コーラ (植物)

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コーラ
コーラ・ナッツ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
: アオイ目 Malvales
: アオイ科 Malvaceae
: コラノキ属 Cola
学名
Cola
Schott & Edwards[1]
  • コラノキ Cola nitida
  • ヒメコラノキ Cola acuminata
など

コーラ: Kola nut、学名:Cola)は、約125からなるアフリカ熱帯雨林に植生するアオイ科クロンキスト体系新エングラー体系ではアオギリ科コラノキ属植物の総称である。約20メートルほどに育つ常緑樹

種子の効用

種子は、「コーラ・ナッツ」と呼ばれる。都市部の市場などで流通するナッツは、クリの実ほどの大きさで白色から赤色。実を少しずつ噛み砕いて楽しむ嗜好品として用いられる。アフリカの部族では族長や客に出される事がよくある。1 - 4パーセント程度のカフェインを含み、コーラ・ナッツを噛むと強い渋みを感じるが、一時的に空腹感を減らすことが出来る。コーラ・ナッツを常用するとステインが付き茶色になることもある。アフリカの西部では若い世代の近代化によりコーラ・ナッツが噛まれることは少なくなって来ている。

嗜好品の多くが禁じられているイスラム文化においては、コーラ・ナッツは唯一許された興奮剤であった。そのため、産地である熱帯雨林地帯ではほとんど消費されず、古くからサヘル地域やサハラ交易においてもっぱら注目されて取引されていた。

コーラの原料

炭酸飲料として著名なコーラはコーラ・ナッツのエキスを用いていたところからその名がつけられた。ただし、現在はエキスを用いず作られるコーラがほとんどである。

  1. ^ William Henry Edwards or シデナム・エドワーズ