シルバニアファミリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Katsuya (会話 | 投稿記録) による 2016年2月22日 (月) 06:16個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎類似商品)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

シルバニアファミリー(Sylvanian Families)はエポック社から発売されているドールハウス

概要

1983年後半から1984年に掛けて、当時、株式会社エポック社の二代目社長だった松本光男と数名の社員によって考案・開発が行われ、1985年3月20日に正式発売を開始された。それまでの同社では女児向け玩具の開発と販売は行って来なかったが、シルバニアファミリーは1985年冬の「ヒット商品番付」で第10位にランクインされ、同社の主力商品となった。日本ではなじみの薄かったドールハウスを紹介するために、人形を子供に人気のある動物の一家に置き換えて発売した。

動物をモチーフとした小型のフロッキー人形としては既に1983年9月にセキグチから発売された「テディベアストーリー」が人気を集めており、シルバニアファミリーは後発だったが、テディベアストーリーがファッション雑貨店やファンシーショップで販売したのに対し、シルバニアファミリーはより店舗数の多い玩具店を中心に販売したことや、テディベアストーリーよりも価格設定を下げたことで、先発のテディベアストーリーを上回るほどの売れ行きを見せた[1]

2006年末時点で、累計で約7800万体が販売されており、[2]2015年(最新)の累計では世界の40ヶ国に輸出され、販売された数は約1億2000万体である。

玩具の通称として現在は「シルバニアファミリー」と呼ばれているが、発売当初の正式名称は『森のゆかいな仲間たち エポック社 システム・コレクション・アニマルトーイ・シルバニアファミリー』だった。

アメリカでは1986年に発売されたが、当時の代理店の倒産により1989年には一旦撤退した[3]1993年にはアメリカ・カナダに再進出を果たしたほか[3]ヨーロッパでも発売されている。多くの国でSylvanian Familiesの名称で販売を行っているが、北米では商標の問題が発生したことから[3]1993年の再進出時にCalico Critters(カリコ・クリッターズ)と名称を変更した[3]

森に囲まれたシルバニア村に住む動物たちという設定を沿え、欧米の田舎のような世界観を築いている。

発売初期には、ヨーロッパのドールハウスに見られるような陶器製や製の家具が売られていたが、現在日本国内で販売されているものは、STマーク取得の関係上、ほとんどがプラスチック製に置き換わっている。

人形は基本的に4-7体の『家族』単位で発売されている。発売当初の家族構成はウサギ(グレー、ブラウン)、ネズミリスクマ(グレー、ブラウン)、タヌキモグラキツネの9家族40体。その後、何度か人形の入れ替えがあり、2008年現在ではウサギ(3種類)、ネコ(2種類)、イヌ、リス、クマ、ヒツジの9家族63体が通常商品として、オコジョハムスターブタなどが限定商品として売られている。

各人形には誕生日趣味などの設定が存在するが、名前は「その人形をかわいがってくれる人につけて欲しい」という考えから、あえて付けられていない(日本版)。ちなみに北米版、ヨーロッパ版では名前が付いている。

日本版、北米版、ヨーロッパ版では売られている人形の種類やサイズ、家具の色などが異なる。 例えば、コアラの人形は日本版では『留学生』として子供の人形のみが売られているが、ヨーロッパ版では『家族』単位で売られている。日本未発売の商品もある。ヨーロッパで販売されていたカエル家族のセットには赤ちゃんも含まれていたが、カエルの赤ちゃんといえどオタマジャクシではなく、小さなカエルの姿をしていた。

ドールハウスのほかにも、ゲーム化や後述するアニメ化などもしている。

また、1990年当時には、指定の番号に電話をかけると自動音声でシルバニアファミリーの物語が流れるサービスも行っていた。

1989年 エポック社企画・監修、アニメーションワールドの制作・実施により初のキャラクターショー『シルバニアファミリーショー』が公演された。公演時間は約30分。

1996年-2004年 エポック社企画・監修、劇団飛行船の制作・実施によって『シルバニアファミリーショー』外部PR公演が全国各地で行われた。

1999年7月 シルバニアファミリー誕生15周年記念事業として、初のテーマレストラン「シルバニア森のキッチン」第1号店を東京都武蔵野市吉祥寺に出店した。レストランの運営及び経営はエポック社の関連会社のヤングエポック、ミントなどが担当した。同店は2011年2月に閉店している。

