サルヴァトール・アダモ

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サルヴァトール・アダモ
基本情報
生誕 (1943-11-01) 1943年11月1日
イタリア王国の旗 イタリア王国 コーミゾ
ジャンル シャンソンフレンチ・ポップス
職業 作曲家歌手
担当楽器 ヴァイオリン
公式サイト 公式サイト

サルヴァトール・アダモ(Salvatore Adamo、1943年11月1日 - )は、イタリアシチリアで生まれたベルギー歌手作曲家である。イタリア語読みでサルヴァトーレ・アダーモ。単に「アダモ」と呼ばれることもある。

来歴[編集]

イタリアはシチリア島のコーミゾ生まれ。アダモは幼少期の1947年ベルギー鉱山に働きに行く父について家族とともに移った。パリを離れ、1963年に「サン・トワ・マミー」(原題:Sans toi ma mie)が最初のヒット曲になった。他の代表曲に「雪が降る」(原題:Tombe la Neige)(1963年)、「ブルージーンと皮ジャンパー」[1]1963年)、「ろくでなし」[2](B面曲)、「夢の中に君がいる」(原題:Mes Mains sur Tes Hanches)(1965年)、「インシャラー」(原題:Inch'Allah)(1967年)などがある[3]。人気になった時期はシルヴィ・バルタンとほぼ同時期、ミッシェル・ポルナレフ、フランソワーズ・アルディよりは、やや先輩格となる。

ジャック・ブレルは「アダモは『愛の植木職人』」とたとえ、レイモン・デヴォは「アダモは歌であり、詩であり、心を揺らすもの」であると語っている。アダモの曲は、西ヨーロッパの一部や日本でヒットし、様々な言語で自分の歌を歌った(イタリア語、スペイン語、ドイツ語、オランダ語、日本語、ポルトガル語、トルコ語)。

1980年代は心臓病で一時休養することになるが、1990年代のリバイバルの流れにより、アルバム「Zanzibar」で歌手のアルノーフランス語版英語版との共演という形で復帰することになる。2004年、健康上の理由から多くのコンサート、特にヴィエイユ・シャリュー祭英語版のコンサートが中止された。

1993年からアダモはベルギーUNICEF大使を務めている。

2001年7月4日の勅令でベルギー国王アルベール2世ベルギー王冠勲章英語版5等に列した。2016年旭日小綬章を受章[4]

初来日以来、多数の来日公演を行っており、日本で多くのファンを獲得し、海外アーティストの中でも親日家として知られている。

公演[編集]

フランス[編集]

1965年1967年1969年1971年1977年にフランス音楽界の殿堂、オランピア劇場で公演を行なった。

日本[編集]

日本ではミュージック・フェアなどに出演したほか、来日公演も数多く行っている。

1975年

11月24日,25日,26日 中野サンプラザ、27日 岩手県民会館、28日 宮城県民会館、29日 山形県民会館、30日 福島市民会館、12月1日 郡山市民会館、2日 千葉県文化会館、3日,4日,5日 中野サンプラザ、6日 神奈川県立県民ホール、7日 名古屋市民会館、8日 神戸国際会館、9日 京都会館、10日 大阪厚生年金会館、12日 小倉市民会館、13日 宮崎市民会館、14日 熊本市民会館、15日 佐賀県民会館、16日 福岡市民会館、17日 大阪厚生年金会館、12月22日 NHKホール

1977年

11月18日,19日 東京厚生年金会館、21日 中野サンプラザ、22日 岩手県民会館、23日 秋田県民会館、24日 長岡市立劇場、26日 帯広市民会館、27日 北見市民会館、29日 千葉県文化会館、12月1日 神奈川県立県民ホール、3日 中野サンプラザ、4日 静岡駿府会館、5日 大阪厚生年金会館、6日,7日 北海道厚生年金会館、8日 福井市民会館、9日,10日 名古屋市公会堂、14日 長崎市公会堂、15日 京都会館、16日 大阪厚生年金会館、18日 ホテルオークラ

1979年

3月6日 渋谷公会堂、7日 川崎市産業文化会館、8日 中野サンプラザ、9日 虎ノ門ホール、10日 中野サンプラザ、11日 東京厚生年金会館、13日 福岡市民会館、14日 鹿児島県立体育館、16日,19日 大阪厚生年金会館、20日,21日 東京厚生年金会館、24日 下館市民会館、26日 松山市民会館、27日 高知県民体育館、28日 名古屋市公会堂、31日 神奈川県立県民ホール

1984年

11月15日 昭和女子大学人見記念講堂、19日 北海道厚生年金会館、22日 山梨県民会館、25日 大阪厚生年金会館、26日 東京厚生年金会館

2006年

3月5日 大阪フェスティバルホール、7日 愛知県芸術劇場大ホール、11日,12日 Bunkamuraオーチャードホール、14日 北海道厚生年金会館

2010年

10月16日,17日 Bunkamuraオーチャードホール、19日 ニトリ文化ホール、22日 中京大学文化市民会館オーロラホール、24日 NHK大阪ホール

2020年 最後の日本公演

1月25日 東京文化会館大ホール、27日 神戸国際会館こくさいホール

ディスコグラフィ[編集]

CD復刻年は制作年とは一致しない。

洋書[編集]

  • 2001年 : アルバン・ミチェル Le souvenir du bonheur est encore du bonheur

出典[編集]

  1. ^ 意外なところでは内田裕也がカバーし、シングル発売している
  2. ^ 越路吹雪のカバーが有名
  3. ^ アダモ jvcmusic 2024年4月5日閲覧
  4. ^ 歌手・サルヴァトール・アダモ氏に対する旭日小綬章伝達式の開催”. 在ベルギー日本国大使館. 2020年8月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]