サムス・アラン

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メトロイドシリーズ > サムス・アラン
サムス・アラン
メトロイドシリーズのキャラクター
初登場作品メトロイド
作者清武博二
英語版声優アレジア・グライドウェル
ジェシカ・マーティン
日本語声優小林愛
演じた俳優森下千里

サムス・アラン: Samus Aran)は、任天堂コンピュータゲームメトロイド』シリーズに主人公として登場する架空の人物。

本項では、サムスに能力を付すシリーズ作品中に登場するアイテムについても記述する。

プロフィール

フリーのバウンティハンター(賞金稼ぎ)として活躍しており、パワードスーツ着用時の身長は190cm、体重は90kg[1]。パワードスーツは、鳥人族が過去に使用していた、古代の甲冑をモデルにデザインされている[2]。また初代メトロイドではサイボーグであるという設定があったが、 後年の作品では触れられていない。スターシップを一隻所有しており、毎回新しいものを購入して乗り換えている模様(メトロイドフュージョンでは銀河連邦からの支給品のよう)。

戦闘時はビームやミサイルをはじめとする様々な武器を搭載したパワードスーツを着用している。後述のようにパワードスーツはサムス専用であり、機能不全などの例外を除けばサムスの意思以外では着脱不可能。

生身の姿は金髪碧眼の地球人女性であるが、これは初代メトロイド発売時に明らかにはされておらず、エンディングで(後述の条件クリアした場合のみ)初めて明かされた。素顔及びスーツを脱いでいる姿を他人に見せることはほとんど無く、基本的にゲームプレイ中に素顔を見ることはできない。しかし、ゲームクリア時のクリアタイム、アイテム取得率などにより、エンディングなどにおいてご褒美としてサムスの素顔およびスーツを脱いだ全身像を見ることができる。また、『プライム』シリーズでは時折目と鼻をバイザーの内側の反射によって見ることができる。生身の姿は『フュージョン』まではヘソ出しのノースリーブビキニ、もしくはホットパンツを着用し、髪型はポニーテールもしくはそれを解いたロングヘアであったり、前髪の形状もバラつきがあったが、『ゼロミッション』以降に発売されたソフトでは全身タイツ風の青色スーツ(ゼロスーツ)を着用し、髪型は寝かせた前髪とポニーテールで目は切れ長といったデザインに統一された。なお、髪をほどいた姿の設定も無くなったわけではなく、『ゼロミッション』のボーナスイラストや『アザーエム』のエンディングなど私的な場面では解いている様子が見受けられる。『アザーエム』で描かれた銀河連邦所属時代(同作の設定資料では15~17歳ごろとされる)はショートヘアであった。

『アザーエム』では口の左下(向かって口の右下)にホクロがある。

スーパー』の公式ガイドではキム・ベイシンガーがイメージに挙げられているが、後に『フュージョン』での雑誌インタビューによるとこれも明確ではなく、実際には誰がサムスのイメージに当てはまるか思い当たらず、顔はシャーリーズ・セロンのイメージで、全体としてはナタリー・ポートマンをやや意識していると答えられている[3]

人物像

普段は男勝りで強気な口調で話し、『フュージョン』の独白では「普段は女性扱いされることはあまり好まない」とも言っており、事実『アザーエム』では女性だからとしてか弱く見られるのではという不安が自身の過去と共に強がりを見せる要因だったと語っている。

しかし、本質的には母性の強くて優しさや慈しみを持つ性格であり、柔らかい顔立ちをしていながらも凜々しい目つきという表情からもそれが伺える。実際に『II』では、全滅の指令を受けていながらも、自分に懐いてきたベビーメトロイドを殺すことができなかった。特に実親やそれに当たる存在を幼くして失っていった過去から「家族」に対して強い思い入れがあるようで、ベビーメトロイドを殺害された際に凄まじい怒りを見せている。『アザーエム』では母に当たる人物に見捨てられたと解釈し反乱を起こしたアンドロイド・メリッサに対して同情的に捉えており、アダムが未来をサムスに託して死ぬ道を選んだことを知った際は、それが最善策と分かりながらもどうにか止めようとしてミッション終了後も苦悩が残っていた。

また、悲惨な過去を送ってきたことから自分の弱みを表に出すことを嫌うとともに、優しさ故の精神的な脆さを見せることが度々あり、『マガジンZ』の漫画版では青年期に育ての親であるオールドバードら鳥人族たちやマザーブレインとの衝突が描かれた。『アザーエム』で描写された連邦軍時代では更にその傾向が強く、捻くれ者といえるほど常に強がりを見せて意地を張り、アダムからの命令に快諾する際は他のメンバーがサムズアップでサインする中、彼女のみはサムズダウンで応えるというのが常であった。それを笑いながら優しく見守る仲間たちの意図も理解しきれず衝突しており、サムスは当時を「私は幼すぎた」と回想している。

現在では冷静沈着な面を見せることが多く、強靭な精神力が無ければできない伝説のパワードスーツの装備が可能なだけの心の強さを持つ。だが、これもまた脆さを抑えるための振る舞いという面があり、命令を無視してのベビーメトロイドの保護やその死に対する怒り、『アザーエム』のストーリー各所の描写からも、普段のそれはあくまで豊かな感情を抑えた上での冷静さであることが伺える。『アザーエム』物語終盤においてアダムに託された想いと、その死を乗り越えたことによって人間的にも戦士としても一段と成長し、同作のエピローグや『フュージョン』では以前よりも落ち着いた雰囲気を見せる。

例外はあるものの、基本的には他者の指図を受けることをあまり好まず、そのためフリーのハンターという体系をとっているということが『フュージョン』作中におけるサムス自身の独白から判明している。『コラプション』においては信頼関係にあるデーン提督とのやり取りも素っ気ない反応をすることが多いが、デーン提督も彼女を理解しているようで、ミッション終了後そのまま去るサムスに無言で敬礼していた。

来歴

幼少時代、サムスは両親の仕事の関係上、地球人の採掘惑星コロニーK-2Lに父親であるロッド・アラン、母親であるバージニア・アランと共に移住、3歳の頃まで平和に暮らしていた。ある日、K-2Lで採掘されていたエネルギー資源アフローラルタイトを求めて訪れた鳥人族(オールドバード・グレイヴォイス)と出会い親友となるが、それを秘密裏に追跡していた当時のリドリースペースパイレーツが惑星を襲撃、父ロッドは銀河連邦警察要請の時間稼ぎと、敵の物資奪取を防ぐためスペースパイレーツの宇宙船諸共自爆、母バージニアはサムスをリドリーの攻撃から庇って死亡、この急襲によりK-2Lの住人は全滅してしまい、サムスのみが唯一の生存者となってしまった。

救難信号を受けて引き返してきた鳥人族は唯一生き残ったサムスの身を按じて(惑星襲撃の間接的な原因を作ってしまった自責の念もあった)、自らの住まう惑星ゼーベスに引き取る事を決意するが、惑星内の環境が地球人種にとって非常に厳しい環境下だったため、サムスに鳥人族の1人グレイヴォイスDNAを移植、生体調整を施して適応させる事となる。この時からサムスは超人的な身体能力と彼らの戦闘技術を持つようになる。

その後、鳥人族の元で健やかに戦士として成長したサムスは、彼女専用の有機的パワードスーツを託され、種族として滅亡を迎えつつある鳥人族の代わりに銀河の守り手となる使命を受け継ぐ事となる。しかし、鳥人族が拠り所とする有機的スーパーコンピューターであるマザーブレインはサムスと、彼女に平和な未来を託そうとする鳥人族に対して歪んだ感情(嫉妬)を抱くようになり、そしてサムスが14歳の頃、惑星ゼーベスは過去に襲撃したスペースパイレーツと寝返ったマザーブレインによって占拠され、多くの鳥人族が命を落とし生き残った者も行方知れずとなってしまう。

再び故郷と家族を失ったサムスは、鳥人族の託した意思を守るべく、一時的に銀河連邦軍に在籍する。この当時の上司が銀河連邦軍の優秀な司令官アダム・マルコビッチであり、同僚にはアンソニー・ヒッグス、アダムの弟であるイアン・マルコビッチ等がおり、幼かった当時のサムスは部隊内での自分の扱い(女・子供扱い)を理解できず、衝突や反対意見を繰り返していたが、そんなサムスの気持ちを理解していた部隊員達は戦友を超えた妹同然の間柄として、絶対的かつ友好的な関係が構築されていた。特にアダムに関しては、厳しい感情の裏では優しく見守っている彼に対して、かつての父親同然の敬意と信頼を抱いていた。

しかし、ある宇宙船のドライブユニット(推進装置)を修理する任務の最中にイアンが殉職してしまう[4]。その際、イアンを救出に向かうサムスの進言を取り下げ、イアンごとドライブユニットを切り離したアダムを当時のサムスは理解できず(後にアダムの判断が正しかった事をサムスも認めており、そして一番辛かったのは苦渋の決断で排除を敢行したアダム自身であった事を理解できなかった当時の自分にも負い目を感じていた)、その事が蟠りとなってアダムと仲違いする事となり、結果連邦軍を除隊する。

除隊以降の詳しい経緯は不明だが、上記の様に他人に指図を受ける事を嫌う性分から、どんな組織にも所属しないフリーのバウンティハンター(賞金稼ぎ)として活動する道を選ぶ事となる。こうしてアウトローの賞金稼ぎという一面も持ちながら、銀河の平和の守り手として悪と戦う戦士となった。

『フュージョン』のクリアボーナスのイラストでは、サムスの成長の様子を見ることができる(『マガジンZ』において、作画を担当した石川堅二によるもの)。

装備・能力

パワードスーツ

鳥人族の外骨格を基に、鳥人族の遺伝子を受け継いだサムス・アラン専用に改造・改良された鳥人族製のパワードスーツ。装備者と生体的に融合するバイオ素材の金属で作られており、生命維持装置やエネルギーシールドを備えた鎧、赤外線スコープや酸素供給装置を備えたヘルメット、ビーム・ミサイル能力を打ち分ける右腕部のアームキャノンで構成されている[5]。パワードスーツは鳥人族が過去に使用していた、古代の甲冑をモデルにデザインされている[2]

パワードスーツの表面には防御システムとしてエネルギーシールドが展開されており、一定の防護力を持つ他、生体やコンテナ類を破壊した際に残存するエネルギーボールを入手すると自動的に修復される。尚、パワードスーツのエネルギーはエネルギータンクを入手する事で、エネルギーの回復・最大値の増加をする事ができる。また「モジュール機能」により新たなパワードスーツ能力や、数種のビーム・ミサイル能力、モーフボール能力やバイザー機能など、多くの能力や機能を追加していく事で、様々な状況に対応できる能力が備わっていく。

