スプラッターハウス

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スプラッターハウス
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 アーケード
開発元 ナムコ
発売元 ナムコ
プロデューサー 水野一実
ディレクター 横山茂
プログラマー PSQGL
音楽 田島勝朗
川元義徳
美術 M.ISHIDA
シリーズ スプラッターハウスシリーズ
人数 1人
メディア 業務用基板(3.00メガバイト
稼働時期
  • 日本 1988年11月 (1988-11)
  • アメリカ合衆国 1989年
  • ヨーロッパ 1989年1月
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
コンテンツ
アイコン
暴力
デバイス 8方向レバー
2ボタン
システム基板 SYSTEM I
CPU MC6809 (@ 2.048 Mhz)×2
HD63701 (@ 1.536 Mhz)
サウンド MC6809 (@ 1.536 Mhz)
YM2151 (@ 3.57958 MHz)
Namco CUS30 (@ 96 kHz)
DAC
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
288×224ピクセル
60.61Hz
パレット24ビットRGB
テンプレートを表示

スプラッターハウス』 (SPLATTER HOUSE) は、1988年にナムコ(後のバンダイナムコゲームス)から発売されたアーケードゲーム

概要

本作は、映画『13日の金曜日』のジェイソン・ボーヒーズに似た主人公・リックを操作し、さらわれた恋人ジェニファーを救出するため、館に巣喰う化け物を倒してゆくアクションゲームである。

木片で敵を壁に叩き付けたり、ナタで真っ二つにしたり、床中に血まみれの死体が転がっていたりと、残虐かつグロテスクな表現をふんだんに用いた演出が特徴となっており、これまでのアーケードゲームとは一線を画していた(アーケード版は以後、AC版と表記)。それまでのナムコの得意とした「コミカル」や「無機的(SF調)」な手法とは異なり、本作以降も残虐性・暴力性を前面に出した作品は非常に少ないため、ナムコ全体の作品内においても異色の存在といえる。

以後シリーズ化され、本作の家庭向けゲーム機などの移植版や続編作品もリリースされている。

時代背景

この当時、ホラーやスプラッター(残虐な直接的表現を取り入れたホラー)、あるいはオカルトを扱った映画などがブームを起こしており、これらでは特殊視覚効果の向上により、生々しい残酷表現を特徴としていた。中には余りの残酷な表現で強いストレスを受け、映画館内で気分が悪くなってしまう人まで続出した。

これらの映画は、後に「原点回帰型」の直接的な残酷表現を減らしてストーリーの盛り上がりで勝負する純粋なホラー映画と、やたら滅多な残酷表現により一種の馬鹿馬鹿しさすらかもし出した「スナッフスプラッター映画」、またオカルト色を前面に出して残酷な表現は省いたオカルト映画へと分化していく。その分岐点に当たる時代にこの作品はリリースされた。

(特に欧米の)コンピューターゲームでも、1990年代後半からはこの映画界の分化に追従する形で、次第にホラーゲームなどのジャンルが確立されていくが、この当時は『モータルコンバット』などの一部残酷表現を特色とするゲームがあったものの、ホラー映画を題材とし、しかもアンチヒーロー的な(残酷な)主人公を据えたゲームと言う点で、この当時はなおの事、現在でも珍しい内容のゲームとなった。

ゲーム内容

操作方法

ゲームは主に横スクロール・サイドビューで、様々なステージを移動する半任意スクロール方式である。操作は8方向レバーと2つのボタンで行う。

永久パターン防止の措置がとられており、一定時間前進しないでいると、後ろ(画面左端)から放電する紫の霧が迫ってきて、触れるとダメージを受ける。また、ボス戦では一定時間が経過すると、リックを追尾しながら水平に移動する炎が出現し、さらに時間が経過すると1つ目より高い位置に2つ目が出現し、絶対に避けられない。なお、PCエンジン版ではどちらの措置もない。

