コクワガタ亜属

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コクワガタ亜属
コクワガタ
コクワガタの成虫♂
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目 Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 : コガネムシ上科 Scarabaeoidea
: クワガタムシ科
Lucanidae
: クワガタ属
Dorcus
亜属 : コクワガタ亜属
Macrodorcus

コクワガタ亜属Macrodorcus)は、クワガタ属を分類する7亜属のうちの1つである。日本には3が生息している。 Macrodorcus(マクロドルクス)とは「大きいドルクス」という意味で、かつて、ドルクスがパラレリピペドゥスオオクワガタなどの小型の分類群であった時代に名付けられた。

特徴[編集]

本亜属の特徴としては、オスの大アゴは、直線的で、細長く、先端が内側に湾曲しているものが多い。内歯(内側のトゲ)は、大きい内歯と先端の小歯が一対ずつあるものが多く、大きい内歯は中央より先端にあるものが多い。体型は平べったく、幅が細いものが多い。体の大きさは小型から中型である。体色は黒色から黒褐色、赤褐色からオレンジ色っぽいものまでがいる。

分類[編集]

日本では3分類されている。

日本[編集]

外国[編集]

分岐図[編集]

日本のコクワガタ亜属については、ミトコンドリアDNAを解析した結果から、分岐の順序が明らかとなっている。

スジクワガタ

トカラコクワガタ

ミシマコクワガタ

ヤクシマコクワガタ

コクワガタ

アマミコクワガタ

トクノシマコクワガタ

リュウキュウコクワガタ

ヤエヤマコクワガタ

オオクワガタ

参考文献[編集]

  • 昆虫と自然』 2003年3月号 特集 クワガタムシ・クロツヤムシ、ニュー・サイエンス社、23頁。
  • ビー・クワ』 2005年秋号(No.16) 世界のオオクワガタ大特集、むし社、9頁。
  • 『ビー・クワ』 2006年夏号(No.20) 世界のドルクス大特集、むし社、8-10頁。
  • 月刊むし』 2007年8月号 クワガタ特集号19、むし社、4頁。

※詳しくは、以上の文献をご覧ください。