モジュール機能は、鳥人族製や銀河連邦製の装備以外にも、データ化された従来の装備、互換性が存在するルミナス族製やブリオニアン族製の装備、独自の技術で開発されたスペースパイレーツ製の装備、数万年前に滅亡したアレンビック族製の装備、他のバウンティハンター達が所持していた固有の装備に至るまで、過度のオーバーテクノロジー以外は追加できる。またバイオ素材のパワードスーツは様々な外部要因により、生物的な変異・適応が生じる事もある[6]

モジュール機能によりパワードスーツは上記の様に改良できるが、『フュージョン』でのXに寄生されたパワードスーツの切り離し、『プライム 1 』での爆発事故、『プライム 2 』でのスナッチなど、パワードスーツのコンポーネントが機能不全や損耗、あるいは消失して喪失、劣化する場合がある。

またパワードスーツの装備にはサムスの精神力が作用する。サムスの意思以外では着脱する事は不可能である他、パワードスーツの融合を維持するためには、強い精神力を常に保っている必要があり、精神が乱れると融合状態が解除されてしまう[7]。逆にサムスが装着したまま気絶すると誰も脱がす事ができない状態となる[8]

鳥人族の遺伝子と戦闘技術、及び高性能のパワードスーツの装備はサムスに高い戦闘能力を保証する一方で、本来はひ弱な地球人種なのでパワードスーツを装備しない場合はスペースパイレーツの一般兵士が倒せない程度の戦闘能力である。またパワードスーツを必要としない状況では解除している事があり[9]、パワードスーツを装備していない状態のサムスは「ゼロスーツ」と呼称されている。この名称は『大乱闘スマッシュブラザーズX』でスーツを脱いだサムスが「ゼロスーツサムス」と紹介された時に初めて使用された。後に、坂本賀勇ら開発スタッフ側も使用しており、公式名称となっている[10]

ノーマルスーツ
基本型のパワードスーツ。最低限の生命維持装置や防御機能を備えており、極度の環境変化には耐抗性がなく、最低限の行動のみが保証されている。『アザーエム』『プライム2』『プライム3』では登場しない。
伝説のパワードスーツ
鳥人族の古代遺跡「チョウゾディア」の奥深くに存在する、大軍神の試練に打ち勝つ事で初めて装備が許される最高のパワードスーツ。幼少期よりサムスが着用していた初期のパワードスーツと比べて拡張性が高く、グラビティスーツ・プラズマビーム・スペースジャンプの能力を覚醒させる事ができる。また、バリアスーツ以上のパワードスーツを入手すると肩に球状の防楯が追加されるのも伝説のパワードスーツの特徴である。
『ゼロミッション』で初登場。第1部で着用していたパワードスーツと伝説のパワードスーツでは少しデザインが異なり、これ以降の時系列作品では伝説のパワードスーツを入手した前提で時間軸が進行するためサムス・アランの根幹的な装備となっている。
フュージョンスーツ
メトロイドワクチンの投与によりメトロイドの体質を受け継いだパワードスーツ。防楯の廃止・軽量化によって従来のパワードスーツに比べて運動性が改善されたほか、足場や壁のカドに掴まる事ができ、擬態していない寄生生命体「X」を吸収する能力を持つ。X を吸収してエネルギーを回復する事ができるが、メトロイドの冷気に弱い体質も受け継いだため、低温地帯ではダメージを受けてしまう。また防楯が剥離されたフュージョンスーツの特性上、受けるダメージ量も比較的大きく、エネルギータンク1個分のダメージを与える敵も存在する(エネルギータンクの所持数が、合計20個と、他の作品より多いためとも言える)。
『フュージョン』のみ登場。全身が水色の被膜で覆われており、所々切除されなかったスーツの部分と見られる、黄色のラバー部分が露出している他、後背部にはメトロイドの3つの核を模した球体が装飾されている。またアームキャノンとバイザーの形状も変化しており、引き締まった筋骨隆々なデザインが特徴となっている。
初期のカラーリングは青色であり、バリアスーツ入手後は黄緑色、グラビティスーツ獲得後は赤紫色、SA-Xを吸収した後は、元のパワードスーツと同じオレンジ色に変化する。SA-Xを吸収した後は冷気に弱い体質も改善されアイスビームが使用可能になる[11]
『プライム1』では、ある条件を達成して『フュージョン』とGBA通信ケーブルで通信するとフュージョンスーツでゲームを進行する事ができる。パワードスーツのカラーリングは上記と同様に変化して、フェイゾンスーツ獲得でSA-Xを吸収した時と同じオレンジ色になる。外見を変更しただけなので、サムスの能力が変化したり、低温に弱くなってしまう訳ではない。
バリアスーツ
耐熱・耐冷機能が強化されたパワードスーツ。高温地帯や低温地帯のダメージを無効化する。防御機能も強化され、有毒な液体内でもダメージを受けない他、敵から受けるダメージを50%低減するが、極度の高温・低温には耐性がない。初代『メトロイド』では、単純にバリアと呼称されていた。
『メトロイドII』では、移動速度もアップする。当時はパワーアップサムスと呼称されていた。
『フュージョン』では、SA-Xのアイスビームで凍結しないなど、低温に弱い体質を克服できる。
『アザーエム』ではバリアスーツの姿だが、序盤は耐熱(バリア)機能を制限されている。
『プライムシリーズ』でも登場。『プライム1』では、高温地帯でダメージを受けない他、敵から受けるダメージを10%低減する。『プライム2』と『プライム3』では、初期装備となっている。
全身のカラーリングはオレンジ色で、バイザーは緑色である。『メトロイドII』以降の作品では、『フュージョン』を除き、全てのパッケージデザインに起用されており、また『大乱闘スマッシュブラザーズ』のサムスもバリアスーツの姿で登場している事から、基本的にサムス・アランと言えば、このバリアスーツの姿が最も一般的に有名である。
グラビティスーツ
重力制御能力により、行動機能が強化されたパワードスーツ。液体から受ける抵抗や超重力場の影響を無効化する(パワードスーツそのものにのみ適用されるため、ミサイルは射撃後すぐに沈降して無効化される)。耐熱機能も改良され、高温の溶岩内に入ってもダメージを受けない事が多い他、敵から受けるダメージを75%低減する。強酸性の液体には耐抗性がない。『スーパー』で初登場。
『スーパー』では溶岩内の抵抗のみ無効化する事ができなかったが、『ゼロミッション』と『フュージョン』ではそれも改良されている。
『アザーエム』では、バリアスーツが紫色に発光する事でグラビティ機能が描写されている。基礎的な性能は過去の2D作品のそれを継承しているが、溶岩のダメージを無効化する能力はなくなっている。
『プライム1』でも登場。水中におけるバイザー機能も向上して視界が改善する他、敵から受けるダメージを20%低減するが、高温の溶岩内やフェイゾン物質には耐性がない。
全身のカラーリングは紫色で、バイザーは青色である。尚、『アザーエム』の開発途中では、全身紫色だったが、原作者の坂本賀勇が「シリアスな場面で、サムスが紫色なのはおかしい」と指摘したため再度検討した結果、オレンジ色のスーツに紫がかったピンクの光を纏わせる描写となったエピソードがある[12]
フェイゾンスーツ
高濃度のフェイゾン注入によりパワードスーツが変化した特殊スーツ。フェイゾン放射線に対して一定の耐性が生じており、フェイゾン物質からのダメージを無効化する事ができる。防御機能も大幅に強化され、敵から受けるダメージを50%低減するが、高濃度の赤色フェイゾン物質には耐性がない。
『プライム1』のみ登場。全身のカラーリングは黒色で、バイザーは赤色である。パワードスーツに機能が追加された訳ではないため、メトロイドプライム撃破後、浸透したフェイゾンを取り除かれることで元に戻った。
ダークスーツ
ルミナス族がダークエーテルの大気から身を守るために開発した特殊スーツ。ダークエーテルの有害な大気(瘴気)から受けるダメージを、ある程度低減できる。防御機能は不完全であり、強力な腐食性ダークエネルギーはダメージを受ける。その他の防御機能は変化しない。
『プライム2』のみ登場。ルミナス製であり、全身のカラーリングは黒茶色でバイザーはオレンジ色である。球状だった肩パーツが円盤状に変化しており、有機的なデザインが特徴となっている。
ルミナス族はダークスーツの開発により、イング族のスナッチ攻撃を妨害してダークエーテルで活動可能になった経緯があるが、ダークエーテルで戦死したルミナス族の遺体は、ダークスーツを着用している描写がない。
またスペースパイレーツもダークエーテル活動用のアーマースーツを開発・着用している模様である(ダークビームの模造品と違い、独自に開発した装備だが、着用している描写はない)。
ライトスーツ
ルミナス族の技術の結晶とも言える特殊スーツ。ダークエーテルから奪還した3つの惑星エネルギーの恩恵を受けた事で、ダークエーテルの大気(瘴気)やダークウォーターの影響を完全に遮断する他、光のビームを使用したエネルギー転送システムを利用して、惑星エーテルの各大聖堂間や一部地域を瞬時に移動する事ができる。ダークスーツと同様、その他の防御機能は変化しない。
『プライム2』のみ登場。ルミナス製であり、全身のカラーリングは白銀色で、バイザーは水色である。胸元に光を放つ菱形の孔が開いており、彫像の様なシャープなデザインが特徴となっている。
任務終了後、他のルミナス製の装備と共にルミナス族に返却された。
PEDスーツ
銀河連邦製のフェイゾン強化装置=PED(Phazon Enhancement Devices)を組み込んだ特殊スーツ。体内のフェイゾンエネルギーをエネルギータンク1つ分、PEDに供給すると一時的にパワードスーツの外骨格と全武装が最大強化され、強力なフェイゾンエネルギーで攻撃可能なハイパーモードが発動する。ハイパーモードはフェイゾンエネルギーを全て消費するか、一定時間が経過すると強制終了する。ハイパーモードの詳細については後述する。
『プライム3』のみ登場。従来のパワードスーツに比べ、肩幅が抑えられたスリムな体型が特徴となっている。本来は後背部のバックパックに、稼働用フェイゾンを貯蔵して、PEDにフェイゾンエネルギーを供給する仕組みであるが、ダークサムスのフェイゾン汚染を被ったサムスが体内でフェイゾンを産生する能力を得た事で、銀河連邦側がパワードスーツを修理する際に合理的と判断して取り付けた。
汚染レベルが進行するたびに、パワードスーツが青色に変色して、フェイゾンの青い光が浮かび上がる。ちなみに、同時に汚染を食らったランダス、ゴア、ガンドレイダの三人も敵として再会した時にPEDを装備している。
ハザードシールド
パワードスーツの防御機能を改善するエネルギーシールド発生装置。アシッドレイン(酸性雨)やブリオジェルなどの脅威を感知すると、全身に接触を防ぐ高エネルギーシールドが自動的に展開され、有害物質の影響を完全に遮断できる。その他の防御機能は変化せず、敵からのダメージ軽減もない。
『プライム3』のみ登場。スペースパイレーツ製の装備であり、肩と背部に新たなアーマーが拡張され、エネルギーシールド展開中は、パワードスーツがオレンジ色に輝く。

