グレートマジンガー

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グレートマジンガー
ジャンル ロボットヒーロー
アニメ
原作 永井豪とダイナミックプロ
キャラクターデザイン 森下圭介(設定)
音楽 渡辺宙明
アニメーション制作 東映動画
製作 東映動画、旭通信社
放送局 フジテレビ
放送期間 1974年9月8日 - 1975年9月28日
話数 全56話
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

グレートマジンガー』は、1974年(昭和49年)9月8日から1975年(昭和50年)9月28日までフジテレビ系列で毎週日曜日19時 - 19時30分に全56話が放送された東映動画製作のロボットアニメ、およびそれに登場するスーパーロボットの名前。

本作は『マジンガーZ』の続編となっており、マジンガーシリーズの第2作にあたる。スーパーロボット・グレートマジンガーは『マジンガーZ』の最終回で初登場し、そのまま本作へと物語がつながっている。

概要

シリーズ第2弾の企画は、放映の一年半前(1973年の4月)まで遡る。前作『マジンガーZ』は好調なスタートをきったものの、第26話から視聴率に低下傾向が見られたため、兜甲児が新しいロボットに乗って活躍する「ビッグマジンガーZ」が検討されたが、新兵器ジェットスクランダーやコメディ担当のボスボロットなどの強化策を盛り込むことになり立ち消えに。続いて夏には新主人公・神竜鉄也とスクランブルナイツが登場する「ゴッドマジンガー」が企画されたが、Zの視聴率が第40話から20%台をキープするようになったため、これも白紙に。改めて同年暮れ、「グレートマジンガー」の企画書に漸くGOサインが出たものの、Zが30%に迫る高視聴率を獲得したことで放送開始は延び延びになるという複雑な経緯を辿った作品である[1]

平均視聴率は22.8%を記録し(20%を割ったのは、第2話および夏休み中の放映となった第46話~50話の6回のみ。最高視聴率は、最終回「平和の鐘よ 勇者の頭上に鳴り渡れ‼」の27.2%。ビデオリサーチ関東地区調べ)、前作の平均22.1%を上回る高い支持を得ていた。しかし本作のメインライター藤川桂介は、「マジンガーZを凌いだとは思いませんでした。毎週、破壊を思うがままにしていた『マジンガーZ』に対し、本作は行き過ぎにブレーキをかける時代がきたため、破壊をつつしむようになり活力が失われたため」と後年語っている[2]

玩具の売上に目を向けると、本作は大成功と呼べるものではなかった。本作のスポンサーで関連商品を発売していた、ポピーのキャラクター別売上では1974年度における前番組の『マジンガーZ』の売上が1位に対し、本作は4位。翌1975年度では5位以下とランクインできなかった[3]

なお、永井豪の漫画版では「グレート・マジンガー」と題名に中黒(または★)が入っており、団龍彦による小説作品『スーパーロボット大戦』の後書きにおける赤星政尚の解説などでも中黒が正しい表記とのコメントされている。

また後番組『UFOロボ グレンダイザー』、および『鋼鉄ジーグ』が同時放映開始となる1975年10月5日放映分より、東映動画で制作体制の再編成が行われ、『UFOロボ グレンダイザー』は『ゲッターロボG』のスタッフが制作、『グレートマジンガー』のスタッフは『鋼鉄ジーグ』に移動となった。詳細は「UFOロボ グレンダイザー#スタッフ」を参照。

ストーリー

天才科学者・兜剣造博士は、実験中の事故で瀕死の重傷を負ったが、父・十蔵博士の手により、サイボーグとして蘇った。その後、来たるべきミケーネ帝国との戦いにそなえ、十蔵の設計したマジンガーZをパワーアップさせたグレートマジンガーを製作。孤児の剣鉄也と炎ジュンを引き取り、パイロットとして育成しながら戦いの日に備えていた。

