ザビーヌ・ダルデンヌ
サビーヌ・ダルデンヌ（Sabine Dardenne 1983年-、ベルギー生まれ）は、ベルギーで起きた有名な少女連続誘拐殺人事件マルク・デュトルー事件の被害者[1]。6人の少女が誘拐され、そのうち4人が殺された事件で、1996年に無事生きて保護された2人のうちの1人。
人物[編集]
ザビーヌは1996年5月28日、12歳のときに通学中に誘拐され、犯人の家の特製地下室（幅99cm・奥行き2m34cm）に80日間閉じ込められる[2]。その間、小児性愛者である犯人から性的虐待を受け続けた。2004年にようやく始まった裁判で、世界を揺るがした事件の貴重な証人として沈黙を破って出廷を決意[3]（私が生きているところを彼に見せてやりたい[4]）、法廷で犯人と直接対決した模様は全世界に報道された。2005年12月に来日して記者会見を行った。
ザビーヌは性犯罪者の出所情報公開や死刑制度には反対している[要出典]。事件の犯人デュトルーの判決は2004年に下っている（終身禁固）[5]。著書「すべて忘れてしまえるように―少女監禁レイプ殺人犯と暮らした80日間」は、各国語に訳され話題になった[6]。
著作[編集]
- サビーヌ・ダルデンヌ著『すべて忘れてしまえるように―少女監禁レイプ殺人犯と暮らした80日間』 松本百合子(翻訳) ソニーマガジンズ刊、2005年 ISBN 4-789726-39-8
脚注[編集]
- ^ “BBC NEWS | Europe | Belgian kidnap victim tells story” (英語). BBC (2003年2月24日). 2021年9月7日閲覧。
- ^ “Don't pity me | Crime | The Guardian” (英語). The Guardian (2005年4月18日). 2021年9月7日閲覧。
- ^ Alexandra Fouché (2004年6月17日). “BBC NEWS | Europe | Belgium's trial of shame” (英語). BBC. 2021年9月7日閲覧。
- ^ “Eight years on, Dutroux appears in court - but will the truth be heard? | World news | The Guardian” (英語). The Guardian (2004年2月28日). 2021年9月7日閲覧。
- ^ Rachael Bell. “Marc Dutroux, A Pedophile and Child-Killer — See No Evil, Hear No Evil... — Crime Library” (英語). Crime Library. Turner Entertainment Networks. 2015年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2005年12月10日閲覧。
- ^ “Sony Magazines -- 『すべて忘れてしまえるように 少女監禁レイプ殺人犯と暮らした80日間』 著者インタビュー！ --”. ソニー・マガジンズ. 2010年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2005年12月10日閲覧。