ビーム

サムスのパワードスーツに装備された、アームキャノンから発射できる最も基本的な武器。一部のビーム能力は併用が可能であり、弾数も無制限だが、『プライム2』の3つのビームと、『ハンターズ』の6つのサブウェポンのみ例外で、発射にはビームアモ(弾薬)を必要とする。また『プライム2』のビーム能力に限り、ビームアモが切れた時はチャージすると、通常のビームを撃つ事ができる。 『ハンターズ』のサブウェポンに関する詳細はハンターズ#サブウェポンの項も参照。

パワービーム(ショートビーム・ノーマルビーム)
サムスの生体エネルギーを変換して発射する初期装備のビーム。全ての作品で使用されており(正式名称は『プライム1』で登場)、威力は低いが連射性能に優れている。尚、パワービームの効果がない場合は、ビームが跳ね返されてしまう。
『プライムシリーズ』では、1秒間に約9発の連射が可能であり、全ての敵に等しくダメージを与える事ができる。また生体エネルギーを使用するため、炎・氷・電気などの、自然界に存在するエネルギーが通用しない半位相生命体(霊体)チョウゾゴーストにもダメージを与えられる。
ロングビーム
離れた位置から攻撃できる、射程距離の長いビーム。画面端までとどき、ビームの威力も向上する。
初代『メトロイド』、『ゼロミッション』のみ登場。他の作品では初期装備となっている。
チャージビーム
ビームエネルギーをアームキャノン内部で凝縮して、破壊力を増幅した上で一気に放出する機能。通常のビーム攻撃が通用しない敵にも有効だが、チャージする時間の長さに比例して、破壊力が上昇するため、フルチャージしないと最大値の攻撃力を発揮できない。『スーパー』で初登場。
『ゼロミッション』・『フュージョン』・『スーパー』では、チャージした状態から回転ジャンプで敵に接触すると、同威力のダメージを与えるチャージアタックとなる。
『スーパー』と『アザーエム』のみ、ボムを入手してから、チャージした状態でモーフボールに変形すると、5発のボムを周囲にばらまくポップンボムと言う技が使用できる。
『フュージョン』では、パワービームが2発同時に発射される他、至近距離でチャージビームを発射する事で、発射時の衝撃波を利用して、通常より高威力なダメージを与える事ができる。
『プライムシリーズ』では、チャージ中に小型の回復アイテムを引き寄せる能力を持つ。
ワイドビーム
同威力のビームを3発同時に発射できる、リング状のビーム。『フュージョン』のみ登場。
スペイザー
ビームを3発同時に発射できる。命中する範囲が広くなり、一部の障害物を貫通できる。
『メトロイドII』と『スーパー』のみ登場。またスペイザーの和訳は「波動」という意味を持つ。
ウェイブビーム(波動ビーム)
物質透過エフェクトによって障害物を貫通する、波動状のビーム。初代『メトロイド』から登場。2発(『フュージョン』のみ3発)の波打つビームで、破壊可能なブロックを一気に貫通したり、障害物を無視して敵を攻撃したり、一部の仕掛けを裏側から開ける事もできる。また『アザーエム』では、透明・半透明の物質のみ貫通できる他、ビームの威力も上昇する。初期の作品では波動ビームと呼称されていた。
『プライム1』でも登場。超高圧電流に指向性を持たせて発射する、電磁波のビームであり、ロックオンすると敵を自動的に追尾するため、命中精度はかなり高いが、ビームエネルギーが3発に分割されるため、1発分の威力は弱くなっている。チャージによりビームエネルギーを1発に収束する事で、攻撃を受けた敵を暫くの間、感電させ身動きを封じる事ができる。また、パワーコンジットと呼ばれる電力供給装置に電気エネルギーを供給する事もできる。アームキャノンは両横に開く。
アイスビーム
対象を一定時間凍結させる事ができるのエネルギービーム。凍結した敵は地上空中問わずその場に固定されてダメージ判定も無くなるため、上に乗る事ができる[13]。初代『メトロイド』から登場。
『プライム1』でも登場。高周波電磁波で負の温度化(分子運動の停止)がされた、電子粒のエネルギービームであり、当たった敵の熱量を奪う事で、暫くの間凍結させる。連射性能は低いが1発の威力は高く、特に高温地帯の生物に有効であり、チャージにより威力・弾速を強化する事ができる。また凍結した敵はミサイルによって粉砕できる。アームキャノンは縦に開く。
プラズマビーム
核融合反応によって複数の敵を貫く事ができる、プラズマを集束させたエネルギービーム。硬い装甲を持つ敵にもダメージを与える事ができるが、パワードスーツに負担が掛かるためかスペイザーとの併用は不可能(ワイドビームやウェイブビームとの併用は可能)。『メトロイドII』から登場。
『プライムシリーズ』でも登場。荷電粒子の活性化した超高温エネルギービームであり、一部の敵を発火・燃焼させる事で、炎上している間ダメージを与えたり、耐熱性の低い金属類や氷塊などを溶解・爆裂させる事ができる。
『プライム1』では、射程距離は短いが連射性能は高く、特に低温地帯の生物に有効であり、チャージにより荷電粒子を更に高活性化させ、瞬間的に開放する事で、広範囲に爆発するプラズマ火球を発射する。アームキャノンは縦正面に伸びる。
『プライム3』では、バウンティハンターゴアが使用していた武器を入手する。鳥人族製のプラズマビームより威力は劣るものの、パワービームの弾速・連射能力を継承している他、金属の溶解を利用して回路類の溶接を行う事もできる。
フェイゾンビーム
サムスのパワードスーツに浸透したフェイゾンが、アームキャノンにも影響を与えた結果、発現した強力なビーム能力。非常に限定された状況でのみ使用可能であり、チャージビームやミサイルとのチャージコンボも不可能だが、フェイゾンエネルギーをアームキャノンから吸収して、ビーム状に変換して継続的に放出する。
『プライムシリーズ』全てに登場。『プライム1』では、メトロイドプライム(ヘッド)が攻撃時に生み出すフェイゾン溜まり(フェイゾンプール)から、フェイゾンエネルギーを吸収してビームに変換する事で、初めて発射可能となる。『プライム2』では、ダークサムスが攻撃時に放つ拡散フェイゾンビームを、チャージビームでアームキャノンに吸収する事で、単発弾が発射可能となる。『プライム3』では、後述するハイパーモードで使用可能なハイパービームとして発射される。
ダークビーム
ライトエーテルの敵に高い効果を持つ、粒子状のビーム。弾数制限があり、発射するとダークアモを消費する。弾速は遅いが麻痺能力を持ち、命中した敵の動きを鈍らせる事ができる。チャージによりダークアモを5発消費する事で、威力・弾速を強化して敵を麻痺状態にするエンタングラー(entangler:「纏わりつくもの」)を発射する。尚、エンタングラーはスナッチ能力でダーククリーチャー化した生物も麻痺させる事ができる他、麻痺状態の敵はミサイル攻撃で粉砕できる。アームキャノンは縦に開く。
『プライム2』のみ登場。イング族の力の源(ダーク属性)に対抗策を見出したルミナス族が、ダークエーテルに蔓延するフェイゾンに酷似したエネルギー「ダークエネルギー」を模して作成した武器であり、後に同属性であるイング族に対して効果が薄かったため、ライトビームが作成される事になる(ライト属性のルミナス族は、ダーク属性の攻撃で多大な被害を受けたため、このような間違いが生じた)。
スペースパイレーツもダークエーテル行きのポータル展開用に模造品を作製したが、エネルギー効率は悪い。またイング族のスナッチ能力により、偶発的だがコマンドパイレーツの武装がダークビームと同様の効果を持つ武器に変質している。凍結特性など、アイスビームに似通った性能を持つ。
ライトビーム
ダークエーテルの敵に高い効果を持つ、光子状のビーム。弾数制限があり、発射するとライトアモを消費する。射程距離は短いが貫通能力を持ち、敵を燃焼させる事ができる。チャージによりライトアモを5発消費する事で、複数の敵めがけて最大5発まで拡散するライトブラスト(閃光弾)を発射する。尚、ライトブラストはダーククリーチャーに限り追尾性能を持つ。アームキャノンは横に開く。
『プライム2』のみ登場。ライトエーテルでイング族が生存不可能と確信したルミナス族が、惑星エーテルの太陽の光を模して作成した武器であり、高熱特性など、プラズマビームに似通った性能を持つ。
アナイアレイタービーム
ライトエーテルの敵にもダークエーテルの敵にも等しく高い効果を持つ、反物質エネルギービーム。弾数制限があり、発射するとライトアモとダークアモの両方を消費する。ロックオン機能を必要としない自動追尾(ホーミング)能力を持つ他、対消滅の過程でライトとダーク両エネルギーの性質以外に音波成分を含むため、音波を利用したシステムを操作する事もできる。チャージによりダークアモとライトアモを5発消費する事で、ホーミング能力と弾速を犠牲に、破壊力を増幅させたディスラプター(Disruptor:「粉砕するもの」)を発射する。アームキャノンは正面に伸びる。
『プライム2』のみ登場。ルミナス族が対イング用に建造した、最大規模の大型重装備防衛兵器「クアドラアクシス」に搭載されていた反物質砲[14]であり、アナイアレイター (annihilator)とは「対消滅させるもの」という意味を持つ。追尾特性など、ウェイブビームに似通った性能を持つ。
ノバビーム
フェイザイト製の物質を貫通できる、高周波粒子を集束させたエネルギービーム。同じくフェイザイト素材の透過周波数と、波長の周波数が一致しているXレイバイザーと併用する事で、背後に隠されたターゲットや弱点を透視して、物質に直接影響を与える事ができる。またパワービームの連射性能と、プラズマビームの高熱特性も継承しており、ビームの威力も上昇する。
『プライム3』のみ登場。フェイザイトの分子構造上特定の高周波エネルギーがすり抜ける特性を発見したスペースパイレーツにより、フェイゾン鉱石を岩盤から切り取るための採掘用キャノンに内蔵し、吸引性のビームと交互に併用して回収を行っていた。
ディフュージョンビーム
チャージビームが着弾後、エネルギー波が広範囲に爆発・拡散するビームの拡張機能。『アザーエム』のみに登場。
ハイパービーム
『スーパー』の最終決戦時に、ベビーメトロイドマザーブレインから吸収した生命エネルギーを、サムスに分け与えた事で初めて使用可能となる最強のエネルギービーム。マザーブレインが使用するハイパービームのエネルギーを利用する形になるため、厳密には装備ではない。常に虹色に輝いたチャージ状態となり、極めて高威力な虹色のビームを連射する事ができる。プラズマビームとウェイブビームの性能も併せ持ち、敵と障害物の両方を貫通する。またビーム発射直後、モーフボール状態になるとポップンボムが発動する。
サムスの装備中、最も威力の高いプラズマビームやスーパーミサイルでさえ、有効なダメージを与える事ができなかったマザーブレインに対して、悲鳴をあげて仰け反らせる事から、全シリーズ中最強のビーム能力と言える。また『アザーエム』の回想ムービーに登場するハイパービームは、オレンジ色に変更されている。後述するハイパーモードで使用可能なハイパービームとは別物である。
ボルトドライバー
テラワット級の電気ボルトを発射する、電撃属性のサブウェポン。高い連射性能を持ち、チャージにより敵に向かってゆっくり追尾する空雷弾を発射する。
『ハンターズ』のみ登場。バウンティハンターカンデンが使用している得意武器であり、カンデンのみチャージ攻撃が命中すると、電子機器に異常を引き起こし、相手の視界を歪ませる事ができる。
バトルハンマー
大型のエネルギー弾を発射する、重火器(マシンガン)系のサブウェポン。射程距離は短いが高い連射性能を持ち、中距離では絶大な破壊力を発揮する。チャージ能力はない。
『ハンターズ』のみ登場。バウンティハンターウィーヴェルが使用している得意武器であり、ウィーヴェルのみ攻撃が命中すると、強力な爆発を引き起こし、爆風で相手を仰け反らせる事ができる。
『プライム2』のスペースパイレーツが使用する固定式重砲台「ギガタレット」の弾に色彩・性質が酷似している等、スペースパイレーツ製の装備と推測される。
インペリアリスト
長射程・高収束度のレーザービームを発射する、狙撃系のサブウェポン。連射性能は低いがズーム機能を持ち、威力・命中精度を2倍に高める事ができる。チャージ能力はない。
『ハンターズ』のみ登場。バウンティハンタートレースが使用している得意武器であり、トレースのみ武器を所持している間、移動中を除き身体を半透明にする事ができる。
ジュディケイター
ほぼ絶対零度に冷却した超低温プラズマエネルギー体を発射する、氷結属性のサブウェポン。壁面や地面などに当たると跳弾する性質を持ち、チャージにより同威力のビームを3発同時に発射する。
『ハンターズ』のみ登場。バウンティハンターノクサスが使用している得意武器であり、ノクサスのみチャージ攻撃を行うと、小規模な冷却フィールドを放出して、周囲の相手を凍結する事ができる。
尚、ノクサスのみ頭の角度を調節して(下を向く等)チャージ攻撃を行うと、冷却フィールドの攻撃判定が壁を貫通して、遠く離れた延長線上の相手を凍結する(通称シャドウフリーズ:SF)というバグ技が存在する。
マグモール
超高温のマグマ弾を発射する、火炎属性のサブウェポン。射程距離は短いが跳弾する性質を持ち、チャージにより一定時間で爆発する効果が付加される。
『ハンターズ』のみ登場。バウンティハンタースパイアが使用している得意武器であり、スパイアのみチャージ攻撃を行うと、広範囲に爆発・炎上して、一定時間相手を発火・燃焼させる事ができる。
大乱闘スマッシュブラザーズ』の説明ではスパイアの種族ダイアモント族に元来伝わっていた武器とされている。
ショックコイル
高密度のニュートリノ体を高速で連続放射する、試作型のサブウェポン。射程距離は極端に短いが、近くの相手を自動追尾する性質を持ち、一定時間ビーム攻撃を当て続けると、その時間に比例してダメージ量が増加する。チャージ能力はない。
『ハンターズ』のみ登場。バウンティハンターサイラックスが使用している得意武器であり、サイラックスのみ攻撃が命中すると、相手のエネルギーを奪う事ができる。
銀河連邦研究所で極秘開発中だった試作兵器の1つであり、消失した技術をサイラックスが所有していた理由は不明。
オメガキャノン
太古の時代アレンビック族によって開発され、その強大な破壊力を恐れたアレンビック族の長老達によって封印された、究極のサブウェポン。弾速は非常に遅いが、広範囲に大爆発を引き起こし、周囲の敵・味方を問わず無差別に即死級の大ダメージを与える。チャージ能力はない。
『ハンターズ』のみ登場。マルチプレイモードでは、使用可能な弾数は1発のみと消耗品になっている。