息子・甲児がマジンガーZでドクター・ヘルと戦っている間、剣造はその戦いを見守るのみであった。だがドクター・ヘルの敗北後、地底に潜んでいたミケーネ帝国が地上侵略へと乗り出す。彼らの兵器「戦闘獣」の前にマジンガーZはたちまち追いつめられてしまう。この時、ついに剣造はグレートマジンガーを出撃させた。鉄也のグレートマジンガーは初出撃で戦闘獣を一蹴してその力を示した。以後、マジンガーZに代わってグレートマジンガーが地上を防衛する任に就き、ミケーネとの新たな戦いが始まったのである。

なお、前作『マジンガーZ』の主人公・兜甲児はアメリカ(ワトソン研究所)へ留学したという設定で、本作中にはほとんど登場していない。ただし、終盤ではパワーアップしたマジンガーZと共に再登場しグレートマジンガーとの共闘を果たしている。また、次作『UFOロボ グレンダイザー』では再びレギュラーとして登場することになる。

登場人物

科学要塞研究所

研究所の所在地は、伊豆半島の海岸沿いという設定である。

剣 鉄也(つるぎ てつや)
声 - 野田圭一
本作の主人公。グレートマジンガーの操縦者。身長180cm。当初は22歳という設定だったが、第19話からは18歳に引き下げられた[注 1]
甲児と比べて全体的に大人っぽい容姿をしており、物語中盤からはマイナーチェンジが図られた[注 2]。青いショートトレンチにズボン[注 3]、紫色のマフラーという私服を好む。
元々は孤児であったが、小学生時に兜剣造に引き取られ、操縦者としての適性テストを受ける。そして、その後は厳しい戦闘訓練を受け続けてきたため、純粋な操作技術に関しては甲児をも凌ぐ。
一見すると屈強な戦士で、己にも周りに対しても厳しく、配慮のない発言が周囲の人間に反感を買うことがある。一方、生来持ち合わせていた気さくな兄貴分な一面を見せたり、年の割には妙に子どもっぽい部分が見られることもある。口の悪さで誰に対してもタメ口で、礼儀や気遣いに欠けるところがある(劇場版で共演したゲッターチームに対しては、差別的な言葉を吐いている)が、兜甲児のことは終始「甲児くん」と呼んでいる。
また、非常に対抗意識が強く、子供のころ、友達が飼っていたカナリアに対抗し「男らしい」という理由で鷹を飼っていたこともある。その鷹が友人を襲い失明させたことを後悔しており、カナリアの鳴き声がトラウマになっている(後に克服)。
博愛的性格を持つ甲児とは対照的に、孤児であった過去や、それによる暖かい家庭への思慕、養父である剣造への愛憎入り混じった執着などから、様々なトラウマを抱えている。この複雑過ぎる性格が災いして終盤で甲児と激しく対立し、スタンドプレーに走った結果大きな危機を招く。しかし、剣造の死を賭した行動で覚醒して仲間への信頼を取り戻し、重傷を負いながらミケーネ帝国に勝利した。
ただし兜シローに対してだけは実の弟同然と思っているぐらいに愛情を持っており、兄・甲児の代わりとしては十分な役割を果たしていた。その思いはシローにも通じていたが「僕達は皆兄弟だよ。甲児兄ちゃんの兄貴は鉄也兄ちゃんだろ」と明確な言葉をシローからもらったにもかかわらず、甲児の帰還により自分の家族と信じていた者を奪われるジェラシーは頂点に達し剣造を失うという悲劇を生んでしまうこととなった。
放映当時の書籍「決定版大あばれロボット図鑑」(朝日ソノラマ)には、月の小遣いは千円であることや、ねずみとにんじんが苦手といった細かいプロフィールが掲載されている。
なお、次回予告は、第44話より剣鉄也(野田圭一)が話すスタイルにチェンジしている(決め台詞は「次回・グレートマジンガー(サブタイトル名)で、君と会おう」)。
炎 ジュン(ほのお ジュン)
声 - 中谷ゆみ
本作のヒロイン。ビューナスAの操縦者。グレートを操縦したりボロットに同乗するようなことは一度もなく最後までビューナス一筋だった。グラマラスなプロポーションの持ち主。くせ毛の黒髪を腰に届くほど長く伸ばしている。
基本的に季節を問わず黄色とオレンジストライプの半袖Tシャツに白いミニのプリーツスカートという出で立ちだが、赤茶色のワンピース(第19話のみ)やトレンチコート(大都社版コミックスより)などを着ることもある。第48話・第49話では水着姿も披露。
性格はお転婆で好戦的という設定だが、じゃじゃ馬ぶりを強調された前作の弓さやかほどではなく、寧ろおっとり落ち着いた描写が多かった。鉄也やボスに軽口を叩く場面もしばしば見受けられるが、シローに対してはかなり親身になって接しており、剣造にシローを学校に行かせるよう薦めたりしている。
