コンピュータゲームのジャンル
コンピュータゲーム |
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コンピュータゲームのジャンルでは、コンピュータゲームのソフトウェアであるゲームソフトが分類されるジャンルについて記述する。
ジャンル一覧
ここでジャンルを簡単な解説付きで列記する。詳しい解説は各ジャンルのページを参照。
ゲームシステムによる分類
シューティングゲーム
よく見られる略記はSTG。SHTとも。戦闘機や人物などのキャラクターを操作し、弾丸などを発射して敵や的を撃つゲームである。『スペースインベーダー』がシューティングであるように、避けて撃つというゲーム性を最もプリミティブなものだとする論説はよく用いられ、根本の仕組みが単純であることで、複雑なスコアシステムを楽しむ2Dシューティングや、より臨場性の強い状況体験を楽しむFPSなど発展の方向性も多様となった。分類として以下のものが挙げられる。
- スクロールシューター
- 画面スクロール方式の違いでも区別される。『ゼビウス』、『グラディウス』、『ダライアス』、『レイフォース』、『虫姫さま』など。
- ガンシューティングゲーム
- 『リーサルエンフォーサーズ』、『ガンバレット』、『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』など。
- ファーストパーソン・シューティングゲーム
- よく見られる略記はFPS。プレイヤーキャラクターの視点(一人称視点)にカメラがあり、武器(特に銃)が強調される。主なゲームは『DOOM』、『HALO』シリーズ、『CALL OF DUTY』シリーズなど。
- MMOFPS
- MMOとはMassively Multiplayer Onlineの意。主なゲームは『MASSIVE ACTION GAME』など。
- サードパーソン・シューティングゲーム
- よく見られる略記はTPS。
アクションゲーム
よく見られる略記はACT。ACGとも。キャラクターをボタンなどで直接操作し、ゲーム内で起こる様々な現象を解決するゲームである。主なゲームは『マリオシリーズ』、『ソニックシリーズ』、『無双シリーズ』など。分類として以下のものが挙げられる。
- ドットイートゲーム
- キャラクターを操作して敵の追跡から逃れつつ、ステージ上に点在する目標(旗など)を集めるゲーム。1980年代に多くのゲームが作られた。主なゲームは『ヘッドオン』、『パックマン』など。
- プラットフォーマー
- 足場から足場へと飛び移りながらステージ(レベル)を攻略することがゲーム進行の中心となるジャンル。2Dでは『スーパーマリオブラザーズ』、『魔界村』、『悪魔城ドラキュラ』、3Dでは『スーパーマリオ64』、『クラッシュ・バンディクー』、『ラチェット&クランク』など。
- ベルトスクロールアクションゲーム
- ベルトフロアとも呼ばれる。『ダブルドラゴン』、『ファイナルファイト』、『ベア・ナックル』など。
- 対戦型格闘ゲーム
- よく見られる略記はFTG。主にキャラクター同士の一対一での格闘による対戦を行う。『ストリートファイターII』を切っ掛けに1990年代に世界中で流行した。主なゲームは『ストリートファイター』シリーズ、『バーチャファイターシリーズ』、『鉄拳シリーズ』、『DEAD OR ALIVE』など。格闘技モチーフが主流だが『サムライスピリッツ』、『ソウルキャリバー』などの武器格闘といった派生も。
- リズムアクション
- 対戦アクションゲーム
- キャラクターを操作し、他のプレイヤーやコンピューターと戦うゲームである。キャラクターが用いる武器(戦い方)が多種多様であること、複雑なボタン入力が省かれ操作システムが簡略化されていることなどで対戦格闘ゲームと区別される。主なゲームは『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』や『ディシディア ファイナルファンタジー』など。
- エンドレスランナー
- ラン&ジャンプ、ランニングアクションとも。強制スクロールと自動生成がされるステージを走り抜け、制限時間内でのゴール地点への到達やアイテム回収などを目指す。サイドスクロールの他、一人称視点のものも。『Canabalt』など。