2001年1月 シルバニアファミリー初の大型外部イベントとして「シルバニア村へ遊びにおいでよ!」を1月3日~8日の6日間に渡って東京・品川プリンスホテルで開催。企画・制作はヤラカス館、監修はエポック社、共催が品川プリンスホテル(プリンスホテルグループ)、延べ集客数は6日間で約30000人。同年のゴールデンウィークにも「品川プリンスホテル ゴールデンウィークこどもランド シルバニア村のパーティー」を5月3日~6日の4日間に渡り開催。延べ集客数は約19000人。

2002年8月 2001年に続き、シルバニアファミリーの大型外部イベントとして「シルバニアファミリーの夏休み」を8月10日~18日の9日間に渡って品川プリンスホテルで開催。企画・制作はヤラカス館、劇団飛行船、監修はエポック社、共催が品川プリンスホテル(プリンスホテルグループ)、延べ集客数は9日間で約27000人。この開催以後、シルバニアファミリーの外部大型イベントは行われなくなった。

2004年7月 シルバニアファミリー誕生20周年記念事業として、ぐりんぱ内に「シルバニアビレッジ」を開設した。企画・監修はエポック社、アトラクション建設・運営は富士急行

2005年 シルバニアファミリー誕生20周年を記念した初のキャラクター公演『シルバニアファミリーミュージカル~パーティーイブは大さわぎ!』が劇団こぐま座により全国12都市の13会場で行われた。公演時間106分。翌2006年に生産数限定でVHSビデオソフトとDVDソフト化された。

2006年 全労済「こくみん共済」のイメージキャラクターに起用された。

2007年1月18日 シルバニアファミリーのCGアニメが製作されることが発表され、同年2007年6月20日にCGアニメ3話をそれぞれDVDで発売した。以後、新作を発売していく予定だったが、2011年2月現在、第3話以降の新作は製作されていない。

2009年3月 シルバニアファミリー誕生25周年記念事業として、かしいかえん内に西日本地区初のシルバニアパークとして「シルバニアガーデン」を開設した。企画・監修はエポック社、アトラクション設置・建設・運営は西鉄サービスなど数社が担当した。

2010年 シルバニアファミリー誕生25周年を記念したキャラクター公演『シルバニアファミリーわくわくミュージカル』(公演時間40分)と『シルバニアファミリーわくわくステージ』(公演時間25分)が劇団こぐま座により全国で行われた。同ステージは2015年現在も不定期で行われている。

2014年12月 シルバニアファミリー初の知育向けライセンス「オンライン英会話教室 ドリーム・パイ」が事業開始した。

2015年3月 シルバニアファミリー誕生30周年記念事業の一環として「シルバニアファミリー あそびのお部屋」が東京都目黒区と大阪府大阪市内にオープン。同年 9月 シルバニアファミリー誕生30周年記念ミュージカルショー&ステージを1日限定で博品館劇場にて公演。


英国版人形アニメ

1985年エポック社の企画により、シルバニアファミリー製品の外国輸出プロモーションと市場拡販を意図に製作された人形アニメーション作品。カラー16ミリフィルムによるスタジオ撮影のいわゆる「コマ撮りアニメ」形式の実写人形アニメーション作品。撮影はクローズアップレンズを使用した手の込んだ物で、美術造形にも予算が掛けられており美しく可愛い映像を見る事が出来る。声優は一人の「語り手」がナレーションと主な登場人物の声を担当している。なお、この作品に使用されている背景音楽(劇伴)はこの作品オリジナルである。企画・制作は1985年で、長らくソフト化がされなかったが2004年に最新のデジタル技術でフィルムをレストア後にフレアーレジャープロダクツ社から初のDVDが発売され、2006年アビーホームメディアからDVDが再発売された。

作品形態など

  • 全4話、各話約10分、カラー、16ミリフィルム製作、スタンダード4:3画角、本編約40分(10分×4話)、モノラル音声
  • オープニング:1カット処理による撮影、エンディング:約30秒の短尺人形アニメーション
  • DVDリージョンコード2(日本、西ヨーロッパ、中央ヨーロッパ、エジプト、フランス保護領、中東諸国、グリーンランド、レソト、南アフリカ、スワジランド向け)