多くの孤児の中から敢えて彼女を選んだ剣造の目に狂いはなく、抜群の運動神経を有する。その高い身体能力の一端は第4話で柔道の乱取の際に鉄也へ決めた小外掛や第24話で見せた体操の伸身宙返り、第48話・第49話での高飛び込み場面などで確認できる。第25話でのビューナススクランダーとの合体もテスト無しのぶっつけ本番にもかかわらず一発で成功させている。
なかなか多彩な特技を持ち、第5話でのスパニッシュギター演奏や変わったところでは第30話での溶接が例として挙げられる。
鉄也とはお互いに戦闘でのパートナーシップ以上の恋愛感情にまで発展することはなく、気心知れた兄妹もしくは体育会系部活の先輩・後輩といった感じだった。ただし第1話や第49話での砂浜で戯れる二人の姿は第三者からすればラブラブなカップルに見えなくもない。ボスからは第1話以来執拗にアプローチされていたが、全く相手にしなかった。ただ、ボロットとの息の合ったコンビでグレートをサポートする場面が随所で見られた。
アフリカンスキンの父と日本人の母の間に生まれ(永井豪の初期のラフ・デザインではヨーロピアンとのハーフという設定で、永井豪の漫画ではヨーロピアンハーフとして描かれている)、肌の色が浅黒いことから幼少時はいじめられたり仲間外れにされていた。ハーフであることは彼女にとってかなりのコンプレックスであり、第19話では思い悩んで自らの手を血が滲むまで洗い続けていたりした。戦闘獣の出現に際して出撃するも「誰も自分の苦しみを分かってくれない」と戦闘を拒否して敵前逃亡してしまう。その後、教会の牧師とボスによる懸命の説得により漸くこれを乗り越える。ただし、孤児だった過去を振り返る場面は本編中何度か見られたが、肌の色で思い悩むのは第19話のみである。
桜多吾作による漫画版グレートが連載された雑誌「冒険王」にて、同じく桜多吾作による漫画版『UFOロボ グレンダイザー』終了後の1977年に連載開始された漫画『マッハSOS』にも同じ名前で登場したが、マジンガーシリーズとは全く無関係の別人として登場している。
兜 シロー(かぶと シロー)
声 - 沢田和子
甲児の弟であり、兜剣造の次男。
概ね前作と同じライトグリーンの半袖シャツに半ズボン姿だが、冬のエピソードでは長袖セーターを着用することもあった。
甲児がアメリカに留学した後は光子力研究所預かりだったが、兄のいない寂しさから一時ボスらと行動を共にしていた。がさつな彼らと一緒では教育上よろしくないというジュンの主張により第2話で科学要塞研究所へ引き取られることに。同時に小学校も「城南学園」へと転校している。
年相応にやんちゃな性格だが、死んだ(と聞かされている)両親やアメリカにいる兄の甲児を思って泣き言を漏らすこともある。
第5話でボロットに同乗したり、第8話で自身の専用ロボットを(夏休みの宿題工作レベルで)自作しようとしたりと事ある毎に戦闘参加への意欲をアピールしていた。そして第25話から専用のロボットジュニアが登場、同機の操縦者となり戦列に加わる。
当初は剣造が父であることを知らされておらず、第26話で打ち明けられた直後は「お父さんだったら僕が寂しがっているのに放っておくはずがない」と嫌悪と不信感を抱いていた。とは言っても、まだ小学生である彼にとって侵略者からの防衛の重要性を理解するのは難しいことであり私情を優先させ、前作『マジンガーZ』でも兄・甲児からも厳しく叱責されたこともあった。まだ甘えたい盛りの年齢なので無理はないのだが、第49話で剣造との旅行がミケーネの襲撃により中断された時も、どちらが重要なことか頭では理解しつつも我がままを通そうとする姿勢を見せた。
母に対する思慕もかなりのもので前作でもそれは描かれ、本作でも第50話で自分の担任の先生に亡き母を重ねる時もあった。
専用の挿入歌では「僕には日曜日がない」とも歌われており科学者の家系に生まれてきたことを後悔している面もあったが、孤児でも逞しく生きている鉄也の姿を見て次第に強い精神力を身に着けて行った。
兄の戦いを見守るだけだった前作より大幅に出番が増え、学校生活も多く描写された。
兜剣造の息子にして兜甲児の弟ということで格好の標的として狙われることが多く、第1話・第13話・第23話・第37話・第42話・第43~44話で人質にされている。
