スターソルジャー

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スターソルジャー
ジャンル シューティングゲーム
対応機種 ファミリーコンピュータ[FC]
MSX
Palm
ニンテンドーゲームキューブ[GC]
プレイステーション2[PS2]
ゲームボーイアドバンス[GBA]
PSP
Wii
3DS
開発元 ハドソン
発売元 ハドソン
(3DSのみコナミデジタルエンタテインメント
人数 1人
メディア [FC][GBA]ロムカセット
[MSX]Bee Card
[GC]光ディスク
[Palm][PS2]CD-ROM
[PSP]UMD
[Wii][3DS]バーチャルコンソール 89ブロック
発売日 [FC]1986年6月13日
[MSX]1986年
[Palm]2001年11月22日
[GC]2003年7月10日
[PS2]2003年11月27日
[GBA]2004年2月14日
[PSP]2005年7月21日
[Wii]2007年7月3日
[3DS]2012年11月14日
売上本数 約100万本(FC)[1]
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スターソルジャー』 (STAR SOLDIER) は、ハドソン(現・コナミデジタルエンタテインメント)が1986年6月13日に発売したファミリーコンピュータソフトである。ジャンルは、縦スクロールタイプのシューティングゲーム

概要

ハドソンが前年にファミコン用ソフトとして移植・発売した『スターフォース』を基に、さらなる進化を遂げた作品として制作したオリジナル作品。

当初は、『スターフォース』直系の続編として『スーパースターフォース』というタイトルで開発され、『月刊コロコロコミック』の誌上でも同タイトルで紹介されていた。しかし、本家テクモから同名の別作品『スーパースターフォース 時空暦の秘密』の発売が発表されたため、ハドソンでは仕様を変更した上で『スターソルジャー』と改題し発売した。

この『スターソルジャー』は、1986年に開催されたハドソン主催のイベント『第2回TDK全国ファミコンキャラバン』のスコアアタックコンテストに使用された。また、このゲームでの毛利名人高橋名人の対決を題材に描いた映画『GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦』が渡辺浩弐の企画のもと、山本又一朗プロデュースにてフィルムリンク・インターナショナルが制作、東宝が配給した。当時のファミコン人気・名人人気も手伝って、キャラバンは大成功を収めた。新水曜スペシャルでも特番が組まれている。以後、ハドソンの全国キャラバンゲーム大会は、1997年まで毎年開催されることとなる。ファミコンからPCエンジンにかけての黄金期において、シューティングゲーム「ソルジャー」シリーズを築く礎となった。

2003年にファッションブランドのマーズ・シックスティーンがオフィシャルコラボTシャツをリリースした。

ファミコン版は2006年12月よりi-revoで、2007年7月3日よりWiiバーチャルコンソール(500ポイント)で配信されている。

ゲームシステムの概要

基本的には『スターフォース』のスタイルを踏襲した、地上の標的・空中の標的に対するショットの撃ち分けを行う必要のない、敵への撃ち込みを重視した縦スクロールシューティングゲームである。本作ではこれに様々な要素が追加されている。

ステージ構成

全16ステージで構成される。各ステージとも、宇宙空間とそこに浮かぶ要塞や陸地などの地形によって構成されている。地形の裏側に潜り込むことが可能になっていて、潜っている間は敵の攻撃を受けないが、代わりに自分から攻撃を行うこともできない。上手く使えば敵の攻撃を避ける手段になるが、タイミングを間違うと、地形が途切れた途端に敵と敵弾で溢れた画面へと放り出される羽目になる。

各ステージの最後にはボスキャラクター「スターブレイン」が配置されており、これを倒すと次のステージに進む。また、ステージ4・8・12・16にはスターブレインの替わりに画面の大半を覆う巨大なボスキャラクター「ビッグスターブレイン」が登場する。ボスキャラクターとの戦闘には時間制限があり、制限時間を過ぎるまでに破壊できないと逃げられ、そのステージの中間点まで戻される。ただし同じステージの2回目では制限時間を過ぎてもボスは逃げず、誘導弾を発射してくるようになる。