スタッフ

  • 脚本:パット・ロスナー
  • 演出・実写監督:JO、マーティン・ポーレン
  • 音楽:ハーバート・チャペル 
  • 撮影助手:ポール・ストリート
  • 美術造形:ポーリン・ロンドンプロダクション、サイモン・バーゲス
  • フィルム編集:ロブ・ダンバー
  • プロデューサー:バリー・エドワード
  • エクゼクティブプロデューサー:グラハム・キャトルバック
  • 語り(声優):バーナード・クリビンズ(※一名の声優がナレーションと本編の主なキャラクターをアフレコしている形式)

サブタイトル

  1. 幸運のマスコット
  2. 休日のキャンプ
  3. フェアーで楽しもう
  4. 幸せの四つ葉のクローバー

※2015年現在、これら4話を一括収録したDVDビデオソフトが外国市場では入手可能であるが、日本国内に於いては著作権の関係上、発売・販売が一切行われていない。

欧米版アニメ

1987年10月から約一年間の期間を経て、株式会社DIC(DICアニメーションシティ、現在は消滅)と東京ムービー(現.トムス・エンタテインメント)との日・米・欧合作作品として『シルバニアファミリー・ジ・アニメーション』が各話11分、合計26本のTV用アニメーションとして製作され、コカコーラ・テレコミュニケーションズが代理店窓口となり、北米のシンジーケーションルートでテレビ放映、合わせて劇場版の公開も行われた。

本作は、同時期にバンダイがTONKA社と米国で展開していた「メイプルタウン物語」(企画製作:東映動画)に対抗する意図と、シルバニアファミリーブランドの米国・欧州市場での拡販とプロモーションを意図して製作されたものだった。しかし、合作作品というハードルの高さから、必ずしもエポック社が意図した世界観を反映した作品にはならなかった。

1988年9月から1989年1月までの間、米国シンジケーション系テレビ局にて1回1話ずつ、計26回シリーズとして放映され、1989年3月から「ゴールデンブックビデオ」ブランドでVHSソフトが発売された。

また、同アニメ作品の著作権はエポック社が有しているもののアニメ製作自体の権利と販売権はDICアニメーションシティ社が有している。これらはエポック社の社史に正式記載はされておらず、日本国内でのテレビ放送や劇場公開、ソフト化は著作権の都合により一切行われていない。

テレビシリーズ

  • 1987年、1988年製作、1988年から1989年CBS系ローカル局など北米シンジケーションルートの地上波局でテレビ放映。
  • 放映時尺数:約11分
  • 放映話数:全26回、全26本(放送局によっては2本立て全13回の場合もあり)
  • カラー、35ミリフィルム製作、磁気音声モノラル
  • 放映時マザー:1吋タイプC VTR
  • リピート可否:本放映のみ、リピート(再放映)なし

主なスタッフ

  • エグゼクティブ・プロデューサー:アンディ・ヘイワード
  • スーパーバイザー:ロビー・ロンドン
  • プロデューサー:片山哲雄(DIC東京オフィス)
  • 脚本:チャーリー・ウィルカーソン 他
  • 音楽:シュキ・レヴィ(DIC)、ハイム・サバンサバン・エンターテイメント
  • 演出:赤川滋、戸板博史(DIC東京オフィス)
  • 協力:コレコ・インダストリーズカンパニー
  • 制作協力:エポック社、東京ムービー
  • 代理店:コカコーラ・テレコミュニケーションズ
  • アニメーション製作:東京ムービー(現トムスエンタテインメント)
  • 制作:DIC(DICアニメーションシティ)
  • 製作著作:DIC(DICアニメーションシティ)