兜 剣造(かぶと けんぞう)
声 - 柴田秀勝
科学要塞研究所所長。
父の兜十蔵からミケーネ帝国の侵攻を聞き、グレートマジンガーの設計を始める。が、実験中の事故により妻と共に死亡、十蔵によってサイボーグとなり復活。その後、鉄也とジュンを引き取り、戦士としての訓練を行いながら、グレートマジンガーを製作する。
再会後しばらくは、ショックを与えるといけないという理由により、シローに自分が父親であることを隠していたが、第1話ではシローを戦闘獣に人質に捕られた際、狼狽し冷静な指令が一切出せない状態に陥った。その様子を見て薄々シローとの関係を鉄也に気付かれ、先に鉄也に自分が兜兄弟の父であることを打ち明けた。
鉄也には厳しく接しつつも、父親としての愛情を与えたいと思っていたが、双方の思惑のすれ違いにより叶わず、その結果、死の間際に初めてその思いが伝わることになってしまった。鉄也のことは終始「鉄也くん」と呼ぶ。
沈着冷静で優秀な指揮官であるが、息子・シローのことになると尋常ならぬ弱さを見せつける。加えて自身がサイボーグであるコンプレックスもあり、研究所の所長としての役割を最優先と考えながらシローを溺愛しており、精神の葛藤を生むことになる。第50話で「お父さんはサイボーグだから、そんな冷たいことが言えるんだ」とシローから言われた時は並々ならぬショックを受けていた。
最期は息子・甲児に看とられることになったが「彼(鉄也)は私の息子と同じ。誰にでも暖かい心を持て」と言い残し事切れた。この言葉の意味を理解した甲児は鉄也に対する遺恨を一切残さなかった。
ボス
声 - 大竹宏
ボスボロットの主な操縦者。伊豆半島の空き倉庫を新たに根城とし、ドクターヘルに代わる敵のミケーネ帝国との戦いに科学要塞研究所と共に関わって行くことになる。当初は鉄也との仲は険悪であったが、次第に打ち解け、鉄也とカレーライスの大食い競争をするまでになった。最終決戦ではグレートマジンガーを助ける活躍を見せる。また、自身のコンプレックスに悩んだジュンを、居合わせた教会の牧師と共に懸命に説得し、ジュンに再起を促すなど、仲間思いは相変わらずである。また、幼少時はでかい図体に反して泣き虫であり、同じ保育園に通っていた子分のムチャとヌケによくいじめられて泣かされていたことが第9話の回想にて明らかになっている。鉄也のことは基本的に「鉄也」と呼ぶが、稀に「剣」と呼んでいる。前作では弓さやかにベタ惚れだったが、第1話でジュンに会うや「さやかよりボイン」とあっさり心変わりする。以後ことある毎に執拗なアプローチをかけたが、全く相手にされず報われることはなかった。口説く時には「ジュ~ンちゃん」と軽薄な口調で呼んでいたが、真剣に呼びかけたり説得する際には「ジュン」と呼び捨てにしている。
ムチャ
声 - 緒方賢一 / 加藤治(スーパーロボット大戦シリーズ)
ボスボロットの乗り合わせ的な操縦者。割としっかりしており、ボスのドジぶりにも厳しく罵倒することも多い。第37話では単独でボロットを操縦した(厳密にはヌケも同乗しているが、ただ隣にいるだけで操縦桿は終始ムチャが握っていた)。
ヌケ
声 - 加藤修(現・加藤治) / 緒方賢一(スーパーロボット大戦シリーズ)
同じくボスボロットの同じく乗り合わせ操縦者。ムチャ同様、ボスの御守り係。常に鼻水を垂らしている。
その他の情報は『マジンガーZ』の項を参照。
バカラス
声 - 矢田耕司
第4話から登場したしゃべるカラス。しかもオウム返しに真似するのではなく人語を解し自在に操ってコミュニケーションできる。この時点でかなり凄いはずなのだが、戦闘獣の跋扈する劇中の世界観にあっては登場人物の誰一人驚いたりせず、マスコミや学界の注目を集めるようなこともなかった。
眼鏡をかけているのか模様なのか目の周りが黄色く縁取られており、一時はボスから「眼鏡カラス」と呼ばれていた。
後にボスのペットになるが、口が悪く慇懃無礼。しかも伝言を意図的に曲解して伝えるなど、あからさまな悪意を持っており、ボス達が失敗するのを見るたびに大声で嘲笑う。また第11話ではいじめっ子グループへの報復を誓いすっかり暴力的になったシローから殴られ、その意趣返しに他の動物を従えて報復するなど、やられた恨みを根に持つ性質の悪さも持っている。
ボスも仲間としてそれなりに信頼してはいるらしく、第51話では秘蔵のアルバムを見せて兜甲児やマジンガーZとの思い出を熱く語り聞かせている。