1・5・9・12ステージにて特殊な条件下で出現するワープアイテムを取ることにより、攻略中のステージの3ステージ先へとワープすることができる。

難易度

約40種類(空中敵・地上敵合わせ)に及ぶ敵キャラクターは、耐久力が高い、幾何学的な軌道を描く、飛行速度が超高速、自機が攻撃できない死角から不意打ちを仕掛けてくる、敵弾を大量にばら撒く、弾が当たると自己複製する、など様々な特徴を持ち、ステージが進むにつれ、2種類以上の空中敵が同時に出現する複合攻撃を仕掛けてくる、誘導弾を放ってくる(ステージ13以降でバリア装着時のみ)、飛行速度が大幅にアップし、なおかつ飛行範囲が別の敵かと思うほど広がるなど、攻撃パターンにも変化が現れ、難易度は格段にアップする。

全16ステージをクリアする(または隠しコマンドを入力する)と、裏ステージのプレイが可能になる。裏ステージでは、敵キャラクターの外観がグロテスクになものに変化するほか、1段階でもパワーアップすれば敵キャラクターが誘導弾を放ってくるなど全般的に難易度が上昇している。

発売当初の水準ではかなり高めの難易度であるが、キャラクターの出現パターンは固定であるため、プレイ回数を重ねること、また出現パターンに対応すべく攻略法を確立することにより、「まったく歯が立たない」事態に陥ることは比較的少ないといえる。 また、中盤から後半に向けて、耐久性の高い地上敵が多数配置されているエリアが多くなり、空中敵に攻撃するための弾が地上敵に阻まれる場面が多数発生するため、どれだけ高速に連射できるかが難易度に大きく影響する。自動連射パッドや連射アイテム(後出)があると、難易度はかなり下がる。

自機

自機「シーザー」は、初期状態では前方に2発のビームを発射する。ステージ各所に出現するパワーアップアイテムを取ることで3段階にパワーアップできる。素の状態およびバリアつき3方向を含めて5段階と説明される場合もある。

  1. アイテムを1個取ると、シーザーの移動速度が向上し、ボタンを押したままでの連射ショットが可能になる。ただし、この連射は申し訳程度で、ゲーム中の様々な難関を切り抜けるためにはやはりプレイヤー本人が連射を行わなければならない。
  2. 2個目を取ると、シーザーの形状及びビームの形状が変化し、前方に2発・後方に1発のビームを発射できるようになる。
  3. 3個目を取ると、敵弾に5発まで耐えられるバリアーを装備し、5方向への放射状のビームが発射できるようになる(前方1、斜め前方2、斜め後方2)。ただし、このバリアーは敵弾には耐えうるが、敵の体当たりには効果がない。この状態にまでパワーアップを果たすと、途端にBGMが軽快なものへと変化する。バリアーが付いた状態でパワーアップアイテムを取ると、自機が短時間無敵状態になり、同時に画面中の敵を全滅させることができる。この状態で1回被弾をすると、ビームは3方向(2段階目のもの)にパワーダウンする。3方向ビームにパワーダウンした状態では、5方向に再度パワーアップさせるためには残り4回被弾し、一度バリアーを外さなくてはならない。バリアが外れるとBGMも初期のものに戻る。ただし何もない地上で、その下(トラップ)を通過することで出現する「裏パワー」(画面上では「P」の文字)を獲得すればバリアーの有無に関わらず5方向ビームに復活する。なお、裏パワーを獲得した後は、かなり長い時間無敵状態になる(通常のパワーアップアイテム取得時の無敵時間は約1秒程度なのに対し、裏パワー取得時は5、6秒程度)。
  4. 3面に登場する隠しアイテムを出現させることで、「高橋名人の16連射」を装備することができる。ボタン押したままでのフルオート連射が可能となり、敵キャラクター・ラザロも合体前に楽々破壊することが可能になる。
  5. この他、6面に登場する隠しアイテムを出現させる(または隠しコマンドを入力する)ことで「スーパーレーザー」を装備できる。敵を貫通する長い縦線で表現され、1本に付きビーム16発分の攻撃力を持つ。レーザーを装備した後は、セレクトボタンを押すことで通常のビーム攻撃と切り替えが可能になる。レーザー射出中に通常攻撃に切替えた場合は画面上のレーザーも一直線に並んだ通常弾に変化する。
  6. 自機はスコアが50,000点、200,000点、500,000点に到達した時点で残機が1機追加される他、4・9・13ステージで特殊な条件で出現する1UPアイテムを取ることにより追加される。