劇場版

  • 1986年、1987年製作、1987年北米にて限定館数にて上映・公開。
  • 上映尺数:約74分
  • カラー、35ミリフィルム製作、光学音声モノラル

主なスタッフ

  • エグゼクティププロデューサー:アンディ・ヘイワード
  • スーパーバイザー&プロデューサー:ロビー・ロンドン
  • 演出(監督):クリスチャン・チョーケット
  • アニメーションディレクター:寺田和男
  • スーパーバイザー:ジェームズ・A・サイモン
  • プロダクションスーパーバイザー:ウィニー・チャフィー
  • DIC側プロデューサー:片山哲雄
  • DIC側マネジャー:赤川滋、戸板博史
  • DIC側コーディネーター:武井康弘、大月博信
  • 音楽:シュキ・レヴィ、ハイム・サバン
  • フォーマット編集:ラーズ・フローデン
  • VTR編集:アンソニー・ラーク
  • リレコーディングエンジニア:ミシェル・マンティーニ
  • シーンデザイン:吉原和介
  • 制作協力:DICアニメーションシティサービス、株式会社エポック社
  • アニメーション製作:東京ムービー新社
  • 制作:エポック社、コカコーラ・テレコミュニケーションズ、DICアニメーションシティ
  • 製作著作:DIC(DICアニメーションシティ)

ビデオソフト

テレビ放映の半年後から一年後に、北米国内のみで1本あたり2話収録、全13巻の形式で「ゴールデンブックス」レーベルによってVHSソフト化が行われたが現在廃盤。テレビアニメーションと劇場版アニメーションは共に著作権がDICにあるため、DICの倒産後に債権、あるいは何らかの形で原盤が米国内と欧州圏のビデオソフト製作会社に渡り、2015年現在も「子供用、幼児向けのDVDソフト」として複数のビデオレーベルから発売され続けている状況である。それらのDVDソフトの中には前述の「ゴールデンブックス」レーベルと同一の映像原版を転用している物や、マスター原版からの再ダビングなどを繰り返した後にDVD化した「海賊盤」に近い形の低画質品質のソフトも含まれている。これらのDVDソフトはリージョンコードの違いや映像方式が日本国内のアナログ標準テレビ信号のNTSCではなくPAL(M-PAL)方式の為、日本国内での視聴は難しい。

ビデオ紙芝居

1989年7月、エポック社の自社製作によるビデオソフト『シルバニアファミリービデオ』を玩具店のルートで発売した[4]。紙芝居形式のビデオ作品で、動きが少なく低年齢層向けにじっくりと見ることができるつくりである[4]。各巻4話ずつ話が収録されており、1話当り約3分程で、1巻当りのトータル尺は約15分。なお、この作品は(株)小学館 小学四年生連載の「シルバニアファミリースペシャル 大きな森の小さな仲間たち」を基に構成した物で、スタジオで実物の人形(フロッキー人形)をビデオで撮影を行った後にVTR編集をしてから、静止画やイラストも挿入し紙芝居形式で映像化している作品である。また、各巻末には映像特典として過去のシルバニアファミリーのテレビコマーシャルフィルムと、新商品告知、他の話数の予告編などが収録されている。

作品リスト

※全4巻を発売。各巻4話ずつ収録、各巻トータル約15分、VHS方式、Hi-Fi MONO、希望小売価格は各1480円(税抜き)[4]

  1. クシャミと初恋
  2. むちゅうになって
  3. 雪の森のうちあけ話
  4. 花せっけん

スタッフ

※スタッフは第1巻~第4巻共通。

  • 脚本:鈴木悦夫
  • 美術:加藤晃
  • 撮影:真木英寿
  • 構成:中野義英
  • ビデオ演出:栗田明
  • 協力:青二プロダクション
  • 製作・著作:株式会社エポック社

声の出演

小山茉美、龍田直樹、屋良有作、三田ゆう子、野田圭一(青二プロダクション)

アニメ(日本国内製作のCGアニメ)

2005年4月から2006年5月の約一年間をかけて3DCGアニメのパイロット版作品『シルバニアファミリー ミニ劇場~思いがけないお客様~』(約5分)がダイナメソッド社により製作された。同作品は非売品DVDソフトとして一時期のみシルバニアファミリーのハウスなどに同梱され、玩具店の店頭PVとしても流されていた。「パイロット版」の作品は、シルバニアファミリーの世界観とキャラクターの個性を3DCGとして如何に表現するかにポイントが置かれたが、実際にソフトとして出来上がった物は当時の3DCG技術とプロダクションの技術レベルの低さもあり表情が豊かではなかったり口パクのタイミングが微妙だったり、背景CGが簡素な面が多分に表れていた。2006年後半からそれらの点を含め、パイロット版の社内検証を進め、2007年製作の3DCGアニメへの足がかりとした[要出典]

