ココスジャパン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。60.39.192.50 (会話) による 2016年4月5日 (火) 14:58個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎主なスポンサー番組)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

株式会社ココスジャパン
COCO'S JAPAN CO., LTD.
ココス・ロードサイド型店舗
種類 株式会社
市場情報
東証JQ 9943
1993年7月9日上場
本社所在地 108-0075
東京都港区港南二丁目18番1号
JR品川イーストビル6F〜8F
設立 1978年昭和53年)4月5日
(株式会社ろびんふっどとして設立)
業種 小売業
法人番号 9010401054189 ウィキデータを編集
事業内容 ファミリーレストラン
代表者 代表取締役社長 住田正則
資本金 31億9,890万円
発行済株式総数 17,268,273株
2012年3月31日現在)
売上高 563億7,716万円
(2012年3月期)
営業利益 30億8,964万円
(2012年3月期)
純利益 15億1,408万円
(2012年3月期)
純資産 186億7,322万円
(2012年3月末日現在)
総資産 292億9,344万円
(2012年3月末日現在)
従業員数 620人(2012年3月31日現在)
決算期 3月末日
主要株主 ゼンショーホールディングス 50.38%
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)9.82%
(2012年3月末日現在)
外部リンク ir.cocos-jpn.co.jp
特記事項:1987年昭和62年)に株式会社ろびんふっどから商号変更。
テンプレートを表示
ココス茨木沢良宜店
ココス友部店

株式会社ココスジャパンCOCO'S JAPAN CO., LTD)は、東京都港区に本社を置く1978年昭和53年)設立のファミリーレストランチェーン。日本国内でファミリーレストラン「Coco's」(ココス)を展開している。ゼンショーホールディングス連結子会社

概要

Coco's」(ココス)ブランドのファミリーレストランを中心として店舗展開している。後述のフランチャイズを含めると、熊本県鹿児島県沖縄県には未出店である。

元々「Coco's」は、アメリカのファーウェストサービスインク(現・ココスレストランズインク)が有しているチェーンレストラン事業のブランドネームである。日本では、茨城県食品スーパーカスミのフード・外食部門を手がけていた株式会社ろびんふっど(1978年設立、後にココスジャパンに商号変更)が、ファーウェストサービスインク社からのライセンシーの元で、提携先のコンセプトに基づくカリフォルニアスタイルのレストランとして、1980年(昭和55年)に1号店をオープンしたものである。カスミグループ時代は、関東各地(特に本部のある茨城県や隣県の千葉県の郊外幹線道路などへのドミナント出店)で多数の店舗を展開していた。当初のココスは完全なアメリカンスタイルの食事を提供するレストランであったが、徐々にメニューが変更され、ハンバーグなどを中心とする日本型ファミリーレストランへと転換していった。

2000年平成12年)、カスミの事業再編・スーパー事業への特化により、すき家などを運営するゼンショーグループにココスを含む系列のレストランと共に売却され、ゼンショーの傘下となり、本社を東京都港区に移転(ココスの製造・物流部門である「ココスカリナリーシステム」は茨城県土浦市に残存)。カスミは2003年(平成15年)にイオングループ入りするが、営業譲渡はそれ以前のことであるため、イオンとの資本上のつながりは過去を含めてもない。

ゼンショーグループ入り後は、「ココス」がゼンショーのファミリーレストラン事業の中核として位置づけられたことにより、ゼンショーによるM&Aもあって急速に規模を拡大。2002年(平成14年)にファミリーレストラン「CASA」の郊外型店舗120店を西洋フードシステムズ(現:西洋フード・コンパスグループ)から買収、うち105店をココスに転換。それまで手薄だった神奈川県や東海地区・関西地区の店舗網を得ることになった(西洋フードシステムズの社員・アルバイトも、希望者はそのままリニューアル店舗に継続採用された)。また2007年(平成19年)には同じゼンショーグループのサンデーサンの運営するファミリーレストラン「サンデーサン」のうち関西・中国・九州の52店舗をココスに転換している。旧サンデーサン店舗はココスジャパンの完全子会社の株式会社CSが運営していたが、2009年(平成21年)9月30日に株式会社CSを合併し、現在は直営店舗となっている。

