コロンボ

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コロンボ
කොළඹ
கொழும்பு
Colombo
左上から時計回りに: BOCタワー, スカイライン, スカイライン(ガンガラーマ寺院), スカイライン(ゴール・フェイス), 旧議事堂, スカイライン(ガンガラーマ寺院), BOCタワーとWTCツインタワー, インディペンデンス・スクエア, WTCツインタワー
左上から時計回りに: BOCタワー, スカイライン, スカイライン(ガンガラーマ寺院), スカイライン(ゴール・フェイス), 旧議事堂, スカイライン(ガンガラーマ寺院), BOCタワーとWTCツインタワー, インディペンデンス・スクエア, WTCツインタワー
位置
スリランカ西部のコロンボの位置の位置図
スリランカ西部のコロンボの位置
座標 : 北緯6度56分4秒 東経79度50分34秒 / 北緯6.93444度 東経79.84278度 / 6.93444; 79.84278
行政
スリランカの旗 スリランカ
  西部州
 県 コロンボ県
 市 コロンボ
市長 A. J. M. Muzammil
地理
面積  
  市域 37.31 km2
標高 1 m
人口
人口 (2001年現在)
  市域 642,163人
    人口密度   17,344人/km2
  都市圏 2,234,289人
その他
等時帯 スリランカ標準時 (UTC+5:30)
夏時間 なし
市外局番 011
公式ウェブサイト : http://www.cmc.lk/

コロンボ英語:Colombo、シンハラ語කොළඹタミル語கொழும்பு)はスリランカのかつての首都である。同国の最大都市であるとともに、経済的な中心都市である。

概要

名称の由来はシンハラ語で「マンゴーの樹の茂る海岸」を意味する「Kola-amba-thota」がポルトガル語でのクリストファー・コロンブスの名であるコロンボに置換えられたもの。

2001年の人口は642,163人(コロンボ都市圏の人口2,234,289人)。位置はセイロン島南西、北緯 6°54' (6.90)、東経 79°50' (79.8333)。 化学工業繊維産業ガラス工業皮革製品家具宝石などのスリランカの大企業の大半はその本部をコロンボに置く。ある石油精製施設はコロンボ近郊にある。

コロンボにはコロンボ大学や多くの大学と研究所、国立美術館、多くの教会やモスク、仏教ヒンドゥー教の寺院がある。郊外に仏教系大学が2つある。亜大陸一の港など、南アジア有数のインフラが整備された都市である。

南アジア最初のラジオ局であるラジオセイロンとして知られたスリランカ放送協会(SLBC放送局)はコロンボにある。

歴史

1680年のコロンボ

コロンボは2000年前からローマアラブ中国と交易を持っていた。ムスリム商人は8世紀には使節を置き、シンハラ諸王国と外部の交易の大半を支配下に置いた。16世紀にポルトガル人が到来し、香辛料交易のために砦を築いたが、17世紀にはオランダに占領された。1802年イギリスのセイロン植民地の首都となった。

1948年にはセイロン(1972年にスリランカと改称)が独立し、引き続き首都としての地位を占める。1985年ジャヤワルダナ大統領は同国の首都をスリジャヤワルダナプラコッテへ遷し、コロンボは首都としての地位を失った。ただし、2007年現在、国会議事堂などの一部施設を除いて行政府、司法府など首都機能の大半はコロンボから移転しておらず、またスリジャヤワルダナプラコッテ自体がコロンボの郊外都市としての性格を持っているため、現在も実質的な首都として存在している。

地理と気候

ベイラ湖

コロンボの地理は陸地と水域が入り混じっている。市内には多くの運河が存在しており、中心部には広さ65ヘクタールベイラ湖が存在している[1]。この湖はコロンボの最も特徴的なランドマークで、初期の入植者にとっては都市を守るための重要な要害であった[1]。湖ではレガッタが行われ[2]、また岸辺では催し物も開催される。都市の北から北東の境界を形作るケラニ川が海に注ぎ込む地域はモデーラ(三角州の意味)と呼ばれている。

コロンボはケッペンの気候区分では熱帯雨林気候に属す。コロンボの気候は年間を通じて暑く、3月から4月にかけての平均最高気温は約31℃になる[3]。天気の大きな変化は5月から8月と10月から1月のモンスーンの間だけ発生し、例年この時期は激しい雨に見舞われる。コロンボの日中の温度変化は小さいが、乾燥した冬ともなると平均最小気温も約22℃まで低下する。年間の平均降水量は2,400 mm (94 in)である。[4]

コロンボの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 30
(86)
31
(88)
31
(88)
31
(88)
31
(88)
30
(86)
30
(86)
30
(86)
30
(86)
30
(86)
30
(86)
30
(86)
30.3
(86.7)
平均最低気温 °C°F 23
(73)
23
(73)
24
(75)
24
(75)
25
(77)
25
(77)
26
(79)
26
(79)
25
(77)
24
(75)
24
(75)
23
(73)
24.3
(75.7)
降水量 mm (inch) 83.8
(3.30)
63.5
(2.50)
114.3
(4.50)
254
(10.00)
335.3
(13.20)
190.5
(7.50)
129.5
(5.10)
96.5
(3.80)
157.5
(6.20)
353.1
(13.90)
307.3
(12.10)
152.4
(6.00)
2,238
(88.1)
出典:Weatherbase [5]

人口動態

スレイブ・アイランド地区のシーマ・マラカヤ寺院、この地域はコロンボの中でも多くの宗教施設が集まる。

コロンボは多民族多文化が共生する都市である。市内ではシンハラ人ムーア人タミル人を中心に多くの民族が暮らしている。その他にも、中国人ポルトガル人オランダ人マレー人にインドを起源とする人々やヨーロッパ各国の海外駐在員といった人々によるコミュニティが存在する。コロンボはスリランカの中でも最も人口の多い都市であり、2001年現在642,163人が暮らしている[6]1866年当時の人口は僅か80,000人程度であった[7]。2001年の国勢調査で示された民族構成は以下の通り[6]

No 民族 人口 %
1 シンハラ 265,657 41.36
2 タミル 185,672 28.91
3 ムーア 153,299 23.87
4 インド・タミル 13,968 2.17
5 マレー 11,149 1.73
6 バーガー 5,273 0.82
7 チェティ英語版 740 0.11
8 Bharatha英語版 471 0.07
9 その他 5,934 0.96
10 合計 642,163 100

姉妹都市

施設

スレイブ・アイランドのヒンドゥー寺院
名所・旧跡
文化施設
スポーツ施設・公園
企業・団体

脚注

  1. ^ a b The lake in the middle of Colombo, Lanka Library
  2. ^ 35th boat race and 31st Regatta: Oarsmen of Royal and S. Thomas' clash on Beira waters, Daily News, October 10, 2003
  3. ^ Colombo weather”. 2006年12月2日閲覧。
  4. ^ Lowest temparature recorded was 15 degrees Celsius.Weatherbase
  5. ^ Weatherbase - Average Weather for Colombo, Sri Lanka – Temperature and Precipitation”. Weatherbase. 2011年11月21日閲覧。
  6. ^ a b Department of Census and Statistics, Census 2001 - ウェイバックマシン(2007年6月10日アーカイブ分), Additional source [1]. The totals are calculated through enumerations made from Colombo Divisional Secretariat and the Thimbirigasyaya Divisional Secretariat, which is also part of Colombo Municipal Council
  7. ^ Port of Colombo. World Port Source. Retrieved on 2011-10-17.

関連項目