ビームはそれぞれが独立して攻撃力を持っており、同じ敵に同時に2発当たってもきちんと2発分としてカウントされる。このため、耐久力の高い敵を相手にする場合は前方に集中して撃てる3方向ビームの方が有利な局面もあり、フルパワーアップ状態から敢えて被弾をするという攻略方法もあり得る。

敵機

空中物

メルス
イカのような形の赤い空中物。画面上方より、自機と逆側から出現し画面端で反転してジグザグに飛来する。速度はやや速いが1発で簡単に破壊できるため、最も難度の低いキャラの1つ。100点。
プリズン
パイプのような部品の形をした黄色い敵。必ず画面上方左側から飛来し、画面中央あたりまで高速で飛来し、放物線を描いて反転して去って行く。時々弾を撃つ。画面中央より下で待ち構えれば比較的簡単に倒せるが、終盤では速度が格段にアップし、画面最下部まで下りてくるようになり、難敵となる。200点。
ソレル
X字の形をした青い機械的な敵。画面上方より8機編隊で出現し、左(または右)→下→右(または左)→下→・・・と直角に方向転換し矩形波を描くように降りてくる。弾も放ち、やや厄介な敵。1発ビームが当たると軌道がリセットされ、その位置から再び新たな矩形波を描きながら降りてくる。2発目のビームが当たると画面上方に真っすぐ逃げていく。その間にもう1発ビームを当てると破壊できるため、合計3回ビームを当てなければ破壊できない。終盤には速度が大幅にアップし、飛行距離も3-4倍に増え、衝突の危険が格段に上がる。200点。
ジェラ
赤い昆虫の顔のような形をしたキャラで、画面後方、自機の逆側から高速で出現し、画面中央ほどの高さまで進んだ後、じりじりと自機に近づき、その後上方へ逃げていく。時折、弾を撃つ。1発で破壊。100点。
カルゴ
赤いカタツムリの形をした敵。画面上方より多数現れ、画面中央あたりで停止し多数の弾を撒き散らし、数秒で画面上方へと高速で撤収する。やはり終盤は高速化し、画面最下部近くまで降下してくる。序盤は楽勝、終盤は難敵の典型である。1発で破壊。100点。
カディス
黄色いのような形で、かならず画面前方、右側から出現し、正弦波の軌跡を描いてジグザグに画面下方に降りてきた後、画面上方へまっすぐ飛び去っていく。1発で破壊でき、弾も撃たないので危険は少ない。200点。
ステリア
オレンジ色の鉄アレイのような敵。画面上方よりゆっくりと自機めがけて寄ってくる。トラップゾーンに隠れた後、出口付近に居られると非常に厄介。1発で破壊。100点。
リーデ
青い円形の敵。画面上方から大量の編隊で飛来し、画面中央付近でクルクルと回転しながら弾を撃ち、ゆっくりと画面下方に消えていく。1発で破壊できる。300点。
ペンド
青い昆虫の顔のような三角形のキャラで、画面前方からバラバラに飛来し、個体によって右下と左下に分かれて進路を変えて飛び去っていく。2方向、3方向の時には斜めに突っ込んでくる個体に衝突する危険性あり。稀に弾を撃つ。ペンドの出現後、ラザロが出現することが多い。1発で破壊。300点。
ヤール
赤いトンボのような形をしたキャラ。大量の編隊で、画面上方、自機と左右同じ方向の特定の横座標から飛来し、降下途中で個体ごとに左下か右下に分かれて飛び去っていく。連射速度が速ければ簡単に倒せる。1発で破壊。200点。
テミス
赤い昆虫のような状に羽根を伸ばした形のキャラで、画面前方、自機と逆側から出現し、ゆっくりとジグザグに降下するが、自機よりも下方にくると横方向への動きが急に大きくなる。デライラへ攻撃中のときなど自機が断続的に後方に移動していくような状況ではタイミング悪く急加速したテミスとぶつかる危険があるものの、1発で破壊でき、序盤は弾も撃たない。100点。
ビーグ
赤い昆虫の顔のような三角形のキャラで、画面上方より、横座標はバラバラに出現する。弾を当てるまではジグザグに三角波を描きながらゆっくりと漂って落ちてくるような動きだが、1発弾を当てると斜め上方に逃げていく。その間にもう1発着弾すると破壊できる。序盤から中盤辺りまでは特に気にも留めることのない敵だが、敵弾を放ち、終盤になると恐ろしい速さで大量に飛来するため、最難関キャラの1つに変貌する。200点。
グハ
画面両側、中央の高さから超高速で中央に向けて突進したあと、スピードをやや落とし、画面を突き抜けて逆方向から再度出現して画面下方へ斜めに消えていく。自機は横方向へは攻撃できないため、出現タイミングを覚えていないと不意を突かれて衝突する危険性がある。中盤以降は高速化し、軌道が若干変化する。1発で破壊。200点。
ルイド
青い円盤型のキャラで、画面右上から4機編隊で出現する。弾を当てないと自機を一定時間しつこく追いかけてくるが、しばらくするとまっすぐ飛ぶようになって画面の上方か下方に消える。この性質を利用して最終的に真横方向に飛ぶように誘導することで、ステージのボスのところまで他の敵キャラを出現させないテクニックもある。4発弾を当てるとソープラーに変化する。0点。
ソープラー
赤い核が透明な泡に包まれたようなキャラで、破壊することができない(バリア装着時にパワーカプセルを取り、消すことはできる)。ゆっくりと正弦波の軌跡を描いて、画面下へ消えていく。ルイドからの変化のほか、スターブレインのコアから発射される。0点。
リアード