レバー左右
リックの移動。後退は出来ないが、前進は任意。
上方向に入れる
壁にかかっているアイテムを取る。鏡の前で上に入れると、リックの正面姿が見られる。
下方向に入れる
しゃがむ。落ちているアイテムを拾う。スライディングキック時にも使用する(スライディングキックについては後述)。なお、空中でも一応しゃがみ体勢を取れる。
Aボタン
アクションを行う。通常はパンチし、アイテムを手に持っている場合はそれを使用する。しゃがんだ状態ではキック、ジャンプ中ではジャンプキック、ジャンプキック中に連打すると空中でもパンチが出る。アイテムを持った状態でもジャンプ中に下を押しながら入力すればジャンプキックが出来る。
特に横方向のジャンプで着地する間際に、レバーを下方向に入れながらAボタンを押すと、高威力のスライディングキックを出せる。PCエンジン版ではジャンプ着地直後の受付時間がほとんど無いが、代わりに着地直前の受付時間は少し長い。前にジャンプして後ろにスライディングキックを出すこともできる。AC版,PCエンジン版ともにジャンプキックを出した後にスライディングキックを出すことが可能。使いこなせると6面の進行が楽になる。
なお、AC版ではキックよりパンチの方が長いリーチを持ち、PCエンジン版ではCGのズレが原因で右向きでは両者が同じだが左向きではキックの方が長い。
Bボタン
ジャンプする。

アイテム

床などに落ちていて、拾って使う事が出来る。一度ないし制限数しか使えないものと、繰り返し使えるものがある。攻撃が制限されるものもあり、上手く使い分ける必要もある。どちらもそのステージの1エリア内でのみしか使用できない(次のエリアの直前で、自動的に捨ててしまう)。なお、PCエンジン版では幾つか割愛されている。

角材
リーチがあり、敵を壁に叩きつけることが出来る。
デッドマンの首を刎ねたり、ハンギングデッドを真っ二つに出来る。PCエンジン版では登場しない。
スパナ
敵に投げつけて攻撃する。石の場合は山なりに飛んでいくのではなく、重力を無視してほぼ水平に飛んでいく。
ショットガン
8発装填の撃ち捨て武器。登場はステージIIIのみだが、2丁入手できる。ピギーマン戦に有効で、進行方向に発射するとほぼ瞬時に前方最前列の敵に無条件でダメージを与えるが、威力は他の投擲武器と同じ程度。
モリ
壁に掛けてあったモリを投げつける。ステージIVのみの登場。投擲時にやや隙ができやすく、接近戦には向かない。
敵を斬り付ける。ステージIVのボス戦のみ使用可能。Windows版のヘルプには黄金の斧とあるが、ゲーム上では鈍い銀色の斧である。PCエンジン版には登場しない。
黄金のナタ
PCエンジン版のみ。ステージIVのボス戦の武器。

ステージ

全7面。

STAGE I - ウエスト別館・地下牢
薄暗く湿った地下牢で、辺り一面に惨殺死体が転がり、中にはまだ生きているかの様に蠢いているものや、牢に監禁されている者もいる(PCエンジン版ではこれらの演出は無い)。デッドマンやコウモリ、地面から出現する針のトラップが登場する。ボスはボディイーター。
STAGE II - 拷問部屋・地下水路
前半は凄惨な光景の拷問部屋を進む。鎖に繋がれた亡者が毒液を吐いてくる他、首吊り死体のハンギングデッドが登場する。後半は、音が反響する地下水路で、水中から出現するウォーターデッドと、水路を流れてくるトゲ付き鉄球が登場。ボスはポルターガイスト。
STAGE III - 庭園
雷雨の中の朽ちかけた庭。途中の桟橋には左右に動く水溜り(ウォーターハンド)が差しており、足を踏み入れると下部の川エリアへ引き込まれる。ボスはピギーマン。
STAGE IV - ウエスト館 本館その1
荒れ果てた廃屋のなか、朽ちた調度品が並ぶ。廊下では回転する刃、鏡が並んだ通路ではミラーリックがリックに襲い掛かる。後半は礼拝堂で、ボスはイービルクロス。
STAGE V - ウエスト館 本館その2
館の深部。様々な超常現象がリックを襲う。多くのルート分岐が存在し、最後のエリアで遂にジェニファーと再会する、だがジェニファーは・・。
STAGE VI - ウエスト館地下・胎内洞
館の最深部。生物の体内のような肉の洞窟であり、自動でスクロールする。次々と産み出される無数のオバたちがリックを襲う。ボスはマザー。
STAGE VII - 炎上する庭園・墓場
マザーが破壊されたため、ウエスト館が崩壊する。炎上しながら回転する丸太など、倒せない敵が次々と登場する。ボスはヘルカオス。

