ゴーストバスターズ
ゴーストバスターズ | |
---|---|
Ghostbusters | |
監督 | アイヴァン・ライトマン |
脚本 |
ダン・エイクロイド ハロルド・ライミス |
製作 | アイヴァン・ライトマン |
製作総指揮 | バーニー・ブリルスタイン |
出演者 |
ビル・マーレイ ダン・エイクロイド ハロルド・ライミス シガニー・ウィーバー リック・モラニス |
音楽 | エルマー・バーンスタイン |
主題歌 |
「ゴーストバスターズ」 レイ・パーカー・ジュニア |
撮影 | ラズロ・コヴァックス |
編集 | シェルドン・カーン |
配給 | コロムビア映画 |
公開 |
1984年6月8日 1984年12月2日 |
上映時間 | 105分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | 3000万ドル[1] |
興行収入 |
2億3860万ドル[1] 2億9160万ドル[1] |
次作 | ゴーストバスターズ2 |
『ゴーストバスターズ』(Ghostbusters)は、1984年のアメリカ映画。三人の科学者が幽霊退治に賭けるSFコメディ映画。
ゴーストバスターズとは英語で「幽霊退治人」という意。1984年北米興行収入第1位、歴代では7位(当時。2009年時点では37位)という大ヒットを記録した。アイヴァン・ライトマン監督。
ストーリー
ニューヨークのコロンビア大学で超常現象や幽霊・霊体の研究を行っていたピーター・ヴェンクマン博士(ビル・マーレイ)ら冴えない研究者3人。ある日、一方的に研究費を打ち切られたことをきっかけに借金に借金を重ね、科学的に超常現象全般を扱い幽霊退治を行う会社「ゴーストバスターズ」を開業。当初は資金もなく依頼もゼロに近かったが、とあるホテルでの幽霊退治をきっかけにビジネスは大当たり、メディアや行政からも注目視される。
そんな中、謎の巨大霊的エネルギーが接近していた。正体は破壊の神ゴーザ(スラビトザ・ジャバン)で、番犬である雌の「門の神ズール」と雄の「鍵の神ビンツ」の二頭に、「ゴーストバスターズ」に調査依頼をした女性ディナ(シガニー・ウィーバー)とその隣人のルイス(リック・モラニス)がとり憑かれてしまう。さらに新人ウィンストン・ゼドモア(アーニー・ハドソン)を加えて絶好調のゴーストバスターズに環境保護局が目を付け、局長のウォルター・ペック(ウィリアム・アザートン)に地下室の幽霊保管庫の電源を切られ大爆発を起こし、さらに保管庫からビルの屋上を突き破って逃げた幽霊がニューヨーク中に出没するようになってしまう。
「門の神ズール」にとり憑かれたディナと、「鍵の神ビンツ」にとり憑かれたルイスが出会うことでゴーザが復活する事を知った4人は、爆発物所持の容疑で拘束されていたがレニー市長(デヴィッド・マーギュリーズ)の希望で呼び出され、幽霊騒ぎを収拾するために活動を開始する。そのころディナの住む高層ビルでも爆発が起き、黒い雲が覆い、ゴーザが現れようとしていた。そのビルは、ゴーザを崇拝しこの世の終りを祈る秘密結社の信者イヴォが特殊な設計によって建築したもので、異次元と現実の接点になっていた。そしてルイスがそのビルにたどりつきディナと遭遇したとき、4人のゴーストバスターもビルに侵入し、ディナたちがいる高層階までたどりつく。するとゴーザが復活し4人の前に現れ、破壊の方法を選べと迫る。その瞬間たまたまレイモンド・スタンツ博士(ダン・エイクロイド)の頭に浮かんだのがマシュマロマンであり、ゴーザは巨大マシュマロマンとなって街を破壊し始める。4人はゴースト退治の特殊な武器でもって、危険な賭けに出てマシュマロマンを退治しようとする。
登場人物
- ピーター・ヴェンクマン博士
- 演:ビル・マーレイ
- 本作の主人公。「ゴーストバスターズ」の経営者。
- レイモンド・スタンツ博士
- 演:ダン・エイクロイド
- 「ゴーストバスターズ」の従業員。
- イゴン・スペングラー博士
- 演:ハロルド・ライミス
- 「ゴーストバスターズ」の従業員でメガネをかけている男性。強制執行に来たウォルターに「解ってくれ、この保管庫は高圧のレーザーで封じているんだ。電源を切ったら破裂の恐れがある。」と断ろうとしたが「恩着せがましい口を利くな!私は客と違ってバカじゃないんだ!」とあしらわれた。
- ディナ・バレット