アドベンチャーゲーム
よく見られる略記はADV。AVGとも。コマンド入力や選択肢を選ぶことで物語の謎を解いていくゲームである。RPGとは経験値等の蓄積による成長要素が無いことなどで差別化される。主なゲームは『ALONE IN THE DARK』、『MYST』、『レイトン教授シリーズ』など。分類として以下のものが挙げられる。
- テキストアドベンチャー(インタラクティブフィクション)
- コマンド入力型アドベンチャーゲームの中でも、特に文字のみで表現されるもの。
- グラフィックアドベンチャー
- 『ミステリーハウス』、『デゼニランド』、『ポートピア連続殺人事件』、『マニアックマンション』など。
- サウンドノベル
- テキストの見せ方に小説的な表現を用い、選択肢による展開の変化を特徴とする。チュンソフトが『弟切草』によって打ち立てた同社のシリーズブランド。他に『かまいたちの夜』、『街 〜運命の交差点〜』など。
- ビジュアルノベル
- 小説や映像の要素を取り入れたアドベンチャーゲーム。leafのビジュアルノベルシリーズを語源とする。
- 脱出ゲーム
- サバイバルホラー
ロールプレイングゲーム
略称としてはRole-Playing Gameの頭文字からRPGが使われる。テーブルトークRPGをルーツに持ち、コンピュータゲームとしては『ウィザードリィ』、『ウルティマ』などから発展した。様々な障害を乗り越え解決することで得られる経験値などの蓄積によってプレイヤーキャラクターを強化させ、行動範囲を広げつつ物語のエンディングを目指す。日本では1986年発売の『ドラゴンクエスト』のヒットに追随し様々な作品が生まれ、キャラクタードラマの重視と工夫されたバトル・成長システムを持つ独自に発展した分野として、蔑称も含めてJRPGと呼ばれ区別される。主なゲームは『ドラゴンクエストシリーズ』、『ファイナルファンタジーシリーズ』、『テイルズ オブ シリーズ』、『ポケットモンスター』、『The Elder Scrolls』など。細分ジャンルとして以下のものが挙げられる。
- ハックアンドスラッシュ
- ローグライクゲーム
- ダンジョンRPG
- MORPG
- MOとはMulti-player Onlineの意。主なゲームは『アラド戦記』など。
- MMORPG
- MMOとはMassively Multiplayer Onlineの意。インターネットを利用した大規模多人数同時参加型のオンラインRPG。『ウルティマオンライン』、『エバークエスト』などをベースに発展した。主なゲームは『ファイナルファンタジーXI』や『ラグナロクオンライン』など。
- カードバトルRPG
- 携帯端末で遊ばれるソーシャルゲームにおいて『ドラゴンコレクション』を切っ掛けに隆盛した。ゲーム中でカードとして表現されるキャラクターをガチャなどで集めて合成を繰り返すことで強化、小規模なデッキを編成し能力値比べなどで敵と対峙する。TCGの特徴を一部持ち、RPGの特徴の一部である育成とパーティー編成に重きが置かれ、他の要素は極力シンプルに作られる。『パズル&ドラゴンズ』がソーシャルプラットフォームから脱却したネイティブアプリによる表現のリッチ化、戦闘部分のゲーム性を換骨奪胎しゲームジャンルとしての多様性を得た。
パズルゲーム
よく見られる略記はPZL。PUZとも。出された問題を考察と試行錯誤によって解くゲームである。操作が簡便なこと、手軽にプレイできることが特徴。主なゲームは『ピクロス』シリーズなど。分類として以下のものが挙げられる。
- アクションパズル
- パズルゲームにアクションゲームの要素を取り入れたゲーム。狭義にはパズルゲームに分類される。ゲーム中のキャラクターやパーツがプレイヤーの意思と関係なく動き、ある程度リアルタイムの操作を要求される。パズルゲームの多くが何らかのアクション性を持っており、このジャンルに属す。
シミュレーションゲーム
よく見られる略記はSLG。SIMとも。軍隊の司令官として自分のユニットを動かして相手のユニットを倒すものや、会社や組織の人間としてそれらを発展させていくものなど多様である。直接のアクション性を必要としない。分類として以下のものが挙げられる。
シミュレート対象による分類