ミサイルランチャー

サムスのアームキャノンに内蔵されたミサイルを投射する小火器。ビーム能力が無効な敵や、一部の物質に対して有効な場合があるが、弾に限りがある。給弾にはミサイルアモ(弾倉)を必要とする[15]。また『プライムシリーズ』では、特定のアイテムを入手する事で、ミサイルにチャージビームの効果を融合させて、より強力な加害力を生み出す合体攻撃「チャージコンボ」を使用できる。

ミサイル(ノーマルミサイル)
基本的なミサイル。弾着時に爆風を起こし、主にラジオンブリンストーン製の物質(レッドゲートシールド)を破壊できる。射撃時にはアームキャノンの先端が四方に延伸・展開する。
回復アイテムの出現しない『アザーエム』では、「コンセントレーション」により、弾薬を自動生成する事で、任意に最大値まで再装填(リロード)する事ができる。
『プライムシリーズ』では、ロックオンして射撃を行うと、ターゲットを捜索して自動追尾する機能を持つ。また『ハンターズ』ではサムスの得意武器となっており、サムスのみチャージ攻撃を行うと威力・追尾機能を強化できる。
全作品に登場しており、ミサイルタンクを入手する事で使用可能となるが、『メトロイドII』『アザーエム』『プライム1』『プライム2』のみ初期装備となっている。だが『プライム1』では、フリゲート艦から離艦する際に爆風に巻き込まれて機能不全に陥り、『プライム2』では、イング族のスナッチ能力によって装備ごと奪われてしまうため、新たにミサイルを獲得する必要がある。また前者は鳥人族製、後者は銀河連邦製のミサイルを獲得するが、その性能は同じである[要出典]
シーカーミサイル
ノーマルミサイルで、複数のターゲットを同時に攻撃する拡張機能。照準を動かしてターゲットに合わせると、最大 5 つまで自動的にロックオンされ、ロックオンした回数分、ノーマルミサイルを同時に発射する。尚、全てのターゲットに正確に命中させるためには、十分な距離を取る必要がある。
『プライム2』と『プライム3』で登場。複数のターゲット(エネルギーポッド)に同時に衝撃を与える事で、マルチゲートロック(パープルゲートシールド)等のセキュリティロックを解除・排除できる。また同じターゲットをロックオンし続けると火力を集中できる。
『アザーエム』では、特定の扉や一部の生物をロックオンしてチャージする事で、複数のターゲットに対して使用できる。スーパーミサイルの発動条件と重複するため、厳密にはスーパーミサイル 1 発に加えて、ノーマルミサイルを最大4発、計 5 発が斉射される。
アイスミサイル
ミサイルに凍結効果を付加させた拡張機能。被弾した対象を瞬間的に超低温下させる事で、一定時間凍結する事ができる。『フュージョン』で初登場。
『フュージョン』では、投与されたメトロイドワクチンの副作用で低温に弱くなってしまったサムス自身が、アイスビーム能力を覚醒させる可能性は低いと判断した銀河連邦本部が、同様の効果を持つ武器として開発した(後にバリアスーツ能力を覚醒させた事で、弱点は克服された)。
『プライム3』では、バウンティハンターランダスが所持していた武器を入手する。起爆の瞬間、周囲の熱を大量かつ急速に吸収する効果を持ち、低温に弱い合金類(ホワイトゲートロック)を破壊したり、耐冷性が非常に低いブリオジェルを少しの間凍結、足場として利用できる。また凍結した敵はビーム攻撃で粉砕可能だが、一部の敵はある程度ダメージを与えないと凍結しない。
ディフュージョンミサイル
アイスミサイルに爆風拡散効果を付加させた拡張機能。アイスミサイルをチャージする事で発射可能になる。着弾時、そこから回転しながら広範囲に拡散していく爆風(冷気)を起動できる。この爆風は、防護力が低い敵の凍結、ロックを解除した Lv 0~4 のハッチを開ける、ミサイルブロックの破壊が可能である。またミサイル自体の攻撃力も、2 倍に増加する。
『フュージョン』のみ登場。形状は『スーパー』のスーパーミサイルに酷似している。銀河連邦本部は当初、この機能を与える予定はなかったのだが、何らかの手違いで転送されていた。この際、特殊な手段を用いてダウンロードを行わず、ナビゲーションルームに辿り着くと、特別な隠しイベントが発生する。
スーパーミサイル
ノーマルミサイル 5 発分の威力を持つ強化型のミサイル。主にコルダイト製の物質(グリーンゲートシールド)を破壊できる。威力は高いが総弾数は少ない。『スーパー』で初登場。
『スーパー』では、破壊力を表現する為に画面全体を揺らす演出がなされ、その衝撃で敵が落ちてくる事もある。
『フュージョン』では、単純にノーマルミサイルの上位互換という位置付けであるため、連射が可能である。ノーマルミサイルと同じ弾薬をそのまま使用できるが、加害力はノーマルミサイル 3 発程度である。
『アザーエム』では、ロックオン中にミサイルをチャージする事で射撃を可能とする。
『プライム 1』と『プライム 2』では、パワービームの単発型チャージコンボとして登場。1 発につき 5 発のミサイルを消費する。連射はできず、ノーマルミサイル 6 発分の威力を持つ。
『プライム 1』は鳥人族製の物だが、『プライム 2』ではルミナス製の物を使用する。尚、ルミナス製のスーパーミサイルが、鳥人族の物と似ている事を、サムスは不思議がっていたが、後に『プライム 3』で両種族と同盟関係にあったブリオニアンの存在が確認された事から、鳥人族もかつてはルミナス族と技術交流を行っていたためと推測される。
アイススプレッダー
アイスビームの単発型チャージコンボとして、『プライム 1』のみ登場。1 発につき 10 発のミサイルを消費する。スーパーミサイル同様の高威力と自動追尾機能を呈し、弾着後、広範囲を瞬間的に凍結させる。
ウェイブバスター
ウェイブビームの継続型チャージコンボとして、『プライム 1』のみ登場。1 発につき 10 発のミサイルを消費して、その後 1 秒毎に 5 発ずつミサイルを消費する。ロックオンしなくても対象に当たれば、連続して追尾する電流を発生させる。1 秒毎のダメージ量は少ないが、ロックオンできない敵にも使用できる。
フレイムスローワー
プラズマビームの継続型チャージコンボとして、『プライム 1』のみ登場。1 発につき 10 発のミサイルを消費して、その後 1 秒毎に 5 発ずつミサイルを消費する。連続して超高温の火炎を放出する。射程は短いが、1 秒毎のダメージ量は多い。また水中では使用できない。
ダークバースト
ダークビームの単発型チャージコンボとして、『プライム 2』のみ登場。1 発につき 5 発のミサイルとダークアモを 30 発消費する。弾着後、周囲のあらゆる物体を別次元に吸引・消滅させる次元の裂け目を発生させる。裂け目は球状に展開されるため、射程範囲は広く、継続時間も長い。
サンバースト
ライトビームの単発型チャージコンボとして『プライム 2』のみ登場。1 発につき 5 発のミサイルとライトアモを 30 発消費する。着弾後、広範囲に爆風が伝播し、炎上する閃光弾を発射する。射程は長く、位相変位したハンターイングにも有効だが、弾速は非常に遅いため、機敏な敵には有効ではない。
ソニックブーム
アナイアレイタービームの単発型チャージコンボとして、『プライム2』のみ登場。1 発につき 5 発のミサイルと、ダークアモとライトアモを 30 発消費する。発射した瞬間に着弾、広範囲の物体を一瞬で粉砕する超音波の衝撃波を発生させる。威力は驚異的だが、アモの消費量が激しい。