赤い円形の敵機で、画面上方、自機と逆側から編隊を組んで円弧を描きながら飛来し、いったん中央下方向の画面外に隠れ、すかさず分身を飛ばしてくる。分身は画面内を1周して去っていくが、この分身を破壊しなければ本体もそのまま現れない。分身が1周する際の半径は比較的小さいが、ビームを1発当てると分身が消えて画面下から本体が遅れて現れ(実質的には画面下にワープしたことになる)、分身よりも半径が大きな軌道を描き、もう1発当てると破壊できる。つまり出現直後の、画面下方に隠れる前に攻撃すれば1発で破壊できるが、その後は分身を伴うため破壊には合計2発必要になる。稀に弾を発射してくる。200点。
メーバ
白いアメーバ状の敵機で、画面上方、自機と逆側からゆっくりと出現し、画面中央あたりまで降りてくると、逆側にむけてゆっくりと通り過ぎてゆく。速度は遅いが油断するとうっかり接触してミスする原因にもなるため、油断は禁物である。1発で破壊。100点。
スラント
流れ星のような形をした赤い敵。ファミコン史上最高速ともいわれる超高速な敵で、多数の編隊を組んで一気に飛来してくる。微妙な角度で突進してくるため、5方向ビームの死角に入って激突する場合もある。ちなみに画面の左上、右上にいると当たらない場合が多い。しかし左上や右上に行く途中に衝突する危険性もある。1発で破壊。400点。
ドラク
赤いザリガニに似た形の敵。最初の4機が右下から、次の4機が左下からゆっくりと出現し、やがて急加速して画面中央下部に方向転換してきた後、短時間自機を追いかけ、画面上方へ逃げていく。ジェラと似た動きであるが、スピードの変化が大きいので意表を突かれて激突する可能性がある。右下から4機出現した後、左から4機出現する。300点。
ビータ
肌色の円盤型をしたキャラで、画面の右上、右下、左上、左下から2機ずつ、計8機飛来する。速度はあまり速くないが、独特の軌跡を描いて飛ぶため、破壊しようと深追いすると衝突の危険がある。稀に弾を発射してくる。1発で破壊。400点。
アトリス
画面上方から高速で画面一杯の範囲でジグザグに降りてきた後、画面最下部近くで水平に移動し、同じようなジグザグを描いて上方に逃げていく。飛行速度は速いが1発で破壊できるので、難易度は高くない。100点。
プリング
青白い敵。名前どおりバネのような動きで左右に小ジャンプしながら降下してくる。弾を撃ってくるが、動きは遅いのでそれほど強くはない。1発で破壊。
パトラ
火の玉のような形のキャラで、画面上方からバラバラと降りてきたあと、自機と同じ高さになると直角に動きを変え、横方向に追ってくる。8機現れるが、後半の4機だけは必ず左側の同じ座標から降りて来る。自機は、いかなるパワーアップ形態の時にも真横に攻撃することができないため、油断すると衝突する。ステリアと同様、トラップゾーンに潜った後で出口付近にいられると厄介な敵である。400点。
レウス
赤い円盤状の敵。画面の右下または左下から現れ、上方へ大きな円弧を描いて反対側の隅へと去っていく。
エイク
オタマジャクシのように尾を跳ねている黄色いキャラで、必ず画面左下から現れ、縦一列に隊列を作った後、右上に高速で飛び去る。5方向ビームの際には真後ろに攻撃できないため、左下にいるとぶつかる可能性がある。300点。
テュラ
青い細胞のような形の敵。画面上方斜め両端から集団で一気に現れ、すぐに放物線を描いて画面中央上方へ去っていく。
ディダ
青い手裏剣型の敵。自機と反対側の斜め上方から斜め下にゆっくり下りてきたあと素早く小さな円軌道を描き、再び斜めにゆっくり下りてくる。終盤には高速化し、円運動時の回転半径が大きくなる。
ルダン
白いのような敵。画面中央付近に集まってきて、楕円状に小さく動きながら少しずつ左にずれていく。
リューク
画面上方、中央からゆっくりと出現し、自機を追いかけてくる。形状はビータとよく似ているが、中央の模様が微妙に違い、回転している。プレイ中には見分けることは困難。ビームを当てると自己複製し、完全に破壊するにはかなりの弾を撃ち込む必要がある。終盤でルダンとの複合攻撃を仕掛けてくる。敵弾も大量にばら撒くため、難敵。100点。
バタフ
赤い蝶のような敵。画面左上の隅から出現し、円弧を描いて画面中央上に逃げる。出現中に自機が反対側に移っても必ず一列になって現れる。終盤には高速化し、動きがやや大きくなる。
ラザロ
青白い人の顔形をしたキャラで、出現前に音楽が変わった後、4つのパーツが画面4隅から出現して合体し、弾を大量に撃って攻撃してくる。合体後は16発で破壊、1000点だが、合体前に16発で破壊すると80000点のボーナスになる。スコアアタックのラザロの項目を参照。合体してしまうと合体前に行った攻撃は無かったことになり、再び16発打ち込まないと倒せない。
ジェリコ
通常のキャラ4個分のサイズの目玉の形をした敵。画面上方から2個セットでゆっくりと降りてきて、画面中央付近で停止し、瞬きしながら大量の敵弾をばら撒き、しばらくすると上方へ逃げていく。破壊するためには片方の目玉の4分の1の同じ領域に16発のビームを当てなければならない。片方の破壊と同時にもう片方のジェリコも誘爆するが、2個同時に破壊しても特にボーナスにはならない。2000点。
スターブレイン
各ステージの最後に登場するボス。菱形を描くかのように斜め方向にゆっくり移動しながら画面中を漂うような動きをし、敵弾とソープラーを発射する。中央に位置する弱点に32発分のダメージを与えると破壊出来る。5000点。
ビッグスターブレイン
4、8、12、16ステージに登場する巨大なボス。動きや攻撃はスターブレインと大差ないが、巨大さで威圧してくるため弾避けが難しくなる。4門の砲台をビーム32発で撃破したあとでないと弱点にダメージを与えられない(砲台1つ5000点、本体5000点)。