光子力研究所

下記の3名以外の人物(みさとやせわし博士やのっそり博士など)は未登場。下記の3名も声優名は劇中でもエンディングでもクレジットされず。

兜 甲児(かぶと こうじ)
声 - 石丸博也
前作の主人公。マジンガーZの操縦者。
前作ラストでアメリカのワトソン研究所へ留学したため、本編開始後しばらくはポートレート写真や回想イメージのみの登場だった。
第51話で初めて声付きの登場となったが、夢オチであった。第53話で弓教授の要請を受けついに再登場を果たし、光子力研究所の上空で旅客機からいきなり落下傘降下する荒業を見せている。再びZに搭乗してミケーネとの最終決戦に臨み、勝利の一翼を担った。
ミケーネ帝国打倒後、円盤に関する研究のためNASAへ移り、『UFOロボ グレンダイザー』の物語につながっていく。
弓 さやか(ゆみ さやか)
声 - 江川菜子
前作のヒロイン。ダイアナンAの操縦者。甲児と共にアメリカに留学していた。
第48話で記憶喪失状態で再登場したかに見えたが、正体は変身したヤヌスだった。
第55話で本物の再登場となるが、続く最終話で剣造の死を切っ掛けに参戦を決意。ダイアナンAで最終決戦に挑む。
弓 弦之助(ゆみ げんのすけ)教授
声 - 八奈見乗児
光子力研究所所長。
第53話でデモニカの猛攻に曝される科学要塞研究所のピンチに際し直接ヘリで乗り込み、剣造を補佐・激励するだけでなく甲児に救援を要請した。
最終回では剣造亡き後、指揮を執り勝利に導いた。兜兄弟にとっても父同様であり、剣造に対しても「あなたが鉄也君やジュンを思うのと同様に私にとっても、あの二人は自分の子供同様なのです」という懐の深さも見せた。