海外版について

海外版においてはTurboGrafx-16(PCエンジンの英語圏名称)版のみ様々な変更点が存在する。以下にそれらを列挙する。

  • 血の色が日本版よりも若干薄くなっている。
  • SEのボリュームが若干下げられている。
  • リックのヘルマスクのデザインがアーケード版の白っぽいホッケーマスクから毒々しい色のマスクに変更された。(色はブラックに近いパープル)顔面部分の形状も変更されている。
  • 上記のヘルマスクのデザイン変更にあわせ、ミラーリックのミラーヘルマスクの色調がブルーになり、形状も合わせて変更されている。
  • イービルクロスがEVIL SLEEPという名称に変更され、青い亡霊のような姿になっている。さらにステージの背景も変更された。また、アーケード版ではイービルクロスを倒した後にジェニファーの悲鳴が流れるが、英語版ではカットされている。
  • STAGE6のボス、マザーを倒した際の激しい爆発のグラフィックなどが変更され、全体的におとなしめになった。
  • ヘルカオスが眠る場所の十字架墓石へと変更されている。

あらすじ

超心理学の権威ウエスト博士。彼は「死者蘇生」をテーマに掲げて奇怪な研究に没頭した末に、その副産物である恐ろしき怪物に襲われ自ら命を落とし、彼の住んでいた館は怪物が徘徊する恐怖の館と化してしまった。人々はその館を「スプラッターハウス」と呼び習わし、決して近づこうとはしなかった。

大学で超心理学を専攻していた主人公のリックとその恋人ジェニファーは、その話に興味を持ってウェスト館の近くへとやってきた。そして、折悪しく降り注ぎ始めた豪雨に追われるようにして、館に足を踏み入れてしまう。たちまち怪物たちの魔の手が伸び、リックはなす術もなく打ちのめされ、ジェニファーは館の奥へと連れ去られてしまった。

絶望と共に薄れ行く意識の中、何者かがリックに呼びかけた。その声の主は「ヘルマスク」。古来より覇者と共にあり、身につけし者に強大な力を授けてきた伝説の仮面の精霊である。呼びかけられるままヘルマスクを身につけ超人的な身体能力を手に入れたリックは、忌まわしきスプラッターハウスの奥底へ足を踏み入れる。ジェニファーを救うべく、長い長い、悪夢の道へと……。

キャラクター

リック・テイラー (Rick Taylor)
本作の主人公。大学で超心理学を学んでいた普通の学生。ゾンビ達の襲撃により、瀕死の重傷を負うも、ヘルマスクの力を借り超人的な力を得て、恋人ジェニファーを救うために、単身で戦いに赴く。
ジェニファー・ウィルス (Jennifer Willis)
リックの恋人。館で何者かにさらわれてしまう。
ヘルマスク (Hell Mask)
様々な精霊の力を宿した、自我を持つ伝説の仮面。顔にはめた者の眠れる力を最大限に引き出す能力を持つ。ヘルマスク自身にも何かの目的があるらしく、その為にリックを利用している。ホッケーマスクに似た形をしているが、シリーズ毎にデザインは変わっている。また、装着すると何故かスキンヘッドになる。
ウエスト博士 (Dr. West)
怪しげな実験を繰り返した、狂気の天才科学者であったが、実験の結果、自身もまた命を落とした。本作では登場しない(続編『PART2』でゾンビ化した状態で登場)。