地上物

アゾン
のマークが描かれた小さな地上物で、ステージ随所で見られるほか、ステージ終盤のデライラの付近に十字架の形に多数配置されている。1発で破壊。100点。
グラディス
サイズはアゾンと同じで、こちらはヘビのような生物が描かれている。1発で破壊。100点。
ボルベス
アゾンやグラディスの4個分の大きさの地上物で、ドラゴンの絵が描かれている。1発で破壊。200点。
ホーネル
ボルベスと同じ大きさで、クジャクのような鳥の絵が描かれている。1発で破壊。300点。
トルード
ドクロのような形をした地上物で、口の空き具合が小さいもの(3発で破壊)から大きいもの(9発で破壊)まで4種類ある。得点はいずれも400点。ステージ1から横一列に配置されている他、中盤以降にはおびただしい数で集中的に配置されている箇所があり、ビームがトルードに阻まれて前方の空中敵に攻撃できない難所がいくつも登場する。
デライラ
大きな目玉の地上物で、攻撃が当たる度に瞳孔が収縮、瞼が閉じてゆき、最後には爆発する。24発で破壊可能。2000点。ステージ終盤に必ず2個同時に配置されていて、2個同時に破壊するとボーナス80000点。そのほか、単独で配置されている場合も何箇所かある。スコアアタックの項を参照。