このほか、北陸全域・関西の一部及び岐阜県の地区では平和堂の子会社である株式会社ファイブスター滋賀県彦根市)が、四国地区(香川県を除く)を株式会社ぴーたーぱん(高知県高知市)が、いずれもココスジャパンからのフランチャイズ方式で運営している。ファイブスター運営の店舗はココスジャパンのサイトの店舗紹介でファイブスター運営であることが明記されている。かつては、静岡地区においては1980年代後半、ヤオハン(ヤオハン・ジャパンより商号変更、のち倒産。現:マックスバリュ東海)の事業多角化の一環として「ヤオハンココス」の名称でフランチャイズ進出(のちに一旦撤退し、2007年現在再進出)したほか、中国地区においては1990年代イズミが子会社「広島ココス」によりフランチャイズで展開したのち1993年(平成5年)に一旦撤退。その後、サンデーサンから営業譲渡を受けた店舗の改装オープンによりココス店舗が復活している。なお、広島ココスは1993年(平成5年)にサンデーサンと合併しており、当時からの店舗は複雑な経緯をたどっている。

沿革

  • 1978年カスミのフード部門として株式会社ろびんふっど設立。茨城県土浦市に「ろびんふっど」1号店を出店。
  • 1980年:米ファーウェストサービスインク社とライセンス契約、ファミリーレストラン「ココス」1号店を出店。
  • 1986年:焼肉レストラン「宝島」1号店を出店。
  • 1987年:社名を株式会社ココスジャパンに変更。
  • 1988年:メキシカンディナーレストラン「エルトリート」1号店を出店。
  • 1998年中華人民共和国北京市に「ココス」北京広安門店を出店。
  • 2000年:カスミの本業特化のためほかの数社とともに売却が決定。7月、ゼンショーの傘下となる。
  • 2002年:経営再建中の西洋フードシステムズ(現:西洋フード・コンパスグループ)よりCASAの郊外型店舗120店を48億円で譲受。
  • 2006年:親会社であるゼンショーグループの再編に伴い、「宝島」および「エルトリート」部門を簡易会社分割方式により子会社化(株式会社宝島、株式会社エルトリートジャパン)、両子会社の株式のそれぞれ50%および連結子会社であった「ビッグボーイジャパン」の全株式とはま寿司の保有株15%をゼンショーに譲渡。ココスは経営資源をファミリーレストラン事業に集約される。
  • 2007年:同じゼンショーグループの株式会社サンデーサンの店舗のうち、関西・中国・九州の52店舗を運営していた株式会社CS(株式会社サンデーサンによるサンデーサン事業部門に係る会社分割によって設立された会社)を完全子会社化。これらの店舗を順次、ココスへ転換。
  • 2008年:株式会社宝島、株式会社エルトリートジャパン、株式会社はま寿司の株式を全てゼンショーに譲渡。
  • 2009年:株式会社CSを吸収合併。
  • 2015年:7月1日付でエルトリートの5店舗をエイ・ダイニング(ゼンショーホールディングスの完全子会社)から譲り受ける[1]
  • 2016年:キャンペーン用としてTwitterアカウントを開設[2]

ココスジャパン運営のチェーン店

  • ココス - ファミリーレストラン
  • ナチュラルグリルCARRO - ファミリーレストラン・独立店舗ではなく主にイオン内のテナントとして出店
  • メキシカンレストラン「エルトリート」

かつての主なグループ会社

以下の3社はココスジャパンが出資し持分法適用関連会社だったが、2008年4月にいずれもゼンショーへ株式を譲渡している。

  • 株式会社宝島 - 焼肉レストラン
  • 株式会社エルトリートジャパン - メキシカンディナーレストラン[注 1]
  • 株式会社はま寿司 - 回転寿司チェーン店

主なスポンサー番組

コラボレーション

  • ドラえもん - ゼンショーグループ入り後に、イメージキャラクターとして使用されており、ドラえもんを使用したテレビCMが放送されている。
  • ラブライブ! - 2016年実施。描きおろしイラストの公開や限定グッズ付きメニュー・通販限定グッズの販売を実施。

脚注

注記
  1. ^ 2015年にエルトリート事業はココスに戻ってきた。
出典
  1. ^ 平成28年3月期 第2四半期決算短信 (PDF, 2015年11月04日発表 4ページ目 1.当四半期決算に関する定性的情報より)
  2. ^ 【公式】ココスキャンペーン(@cocos_campaign)の2016年1月12日のツイート

外部リンク