モーフボール

パワードスーツのモーフィング機能によって、直径約1mの球状に変形した状態がモーフボールである。モーフボールもモジュール機能により、新たな装備を追加する事で、その性能を向上する事ができる。

モーフボール(まるまり・モーフィングボール)
モーフボールの基本能力。主に狭い通路を移動したり、特定の鳥人像やボールキャノンと呼ばれる小型の球体を高速発射可能な長距離移送用のデバイスを起動する事ができる。アイテムを入手して使用可能となるが、一部の作品では初期装備となっている。初代『メトロイド』で初登場。
サイズは鳥人像の掌に納まる程度であり、初代『メトロイド』と『スーパー』における正式名称は其々「まるまり」「モーフィングボール」と呼称されていた。尚、古代の鳥人族戦士には、自身の柔軟な身体を丸めて、球状に変形する技を持つ者がおり、モーフボールはその能力を模したのだと言う[2]
サムスの能力の中でも特に謎の多い機構。スペースパイレーツもモーフボールの技術を形式的に模した試作品を作成したが、被験者の体中の骨が砕けてよじれてしまったという結果に終わっているため、単純な形態変化ではないことまでは明らか。原作者の坂本賀勇は『プライムシリーズ』を製作することになった任天堂の開発チームやレトロスタジオのスタッフに対して、「モーフボールの原理は説明しないでほしい」と告げている[16]
スプリングボール
モーフボールにジャンプ機能を追加した状態。『メトロイドII』で初登場し、獲得するとモーフボールの形状が変化する。また『フュージョン』と『ゼロミッション』では、ハイジャンプを入手する事で、同様にボール状態でジャンプできるようになる。
Wiiであそぶセレクション」の『プライムシリーズ』では、Wiiリモコンを上に振る事でボムを使用しなくても、ボムジャンプの高さに跳ねる事ができる(尚『プライム1』と『プライム2』は、ボムを入手しないと使用できない)。この能力の名称がスプリングボールとなっている。
ブーストボール
モーフボールに加速機能を追加した状態。チャージする時間の長さに比例して、加速距離も大きくなるため、素早い長距離高速移動や、体当たり攻撃を行う事ができる。またハーフパイプと呼ばれる摩擦力の少ない表面の滑らかなU字型の地形では、加速して飛び上がった後の降下中に再度チャージして、反対側の壁を登る際に再度タイミングよく加速させる動作を繰り返す事で、より高い位置へ到達する事ができる。
『プライムシリーズ』のみ登場。スピナーと呼ばれる動力発生補助装置(モーター装置)の内部でブーストボールを使用すると、ジェネレーターベルト部分を急速に回転させる事で自己発電が可能であり、発生した電力を使用して連動する他の装置を起動する事もできる。
スパイダーボール
モーフボールに帯磁機能を追加した状態。ボール表面から特殊な磁気を発生させる事で、壁や天井に張り付き、自由に移動する事ができる。『メトロイドII』で初登場。
『プライムシリーズ』でも登場。ボールトラックと呼ばれる磁気性のトラックシステムに密着して、トラック上を自由に移動できる。またボムやブーストボールを使用する事で、一時的な磁気切断が可能であり、垂直方向へジャンプする事もできる。
ボム(ノーマルボム)
モーフボールの標準武器。爆発性エネルギー体を封入した機械・カプセル式の小型爆弾であり、特定の物質を判別・破壊したり、ボムの爆風を利用する事でボムジャンプが発動する(サムス自身は爆風でダメージを受けない)。弾数は無制限だが攻撃力は低く、戦闘向きではない(ボムしか効果のない生物も存在する)。初代『メトロイド』で初登場。海外では「morph ball bomb」と表記されている。
『プライムシリーズ』でも登場。モーフボールの初期装備であり、最大3つのエネルギー爆弾を連続して設置する事ができる。主にサンドストーンタロニック(タロリック)合金製の物質を破壊したり、ボムスロットと呼ばれる爆発性エネルギーで連動する装置を起動できる。またボムジャンプも可能だが、ボムの設置数などに制限があるため、2段ボムジャンプが限界となっている。
パワーボム
パワーボムタンクを入手する事で使用可能な強化型のボム。弾数制限があり、起爆時には超高温の熱波が広範囲に及び、一瞬で対象物を蒸発させる事ができる。サムスの装備の中でもトップクラスの破壊力を誇るが、所持数は極めて少なく、また連続設置もできない。『スーパー』で初登場。
『スーパー』では、画面全体に凄まじい大爆発を引き起こし、ボムジャンプも可能な他、特定のビーム能力とチャージビームを組み合わせる事により、後述する特殊な効果を発動する事ができる。
『フュージョン』では、爆発後の爆風によって倒したXを引き寄せる効果を持つ。
『アザーエム』では、モーフボール状態でチャージする事で発動する。弾数は無制限だが、使用後はしばらく再発動できない。シリーズでは珍しく初期装備だが、アダムによって装備を制限され、パワーボムは解禁予定無しとされるため、実際に使用できるのは物語の終盤からである[17]
『プライム1』と『プライム2』では、設置後すぐに起爆して、主に高硬度の耐久性を持つベンデジウム(デンジウム)製の物質(イエローゲートシールド)を破壊できる。

バイザーシステム

『プライムシリーズ』のみ登場。状況に応じて、様々な機能を持つバイザーに切り替える事ができる。またコンピュータウィルスによって、システム障害が発生した場合は、再起動する必要がある。

コンバットバイザー
標準装備されている通常視界のバイザー。パワードスーツのエネルギー残量やミサイル残数、危険感知やレーダーマップ等、戦闘に重要な多くの情報を表示している。
スキャンバイザー
主にデータ収集に使用される情報収集機能を持つバイザー。起動には左手をヘルメットのこめかみ部分に当て、バイザーの色が緑に変わる。敵生体を走査 ( スキャン ) すると詳しい生態や能力・弱点等の情報を入手できる他、一部のハードウェアにアクセス(ハッキング)する事で作動プログラムを解析して装置を起動したり、セキュリティロックを解除できる。
スキャンバイザー使用中は一切の攻撃ができないが、攻撃ボタンを押すと自動的にコンバットバイザーに切り替わる。また特に重量な情報はログブックに記録され、いつでも確認できる。
サーモバイザー
赤外線スペクトル(熱源)を感知するバイザー。暗闇や悪天候下などの、可視光の届きにくい場所でもサーモイメージング効果により、熱を放つ物質が赤色に見えるため、温度差で状況を視認できる。また高温地帯や爆発時に装着するとノイズが激しくなってしまう他、温度の低い機械類の弁別も比較的困難である。
『プライム1』のみ登場。スペースパイレーツがフェイゾン無機生命体「サーダス」を服従させる為に、作業員用に開発したバイザーであり、初期にダウンロードされたプロトタイプをサムスが奪取した(そのため3つのシールドによる、高レベルなシールドネットワークが作動していた)。
Xレイバイザー
特殊なX線を発する事で[要出典]、通常視界では捉えられない不可視の物体を確認したり、物質の透視が可能なバイザー。因みにサムスのアームキャノンも手の骨が透けて見えるが、銀河連邦の兵士など、他の人間の骨格は見る事ができない。
『プライム1』と『プライム3』で登場。スペースパイレーツが鳥人族のアーティファクトを捜索する為に、パトロール部隊用に開発したバイザーであり、『プライム3』では、サーモバイザーの機能を継承した改良型が登場する。熱源を感知して分身した敵の本体を判別したり、可視領域外光線を感知して警報装置を回避したり等、汎用性が向上している他、相手の弱点を透視して照準する事で、その弱点を中央に拡大して狙撃可能なズーム機能も追加されている。また周囲に強力なフェイゾンエネルギー(ハイパーモード)を放つ物質を感知すると、機能障害が発生してしまう。
ダークバイザー
ダークエネルギーの波長を感知して、次元の狭間に不安定な状態で存在する、不可視の物体を視覚化するバイザー。モノクロに視覚化され、不可視の物体や同次元の生物は、バイザー中央部分に赤いシルエットで表示されるが、別次元に存在する物体は輪郭線で表示される。また強力なダークエネルギーを放つ物体に対して装着すると、ノイズが激しく視認不能になる。
『プライム2』のみ登場。ルミナス製の装備であり、半液状化したウォリアーイングや、位相変位したハンターイングも、ダークバイザーならロックオンし続ける事ができる。
エコーバイザー
音波を利用したアクティブ方式のバイザー。音波のみで物体を捕捉するため、本来視認可能な色彩やその変化などは見えず、ビームエネルギーなど、音を発生しない、あるいは反射しない物も、視認しにくい欠点を持つ。
『プライム2』のみ登場。ルミナス製の装備であり、アナイアレイタービームと連動する事で、音波を使用したセキュリティシステムを視認・解除する事ができる。
コマンドバイザー
サムスのスターシップに通信して、遠隔操作を行うバイザー。特定のコマンドアイコンをスキャンする事で、スターシップの操舵やシップミサイルの射撃ができる。
『プライム3』のみ登場。使用方法はスキャンバイザーと酷似しており、スターシップに搭載されている鳥人族の技術を応用した生体コンピューターが、周囲の状況を分析・送信可能なコマンドを自動的に判断するため、条件を満たさない場合は認証失敗(エラー)となり、命令が中断されてしまう[18]
尚、他の作品でも、アームキャノンのデバイスによって命令を送信する描写がある。