2007年大手総合商社・伊藤忠商事がエポック社、日本コロムビア小学館とアニメ製作委員会を作り、3DCGアニメーションを製作。2011年8月現在、全3話で製作は中止。前述通りDVDソフトとして発売したほか、キッズステーションでも再放送を含めて何度か放送された。

キャスト

オリジナル版(日本語版)におけるキャラクター名と声の出演者を記載した。DVDソフトには英語吹き替え版も収録されている。

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ 「シルバニアファミリー」
歌:吉田仁美
作詞:工藤順子、作曲:遊佐未森、編曲:亀山耕一郎
エンディングテーマ 「明日になぁれ♪」
歌:シルバニアのおともだち(川上とも子・長谷川明子・宮田幸季・山田ふしぎ・水橋かおり・岡本麻弥)
作詞:友利歩未、作・編曲:亀山耕一郎

作品リスト

物語は1話完結、2011年2月時点で、全3話。DVDには1巻1話収録。全3巻発売、各2500円。

  1. ドキドキいたずらマジック
  2. プリンセスにあこがれて
  3. 流れ星のおくりもの

音楽ソフト

シルバニアファミリーの世界観を音楽で表現したソフトが過去にCDでリリースされていた。ここに記載している物の中で一部は流通在庫のみの取り扱いであるが、大半は既に廃盤であり入手が困難な物が多い。

  • エヴリィ・ハッピネス(1992年4月/BMGビクター)作詞、作曲、歌/関有美子(関ゆみ子※現在廃盤。
(シルバニアファミリーイメージソング)
※シルバニアファミリー初の公式イメージソング。既収録の「エヴリ・ハッピネス」の元となった原曲とカラオケ等が収録されている。
  • シルバニアの森からプレゼント(非売品CD)作詞、作曲、歌/三井ゆきこ ※現在廃盤。
(森のおうちへようこそ!等の楽曲を収録)
  • シルバニアファミリー・クラシックコンサート(1995年/アポロン音楽工業・アポロンミュージック)※現在廃盤。
(シルバニアキャラクターの「おはなし」とクラシック曲などが収録されている)
  • シルバニアメロディー(初版1999年:ダイキサウンド&d-popレコード/再発版2004年:エポック社)
(全11曲、森のマーケットや森のキッチン等で現在も使用されている楽曲が収録)※現在廃盤。
※シルバニア誕生15周年企画盤。楽曲権利と原盤権の関係などで復刻不可。2004年に1年間限定でジャケット装丁を全面改訂し、レーベル印刷も全面改訂をした製品がエポック社単独扱いの数量限定で再発売された。
  • シルバニア・クラシック(2001年/徳間ジャパン)
(「花のワルツ」等のクラシック曲を収録)※現在廃盤。
  • シルバニアメロディー2(2005年/エポック社、シルバニア20周年記念盤)
(全12曲、森のマーケットや森のキッチン等で現在も使用されている楽曲が収録)※現在廃盤。
  • うたっておどろう!シルバニアファミリー(2010年/エポック社、シルバニア25周年記念盤、CD+DVDの2枚組)※市場流通在庫のみの取扱い。
(8曲収録CDと2トラック収録のDVDが同梱されている)
  • シルバニアメロディー3(2014年/エポック社、シルバニア30周年記念盤)
(全14曲、森のマーケットや森のキッチン等で現在使用されている楽曲が収録)
※上記の各商品(製品)は2015年現在で大半が廃盤であり、入手困難な品物が多い。

関連施設

シルバニア森のマーケット

シルバニアファミリーの特約店。1995年に第1号店が千葉県市川市(ニッケコルトンプラザ内2F)にオープンし、最盛期は45店以上の規模とネットワークで各地に店舗を展開したが現在は32店舗に規模を縮小。限定商品やヨーロッパ、イギリス(欧州圏)からの逆輸入品などが購入できる。店舗によってはシルバニアキャラクターのグリーティングやミニイベントなども開催される。2015年10月現在で営業中の「森のマーケット」店舗は以下の通り。

