サナトリウム

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サナトリウム: sanatorium)は、長期的な療養を必要とする人のための療養所。

解説

かつては結核治療用の施設を指したが、その治癒率が高まった以降は精神疾患認知症脳卒中の後遺症など他の病気を含めたものとなっている。

結核治療のため、日当たりや空気など環境の良い高原や海浜に建てられることが多い。

Sanatoriumという言葉は従来からあったSanitarium(保養所)と結核治療施設を区別するため、「健康」を意味するラテン語のsanitasの部分を科学的な治療に、手当の意味を付け加えていることを強調するため、「治る」という意味の動詞sanoに置き換えることで作られた造語である。

日本での最初のサナトリウムは明治20年(1887年)、鎌倉由比ヶ浜に建てられた結核療養所「海浜院」、最大規模のものは茅ヶ崎南湖院とされる。

サナトリウムを題材にした作品

文学作品

演劇

アニメ映画

サツキとメイの母が入院する七国山病院は、東村山市の「八国山」付近にある保生園(現・新山手病院。[財]結核予防会が運営)をモデルとしている。
主人公・二郎の許嫁(のちに結婚する)である菜穂子が入院するサナトリウムとして「富士見高原療養所」が登場する。この名称は、長野県に実在し、堀辰雄が矢野綾子と入院生活を送った療養所(現・富士見高原病院)と同じである。
その建物や療養シーンが描かれるわけではなく、登場人物の言葉の中で、主人公マーニーは配偶者の夭逝による衝撃で患い、サナトリウムに入ることになった、と述べられる形で採り上げられている。

楽曲

ゲーム

関連項目