サブアイテム

上記の装備以外で、主にサムスの走破能力を強化する補助装備。主に、移動に関する能力が向上する。

パワーグリップ
足場や壁のカドに掴まる事ができる。『ゼロミッション』のみ登場。
『フュージョン』では、軽量化されたフュージョンスーツの特性上、同様の能力を使用する事ができる。また天井や壁の梯子を移動する事もできる。
『プライム3』では、グラブレッジと呼ばれる特殊な磁力を帯びた緑色の金属プレートに、スペースジャンプして接触すると、パワードスーツの金属に反応して上昇磁力流が発生、崖の上に登る事ができる。
ハイジャンプ(ハイジャンプブーツ)
サムスの跳躍力を増強させ、通常より高くジャンプできるようになる。『メトロイドII』で初登場。
『ゼロミッション』と『フュージョン』では、モーフボールでもジャンプできるようになる。
スピードブースター
一定時間走り続けると高速ダッシュができ、最高速で接触した特定の物質を破壊したり、全ての敵に大ダメージを与える事ができる。高速ダッシュ中は無敵状態であり、回転ジャンプした場合は、着地まで攻撃判定が持続するが、段差の多い場所では使用できない。『スーパー』で初登場。
パワードスーツの脚部に搭載されるブーツ型の装備だが、『アザーエム』では、発動直前に後背部のブースター部分が点火される描写がある。発展技であるシャインスパークの詳細については後述する。
スペースジャンプ(スペースジャンプブーツ)
回転ジャンプ中に再び連続ジャンプする事ができる。『メトロイドII』で初登場。
『メトロイドII』と『スーパー』では、回転ジャンプの最頂点でしか発動できなかったが、『フュージョン』では、回転ジャンプ中ならいつでも発動する事ができる。
『アザーエム』でも登場。基本的には従来の2D作品と同様の性能だが、上昇能力は失われて、ほぼ一定の高度を移動するのみとなっている。
『プライムシリーズ』でも登場。推進エネルギーを噴射する能力を持ち、2段ジャンプが限界だが、ジャンプするタイミングにより、飛距離や高さを調節する事ができる。
スクリューアタック
回転ジャンプで体当たりすると強力な高速回転エネルギー波が発生して特定の物質を破壊したり、殆どの敵を一撃で倒す事ができる。初代『メトロイド』で初登場。
『ゼロミッション』『スーパー』『フュージョン』では、それぞれエフェクトが異なる。
『プライム2』と『プライム3』でも登場。スペースジャンプ後にボール状態で、最大5回まで連続回転ジャンプが可能であり、空中を直進して長距離移動できる他、接触した物質や敵に大ダメージを与える事もできる。またキッククライムウォールと呼ばれる特殊な金属製の壁面に対して、スクリューアタックで接触すると、瞬間的に大きい摩擦力が発生して一時的な静止状態となり、再度反復する事で壁の間を蹴って登る事ができる。
尚、スクリューアタックのアイテムマークは、サムス自身のシンボルマークにもなっており、『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』でも使用されている。また『プライムシリーズ』では、鳥人族と友好関係にあったルミナス・ブリオニアンの両種族に贈呈された装備が登場するが、パワードスーツのアイテムマークとの混同を防ぐため、デザインが少し変更されている。
グラップリングビーム
特殊な磁気を帯びたロープ状のビームであり、特定の磁気を帯びた物質や同調した磁力を纏う生物に対してぶら下がる事ができる。『スーパー』で初登場。
『スーパー』では、アームキャノンから発射されるため、他の攻撃能力との併用はできないが、一部の敵を一撃で倒す事ができる。また特定の漏電している箇所にグラップリングビームを接続する事で、サムスと接触している敵を感電させられる(自虐的な例外行為だが、有効な敵も存在する)。
『アザーエム』では、特定の装置や一部の生物をロックオンする事で、使用できる。
『プライムシリーズ』でも登場。発射装置が左腕に装着され、天井等に設置されたグラップルポイントと呼ばれる特定の箇所にぶら下がる事ができる。また『プライム1』ではグラップリング中、アームキャノンは使用できないが、『プライム2』では改良されている。
『プライム3』では、発射装置が小型化され手の甲に搭載されている(Wiiの仕様上、サムスの発射する動きと、Wiiリモコンを振る動きを同期させ、臨場感を出すため)。また能力が3つに分割されており、それぞれ別に入手する必要がある。(英語は海外版の名称)
グラップリングビーム(Grapple Lasso)
特定の対象物にグラップリングビームを接続して、対象物を引っ張る事ができる。黄色の光沢がある物質に対して使用可能であり、敵の装備している防楯、ゲートシールド等を排除する事ができる。尚(Lasso)とは、「投げ縄」という意味を持つ。
グラップリングスイング(Grapple Swing)
従来のグラップリングビームに該当する拡張機能。ぶら下がっている間は方向転換が可能な他、アームキャノンによる射撃もできる。
グラップリングボルテージ(Grapple Voltage)
特定の対象物にグラップリングビームを接続している間、サムスの体内エネルギーを送り込んで、特定の装置にエネルギーを供給したり、逆にエネルギーを吸収する事で、セキュリティロックの電源を奪う事ができる。
バウンティハンターガンドレイダが所持していた装備を入手する事で、紫色の光沢がある物質に対して使用可能となる。対象物とエネルギーのやり取りを行うため、吸収中は体力が回復するが、供給中は大ダメージを受けてしまう。
エネルギー転送モジュール
ルミナス族のエネルギー制御装置から、惑星エネルギーを抽出・変換する事ができる。またイング族のスナッチ攻撃を防御する機能も持つ。
『プライム2』のみ登場。ルミナス製のテクノロジーであり、サムスの体内に取り込まれ分子構造レベルでパワードスーツと同化する、特殊なデバイスとなっている。
グラビティブースト
水中でジャンプボタンを押し続けると、一定時間ゆっくり浮上する事ができる。また水中の抵抗を無効化して、バイザー機能の視界も鮮明になる。因みに水中上昇機能は水中でのみ使用できる。
『プライム2』のみ登場。ルミナス製の装備であり、パワードスーツをダークスーツ・ライトスーツに統一するため、従来のグラビティ機能をサブアイテムとして登場させたもの[19]
シップミサイル
サムスのスターシップに搭載可能な極めて加害力の大きいミサイルコマンドバイザーで、特定の対象物を照準するとスターシップにミサイルの射撃命令を送信できる。主に通常火器では排除不能な高硬度のモルジウム合金製の物質を排除できる。
『プライム3』のみ登場。サムスが目標を照準すると別の地点にいるスターシップが近接航空支援を行う。
シップグラップリング
サムスのスターシップに装備可能な、専用の大出力グラップリングビーム。コマンドバイザーで、特定の対象を指向するとスターシップに荷物の持ち上げ、または卸下の命令を送信する事ができる。人力では持ち上げ不可能な、非常に重たい物質を輸送できる。
『プライム3』のみ登場。主に重量品の運搬に運用されるが荷物の運搬中は他のコマンドと併用できず、実行には一度機能を中断して、荷物を元の位置に返還する必要がある。
Xレイスコープ
地形に隠された通路や、破壊可能な物質を透視する事ができる。『スーパー』のみ登場。
全ての隠し通路を視認できる訳ではなく、また使用中は移動する事ができない。尚、使用中は時間が停止する仕様を利用して、敵にプラズマビームが重なった状態で、スコープ機能のon/offを繰り返すと、連続ヒットするというバグ技が存在する。
パラライズガン(パラライザー)
自動でエネルギーが充填される、護身用の短銃。弾数は無制限で、最大エネルギー充填射撃により、敵を一定時間麻痺させる効果を持つ。またボムと同様、加害可能な物質を判別・破壊する事ができる。連射性は高いが、あくまで緊急時に使用する物であり、最大パワーでないと敵を麻痺できず、ダメージを与える事もできない。『ゼロミッション』で初登場。
サムスが個人的に所持していたビームハンドガンであり、スターシップを撃墜された事で、極度の精神状態(パワードスーツ装着不可)に陥ってしまったサムスが、スペースパイレーツのマザーシップに潜入した際に、『アザーエム』でも、自爆寸前のボトルシップから脱出する際に、期間限定で使用した。
『ゼロミッション』の作中における名称ではハンドガン、開発スタッフの質問コーナーではパラライズガン、『アザーエム』ではパラライザーと名称が決まっていない。また『大乱闘スマッシュブラザーズX』のパラライザーは、プラズマウィップ()の機能が追加されており、近接戦闘用の小火器として使用できる。

ハイパーモード

『プライム3』のみ登場。PEDスーツの機能により、パワードスーツの全機能が最大強化された状態。ダークサムスのフェイゾン汚染を受けたサムスが、体内でフェイゾンエネルギーを生成する能力を得た事で使用可能になった[20]。エネルギータンク1個分のフェイゾンエネルギーで起動し、フェイゾンエネルギーを全て消費するか、一定時間経過による安全装置の作動で自動的に終了する。任意で解除した場合に限り、残ったエネルギーが還元される。基本的に無敵状態となり、フェイゾンエネルギーを消費した強力な攻撃が可能だが、自身のエネルギーを消費するため、計画的な使用が推奨される。また高濃度のフェイゾン(フェイゾングレネード)により、ハイパーモードが強制的に起動・解除される事もある。
ある程度物語が進行した状態でハイパーモードを一定時間使用していると、体内のフェイゾン生成細胞が高活性化してフェイゾン汚染の暴走が発生し、任意解除が不可能となるコラプションモードに移行する。この暴走状態では体内のフェイゾンエネルギーが徐々に増加し続け、ダメージを受けるとさらにその分フェイゾンエネルギーが増加する他、これらによりエネルギーの最大値を超えたまま数秒が経つと完全汚染となり、ダークサムスに精神を支配されてゲームオーバーとなってしまう。防止策として、増加し続けるフェイゾンエネルギーを全て消費しきるか、強制終了の時間まで最大値を突破させずに耐え切ることで完全汚染を回避できる(ただし通常よりも大量にハイパーモードの攻撃を行使出来るため、一概にデメリットばかりではない)。フェイゾン生命体に対して極めて有効な攻撃手段であり、ハイパーモードを使用しなければ撃破できない敵なども存在する。
ハイパービーム
ハイパーモード発動中、体内で生成したフェイゾンエネルギーを、アームキャノンからビーム状に放出する能力。パワービームの連射能力も継承しており、またチャージによりフェイゾンエネルギーを大量に消費して、強力な継続型ビームを発射できる。
ハイパーボール
ハイパーモード発動中、体内で生成したフェイゾンエネルギーを、モーフボールを中心に放電現象的に放出する能力。接近する物に継続してダメージを与えるが、ボムが使用できなくなる。
ハイパーミサイル
ハイパーモード発動中、体内で生成したフェイゾンエネルギーを凝縮し、破壊力を飛躍的に強化したミサイルを発射する能力。威力・弾速共に強力だが、追尾機能を失っている。
ハイパーボルテージ
ハイパーモード発動中にグラップリングビームを特定の対象物と接続している間、体内で生成したフェイゾンエネルギーを送り込む。通常のグラップリングボルテージとは違い、フェイゾンエネルギーを送り込む事はできても吸収することは出来ない。

回復アイテム・タンク

タンク類は様々な場所に隠されており、作品毎に増加数も異なる他、ハードモードでは増加量が半分になる。尚、『アザーエム』では回復アイテムが一切登場せず、ハードモードではタンク類も登場しない。