敵キャラクター

雑魚モンスター

デッドマン (Dead Man)
下級の実験体。呻き声を上げながら群れを成して歩きながら体当たりしてくる。ステージIVでは高く舞い上がるように跳びかかってくるタイプもいる。
グリンデッドマン (Green Dead Man)
緑色のデッドマン。通常のデッドマンとは違い耐久力がある。
バット (Bat)
吸血コウモリ。一直線に飛んでくるものと大きく蛇行しながら飛んでくるものがある。
トップベビー (Top Baby)
キノコのような頭を持つ上級の実験体。爪で引っかくように攻撃する。頭部が本体であり、胴体が崩れた後は頭だけで飛び回りながら突進する。
ハンギングデッド (Hunging Dead)
ゾンビ化した首吊り死体。天井の穴から天井裏と廊下を行き来するタイプ、距離を見て体液を吐きかけるタイプがいる。
ウォーターデッド (Water Dead)
地下水路など水のある場所に生息する、大柄な実験体。リーチの長い腕で殴ってくる。
イビルドッグ (Evil Dog)
ゾンビ化した犬。ステージIII、Vに登場するデッドマンは倒すと死体が残る演出があり、この時に画面外から出現し駆け寄ってきて死体を貪りだす。攻撃すると怒って飛び掛ってくる。
ウォーターハンド (Water Hand)
橋の上を彷徨う、水たまりのような姿の幽霊。触れると巨大な手に変化し、ウォーターデッド達が住まう川へと強引に引きずり込む。トラップ的な存在であり倒す事はできない。
ノブー (Knoboo)
崩れた胎児のような異形の怪物。鈍い動作で地面を這うようにして移動する。至近距離になると大きく立ち上がり、体液を吐きかける。
カラス (Crow)
凶暴化したカラス。色が青く見えるがカラスである。一直線に飛んでくる。
ミラーリック (Mirror Rick)
リックと同じ姿をした鏡の世界の凶暴な住人。壁に取り付けられた姿見の前を通り過ぎた瞬間、鏡を破って背後から襲い掛かってくる。攻撃もリックと同じだが、ジャンプしながらスライディングキックを仕掛けてくることもある。
なお、『Splatterhouse』では、アミューズメントパーク後半のボスとして登場する。
ナイトメア (Nightmare)
イービルクロスを護衛する生首の亡霊。
ウッデイ (Woody)
切断された手に意思が宿ったもの。ダメージ床の上を這うように往復し、指で挑発したり高く飛び上がったりする。
ピクチャーゴースト (Picture Ghost)
絵画に取り憑いた悪霊。キャンバスに描かれた女性の顔部分だけが飛び出して浮遊する。
ジョーカー (Joker)
青白い女性の幽霊。ふらふらと飛び回りながら、手にしたドクロを侵入者目がけて投下する。命中するととても嬉しそうに微笑む。
リバイバルデッド (Revival Dead)
ゾンビ。白骨化が進んだ動きの素早いタイプと、頭部がえぐれた動きの鈍いタイプがいる。倒されてもマスターデッドの命令が下るたびに何度でも甦る。
マスターデッド (Master Dead)
リバイバルデッドを統率する、ぼろきれのようなマントを羽織った死霊使い(ネクロマンサー)。空中を浮遊し、崩れたリバイバルデッドを復活させる能力を持つ。
エッグオバ (Eag Ova)
羊膜に包まれた状態のオバ。フワフワとシャボン玉のように浮遊したのち、着地して赤ん坊のような鳴き声を上げながらオバが誕生する。
オバ (Ova)
デッドマンの幼生。跳ねながら接近し、相手にしがみつくようにして体力を奪う。しがみついた後は振りほどかれるまでダメージを与え続ける。
ファイヤーデッド (Fire Dead)
炎に包まれながら苦悶の表情で跳ね回るデッドマン。倒すことはできない。