スコアアタック

本作では、高得点を出すための様々な要素が盛り込まれている。

ゼグ
8面と16面は7個、9面は5個、それ以外の各ステージに6個隠されている、アルファベットの"Z"の文字が描かれた地上物。特定のポイントにビームを4発撃ち込むと出現し、さらに4発撃ち込むと破壊できる。破壊する毎にボーナスを獲得でき、得点は500点→1,000点→4,000点→10,000点→40,000点→80,000点と上昇して行く。
7個出現するステージでは、7個目も80,000点。
ラザロ
巨大な人の顔の形をした敵空母で、緊迫感のある専用BGMとともに4つに分割された状態で画面の四隅に出現する。まず右上・左上の2つと右下・左下の2つがそれぞれ横方向に合体し、次にその2つが縦方向に合体する。1回目の合体後に、上側パーツの右半分もしくは左半分にビームを16発撃ち込むと80,000点のボーナスを獲得できる。『スターフォース』のラリオスに相当する敵キャラクターだが、ボーナスの獲得はラリオスのそれよりも難度が高い。
デライラ
各ステージ終盤に現れる巨大な目玉の形をした地上物で、画面の左右に1個ずつ配置されている。2個同時に破壊することで80,000点のボーナスを獲得できる(厳密には、片方のデライラ破壊で2000点、もう片方のデライラ破壊でボーナス80000点になり、計82000点が獲得できる)。通常、5方向の斜め左右ショットで同数の弾を当てて破壊するが、0.5秒程度のズレであれば同時とみなされる為、3方向や2方向でも獲得可能とされているが、神業的な技術と訓練が必要である。

この他、特殊な条件で出現する隠しキャラクターを出すことでボーナスを獲得できる。『迷宮組曲』のミロン(40000点)、『チャレンジャー』のまっとうくじら(40000点)、本ゲームをプログラミングした野沢プログラマーの顔(このキャラクターのみ、出現させた後に破壊することで2000000点)等。(余談だが、まっとうくじらのグラフィックが『バイナリィランド』の鯨のカードと酷似している)