エネルギーボール
パワードスーツのエネルギーシールドを回復する、基本的な回復アイテム。敵を倒す、またはコンテナ類を破壊する事で出現するが、出現後しばらく放置しておくと、自然に消滅する。回復量はシリーズ全体で5、10、20、30、50、60、100の計7種類が存在。シリーズごとにその中から3種類程度が登場し、プライムでは回復量によって異なる。
『プライム3』では、PEDスーツ入手後、登場する回復アイテムがフェイゾンボールに変化する(名称と外見以外に、変更点はない)。また惑星フェイザに登場するアンチフェイゾンボールは、体内のフェイゾンエネルギーを減少させる効果がある。
ミサイルアモ・スーパーミサイルアモ・パワーボムアモ・ビームアモ
弾数制限のある武器の残量を回復する、弾薬用の回復アイテム。回復量は作品や対応武器毎に異なる。
X
『フュージョン』のみ登場。メトロイドの体質を受け継いだサムスは、擬態していないXに触れるだけで、Xを吸収・回復する事ができる。黄色と青色のXはエネルギー(青色の方は回復量が多い)、緑色のXはミサイル、赤色のXとコアXはエネルギー・ミサイル・パワーボムが大幅に回復する。ただし、青色のXは低温体質を持っているため、バリアスーツを着用していない状態では内部から急激に冷却され逆にダメージを受けてしまう。
エネルギータンク
エネルギーシールドの最大値が100ポイント増加する。更に、エネルギーが最大値まで回復する。
リザーブタンク
緊急用エネルギータンク。全てのエネルギーが最大の状態でエネルギーボールを入手すると、リザーブタンクに蓄積され、オート(エネルギーが0の時、自動的に回復する)かマニュアル(手動で、必要な量だけ回復する)で、いつでも回復する事ができる。『スーパー』で初登場するが、通常のエネルギータンクとの差別化が図れていなかったためか、以降登場していない。
リカバリータンク
『アザーエム』のみ登場。エネルギーが残り少ないときに集中することでエネルギーを回復するコンセントレーションの回復量と使用可能になるエネルギーの少なさを増加させる。(通常、コンセントレーション使用には24以下でなければならないエネルギー残量のラインを1つにつき25ずつ=49以下、74以下…と上昇させる)
ミサイルタンク
ミサイル保有数の最大値が5発分増加する。『メトロイドII』と『ハンターズ』では10発分、『アザーエム』では1発分増加する。
スーパーミサイルタンク
スーパーミサイル保有数の最大値が増加する。『スーパー』では5発分、『ゼロミッション』では2発分増加する。
パワーボムタンク
パワーボム保有数の最大値が増加する。『スーパー』では5発分、『フュージョン』と『ゼロミッション』では2発分、『プライム1』と『プライム2』では1発分増加する。
ビームアモタンク
ビームアモ保有数の最大値が増加する。『プライム2』ではダークアモとライトアモが50発分、『ハンターズ』では全サブウェポン用のビームアモが30発増加する。
シップミサイルタンク
シップミサイル保有数の最大値が1発分増加する。『プライム3』のみ登場。
エネルギーパーツ
4つ集めるとエネルギータンクになり、エネルギーの最大値が100ポイント増加する。ただしエネルギータンクと異なり、エネルギーが最大値まで回復する効果はない。『アザーエム』のみ登場。
アクセルチャージ
チャージビームのチャージ速度が上昇する。『アザーエム』のみ登場。

特殊アクション

キッククライム(壁蹴り・三角飛び・壁キック)
一部の場所では必須となる、垂直な壁を蹴り上げて上昇するアクション。初登場の『スーパー』では、惑星ゼーベスの原生生物エテコーンがヒントを教えてくれる。本来スペースジャンプでのみ到達可能な場所でも、慣れればスペースジャンプ無しで移動する事ができる。
『スーパー』と『ゼロミッション』では、垂直な1ブロック分のスペースがあれば、1面の壁でもキッククライムが可能だが、『フュージョン』では、慣性の作用で上昇中の移動が制限されており、必ず2面の垂直な壁が必要になっている。また水中でもキッククライム後すぐに壁に向かって一瞬十字ボタンを入力、そして反対に再度入力する事でシビアだが片面のみで上昇する事ができる。
『アザーエム』では、序盤から必須かつ認知されたアクションとなっており、発動方法も十字ボタンの方向を随時変更する必要がなくなっているため、簡単に連続キッククライムが可能になっている。
チャージアタック
ビームをチャージした状態で回転ジャンプ中のみ敵にダメージを与える技。攻撃後はチャージが解除されてしまう他、最大チャージしないと攻撃判定が発生しない。また一撃で倒せなかった場合はダメージを受けてしまう(一部の敵や攻撃をすり抜ける事もできる)。尚、アイスビーム装備中でも敵の凍結がない。『スーパー』以降に登場。
丸まりブースト
ダッシュ中(スピードブースター発動中でも使用可能)にダッシュジャンプして、着地寸前にモーフボールになる事で、その時の速さを保持したまま転がって移動する事ができる。『スーパー』のみ登場が、『ゼロミッション』では違う方法で使用可能。
無限ボムジャンプ
ボムジャンプの発展技。ボムジャンプで飛び上がった瞬間、地面からほんの僅か離れた地点にボムを設置、そして落下時にそのボムで再度上昇飛び上がった後、また少し高い位置にボムを設置する……この動作を繰り返す事でキッククライム同様高い位置に到達する事ができる。『スーパー』で初登場。
『スーパー』では、爆発のタイミングが遅いため難易度は高かったが、『ゼロミッション』では爆破のタイミングが更に早くなったため、改良されている。尚、ボムジャンプの方向がボムに対するサムスの位置で決まる事を利用して、斜めに移動する方法も存在する。
『フュージョン』では、攻略経路が指定されていて(一部を除く)、すべての能力の取得は必須である。そのため連続ボムジャンプを使用できるようにするとスペースジャンプの取得が不必要となり攻略に支障が出るため、連続ボムジャンプはできない仕様になっている。ボムの設置から起爆までの時間よりもボムジャンプしてから着地する時間が上回るため使用できない。
『アザーエム』と『プライムシリーズ』では、ボムの設置数・時間間隔に制限があるため、厳密には使用する事はできないが、『プライムシリーズ』では、1つ目のボムが爆発する瞬間に同じ位置にボムを設置、1つ目のジャンプの頂点に3つ目のボムを設置する事で、2つ目と3つ目のボムを利用した2段ボムジャンプが、また1つ目・2つ目のボムを使用せずに消費した後、3つ目のボムを設置、さらに再充填(リロード)されたボムを再度使用した3段ボムジャンプが存在するが、2段ボムジャンプ以外はマニアック(短時間クリアなど)なプレイヤー向けのアクションとなっている。
『ゼロミッション』ではボムの設置位置から任意の方向に少しずれてボムジャンプし、任意と反対の方向のキーを押し続け無限ボムジャンプすることで、斜め上への移動も可能である。さらに上位の技で斜め上連続ボムジャンプを高度が上がらないように連続させることで、真横への移動も可能である。
シャインスパーク
スピードブースターの発展技。スピードブースター発動中に十字ボタンの下キーでしゃがむ事でスピードブースター中のエネルギーをチャージ、その状態で十字ボタンを押さずに垂直にジャンプすると、無敵状態のまま一直線に飛び続ける事ができる。十字ボタンを入力する事で飛ぶ方向は上・左右・左右斜め上の合計5方向となり、また垂直ジャンプ以外の場合は普通にジャンプする事ができる。初登場の『スーパー』では、惑星ゼーベスの原生生物ダチョラがヒントを教えてくれる。実はダッシュ状態のままチャージせずにジャンプさせる事でダメージを受けずに無敵状態のまま長距離ジャンプをする事が可能になる。なお、左右へ飛べ、斜面に激突するとすぐスピードブースター状態に戻る。
『スーパー』では、斜めに発動した場合は壁を滑って移動する事ができるが、シャインスパーク発動中はサムスのエネルギーが減少し続けてしまう(エネルギーが30ポイント以下になると途中で停止する)。
『フュージョン』以降は、エネルギーは減少せず、シャインスパークの状態で斜面に突進すると再びスピードブースターが発動する等、変更・改良されている。
『ゼロミッション』では、スピードブースター発動中にモーフボール状態になり、そのままジャンプする事でボールスパークが発動する(ハイジャンプが必須)。このボールスパークが斜面に激突すると、先述の丸まりブースト状態となる。尚、ボムを設置すると自動的に上方向にボールスパークが発生する機械が設置されている。
『アザーエム』では、キッククライム同様必須かつ認知されたアクションとなっており、発動条件もスピードブースター発動中に②ボタン(ジャンプボタン)を押した状態から、十字ボタンを押さずに②ボタンを離すと真上に垂直ジャンプする事ができる。勿論、十字ボタンを入力した場合は任意の方向に飛ぶ事もできる。またスピードブースター発動中は急斜面を登る事ができるが、急斜面にシャインスパークを発動しても再度スピードブースターは発生しない。
特殊チャージ攻撃
『スーパー』のみ登場。選択画面でビーム能力1つとチャージビームのみを選んで、武器選択からパワーボムを選んだ状態から、チャージビームをフルチャージすると自動的にパワーボムを1個消費して特殊なビーム攻撃が発動する。各ビーム能力によって効果・発動時間が異なる。
ダイヤモンドダスト
アイスビームの特殊攻撃。敵を凍結させる4つの冷気が、一定時間サムスの周囲を回転して、最終的には拡散する。
『フュージョン』のディフュージョンミサイルに効果が酷似しているが、冷気のエフェクトが異なる。
アステロイドベルトやスターダストシャワーと違い、しっかりとサムスに近い位置で同じ軌道を回り続けるため、制御しやすく、発動しておくとこちらに突っ込んでくる敵などに対して効果的である。
アステロイドベルト
ウェイブビームの特殊攻撃。サムスを中心に電撃を帯びた4つの球体が斜め十字型に交差して、最終的には拡散する。
サムスの移動に合わせて軌道も移動・変化する他、発動時間も長いため使いやすい。
スターダストシャワー
スペイザーの特殊攻撃。並行な4つのビームが一定時間サムスの周囲を旋回して、最終的には上昇したビームが降り注ぐ。
エメラルドスプラッシュ
プラズマビームの特殊攻撃。2つのプラズマ球体が、一定時間サムスに近づいたり離れたりを繰り返して、最終的に拡散する。
プラズマビームの特性から敵を貫通する他、サムスの移動に合わせて効果範囲も広くなるが、発動時間は最も短い。
クリスタルフラッシュ
『スーパー』のみ登場。エネルギータンクの総量が30ポイント以下、リザーブタンクが空の状態でのみ発動可能な緊急時の自己回復技。発動中は、サムスのパワードスーツが解除され、サムス自身は眩い光に包まれる。モーフボール状態で、下+L+Rボタンを押したままパワーボムを設置、そのままXボタンを押し続けるとミサイル・スーパーミサイル・パワーボム各10発(厳密には起爆用のパワーボムも必要であるため11発必要)を消費して、リザーブタンクを除く全てのエネルギータンクが全回復する。