ボスモンスター

ボディイーター (Body Eater)
獰猛で巨大な肉食。餌を察知すると、肉塊の巣から現れ群れで襲い掛かる。大きく裂けた口と鋭い歯を持ち、高く飛びかかってきたり、足元から噛みついてくる。噛み付かれた場合はキックで反撃しなければ連続でダメージを受ける。STAGE IVとSTAGE Vではステージ分岐次第で道中のザコ敵として登場する。
ポルターガイスト (Poltergeist)
悪霊によって、あたかも意思を持つかのごとく操られた家具や食器。入室者に対して執拗な攻撃を加える。操られる家具や食器の種類にはワイングラス蝋燭ナイフ椅子空き缶、ウィスキー瓶、額縁、シャンデリアがある。
なお、『Splatterhouse』では、様々な家具や残骸を鎧の様に纏って、巨人の姿にもなる。
ピギーマン (Piggy Man)
ウエスト博士によって両手にチェーンソーを埋め込まれた屈強の怪人。頭からすっぽりと被った布袋、異常に発達した全身の筋肉が特徴。巨体にもかかわらず身体能力は高く、凄まじい跳躍力を誇る。
なお、リメイク版『Splatterhouse』でも精肉工場のボスとして登場する(しかし見た目は初代のような筋肉体型ではなく太った体型である)。
イービルクロス (Evil Cross)
礼拝堂の十字架に悪霊が取り憑いたもの。逆十字の姿をしており、周囲に複数のナイトメアを従える。
ジェニファー (Jennifer)
リックの恋人。館の怪物たちに人体改造された結果、自らの意思とは関係なく凶悪な怪物へと変身する体になってしまう。変身後はピギーマンに匹敵する巨体と跳躍力を備え、指先から飛び出す鋭い爪を駆使して相手を翻弄する。ある程度ダメージを受けると一時的に人間の姿へ戻る。ここでミスをして倒されると、リックを嘲笑い続ける演出が入る。彼女の叫び声は「Help me」から「Kill me」へと変わっていく。
マザー (Mother)
ウエスト館の心臓部で、魔物たちを生み出す根源。館に寄生する巨大な心臓で、ゆっくりと脈動しながら際限なくエッグオバを生み出す。
ヘルカオス (Hell Chaos)
ヘルマスクに宿る仮面の精が、地中に眠っていた怪物に宿った姿。頭部と両腕のみが地上に露出しており、土砂を舞い上げたり巨大な腕で掴みかかったりする。