ミケーネ帝国

闇の帝王とゴーゴン大公以外の幹部クラスは、グレートと同程度の身長の戦闘獣。人間の表情は顔でなく腹など別の場所に付いているのが特徴。

闇の帝王
声 - 柴田秀勝
ミケーネ帝国の支配者。巨大な火炎の身体に、人の顔を思わせる紋様が浮かんでいる(この姿を現すのは第21話以降で、それまでは声のみ)。
三千年前、機械獣をはじめとする超科学兵器を用い、アレス国そしてミケーネ王国を征服。一大ミケーネ帝国を築き上げた。
その威容と重みのある言葉(テレパシー)で側近たちを威圧し、懲罰するときには雷撃を用いる。その威力は凄まじく、サンダーブレークの直撃にも耐える暗黒大将軍が気絶してしまうほど。一方で、手柄を立てた者には惜しみない賞賛を送る面も持つ。
主に地底の本拠地で指令を下していたが、第35話のみミケロスのモニター越しにアルゴスへ命令する場面が見られた。
その出自・正体については、「ミケーネ王国からの追放者」や「異星人」といった諸説が各媒体で存在するが、最後まで明かされることは無かった。彼の正体と末路は、漫画版『UFOロボ グレンダイザー』(著 - 桜多吾作)や、小説作品『スーパーロボット大戦』(著 - 団龍彦)で描かれているが、あくまで各々の作者による独自解釈である。
暗黒大将軍
声 - 緒方賢一
ミケーネ帝国の総司令官で七大将軍の纏め役。ミケーネ本土に居城を構えている。その姿は甲冑姿の武人を模しており、胸部から腹部にかけて改造前の顔が残っている。
武器は腰に装備した剣で、先端からつむじ風を起こすこともできる。両目からは破壊光線を放つ。
元々は闇の帝王に敗れたアレス国の将軍だったが、その武勇を惜しんだ闇の帝王によりサイボーグ化され、以後は忠誠を誓うようになる。第16話のケルビニウスの回想により古代ミケーネ王国を侵略した時点で既に戦闘獣となっていることが分かる。
正攻法を好むため、情報戦略を重んじるアルゴス長官以下諜報軍とは折り合いが悪い。しかし、その有用性は認めているため、窮地の際には協力を要請することもある。地獄の責め苦に落とされたユリシーザー、アンゴラス両将軍の赦免を闇の帝王に願い出るなど、温情采配も随所で見せる。
本作中盤となる第30話・第31話で将軍たちの度重なる失態に業を煮やし、自ら作戦指揮に乗り出した。その心意気に打たれたヤヌス侯爵の援護の下、グレートマジンガーを後一歩のところまで追い詰める。しかし、とどめを刺す寸前に弱点を衝かれ、戦死を遂げる。
闇の帝王や七大将軍はもとより、対立関係にあったアルゴス長官やヤヌス侯爵、敵である剣鉄也までもがその武勇を認め、死を悼んだ。
地獄大元帥
声 - 神弘無 / 富田耕生スーパーロボット大戦シリーズ
暗黒大将軍の死後、第36話からその後任に就いた新幹部。その正体は、ミケーネ帝国の科学力で戦闘獣として蘇ったDr.ヘル。頭部のコクピットの中にアイパッチを着けたDr.ヘルの上半身のみが設置されていて、地獄大元帥の体をコントロールしているが、地獄大元帥の体から分離することはできない。
前作における人間味のある描写は描かれず、冷酷非道な作戦を躊躇わずに実行する。武闘派の暗黒大将軍と異なり、科学者としての頭脳を駆使して強力な戦闘獣を開発し鉄也を追い詰めていった。
就任時には「ミスを犯した者は直ちに処刑」と七大将軍を大いに恫喝したが、鷹揚であり誰も処刑されてはいない。
第40話で十字架に磔にしたグレートを鞭で滅多打ちにする夢を見たり、第54話で兜甲児への憎しみのあまりマジンガーZの人形をズタズタに切り裂いたりした。が、最後までマジンガーZともグレートマジンガーとも直接戦闘はしなかった。
最終決戦では集中攻撃を受ける要塞デモニカ内に籠ったまま、デモニカの大爆発に巻き込まれ爆死した。
永井豪の漫画版ではマジンガーZ、グレートマジンガーと戦っている。バリヤーマントによりミサイルや光線を封じ、超合金ニューZさえ溶かす地獄ファイヤーという技を使い優勢だったが、最後はグレートマジンガーのサンダーブレードによって戦死した。