- 育成シミュレーションゲーム
- ウォー・シミュレーションゲーム
- 主なゲームは『大戦略シリーズ』、『シヴィライゼーション』シリーズなど。
- 経営シミュレーションゲーム
- タワーディフェンス
- フライトシミュレーション
- ミニスケープ
- 歴史シミュレーションゲーム
- 主なゲームは『信長の野望シリーズ』など。
- (職ゲー)
システムによる分類
- ターン制ストラテジー
- リアルタイムストラテジー
- よく見られる略記はRTS。
複合ジャンル
- アクションロールプレイングゲーム
- よく見られる略記はARPG。アクションゲームとRPGを組み合わせたもの。キャラクターを直接操作するアクションゲームの要素と、物語や成長といったRPGの要素を兼ね備える。主なゲームは『イースシリーズ』、『聖剣伝説』シリーズ、『キングダム ハーツ シリーズ』など。
- アクションシューティング
- 『重装機兵レイノス』など。
- シミュレーションロールプレイングゲーム
- よく見られる略記はSRPG。ウォー・シミュレーションゲームとRPGを組み合わせたもの。明確なストーリーを持ち、戦闘面でウォー・シミュレーションの様式を取る。自分のユニット(駒)は消耗品でない場合がほとんどで生産・廃棄する要素はなく、成長あるいは強化することで継続して使っていくのが最大の特徴である。主なゲームは『ファイアーエムブレム』シリーズ、『スーパーロボット大戦シリーズ』、『オウガバトルサーガ』など。
- アクションアドベンチャーゲーム
- よく見られる略記はAADV。AAVGとも。アクションゲームとアドベンチャーゲームを組み合わせたもの。主なゲームは『バイオハザードシリーズ』、『ゼルダの伝説シリーズ』など。
- フライトシューティング
- 『エースコンバット』、『エナジーエアフォース』など。
作品テーマによる分類
スポーツゲーム
よく見られる略記はSPG。SPTとも。選手を操作するアクションゲーム風のものや、コーチや監督となって選手を育てるシミュレーションゲーム風のものなどがある。派生ジャンルとして以下のものが挙げられる。
- プロレスゲーム
- プロレスを題材としたゲーム。アクション性の高いものから、オリジナルのレスラーを作成するプロレスシミュレーターに近いもの、団体経営などのシミュレーション要素が強いものなど多岐にわたる。主なゲームは『ファイヤープロレスリング』シリーズ、『エキサイティングプロレス』シリーズなど。
レースゲーム
よく見られる略記はRCG。RCEとも。乗り物を操作し、他のプレイヤーやコンピューターとレースをするゲームである。操作する乗り物は自動車、オートバイ、架空の乗り物など多岐にわたる。主なゲームは『マリオカートシリーズ』、『グランツーリスモシリーズ』など。派生ジャンルとして以下のものが挙げられる。
音楽ゲーム
リズムや音楽に合わせてボタンなどを操作し、一定以上の点数を得ることでクリアしていくゲーム。ゲームによってアクションゲーム(リズムアクション)やシミュレーションゲーム(楽器シミュレーター)など他のジャンルの要素を含むため基本的に一つの独立したジャンルとして扱われる。1990年代後期になってブームを起こした比較的新しいジャンルである。主なゲームは『BEMANIシリーズ』『リズム天国』など。
オープンワールド
キャラクターゲーム
- (ギャルゲー)
成人向けゲーム
その他
- ボードゲーム
- メダルゲーム
- レトロゲーム
- クライムアクションゲーム
- 操作キャラクターによって、ゲーム中で暴力、強盗などの犯罪が行えるアクションゲームである。システム面でアクションアドベンチャーゲームの要素を含むことも多い。欧米市場を中心とし、「違法行為」を扱っていることもあり、CEROの区分では多くがD(17才以上対象)やZ(18才以上のみ対象)に分類される。主なゲームは『グランド・セフト・オートシリーズ』など。
- ステルスゲーム
- 敵に見つからずに目的を達成することを目指すアクションゲームである。「隠れながら進む」ことに重点を置いているが、多くの場合で敵に発見されること自体がゲームオーバーの十分条件であることはない。主なゲームは『メタルギアシリーズ』や『アサシン クリードシリーズ』など。
- ハンティングアクション