他機種版

No.タイトル発売日対応機種開発元発売元メディア型式売上本数
1スプラッターハウス
  • 日本 1990年4月3日 (1990-04-03)
  • アメリカ合衆国 1990年4月21日
PCエンジンナムコナムコ4メガビットHuCARD[1]NC90002-
2スプラッターハウス
  • 日本 1992年6月1日 (1992-06-01)
FM TOWNSナムコビングCD-ROM--
3スプラッターハウス
ULTRAシリーズ121
  • 日本 2003年11月20日 (2003-11-20)
WindowsナムコメディアカイトCD-ROMMKW-298-
4スプラッターハウス
遊遊シリーズ
  • 日本 2004年4月9日 (2004-04-09)
WindowsナムコメディアカイトCD-ROM-
5スプラッターハウス
  • 日本 2007年7月3日
  • アメリカ合衆国 2007年3月19日
  • ヨーロッパ 2007年3月16日 (2007-03-16)
Wii
バーチャルコンソール
バンダイナムコゲームスバンダイナムコゲームスダウンロード--
PCエンジン版の移植
6スプラッターハウス
  • 日本 2009年5月26日 (2009-05-26)
Wii
(バーチャルコンソールアーケード)
バンダイナムコゲームスバンダイナムコゲームスダウンロード--
アーケード版の移植
7スプラッターハウス
  • 日本 2010年11月18日 (2010-11-18)
iOSバンダイナムコゲームスバンダイナムコゲームスダウンロード--
アーケード版の移植
8スプラッターハウス
  • 日本 2011年7月6日 (2011-07-06)
PlayStation 3
PlayStation Portable
ゲームアーカイブス
バンダイナムコゲームスバンダイナムコゲームスダウンロード--
PCエンジン版の移植
PCエンジン
ファミリーコンピュータ移植版といえる『スプラッターハウス わんぱくグラフィティ』とは異なり、原作の雰囲気を残す移植となっている。また、初期体力・ステージクリア後の体力回復値の増加(AC版では1つだが、PCエンジン版では2つに変更)、無敵時間の延長、AC版での永久パターン防止措置の削除、敵の配置・マップ構成の変更、BGM数の減少、一部の敵の行動パターンの変更などによる難易度の緩和や、グラフィックの描き直し、一部の音声・効果音の削除などの変更点が多い。ステージ間のアイキャッチも簡素になり、ネームエントリー、スコアランキングも無くなっている。
2007年7月3日にはWiiバーチャルコンソール2011年7月6日にはゲームアーカイブスでそれぞれ配信開始された。
FM TOWNS
アーケードでの些細な仕様・バグも再現されるなど非常に高い完成度を誇り、後述のWindows版が登場するまでは、移植版の中では完璧に近い出来であった。
Windows(版
AC版の(ほぼ)完全移植。「ULTRAシリーズ」のひとつとしてリリースされ、後に廉価版も発売された。家庭用機向けということもあり、プレイヤーの実力に合わせ難易度と残機増加点の設定ができる。なお、ULTRAシリーズ版はBGMに不具合があり、修正パッチの適用が必要(現在はサポート終了)、またどちらの版でもサウンドに若干ノイズが入っている。
バーチャルコンソールアーケード
AC版の完全移植。
iPhone / iPod touch
バーチャルパッドによる操作。タイムアタックの「スプラッターラッシュ」、スコアアタックの「エンドレスラッシュ」、チートアイテム(アドオン購入)が追加されている。

スタッフ

アーケード版
  • ディレクター:MR.YOKOYAMA(横山茂)
  • プロデューサー:KAZUU(水野一実 )
  • アソシエイト・プロデューサー:HAYA PAYA
  • プログラマー:PSQGL
  • アート・ディレクター:M.ISHIDA
  • スペシャル・ビジュアル・エフェクト:T.ODA
  • スペシャル・メイクアップ・デザイン、クリエイト:DAIHADAN13
  • オリジナル・ミュージック:K.TAJIMA(田島勝朗)、Y.KAWAMOTO(川元義徳)
  • タイトル・デザイン:MR.USUKURA(うすくらあきら)
  • スペシャル・アーティスト:Y.KOMORIYA(小森谷勇一郎)
  • データ・プロセッシング:MR.NATSUI(夏井敏夫)、MISS.CHIIKO
  • デバッグ・チーフ:SISYO SETO KYOSOSAMA

評価

評価
レビュー結果
媒体結果
オールゲーム4/5stars (PCE)[2]
Computer and Video GamesPositive (AC)[3]
92% (PCE)[4]
ファミ通26/40点 (PCE)[5]
GameSpot4.7/10点 (PCE)[6]
GameSpy8/10点 (PCE)[7]
IGN6.5/10点 (PCE)[8]
NintendoLife8/10stars (VC)[9]
Pauseitmedia.comRecommended (PCE)[10]
月刊PCエンジン85/100点 (PCE)
マル勝PCエンジン34/40点 (PCE)
PC Engine FAN23.97/30点 (PCE)[1]
(総合42位)
受賞
媒体受賞
第3回ゲーメスト大賞ベストアクション賞7位 (AC)[11]
第3回ゲーメスト大賞ベスト演出賞3位 (AC)[11]
第3回ゲーメスト大賞ベストグラフィック賞4位 (AC)[11]
第3回ゲーメスト大賞ベストVGM賞7位 (AC)[11]
第3回ゲーメスト大賞年間ヒットゲーム26位 (AC)[11]
ゲーメストザ・ベストゲーム 39位 (AC)[12]
(1991年)
アーケード版