メトロイドシリーズ以外の出演作品

任天堂作品

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにおけるサムス(およびゼロスーツサムス)
任天堂キャラクターの祭典である大乱闘スマッシュブラザーズシリーズにもサムスは登場する。また、3作目『X』からはパワードスーツを脱いだ状態のサムスがゼロスーツサムスという呼称のもとプレイヤーキャラクターとして登場している。キャラクターの設定については『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ#世界観』を参照。
for』では3DSの限界により分割している[21]
サムス
4作全てに最初から選択可能なプレイヤーキャラクターとして登場している。デザインは『初代』と『DX』では『スーパーメトロイド』、『X』では『メトロイドプライム』、『for』では『アザーエム』におけるオレンジ色のバリアスーツ装着時のものをベースとしている。色換えでは、グラビティスーツの配色やダークスーツ風、フュージョンスーツ風のカラー等も選べる。
キャラクターボイスは声優などはついておらず、サウンドエフェクトでスーツの駆動音のような音が入るのみだが、これはオリジナル製作者の要望から[22]
ゼロスーツサムス
パワードスーツを脱いだ状態のサムス。『X』では『ゼロミッション』のものを、4作目『for』では『アザーエム』のデザインをベースとしており、髪型はポニーテールで全身を覆う青いスーツを纏い、武器にパラライザー(『ゼロミッション』におけるハンドガン)を持っている。また、パラライザーにはオリジナルの武装として、鞭状の武器プラズマウィップも内蔵されている。キャラクターコンセプトはディレクターの桜井政博曰く「しなやかな体術」[23]
『for』ではキャラクターの変身のシステムが廃止されたことで、サムスと独立したキャラクターとして登場。また、エンディングで登場するショートバンツ姿も使用可能となっている。
ファミコンウォーズ
試合が終わったあとの結果画面でたまにサムスーン大佐として登場する。
F1レース
ゲームボーイ版にゲスト出演。プレイヤーの応援で登場する。
スーパーマリオRPG
ヤリドヴィッヒを倒してからマシュマロの国に行くまで、キノコ城内の客室のベッドで寝ている。話し掛けると「……オモロイド」と寝言を言う。
星のカービィ スーパーデラックス星のカービィ ウルトラスーパーデラックス
「ストーン」のコピー能力で石に変身すると、1/251の確率でサムスの黄金像になる。また、カービィが宝探しをするゲーム『洞窟大作戦』では、スクリューアタックを使えるようになるアイテムが「スクリューボール」という名称でお宝の一つとして登場している。
星のカービィ3
ステージ5-2に登場。同ステージに出現するメトロイドを全て倒すと、サムスがハートスターをくれる。因みにこの際はパワードスーツのメットを脱いでおり、素顔を見せてくれる。また、着用しているスーツがグラビティスーツとなっており、バリアスーツ以外で登場した希少な事例である。
メイド イン ワリオシリーズ
メイド イン ワリオ』と『あつまれ!!メイド イン ワリオ』では、ミサイルでマザーブレインを倒すプチゲーム(短ミニゲーム)がある。
まわるメイド イン ワリオ』では、モーフボール状態でミサイルを手に入れるプチゲームとビームでその場を乗り切るプチゲームがある。また、同作では「ネコロイド」というアームキャノンを装備したネコが登場するミニゲームもある(これは元よりサムスのパロディとして作ったわけではなく、開発中は「ネコブラ」とされ、腕の銃はアームキャノンではなくサイコガンとされていた)[24]
おどるメイド イン ワリオ』では、『プライム2 ダークエコーズ』の画面を基にしたモーフボール状態でドラム缶を倒すプチゲームがある。
メイドイン俺』では『ゼロミッション』の画面を基にしたプチゲームが登場。また、ニンテンドーWi-Fiコネクションで配信されるプチゲームとして坂本賀勇が製作した「メトロイド」という作品でも登場。
どうぶつの森シリーズ
直接の登場はないが、登場人物の宇宙飛行士ジョニーが「ボールに変身するバウンティ・ハンター」に会った事があると、暗にサムスを示す話をしている(なお、その際に言う「戦闘機乗りのキタキツネ」は、『スターフォックス』シリーズの主人公、フォックス・マクラウドのこと)。Wii『街へいこうよ どうぶつの森』では特殊な条件で手に入る服・ヘルメットとして「バリアスーツ・ボディ」と「バリアスーツ・ヘッド」が登場し、装備することでサムスになりきる事ができる。また、GCの『e+』ではカードe+で追加できるマイデザインの中に「サムスのスーツ」というものがある。
テトリスDS
タイトルメニュー画面、および一部モードの背景で第1作目『メトロイド』姿のサムスが登場している。
零 月蝕の仮面
サムス自身の登場ではないが、主人公の1人、水無月流歌のコスチュームの1つに「ゼロスーツサムス」がある。
ベヨネッタ2
衣装としてバリアスーツ状態のサムスを模した服装がある。

他社の作品

ファンタシースターZEROセガ
サムス自身の登場では無いが、彼女の使用しているアームキャノンが、短銃「パワービーム」という名称でコラボレーションアイテムとして登場をしている。
デッド オア アライブ ディメンションズコーエーテクモゲームス
『メトロイド アザーエム』と同じTeam NINJA開発の作品であることにちなみ、『アザーエム』のボトルシップ・パイロスフィアの地熱発電所をモチーフとしたステージにリドリーと共にゲスト出演している。
鉄拳タッグトーナメント2 Wii Uエディションバンダイナムコゲームス
コラボレーションコスチュームとして、ゼロスーツサムスの衣装が登場。
真・三國無双 VS(コーエーテクモゲームス)
サムス自身の登場では無いが、コラボレーションコスチュームとして、サムスの「ゼロスーツ」が登場する。
モンスターハンター4Gカプコン
コラボレーションとして、サムスのパワードスーツ(バリアスーツ)とゼロスーツサムス姿を模した装備と、武器としてアームキャノン型のボウガン(銃)が登場。

amiibo

配役

声優・日本語

声優・英語

  • アレジア・グライドウェル(Alesia Glidewell):「大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ」(ゼロスーツサムスのみ)
  • ジェシカ・マーティン(Jessica Martin):『アザーエム』

女優

脚注

  1. ^ II』の取扱説明書および公式ホームページに掲載の「サムス・アランの説明」より。
  2. ^ a b c 『ゼロミッション』公式ホームページ 開発ルーム ギャラリー”. 2015年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月10日閲覧。
  3. ^ ニンテンドードリーム』VOL.85 122ページ
  4. ^ 突然のドライブユニット暴走に伴い、一刻も早く切り離さなければ他の全乗組員にも被害が及ぶ可能性が高かったため、僅かな可能性にかけたサムスを行かせる事も危険な状態であった。尚、このユニットは切り離した直後に爆発しており、僅かでもアダムの決断が遅れていたら確実に全滅していた。
  5. ^ 『メトロイド2』公式ホームページ サムス・アランの説明より。
  6. ^ 『フュージョン』のフュージョンスーツや、『プライム1』のフェイゾンスーツがこれに該当する。またルミナス族のエネルギー転送モジュールも「未確認の異質テクノロジー」扱いだが、悪影響は一切なかった。
  7. ^ 『アザーエム』では、復活したリドリーと再び対峙して、過去のトラウマが蘇った際や、アダムが撃発させたフリーズガンに直撃して意識が薄れた際にはパワードスーツが徐々に解除され、死を覚悟したアダムを制止しようとした際も心的動揺から正常に装備できなかった。
  8. ^ 『フュージョン』では、パワードスーツを装備した状態では寄生生命体「X」が排除できなかったため、生死の境を彷徨ってしまい、『プライム3』では、昏睡状態のサムスに対して、パワードスーツを着用したまま修理・改造が行われた。
  9. ^ 『ゼロミッション』 オフィシャルサイト 開発ルーム メトロイドFAQを参照。
  10. ^ 初めて坂本が「ゼロスーツ」という呼称を使ったのは『メイドイン俺』にてニンテンドーWi-Fiコネクションで配信された「なんとアノ人がソフト」における坂本製作プチゲームの解説文である。後には『アザーエム』のインタビュー等でも使用している。
  11. ^ メトロイド ゼロミッション 公式サイトでのFAQより
  12. ^ 社長が訊く 『METROID Other M』 開発スタッフ篇 5.二層のディスクを使っても秒単位で調整より。
  13. ^ 『スーパー』のアイスビームは「撃った対象の時空間を凍結させる」という仕様であり、また過去に鳥人族が医療用に開発した技術を兵器に転用した経緯がある設定から、フュージョン以降でも「超低温によって空間から切り離されるのではないか?」との仮説がある。
  14. ^ 作中のログデータにおける、クアドラアクシス・アナイアレイタービームの説明より。しかし、ライトエネルギーとダークエネルギーは、電荷の正負が異なる粒子ではなく、実際の「反物質」の定義とは異なる。
  15. ^ 漫画『メトロイド EX(エクストリーム)』第 1 話における、ミサイル能力の解説より。弾薬は元素レベルで分解・保有され、必要に応じて元素から再度生成するため、極めて高い搭載量を確保できる。
  16. ^ 社長が訊く『メトロイドプライム3 コラオプション』 「直感で遊んでほしい」より。
  17. ^ アダム曰く「前述の熱波によって周囲の仲間や生存者が一瞬で蒸発してしまうため」と説明している。
  18. ^ 作中のログデータにおける、スターシップの説明より。
  19. ^ メトロイドプライム2 ダークエコーズ 開発者コメントより
  20. ^ 尚、フェイゾン汚染したサムスは、液状フェイゾンを吸収して体力を回復する事も可能になっている。
  21. ^ 週刊ファミ通 2014年10月16・23日合併号「桜井政博のゲームについて思うこと お答えします その2」より。
  22. ^ 以下の外部リンク先を参照。 オンラインガイドスマブラ拳!!アンケート集計拳
  23. ^ Game Developers Conference 2008における桜井の講演より(後にエンターブレイン『桜井政博のゲームについて思うこと DX Think about the Video Games』巻頭にも掲載)。能力付けの説明としてFC版のサムスとマリオのジャンプ性質の違いについても紹介をしている。
  24. ^ 『ニンテンドードリーム』における誌上インタビューより。
  25. ^ Nintendo DREAM 2015年3月号『ONE PIECE 超グランドバトル! X』より。
  26. ^ Nintendo DREAM 2015年7月号、P78「ヨッシー ウールワールド あみあみくらぶ」

関連項目