スモール・チェンジ

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スモール・チェンジ
トム・ウェイツスタジオ・アルバム
リリース
録音 1976年7月15日-7月29日 ハリウッド
ジャンル ロックジャズ
時間
レーベル アサイラム・レコード
プロデュース ボーンズ・ハウ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 89位(アメリカ)
  • トム・ウェイツ アルバム 年表
    娼婦たちの晩餐〜ライヴ
    (1975年)
    スモール・チェンジ
    (1976年)
    異国の出来事
    (1977年)
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    スモール・チェンジ』(Small Change)は、トム・ウェイツ1976年に発表したアルバム。トムにとって初の全米トップ100入りを果たしたアルバムで、代表曲の一つ「トム・トラバーツ・ブルース」収録。

    解説[編集]

    1976年、トムは初のヨーロッパ・ツアーを行い、そこで多くの新曲を作る。帰国後、『Pasties and a G-String』という仮タイトル[1]のついたアルバムの制作に取りかかり、最終的にタイトルを『スモール・チェンジ』に変更して発表。

    本作のレコーディングには、大御所ジャズ・ドラマーのシェリー・マンも参加。シェリーは、その後もトムのアルバム作りをサポートする。他にルー・タバキン穐吉敏子の夫)も参加。

    歌詞[編集]

    アルバム・タイトルの"Small Change"とは、直訳すれば「小銭」だが、タイトル曲では「ちっぽけな野郎」というニュアンスで使われている[2]

    トムの歌詞には、固有名詞が登場することが多いが、本作には多くの有名人(マリリン・モンローロッキー・マルシアノルイ・アームストロングミッキー・マントルリタ・ヘイワースヴィンセント・プライスフーディーニ他)の名前が織り込まれている。「のってる奴」「想い出のニューオリンズ」でネタにされているチャック・E・ワイスは、トムの友人のミュージシャンで、1981年にデビューを果たす[3]

    「トム・トラバーツ・ブルース」のサビの部分では、オーストラリアで愛されてきたポピュラー・ソング「ワルチング・マチルダ」の一節が引用されている。「ステップ・ライト・アップ」の詞は歌詞カードに記載されておらず、代わりに、写真とクリーピング・チャーリーの葉2枚と返信用封筒をトロピカーナ(当時トムが暮らしていたハリウッドのモーテル)宛に送れば、歌詞を返送する旨のメッセージが書かれている。

    収録曲[編集]

    全曲トム・ウェイツ作。

    1. トム・トラバーツ・ブルース - "Tom Traubert's Blues (Four Sheets to the Wind in Copenhagen)" - 6:39
    2. ステップ・ライト・アップ - "Step Right Up" - 5:43
    3. のってる奴 - "Jitterbug Boy (Sharing a Curbstone With Chuck E. Weiss, Robert Marchese, Paul Body and The Mug and Artie)" - 3:44
    4. 想い出のニューオリンズ - "I Wish I Was in New Orleans (in the Ninth Ward)" - 4:53
    5. ピアノが酔っちまった - "The Piano Has Been Drinking (Not Me) (an Evening with Pete King)" - 3:40
    6. ブルースへようこそ - "Invitation to the Blues" - 5:24
    7. ペイスティとGストリング - "Pasties and a G-String (at the Two O'Clock Club)" - 2:32
    8. 身も心も疲れはてて - "Bad Liver and a Broken Heart (in Lowell)" - 4:50
    9. ザ・ワン・ザット・ゴット・アウェイ - "The One That Got Away" - 4:07
    10. スモール・チェンジ - "Small Change (Got Rained on with His Own .38)" - 5:07
    11. 仕事が終わるまで待てないよ - "I Can't Wait to Get Off Work (and See My Baby on Montgomery Avenue)" - 3:17

    カヴァー[編集]

    参加ミュージシャン[編集]

    脚注[編集]

    1. ^ 『トム・ウェイツ 素面の、酔いどれ天使』(パトリック・ハンフリーズ:著、金原瑞人:訳、東邦出版、ISBN 978-4-8094-0705-5)p.169
    2. ^ 日本盤CD(AMCY-3175)山本沙由理による対訳
    3. ^ CDjournal.com アーティスト
    4. ^ Maria Joao.: アンダーカヴァーズ(universal-music.co.jp)