- 演:シガニー・ウィーバー
- ルイス・タリー
- 演:リック・モラニス
- ジャニーン・メルニッツ
- 演:アニー・ポッツ
- 「ゴーストバスターズ」の受付嬢。
- ウィンストン・ゼドモア
- 演:アーニー・ハドソン
- 「ゴーストバスターズ」の新しい従業員。
- ウォルター・ペック
- 演:ウィリアム・アザートン
- 環境保護局局長、ゴーストバスターズの運営は環境を配慮しているか会社に調査しに行ってピーターと握手して自己紹介の後、幽霊保管庫を見せてもらおうとしたが断られてしまい「絶対に見せたくないんなら、強制執行に出る」と宣告し改めて、警官と電力会社の人を連れて行き、地下室でピーターに営業停止命令を言い渡し「電源を切るんでしたら、何が起きても当社は一切責任を負いかねます」とあしらわれたが、結局電力会社の人に切らせた。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替版 | ||
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フジテレビ版 | テレビ朝日版 | ソフト版 | ||
ピーター・ヴェンクマン博士 | ビル・マーレイ | 野田秀樹 | 樋浦勉 | 安原義人 |
レイモンド・スタンツ博士 | ダン・エイクロイド | 堀勝之祐 | 広川太一郎 | 玄田哲章 |
イゴン・スペングラー博士 | ハロルド・ライミス | 西沢利明 | 小川真司 | 牛山茂[2] |
ディナ・バレット | シガニー・ウィーバー | 田島令子 | 鈴木弘子 | 駒塚由衣 |
ルイス・タリー | リック・モラニス | 山口良一 | 富山敬 | 高木渉 |
ジャニーン・メルニッツ | アニー・ポッツ | 藤田淑子 | 安達忍 | |
ウィンストン・ゼドモア | アーニー・ハドソン | 銀河万丈 | 玄田哲章 | 菅原正志[3] |
ウォルター・ペック | ウィリアム・アザートン | 小川真司 | 羽佐間道夫 | 森田順平 |
レニー・クラッチ・ニューヨーク市長 | デヴィッド・マーギュリーズ | 村越伊知郎 | 阪脩 | 小島敏彦 |
大司教 | トム・マクダーモット | 塚田正昭 | 北村弘一 | 伊井篤史 |
市警本部長 | ノーマン・マトロック | 藤本譲 | 飯塚昭三 | 仲野裕 |
ホテル支配人 | マイケル・エンサイン | 納谷六朗 | 青野武 | 岩崎ひろし |
男子生徒 | スティーヴン・タッシュ | 堀川亮 | 津久井教生 | |
女子生徒 | ジェニファー・ラニヨン | 勝生真沙子 | ||
図書館長 | ジョン・ロスマン | 村山明 | 仲木隆司 | 小形満 |
図書館員 | アリス・ドラモンド | 斉藤昌 | 水原リン | |
看守 | レジナルド・ヴェルジョンソン | 秋元羊介 | 塚田正昭 | 岩崎ひろし |
不動産屋 | ローダ・ジャミニャーニ | 竹口安芸子 | 矢野陽子 | |
背の高い女性 | ジーン・カセム | さとうあい | ||
ラリー・キング | ラリー・キング(本人) | 秋元羊介 | 石波義人 | |
ゴーザ | スラビトザ・ジャバン(演) | 水原リン | ||
パディ・エドワーズ(声) |
- フジテレビ版:初回放送日 1987年10月3日(土)『ゴールデン洋画劇場』
- テレビ朝日版:初回放送日 1989年4月16日(日)『日曜洋画劇場』
- DVD・BD版:DVD用新規製作 1999年発売
※ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント発売の「製作30周年記念Blu-ray BOX」には次作の『ゴーストバスターズ2』とともに、4Kマスターを使用した本編ディスクとは別にHD放映版の映像を使用してフジテレビ版(100分)とテレビ朝日版(93分)の吹替版を収録した特典Blu-rayが付属している。
スタッフ
- 監督:アイヴァン・ライトマン
- 製作:アイヴァン・ライトマン
- 製作総指揮:バーニー・ブリルスタイン
- 脚本:ダン・エイクロイド、ハロルド・ライミス
- 撮影:ラズロ・コヴァックス
- VFXスーパーバイザー:リチャード・エドランド
- 音楽:エルマー・バーンスタイン
- 主題歌:レイ・パーカー・ジュニア『ゴーストバスターズ』