前述したファミコンキャラバンでは、予選大会は2分間、決勝大会は5分間プレイしてその間のスコアを競った。

主なスタッフ

  • PROGRAM:野沢勝広(メイン), 菊田昌昭(飛行敵キャラ), 笹川敏幸(サウンド)
  • GRAPHICS:山本次行
  • MUSIC:国本剛章

移植版

MSX
Bee Cardでリリースされたため、プレイするためには、BEE PACKが必要。媒体の容量こそ、FC版と同じく32KiBとなっているが、MSX版では、背景の星や、裏ステージ、隠しフィーチャーなどは削除されており、実容量は23KiBと小さくなっている。ハードウェアの制約を強く受けており、背景のスクロールの荒さ、グラフィックの差異、誘導弾の色が同一になるなどの形で露呈している。
キャラバン シューティングコレクション
1995年7月7日に発売された スーパーファミコン用ソフト。
「スターフォース」「ヘクター'87」と共に収録。ほぼファミコン版と同じ内容だが、BGMが効果音を出している時でも音切れせずに3和音を維持しているなど、ファミコン版とは異なる面もある。
iアプリ
2001年1月26日にスタートしたiアプリ向けのサービスとして、ゲーム情報サイト「着信☆アプリ♪」にラインナップされていた移植版。ただし、当時の携帯アプリの容量の関係でスコアアタックモードのみの移植となる。
Palm
2001年11月22日Palm OS搭載のPDA向きに発売された。Palmのボタン配列の都合上、ショットはオートだった。
PlayStation BB版
プレイステーション2の周辺機器PlayStation BB Unit用(2003年6月12日店頭販売開始)のサービスであるハドソンチャンネルにて、「鮫亀」「ナッツ&ミルク」等のゲームと共に、オンラインで無償でプレイすることが可能であった(2007年9月3日サービス終了)。移植に際して、背景が書き加えられていたり、サウンドや画像の細部の表現が向上していたりと一部に変更が加えられている。
GCPS2
2003年11月27日に「ハドソンセレクションVol.2」として発売。
アシスト連射(2Pコントローラーで連射を手助けできる機能)、ゲージをためることで発動できる強力な攻撃「ブラスター」などの新システムが追加されたアレンジ版。ストーリーも(オリジナル版で)壊滅しきれていなかったブレイン軍を壊滅させるというオリジナル版以後の時代設定となっている。
ファミコンミニ スターソルジャー
2004年2月14日に発売されたゲームボーイアドバンス用ソフト。ファミリーコンピュータ20周年を記念したファミコンミニシリーズ第二弾のひとつ。
PSP
2005年7月21日発売。GC・PS2版の移植だが、ゲームの画面アスペクト比が違うためPS2、GC版とは敵の配置などが調整されこれらとは多少異なる物となっている。
PSP本体を縦に持ってプレイする。それぞれ特徴の異なる機体を4種類から選べるようになっていたり、PSPを縦に持っても手軽に攻撃できるように設定された自動連射機能などの追加要素もある。
A.CAESAR
GC・PS2版での自機。ショットはオリジナルのシーザーとほぼ同じで、ブラスターは自機の至近距離に強力な一撃を放つタイプ・スピアー。
ENIGMA
ショットは前方に集中し、ブラスターは自機の横から火炎放射を放つタイプ・バーナー。
RIJNDAEL
ショットは後方に集中し、ブラスターは自機の前方にレーザーを放つタイプ・レーザー。
QUANTUM
元々はブレイン軍の機体。使用条件は難易度ノーマル以上でステージ8のボスを倒さずにタイムアップで逃がす事。機体の形状は通常時はステージ3のボス、パワーアップ時はステージ8のボスの本体部分が元になっている。
ショットは左右に集中し、ブラスターは自機の前方に放ち、着弾時の爆風で攻撃するタイプ・スプレッド。
スターソルジャーspecial+
Vアプリ(256KBアプリ)として2004年に配信されていたもの。ファミコン版の全16ステージがプレイできるノーマルモードの他に、2分間のスコアアタックのキャラバンモードを搭載。スコアはネットワーク経由で他のプレイヤーと競えるようになっていた。全ステージクリアでより難易度の高いハードモードなどもある。
ハドソンベストコレクションVol.5 シューティングコレクション
2006年1月19日発売のゲームボーイアドバンスソフト。
ファミコン版の復刻で、「スターフォース」「ヘクター'87」と共に収録。連射機能や連射測定のシュウォッチモードなどが追加されている。
スターソルジャー 復刻版
2008年10月6日より「着☆あぷ♪ボンバーマン」で配信開始されたiアプリ(903i/703iシリーズ以降対応)。クラシックモードとアレンジモードの2つモードがあり、ファミコン版の仕様を完全再現したものと、グラフィックや音楽などを現代に合わせてリメイクしたものが遊べる。またワイド画面の携帯端末に対応しており、ステージ数やスコア、自機の強さ、取得したボーナスなどが表示され、より見やすい画面でプレイが可能。