  • 北海道
  • 栃木県
    • 福田屋ショッピングプラザ 宇都宮店(※閉店)
  • 群馬県
    • 軽井沢 おもちゃ王国内
  • 埼玉県
  • 千葉県
    • イトーヨーカドー アリオ蘇我店
    • 船橋ららぽーと店(※北5番街1Fに単独店舗として存在していたが「森のキッチン」に統合された)
    • 森のキッチン ららぽーとTOKYO-BAY店
    • 市川コルトンプラザ内(※2F 240番台に存在した"森のマーケット"第1号店→2007年閉店)
  • 東京都
    • イトーヨーカドー 葛西店
    • ヨドバシカメラ Akiba店
    • 森のキッチン 吉祥寺店 ※(2011年2月13日閉店)
    • 京王百貨店 新宿店(※閉店)
    • 京王百貨店 聖蹟桜ヶ丘店(※2010年閉店)
    • 東急百貨店 東横店(※閉店)
  • 神奈川県
    • イトーヨーカドー ららぽーと横浜店
    • ビックカメラ ラゾーナ川崎店
    • 森のキッチン 横浜ワールドポーターズ店
    • 相模大野 ステーションスクエア店(※閉店)
  • 石川県
    • 平和堂 アル・プラザ金沢店
  • 長野県
    • ハローマック諏訪店(※閉店)
  • 静岡県
  • 愛知県
    • エディオン エイデン安城店
    • 南知多おもちゃ王国内(南知多ビーチランド内)
    • 株式会社メルヘン みどり店
  • 滋賀県
    • 平和堂 アル・プラザ草津店
  • 京都府
    • ミドリ電化 亀岡店
    • トイワールド 桃山店(※閉店)
  • 大阪府
    • ヨドバシカメラ 梅田店
    • ミドリ電化 豊中店
  • 兵庫県
    • 東条湖 おもちゃ王国内
  • 岡山県
    • エディオン デオデオ 東川原店
    • 玉野 おもちゃ王国内
    • 津山市 アルネ津山5F おもちゃ大使館内※イベント開催時のみ出店の限定店舗
  • 広島県
    • デオデオ ネバーランド広島本店
    • フジグラン 神辺店
    • そごう広島店(※閉店)
  • 山口県
    • フジグラン 小野田店
  • 徳島県
    • フジグラン 北島店
  • 愛媛県
    • フジグラン 松前店
  • 福岡県
  • 大分県
    • 城島後楽園 おもちゃ王国内
  • 鹿児島県
    • おもッちゃマン店(日本最南端の「森のマーケット」)

以上、2015年10月現在、全32店舗+限定出店1店舗。森のマーケット第1号店(市川店)は既に閉店・撤退をしている。

シルバニアファミリー 森のお家

シルバニアファミリー 森のマーケットを補完する形式と、森のマーケットが出店していない地域向けの、ミニ店舗と体感型屋内施設の複合タイプのお店。

シルバニアファミリー館

日本国内5箇所のおもちゃ王国内にある、シルバニアファミリーの玩具と遊べる体感型のミニ施設。 各地のシルバニアファミリー館は遊園地の中にある為、別途、各遊園地の入園料が必要。 以前は各地の7箇所だったシルバニアファミリー館は2箇所(東京ドームシティおもちゃ王国、レオマおもちゃ王国)が撤退と共に廃止された。 現在稼働中の5箇所のシルバニアファミリー館のうち、2箇所は2015年春に設備リニューアルが行われて展示内容の変更がされた。 また、3箇所のシルバニアファミリー館には「森のマーケット」が併設されている。

  • 軽井沢おもちゃ王国内(群馬県軽井沢市)※2015年4月設備リニューアル。
  • 東条湖おもちゃ王国内(兵庫県加東市/森のマーケット併設)※2015年3月設備リニューアル。
  • 南知多おもちゃ王国(愛知県知多郡、南知多ビーチランド内)
  • 城島後楽園おもちゃ王国内(大分県別府市/森のマーケット併設)

シルバニア森のキッチン

1999年7月に、東京都武蔵野市吉祥寺に第1号店が開店したシルバニアファミリーのテーマレストラン。シルバニアファミリー誕生15周年を翌年に控えていたため、記念事業(周年事業)としてレストラン事業に進出したものである。食事以外にも店舗によっては工作教室などが楽しめる。また、現在営業中の各店舗にはシルバニアキャラクターが出演し、1日2回~4回程度のグリーティングやミニミニショーなどが行われる。※店舗によりキャラクターの出演時間や回数は異なるので、あらかじめ来店前にWEBでスケジュールを確認する事が望ましい。