- 美術:ジョン・デ・キュア
- 編集:シェルドン・カーン、デイヴィッド・ブリューイット
- 衣装デザイン:セオニ・V・アルドリッジ
- 字幕:戸田奈津子
配役
当初、脚本段階では主役のヴェンクマン博士はジョン・ベルーシが演じる予定だったが、彼の急死によりビル・マーレイが演じることとなった。また、リック・モラニスが演じたルイス・タリーも元々コメディアンのジョン・キャンディが打診されていた。キャンディはレイ・パーカー・ジュニアが歌う本作の主題歌のプロモーション・ビデオにカメオ出演している[4]。
ゴーストバスターズの“頭脳”でもあるイゴン・スペングラー役には、チェビー・チェイス、クリストファー・ウォーケン、マイケル・キートン、ジェフ・ゴールドブラム、ジョン・リスゴー、クリストファー・ロイド、ニック・ノルティ、ケヴィン・クライン、ダスティン・ホフマン、ウィリアム・ハート、リチャード・ドレイファス、ジェームズ・ウッズ、マルコム・マクダウェルが打診された。だが、もともと脚本にも参加してキャラクターを熟知していると言う理由で、ハロルド・ライミスが同役を演じた。
後に新人ゴーストバスターズとしてやって来る黒人のウィンストン・ゼッドモアは、エディ・マーフィーを構想していたとのことだが、マーフィーは同時期に撮影された『ビバリーヒルズ・コップ』を優先させたためにアーニー・ハドソンが演じた。彼以前にはグレゴリー・ハインズ、ビリー・ディー・ウィリアムズ、リチャード・プライヤーも候補に入っていた。
ゴーザ役には当初、ピーウィー・ハーマンで知られるポール・ルーベンス、デヴィッド・ボウイ、ジョン・トラボルタも候補になったが、結局ユーゴスラビアのモデルであるスラビトザ・ジャバンが演じた。
ゴースト
- ライブラリー・ゴースト
- ニューヨークの市立図書館に出没した老女のゴースト。本やカードを飛ばしたりする。読書を邪魔されると恐ろしい形相となる。
- アグリー・リトル・スパッド(醜い小さなジャガイモ)
- 高級ホテルのレストランに出没したゴースト。緑色発光性で食物に限らず食器やバケツごと平らげてしまう。人そのものには粘液をかける以外の危害は加えない。
- テラードッグ
- デイナのマンションの屋上にある「ゴーザの寺院」の番犬。雌の「門の神ズール」と雄の「鍵の神ビンツ」の二頭がおり、デイナとルイスにとりついた。
- 破壊の神ゴーザ
- 世界に終末をもたらす神。世界を破壊するため身長約34メートル(112.5フィート)のマシュマロ・マンに変身した。
- マシュマロマン
- レイモンドの頭に浮かんだステイパフト・マシュマロの袋に描かれているキャラクターがゴーストになったもの。ニューヨークの町を我が物顔で歩き回り破壊する。ミシュランのビバンダムにそっくりだがもちろん別物。
- その他
- レイモンドのベッドに現れたドリーム・ゴースト、地下鉄の入り口から現れたサブウェイ・ゴースト、タクシーで危険な運転をする腐乱したミイラの姿のタクシー・ゴーストなど。
ゲーム
コンピュータゲーム
ジャンル | アクションゲーム |
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対応機種 | ファミリーコンピュータ [FC] |
開発元 | Workss |
発売元 | 徳間書店 |
人数 | 1人 |
メディア | ロムカセット |
発売日 | 1986年9月22日 |
本作のヒットに伴いパソコンゲームが発売され、日本国内でもファミリーコンピュータにも移植され、発売された。しかしファミリーコンピュータ版は何をすれば良いのか判り辛い仕様や、所持金を延々と増やせるバグ、プログラムミスによりエンディングメッセージが正しく表示されず、黒地の画面に「りり」と表示されるだけのエンディングなど、問題点も多い(英語版ではバグが修正され、プレイヤーをたたえる文字が表示されるが、誤字だらけである)。
この他、1990年にGenesis(メガドライブ)版でも発売されている[5]。
RPG
1986年にウエスト・エンド・ゲームズからテーブルトークRPGが発売された。
このゲームの世界では、ゴーストバスターズ社がフランチャイズ化しており、プレイヤーはゴーストバスターズ社の社員となって、ゴースト退治の仕事を行う。
本ゲームにおいてゲームマスターは「ゴーストマスター」と称される。
小説版
