シロヒトリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シロヒトリ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera
上科 : ヤガ上科 Noctuoidea
: ヒトリガ科 Arctiidae
亜科 : ヒトリガ亜科 Arctiinae
: Chionarctia
: シロヒトリ C. nivea
学名
Chionarctia nivea
(Ménétriès, 1859)
和名
シロヒトリ

シロヒトリ(白燈蛾、学名:Chionarctia nivea)は、チョウ目ヒトリガ科に属するの一種である。

分布[編集]

北海道本州四国九州対馬シベリア樺太朝鮮半島中国

在来種。

形態[編集]

開張は、52 - 66 mm。全体が白いをもつ。幼虫の色は黒褐色で毒針毛は持たない。

生態[編集]

成虫は、が近付くと翅を上げ、威嚇する。オスは「ヘアペンシル」というフェロモン放出器官をもち、メスを呼び寄せる[1]。幼虫は、クワスイバタンポポイタドリなどを食草とする。また、幼虫は地上を移動することが非常に多く、ガの幼虫では移動速度が最も速い。これらによって、幼虫は食事の為に昼夜を問わず数百メートル以上移動し、農村や市街地のアスファルト道路をよく横断する。動きや姿が気味悪く、誤って潰してしまう為、『ジジケムシ』という通称で嫌われている。

出典[編集]

  1. ^ 今泉忠明『ざんねんないきもの事典』2016年、高橋書店、43頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • ウィキメディア・コモンズには、シロヒトリに関するカテゴリがあります。