七大将軍

超人将軍ユリシーザー
声 - 村越伊知郎(第2話 - 第16話) / 水鳥鉄夫(第21話 - 第53話)/ 西村知道(スーパーロボット大戦シリーズ)
人間型戦闘獣を率いる。七大将軍の中では最も出番が多かった。胸部に改造前の顔が残っている。
ゴーゴン大公戦死の際には、アンゴラスとともに背信行為を闇の帝王に見破られて怒りを買い、第23話で地獄の責め苦に落とされた。
第24話で暗黒大将軍の執り成しにより恩赦が下り復帰。
第53話でマジンガーZと対決し、自分の頭部を投げる荒技で攻撃した。しかしルストハリケーンで撥ね返され全く通用しなかった。その他の武器は腰に装備した短剣。
最終決戦では出番がカットされ、その顛末は行方知れずになる。永井豪の漫画版ではグレートマンモスに跨り、研究所攻撃司令官として槍をもって出撃するもサンダーブレークを食らい戦死している。
猛獣将軍ライガーン
声 - 峰恵研
猛獣型戦闘獣を率いる。胸部に改造前の顔が残っている。ライオンがベースだけに獰猛な性格で、力押しの作戦では地獄大元帥自らライガーンを指名するなど、その腕を認められている。ボロットを馬鹿ロボットと呼んで忌み嫌う。漫画版では牙から電撃を出す設定が追加されている。
ミケロス最後の出撃となる第39話でも指揮官を任されたが、ミケロスを喪失してしまい泳いで逃げ帰った。
最終決戦ではアンゴラス戦死後、形勢不利と見て逃走するが、マジンガーZの光子力ビームが体を貫き死亡する。
怪鳥将軍バーダラー
声 - 山田俊司
鳥類型戦闘獣を率いる。胸部に改造前の顔が残っているが、他の将軍と違い人間ではなく中南米かアフリカの仮面を思わせるデザインとなっている。
強気で自信過剰な性格。自身の手柄のためには平気で抜け駆けをし、勝手に出撃するなどスタンドプレーが目立つ。
配下の鳥類型戦闘獣は以前に何度か出撃していたものの、自身が初めて陣頭指揮を執ったのは第32話と七大将軍の中でもダントツで遅かった。
第47話で科学要塞研究所に攻め込み半壊まで追い込んだが、勝利を確信してデモニカの司令塔へ上がってきたところに新兵器グレートブースターの直撃を受けてしまう。ゴーゴンや暗黒大将軍のような絶命シーンは無かったものの、以後登場していない。
妖爬虫将軍ドレイドウ
声 - 肝付兼太
爬虫類型戦闘獣を率いる。巨大な龍のような頭部を持ち、改造前の顔は腹部に残っている。策士であり性格は狡猾で卑劣。発案する作戦自体も大掛かりで残忍なものが多かった。初陣の第5話では「爬虫類将軍」とクレジットされている。
前半はユリシーザーと並ぶ程の出番の多さだったが、第19話を最後に爬虫類型戦闘獣が登場しなくなったため、以降は七大将軍モブシーンの登場のみとなる。
最終決戦ではデモニカ内部にいたところを突入してきたZのジェットスクランダーで背後から胴体を切断され死亡する。
TV本編で戦闘に参加することは無かったが、口から放射能を含んだ火炎を吐くという設定がある。
魔魚将軍アンゴラス
声 - 矢田耕司(ナレーションも兼任[注 4]
魚類型戦闘獣を率いる。チョウチンアンコウのような姿をしていて、チョウチン部分に改造前の顔が残っている。
顔の側面についた鰭を使い津波を起こすことができるという設定がある。
自ら進んで復讐戦に挑むと発言し出撃はするが、暗黒大将軍の助言を受けると「現場まで口を出されては、かなわんわい」と裏で不快感を見せていた。また形勢不利と見るとすぐさま撤退、作戦が失敗した際には部下に責任を押し付けるなど将軍らしからぬ行動の描写が多い。
ゴーゴン大公戦死の際には、ユリシーザーとともに背信行為を闇の帝王に見破られて怒りを買い、第23話で地獄の責め苦に落とされた。ユリシーザーは第24話ですぐに復帰したが、彼は第29話まで復帰できなかった。
最終決戦では、マジンガーZの足にしがみついているところへビューナスAの光子力ビームが直撃し、最期を遂げる。
悪霊将軍ハーディアス
声 - 永井一郎
悪霊型戦闘獣を率いる。顔が逆さまの髑髏の頭部とほぼ常に上げている左腕の先に顔を持ち、改造前の顔は胸に残っている。魔術や妖術を得意とする。陣頭指揮を執ったのは第3話・第6話の僅か2回と最も出番が少なかった。あまりに希少な技を使うらしく、軍団の構成員も他の軍団に比べ少ない。
最終決戦では、地獄大元帥に命じられマジンガーZの進攻を防ぐため出撃。自らの足、頭部を飛ばし、鎌を使って防戦するものの、ルストハリケーンで吹き飛ばされ、自身の鎌で体を切り裂かれてデモニカに激突し死亡する。
永井豪の漫画版ではグレートマジンガーと戦っている。七大将軍が一斉に襲い掛かる幻術を見せグレートを苦しめるが、幻と気づいた鉄也に猛反撃を受け爆死した。
大昆虫将軍スカラベス
声 - 八奈見乗児
昆虫型戦闘獣を率いる。胸部に改造前の顔が残っている。
武器は腰に装備した剣だが、劇中で使用したのは第10話で寝ているブルートンに無理やり出撃するよう剣を突きつけ脅すシーンのみ。
協調性が高く、しばしば他の将軍と共同作戦を行う。冷静な指揮官であり、とっさの出来事の判断も早い。またアンゴラスとは違い、暗黒大将軍のミスを擦り付けられた時も、彼は黙って受け入れていた。
第26話でミケロスに突入してきたグレートの体当たりを食らい吹っ飛ばされており、この時点でグレートと直接戦闘した経験のある将軍は彼のみだった(後に第47話のバーダラーも加わるが)。
第26話を最後に昆虫型戦闘獣が登場しなくなり出番は激減したが、第45話では地獄大元帥に比較的そつのない実績を買われ、昆虫型ではない戦闘獣バトラーズの指揮を任された。
最終決戦では移動不能に陥ってしまったデモニカ内部で死ぬまで地獄大元帥の側に控えていた。