  • 1号店(武蔵野市吉祥寺)は1999年7月5日オープン。吉祥寺東急百貨店の裏通りに店舗があった。※2011年2月13日閉店。
  • 2号店は2000年7月28日にオープン。西武池袋線ひばりヶ丘駅前「パルコ内レストランフロア4F」にあった。※2002年5月12日閉店。
  • 3号店は2009年11月20日にオープン。千葉県船橋市「TOKYO BAY 船橋ららぽーと北館 ハーバーグリル2F」内にある。
  • 4号店は2011年3月4日にオープン。千葉県流山市「流山おおたかの森S.C」にあった。※2012年11月20日閉店。
  • 5号店は2011年4月29日にオープン。埼玉県越谷市「越谷レイクタウン アウトレット2F」にある。
  • 6号店は2012年8月10日にオープン。神奈川県横浜市みなとみらい地区「横浜ワールドポーターズ5F」にある。
※2015年5月現在、上記の3号店、5号店、6号店の3店舗が営業継続中。

独立店舗以外のシルバニア森のキッチン

  • 静岡県 裾野市 ぐりんぱ(シルバニアビレッジ)内の「シルバニア森のキッチン」 - 2004年7月24日オープン、2014年6月22日閉店。
※閉店後は、シルバニアファミリーとは無関係の「鉄板焼のレストラン」に改装され同年7月にオープンした。
  • 福岡県 福岡市 かしいかえん(シルバニアガーデン)内の「シルバニア森のキッチン」 - 2009年3月6日オープン、2015年現在も営業中。運営・経営は、株式会社西鉄レストラン、メニュー監修はエポック社。

過去イベント時のシルバニア森のキッチン

  • シルバニア村へ遊びにおいでよ!(2001年1月3日~8日)特別出店「シルバニア森のキッチンin品川プリンスホテル」
※レストラン運営は品川プリンスホテル(プリンスホテルグループ)、メニュー監修はエポック社。※シルバニア初の外部大型イベント。
  • 品川プリンスホテル ゴールデンウィークこどもランド シルバニア村のパーティー(2001年5月3日~6日)特別出店「シルバニア森のキッチン」
※レストラン運営は品川プリンスホテル(プリンスホテルグループ)、メニュー監修はエポック社。
  • シルバニアファミリーの夏休み(2002年8月10日~18日、品川プリンスホテル)「シルバニア森のキッチン」
※レストラン運営は品川プリンスホテル(プリンスホテルグループ)、メニュー監修はエポック社。
※出典:「日本食糧新聞」記事。
※出典:「イベントマーケティング総覧」2001年版、2002年版記事。

シルバニアビレッジ

2004年7月24日にリニューアルオープンした、富士急行の運営する遊園地「ぐりんぱ」(静岡県裾野市)内に設置されたシルバニアファミリーの屋外型テーマパーク。同パーク内のオリジナルキャラクター「ののはなウサギ」のグリーティングが行われている。※シルバニアファミリーショーは2014年4月から休止の後、廃止された。

シルバニアガーデン

2009年3月6日にリニューアルオープンした、西日本鉄道の運営する遊園地「かしいかえん」(福岡県福岡市東区)内に開園したシルバニアファミリーの屋外型テーマパーク。同パークのオリジナルキャラクターはなぞのウサギのショーやグリーティングなどが継続的に行われている。

シルバニアファミリー あそびのお部屋

大阪 ATC会場

2015年3月20日オープン。大阪・南港ATC大阪市住之江区)内に開設した屋内型体験施設。シルバニアファミリーショップをはじめ、特大ジオラマやコンテンツを満載したカフェスタイルの店舗。週末にはステージショーも実施する。有料、入場料金は税込み500円。 ※大阪ATC会場は2016年2月現在も営業継続中。

