サム・マイト・セイ

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サム・マイト・セイ
オアシスシングル
初出アルバム『モーニング・グローリー
リリース
録音 1995年
ジャンル ブリットポップ
時間
レーベル クリエイション・レコーズ
作詞・作曲 ノエル・ギャラガー
プロデュース オーウェン・モリス英語版
ノエル・ギャラガー
チャート最高順位
  • 1位(イギリス)
オアシス シングル 年表
ホワットエヴァー
(1994年)
サム・マイト・セイ
(1995年)
ロール・ウィズ・イット
(1995年)
ミュージックビデオ
「Some Might Say」 - YouTube
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サム・マイト・セイ」(原題:Some Might Say)は、1995年にオアシスが発表した楽曲、および同曲を収録したシングル。通算6枚目のシングル。

概要[編集]

ノエル・ギャラガーの作詞・作曲。オアシスの2枚目のアルバム『モーニング・グローリー』からのシングルカットで、バンドにとって初の全英シングルチャート1位獲得シングルとなった。クリエイション・レコーズのアラン・マッギーは、「アクイース」との両A面シングルとして発売することを考えていたが、ノエルはそれに反対したという[1]

日本盤ではビートルズの「悲しみはぶっとばせ」のカバーが収録されている。

ジャケットはダービーシャー州マトロック近郊のクロムフォード駅にて撮影された[2][3]。アートワークを担当したブライアン・キャノンは「ノエル・ギャラガーから歌詞が書かれた紙を渡されて、詞の内容をすべて盛り込んだイメージが欲しいと言われたんだ」と語っている[2]。それを実現すべく、クロムフォード駅に、歌詞に因み、「シンクいっぱいの魚」、「頭にお盆を載せた」女性(実際は、ブライアン・キャノンが創り上げた架空のバーテンダー)、「教訓が必要」な浮浪者などを寄せ集めた[2]。映っているのはいずれも関係者であり、橋の上で手を振っているのはリアム・ギャラガー、プラットホームから水を撒いているのがノエル・ギャラガー、手押し車を押しているのはブライアン・キャノンの父親、モップを持っているのはブライアン・キャノンの母親、他はすべてブライアン・キャノン率いるクリエイティブ集団"マイクロドット"のスタッフである[3]。マイケル・スペンサー・ジョーンズがモノクロフィルムで撮影し、その写真に1週間(2週間とも)かけて彩色することで完成へと至っている[2][3]

このシングルを最後に、ドラマーのトニー・マッキャロル英語版が解雇される。代わってアラン・ホワイト英語版が加入し、次作シングル「ロール・ウィズ・イット」よりドラムを担当している。

収録曲[編集]

  • 英国盤CD CRESCD 204
  1. サム・マイト・セイ - Some Might Say - 5:28
  2. トーク・トゥナイト - Talk Tonight - 4:21
  3. アクイース - Acquiesce - 4:24
  4. ヘッドシュリンカー - Headshrinker - 4:38
  • 7インチアナログCRE 204
  1. サム・マイト・セイ - Some Might Say - 5:28
  2. トーク・トゥナイト - Talk Tonight - 4:21
  • 12インチアナログCRE 204T
  1. サム・マイト・セイ - Some Might Say - 5:28
  2. トーク・トゥナイト - Talk Tonight - 4:21
  3. アクイース - Acquiesce - 4:24
  • カセットテープ CRECS 204
  1. サム・マイト・セイ - Some Might Say - 5:28
  2. トーク・トゥナイト - Talk Tonight - 4:21
  • 日本盤CD ESCA-6251
  1. サム・マイト・セイ - Some Might Say - 5:27
  2. トーク・トゥナイト - Talk Tonight - 4:21
  3. アクイース - Acquiesce - 4:24
  4. ヘッドシュリンカー - Headshrinker - 4:39
  5. サム・マイト・セイ(デモ) - Some Might Say (Demo) - 6:47
  6. 悲しみはぶっとばせ - You've Got to Hide Your Love Away - 2:16

チャート[編集]

脚注[編集]

  1. ^ allmusic
  2. ^ a b c d オアシス、アルバムやシングルのアートワークに秘められた15の物語 NME JAPAN(2015年8月28日掲載)
  3. ^ a b c 世界の音楽聖地を歩く 第5回:オアシス「サム・マイト・セイ」 DI:GA ONLINE(2016年4月20日掲載)
  4. ^ "Ultratop.be – Oasis – Some Might Say" (in French). Ultratop 50. 2018年3月17日閲覧。
  5. ^ “Eurochart Hot 100 Singles”. Music & Media 12 (20): 20. (20 May 1995). https://worldradiohistory.com/UK/Music-and-Media/90s/1995/MM-1995-05-20.pdf 2020年5月30日閲覧。. 
  6. ^ Nyman, Jake (2005) (フィンランド語). Suomi soi 4: Suuri suomalainen listakirja (1st ed.). Helsinki: Tammi. ISBN 951-31-2503-3 
  7. ^ “Íslenski Listinn Topp 40 (18.6. '95 – 24.6. '95)” (アイスランド語). Dagblaðið Vísir: p. 24. (1995年6月16日). https://timarit.is/page/2729230#page/n23/mode/2up 2019年10月1日閲覧。 
  8. ^ "The Irish Charts – Search Results – Some Might Say". Irish Singles Chart. Retrieved 16 February 2021.
  9. ^ Oasis – Some Might Say” (オランダ語). Dutch Charts. 2022年5月23日閲覧。
  10. ^ "Official Scottish Singles Sales Chart Top 100". Scottish Singles Top 40. 2021年2月16日閲覧。
  11. ^ "Swedishcharts.com – Oasis – Some Might Say". Singles Top 100. 2021年2月16日閲覧。
  12. ^ "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2019年7月2日閲覧。
  13. ^ “Árslistinn 1995” (アイスランド語). Dagblaðið Vísir: p. 16. (1996年1月2日). https://timarit.is/page/2935413?iabr=on#page/n15/mode/2up 2020年5月30日閲覧。 
  14. ^ Årslista Singlar, 1995” (スウェーデン語). Sverigetopplistan. 2020年5月30日閲覧。
  15. ^ “Top 100 Singles 1995”. Music Week: 9. (13 January 1996).