関連作品

スターフォース1985年 ファミリーコンピュータ)
第1回キャラバン公式認定ソフト。テーカンのアーケード作品をハドソンが移植。
ヘクター'871987年 ファミリーコンピュータ)
第3回キャラバン公式認定ソフト。ゼビウス沙羅曼蛇を意識した空中と地上を撃ち分けるゲームシステムと、縦スクロールと横スクロールが交互に繰り返されるステージ構成が特徴的。ショットのパワーアップが存在せずツインショットのみで、自機はライフゲージ制である。キャラバンシリーズでは、この作品より初めてスコアアタックモードが搭載された。難易度はキャラバンシリーズ随一。
ガンヘッド1989年 PCエンジン
第5回キャラバン公式認定ソフト。同名の映画のゲーム化だが原作とゲームの関わりは非常に薄い。パワーアップが多彩かつ派手で爽快感溢れる作品となっており、後続に大きな影響を及ぼした。製品版にはスコアアタックモードは非搭載。コンパイル制作、ハドソン販売。
海外版ではタイトル名が『ブレイジングレーザーズ(Blazing Lazers)』と変更され、現在は版権の使用許諾期限が切れているため、国内配信版のタイトル名も海外版のタイトルに変更されている。
スーパースターソルジャー1990年 PCエンジン)
第6回キャラバン公式認定ソフト。スターソルジャーのストーリー上の続編。スコアアタックモードのBGMには、2分間モードにヘクター'87、5分間モードにスターソルジャーのサウンドがPCエンジンの音源でアレンジされ使用された。他社製シューティングへのオマージュが所々に見受けられ、自機の武装などのギミックはTATSUJINイメージファイト、ステージ1のボスやステージ5のモチーフなどはグラディウスシリーズを彷彿させる。カネコ制作、ハドソン販売。
ファイナルソルジャー1991年 PCエンジン)
第7回キャラバン公式認定ソフト。ガンヘッド、スーパースターソルジャーのテーブル制(早く敵を全滅させると、それだけ早いタイミングで次の敵が現れる)から、配置制(早く敵を全滅させても、次の敵は規定の位置までスクロールしないと現れない)に変わったため、キャラバンモードでの技術差が得点差に現れにくくなっている。本作から、キャラクターのグラフィックが金属的な質感からプラスチックのような質感に変化している。ナウプロダクション制作、ハドソン販売。
ソルジャーブレイド1992年 PCエンジン)
第8回キャラバン公式認定ソフト。爽快感重視だった前作までとは異なり、敵弾を吸収するオプションを用いた弾避けやパワーアップと直結しているため使いどころが重要なボムなど、戦略性重視の内容になっている。他の作品と比べると演出面が強化されており、ゲーム本編の各所には、トライゴンなど、当時他社のシューティングゲームで使われていた演出手法のオマージュが見受けられる。
スターパロジャー(1992年 PCエンジン SUPER CD-ROM²
スーパースターソルジャーをベースにしたパロディ的作品で、コミカルなグラフィックや音楽が特徴。自機はパロシーザー、ボンバーマン、PCエンジンの3種類から選べる。スコアアタックモードでは、シリーズおなじみの音楽をシンセサイザーによってアレンジした曲が使われている。カネコ制作、ハドソン販売。
スターソルジャー バニシングアース1998年 NINTENDO64
スターソルジャー、スーパースターソルジャーの正統続編。だが、世界観はソルジャーブレイドのものを踏襲している。Aleck64システム基板を使用したアーケード版も存在する。
ドリームミックスTV ワールドファイターズ2003年 プレイステーション2、ニンテンドーゲームキューブ)
ハドソン・コナミタカラクロスオーバー作品対戦アクションゲーム。『スターソルジャー』出典の隠しステージとして「浮遊大陸」が登場し、さらにステージのギミックとして専用BGMとともにラザロが出現することもある。
スターソルジャーR2008年 Wii
Wiiのオンラインソフトウェア配信サービスWiiウェアで発売された新作。2分および5分のスコアアタックモードと連射速度測定モードのみ。ニンテンドーWi-Fiコネクションによるスコアランキングで、自分の世界・日本・地域(都道府県単位)の順位を確認することができる。ドルビープロロジックII対応。コントローラはWiiリモコン、ヌンチャク、クラシックコントローラに対応。
ソルジャーコレクション(2008年 PSP
PCエンジンで出た「スーパースターソルジャー」「ファイナルソルジャー」「ソルジャーブレイド」「スターパロジャー」を収録。高橋名人監修の解説ムービーが追加されている。

バーチャルコンソールでは、「スターソルジャー」「Blazing Lazers(ガンヘッドの欧米版)」「スーパースターソルジャー」「ファイナルソルジャー」「ソルジャーブレイド」「スターパロジャー」が配信されている。ゲームアーカイブスでは、「スーパースターソルジャー」が配信されている。

CD

ファミコン 20TH アニバーサリー オリジナル・サウンド・トラックス VOL.2
2004年3月24日、サイトロン・デジタルコンテンツより発売されたCD内の一作品として収録されている。

外部リンク

  1. ^ 『ファミコンミニ』シリーズの全10タイトルを公開! ファミ通. 2015年5月8日閲覧。