東京 自由ヶ丘会場

通称「シルバニアフォレスト」。2015年3月27日に自由ヶ丘 スイーツフォレスト隣接ビルの2Fフロアを全面改装する形でオープン。2016年2月21日閉店。一年間限定オープンの「有料、屋内型プレイスペース」であったが実際は11ヶ月弱で閉店した。ジオラマ形式のディスプレイとミニショップで構成され、週末にはキャラクターグリーティングや季節毎のミニイベントも開催し、産学協同プロジェクトによる店舗運営形態を取り入れていた。有料、入場料金は税込み500円だった。

類似商品

1985年〜1986年頃には、他の玩具メーカーからの類似したコンセプトの商品の販売が相次いだ。

1985年8月、タカラが「3年2組のなかまたち」を発売[1]。擬人化した動物のドールハウスという点は共通しているが、設定を都会の街とし、シルバニアファミリーとは対照的な世界観を築くことで差別化を図った。さらに同年9月、バンダイが「ワンニャンランド」を発売[1]1986年2月には東映動画が制作したアニメ作品『メイプルタウン物語』のキャラクターを使用したドールハウスを同じくバンダイが「メイプルフレンド」のシリーズ名で発売開始した[5]。これらの類似商品は、いずれもシルバニアファミリーのシェアを崩すには至らず、数年後には製造を終了している。

また、シルバニアファミリーが商品化されてから丁度10年後の1995年にタカラから「ファーリーファミリー ミミコ&ピョンタ」のシリーズ名称でウサギファミリーや動物キャラクター達が暮らす国をコンセプトとした玩具シリーズが発売されたが1999年頃に販売を終了している。

一方、バンダイは2002年9月からサンリオのライセンスを得てハローキティのドールハウス(リトルベリーコレクション)を発売したが、こちらも2004年には販売を終了している。

類似商品の各社ラインナップ

※(    )は最初にリリースした年。
  • セキグチ(関口玩具)(1985)
「テディベアストーリー」(全10種類)
「フォーラビッツストーリー」(初期2種類)
「こねこの冒険」(初期2種類)
「ズーズーパーティー」(リトルアニマルパーティーシリーズ/初期2種類)
「チューチューファミリー」(初期2種類)
※ドレスセット、ハウス、小物、家具類あり。
  • カイ・オリジナルトーイ(1985)
「ポプシーランド」(全2種類)
  • バンダイ(1986)
「メイプルタウンシリーズ」(初期6種類)
※ハウス、小物、家具類、レミー事業部関連商品の文具類なども有り。
  • タカラ(株式会社タカラ)(1985、1986)
「キュートコレクション」(全6種類)
「3年2組のなかまたち」(全6種類)
「ファーリーファミリー」(ミミコ&ピョンタ 他 全10種類)(1995~1999)
※出典:日本玩具協会「トイジャーナル」1985年版、1994年版、1995年版より。

その他関連事項

  • シルバニアファミリープレミアクラブ - シルバニアファミリーの公式ファンクラブ。入会すると年に数度、新製品情報や会員限定セール情報などが掲載された会誌が送られる。
  • シルバニアの別荘 - 富士急行が十里木高原別荘地内に建築したログハウス。『赤い屋根の大きなお家』および『緑の丘のすてきなお家』を模した外観をしている。
  • シルバニアのお家 - 川中島建設(長野市)がエポック社と提携し、シルバニアファミリーが住む家をモデルにした住宅を提案している[6]

脚注

  1. ^ a b c 「フロッキー販売競争にみる、かわいい動物の人形──がん具業界の苦しい台所」『日経産業新聞』1985年9月27日付、17頁。
  2. ^ 人形『シルバニアファミリー』 エポックがアニメ化 伊藤忠などとDVD発売」『日本経済新聞』2007年1月19日付朝刊、13面。
  3. ^ a b c d 「エポック 女児向けがん具 米・カナダに再進出 トミー米子会社と提携」『日経産業新聞』1993年1月28日付、15頁。
  4. ^ a b c 「エポック社、ビデオソフト販売──児童向けに4点」『日経流通新聞』1989年6月13日付、5頁。
  5. ^ 「動物ミニチュア激戦、大手がん具、相次ぎ参入」『日経流通新聞』1986年3月13日付、8頁。
  6. ^ 「川中島建設――シルバニアの家、「おもちゃの家」住宅に(これで稼ぐ最前線)」『日本経済新聞(長野版地方経済面)』2007年1月30日付

関連項目

外部リンク