよ」と評したほどネタ中のセリフが少なかった。ちなみにファーストラウンドで3番目にネタをやって最終決戦に進出したコンビは彼らが唯一。
- なお、真栄田はM-1グランプリ2010のファイナリスト会見で「漫才の持ちネタが一本しかない」「最終決戦は親父の4分のめちゃめちゃいい話があるのでご期待下さい」とボケた。因みに2回戦の時点で真栄田は「松本人志さんから96点取ります」とコメントし、実際に決勝戦のファーストラウンドで披露したネタに松本は「96点」をつけた。点数を見た瞬間、真栄田は眼に涙を浮かべていた。さらに最終決戦では「笑い飯さんに4対3で勝つ」とイメージしていた[10]が、結果は逆に3対4で敗れた。その後出演した「ダウンタウンDX」や「リンカーン」では松本が票を入れなかったことを未だに根に持っているとコメントしていた。
- 真栄田は『R-1ぐらんぷり』2011で決勝進出、「世紀末」などを披露した。結果は佐久間一行に敗れて準決勝敗退。2本目のネタ(新幹線で向かいの席に座られたら困る男)披露後、司会の雨上がり決死隊から「ゴールデンでなにしてくれてんねん」と非難され、審査員の板尾創路からも、「テレビでやることではないですね。家でやってください」と冷めたコメントを残した。
- ちなみに「新幹線で……」は元々はキングオブコント2010の準決勝で真栄田がザ・タカシに扮してコンビ披露したネタ。
- 『THE MANZAI 2011』で認定漫才師50組に選ばれる。その後の2回の本戦サーキット出場で2回とも3位という好成績をあげ決勝進出を果たす。
このように、本職はコントであるが、コントでは成績を残せていない。逆に、決して本職ではない漫才では、好成績を残している。
評価
- 放送作家の倉本美津留は「M-1のネタはコントベースらしいが、こういうスーツを着て漫才をやることがもっとも型に合っていたんじゃないか」と述べている[11]。
- M-1覇者であるサンドウィッチマンの富澤たけしは共演した番組で彼らのコントを見たときからその実力に目をつけており、2010年のM-1の優勝コンビを「スリムクラブか笑い飯」と予想していた。大会後自身のブログで「『テンポよく、ボケの手数を多く』というM-1での勝ち方をひっくり返すほどの『ゆっくりした間の面白い漫才』が現れた時にM-1は変わるだろうがしばらくそんな漫才は現れないと思っていた。ところが意外と早めに現れた。それをやってのけたのがスリムクラブだ。あの間をもたすことのできる二人の演技力は相当なものだ。早い漫才は努力でモノにできる可能性は高い。だが、スローテンポでも面白い漫才はキャラクターやセンス、そして何より勇気が必要だ。」と彼らの芸風を高く評価した[12]。
その他
- 無名時代、沖縄県出身ということで映画「南の島のフリムン」に数秒ながら出演している。真栄田と諸見里大介が言い合うシーン(お互い何を言っているか分からない、というオチ)は監督・ゴリのお気に入り[13]。持ちネタ「いぃよ!」も披露している。
ライブ
- ヨシモト∞ - 「ザ・タカシ」というキャラクターを中心に、二人揃って「AGE AGE LIVE」に出演。
- 神保町花月 - 「クリープ(2007年7月28日 - 8月3日)」、「4.5階の狂気(2007年8月25日 - 30日)」、「コーポきよはる804(2007年10月30日 - 11月4日)」、「ことのは(2008年2月26日 - 3月2日)」、「ミセス・ダディー(2008年3月28日 - 30日)」に素顔で出演。
- 新宿7キャンプシアター(2008年7・8月、大久保公園特設テント) キングコング班「ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック」
出演作品
テレビ番組
現在出演中の番組
- 探偵!ナイトスクープ(朝日放送、2013年10月4日 -)真栄田のみ
過去に出演した番組
- エンタの神様(日本テレビ)-「フランチェン」というキャラクターで出演。キャッチコピーは「躍れ!快物フランチェン」。
- エンタの天使(日本テレビ)-キャッチコピーは「さらば!快物フランチェン」。
- 出張!レッドカーペット(フジテレビ)
- run for money 逃走中(フジテレビ、2012年10月7日)真栄田のみ
- あらびき団(TBS)「Sa:Japan」としての出演もあり。
- お笑いさぁ〜ん(日本テレビ)-「おつなぎさぁ〜ん」コーナー
- 板尾ロマン(テレビ東京) - レギュラー
- PON!(日本テレビ、2012年4月3日 - 2013年3月26日) - 火曜日コメンテーターならび突撃芸人としてレギュラー出演。
- 炎の体育会TV(2013年7月20日、TBS)海人芸人
その他
- Let's天才てれびくん(NHK教育、2015年9月9・10日) - 真栄田のみ、ぱんがやしゃーん (声の出演)
ほか多数
テレビCM
- スティールダイバー(任天堂) - 2011年3月
- ジョージア エメマンバトル(日本コカ・コーラ) - 2011年4月
- モンスターハンター3G(カプコン) - 2011年11月 NMB48の山田菜々、福本愛菜、小笠原茉由と共演。
- ほっともっと(プレナス)新・幕の内弁当 - 2011年11月 桂三枝(現・桂文枝)と共演。
- クリンレディ(クリナップ) - 2012年2月(声のみの出演)
脚注
- ^ a b “お笑い「スリムクラブ」人気沸騰 「M―1」2位オファー160件”. 琉球新報 (2011年1月16日). 2012年9月11日閲覧。
- ^ a b “「お笑いコンビ「スリムクラブ」母校に凱旋」”. 琉球大学 (2011年2月22日). 2013年10月8日閲覧。
- ^ a b 2011年1月28日放送分『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS)の企画「気になる男」での紹介より。
- ^ 真栄田は社長が多い沖縄国際映画祭 ちゅらブログ、2009年2月21日
- ^ “スリム真栄田 双子弟の死を涙の初告白”. デイリースポーツ (2013年12月10日). 2013年12月12日閲覧。
- ^ スリム真栄田が結婚!10月上旬婚姻届 - サンケイスポーツ 2011年9月29日
- ^ 『お笑いさぁ〜ん』より。
- ^ 2010年『年忘れ!吉本お笑いオーケストラ』での発言による。
- ^ 実際に審査員だった渡辺正行は、大会後自身のブログで「面白いし、笑いも一番とっていた。ただ、これは、漫才なのか……漫才は、喋くりの話芸をみんな必死に勉強してきてる。スリムクラブの、間のシュールさ、面白いけど・・・笑いは、取ってるけど……いいのか……。みたいな気分は、残る」と語っている。(渡辺正行 公式ゴルフブログ)
- ^ a b c d 「M-1完全読本2001-2010」でのインタビューより。
- ^ M-1グランプリ2010DVD特典「木村祐一×倉本美津留 M-1秘話&漫才論
- ^ / 富澤たけしオフィシャルブログ「名前だけでも覚えて帰ってください」
- ^ ガレッジセール・ゴリの 映画「南の島のフリムン」監督への道
外部リンク
- 吉本興業ホームページ(スリムクラブ)
- よしもと芸人 スリムクラブ内間のBLOG
- よしもと芸人 スリムクラブ真栄田の「人生は大喜利」
- 真栄田賢 (@slimclubkenboo) - X(旧Twitter)