- 『映画小説 ゴーストバスターズ ハチャメチャお化け騒動記』
- 著:井口民樹、講談社X文庫より1984年11月発売。ISBN 978-4061900202
- 映画本編のノベライズ。ヴェンクマンの視点で、ゴーストバスターズ結成の経緯からゴーザ退治までが語られる。
その他
- 劇中に登場する主人公達の白い「エクト・モービル」(ナンバー:ECTO-1)のベースは1959年型キャデラック・アンビュランス。霊柩車として実際に使われていたものを撮影用に改造している。
- 『1984年版ゴジラ』では、ゴジラが有楽町を襲うシーンに本作のマークが紛れている。
- ユーザインタフェースマークアップ言語であるXUL(ズール)の名は、本作の登場人物Zuulに由来する。
- アップルが、社内向けのビデオとして本作品のパロディである「Bluebusters(BlueはIBMの意)」を制作していた。ゴーストをIBM製コンピュータに置き換え、アップルがそれを退治するというストーリーになっている。[6]
- NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』では、ゴーストバスターズ一部のシーンが、使われている。大向大吉(杉本哲太)の好きな曲だったが、東日本大震災の時にトンネルで停まった列車から外へ様子を見に行く時に、自分を鼓舞するかのようにこの曲を歌っていく。
- スズキ・スペーシアのCM曲にも使われている。CMの内容としては「ガス欠や衝突を誘発するモンスターがスペーシアの前に立ちはだかるが、低燃費性能やレーダーブレーキサポート等で回避されてしまいモンスター達が落胆する」と言うものである。[1]
ギャラリー
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Ghostbusters Firehouse
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Ghostbusters Building
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コスプレ
脚注
- ^ a b c “Ghostbusters (1984)”. Box Office Mojo. 2009年11月3日閲覧。
- ^ 過去に発売されたDVDには「納谷六朗」と誤表記されているものがある。
- ^ 過去に発売されたDVDには「大塚明人」と誤表記されているものがある。 恐らく大塚明夫の間違いであるが、そちらも誤植である。
- ^ 本作に挿入されているレイ・パーカー・ジュニアによるテーマ曲のプロモーション・ビデオには、本作に出演しているビル・マーレイをはじめとするメンバーのほか、チェビー・チェイス、メリッサ・ギルバート、ジョージ・ウェント、ジョン・キャンディ、ダニー・デヴィート、ピーター・フォーク、テリー・ガー、アイリーン・キャラ、アル・フランケン、カーリー・サイモンら豪華な顔ぶれがカメオ出演を果たしている。
- ^ Ghostbusters Sega
- ^ Apple Spoofed Ghostbusters in 1984 2012年9月1日閲覧
関連項目
- マシュマロマン
- ゴーストバスターズ2
- ゴーストバスターズ (2016年の映画)
- スポーツ - ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースのアルバム。
- 江川悦子 (マシュマロマンのデザインと操作を担当)
外部リンク
- エラー: subst: がありません。Movielink ではなく subst:Movielink としてください。
- エラー: subst: がありません。Movielink ではなく subst:Movielink としてください。
- ゴーストバスターズのチラシ[リンク切れ]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。 - ぴあ
- エラー: subst: がありません。Movielink ではなく subst:Movielink としてください。
- エラー: subst: がありません。Movielink ではなく subst:Movielink としてください。