ゲーム誌『ゲーメスト』(新声社)誌上で行われていた「第3回ゲーメスト大賞」(1989年度)においてベストアクション賞で7位を獲得、その他にベスト演出賞で3位、ベストグラフィック賞で4位、ベストVGM賞で7位、年間ヒットゲームで26位、ベストキャラクター賞では主人公のリックが7位、ジェニファーが10位を獲得した[11]。また、1991年にそれまで発売されていたアーケードゲーム全てを対象に行われたゲーメスト読者の人気投票によるゲーメストムック『ザ・ベストゲーム』では39位を獲得した[12]

PCエンジン版

ゲーム誌「ファミコン通信」のクロスレビューでは合計26点[5]、「月刊PCエンジン」では85・80・85・90・85の平均85点、「マル勝PCエンジン」では9・8・9・8の合計34点(満40点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.97点(満30点)となっている[1]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で42位(485本中、1993年時点)となっている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 4.35 4.01 3.97 4.10 3.65 3.90 23.97

続編・関連作品

スプラッターハウス わんぱくグラフィティファミリーコンピュータ1989年
残酷色を除きコミカルな要素を加えて大幅にアレンジされた「コミカルホラーアクションゲーム」。物語的にはAC版と多少繋がりがあり、AC版の「バッドエンド」を逆手に取ったオチになっている。
LSIゲーム版(1990年
バリエよりリリース。ポルターガイストやハンギングデッド、ボディイーターなどの敵が登場し、ピギーマンとのボス戦なども用意されている。ゲーム中のメロディはLSIゲームオリジナルのものだが、ゲームスタート時のみ原作のOPの曲が再現されている。
スプラッターハウス PARTIIメガドライブ1992年
本作の続編作品。3ヵ月後が舞台となっている。
スプラッターハウス PARTIII(メガドライブ、1993年
本作の続編作品。『PARTII』から5年後が舞台となっている。ベルトスクロールアクションゲームに変更されている。
Splatterhouseプレイステーション3/Xbox 3602010年10月、北米・ヨーロッパのみで発売)
シリーズ初の3Dグラフィックスアクションゲーム。当初は2009年に発売予定で、開発は海外の開発会社BottleRocket Entertainmentが行っていたが、2009年2月にバンダイナムコゲームスの社内チームが引き継いだ。初代のAC版を含めシリーズ3作品も収録されており、ゲームを進めることでゲームが開放され遊ぶ事が出来る。

関連項目

脚注

  1. ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、16頁。 
  2. ^ https://web.archive.org/web/20141211055823/www.allgame.com/game.php?id=2692
  3. ^ http://www.solvalou.com/subpage/arcade_reviews/240/325/splatterhouse_review.html
  4. ^ https://archive.org/stream/cvg-magazine-107/CVG_107_Oct_1990#page/n119/mode/2up
  5. ^ a b スプラッターハウス [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年6月14日閲覧。
  6. ^ Frank Provo (2007年). “Splatterhouse (TG16)review”. 2009年12月3日閲覧。
  7. ^ https://web.archive.org/web/20080408021920/hg101.classicgaming.gamespy.com/tg16/splatter.htm
  8. ^ Lucas M. Thomas (2007年). “Splatterhouse (1990) IGN review”. 2009年12月3日閲覧。
  9. ^ http://www.nintendolife.com/reviews/2007/03/splatterhouse_virtual_console
  10. ^ March (2007年). “Splatterhouse at Pauseitmedia.com”. 2009年12月3日閲覧。
  11. ^ a b c d e f 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、20 - 21頁、ISBN 9784881994290 
  12. ^ a b 「最も愛されたゲームたち!! 読者が選んだベスト30」『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社、1991年7月1日、63頁、ISBN 雑誌03660-7{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。 

外部リンク