諜報軍

諜報長官アルゴス
声 - 大竹宏
ミケーネ帝国の諜報軍長官。鳴門海峡に専用の城を構えている。第2話のみゴーゴンと同じ等身大サイズに描かれた。
山羊頭人身の姿で、左腕の杖に本当の顔がある。また体内に高性能な電子頭脳(コンピュータ)を内蔵しており、作戦立案の一助としている。
暗黒大将軍とは、戦法の好みが異なるため対立関係にあり、斬り合いをしたことがあるほど(第17話など)だが、素直に協力を求めてきた場合は快く応じていた。
暗黒大将軍戦死後、主導権を握ろうとリーダー風を吹かせたこともあったが、結果を出せぬ内に地獄大元帥が登場し御破算となる。戦法の好みが重なる地獄大元帥とも、そりが合わず仲が悪かった。
最終決戦目前の第54話でドリルプレッシャーパンチにより身体を破壊されたが、杖の顔は無事だったため辛うじて生き残る。本体は最後まで修復されず(最終回アバンタイトルで一瞬だけ完全復活しているが)、杖の顔は最終回までヤヌス侯爵が大事に抱えていた。最後はデモニカと共に爆死。
ゴーゴン大公
声 - 加藤修
諜報軍所属。『マジンガーZ』より引き続き登場。前作では地下帝国のトップであるDr.ヘルとも対等な立場だったが、本作では七大将軍より格下の中堅幹部扱い。幹部クラスでは唯一の等身大である。横から差し出口をして将軍から叱責されることも多い。
空中を滑るように移動する。下半身の虎の目はビデオカメラのようになっていて、記録した映像を映写することも出来る。
前線基地・火山島の建設を命じられるが、臨時に配下とされたユリシーザー、アンゴラス両将軍に横柄に接したため、彼らの独断専行に巻き込まれる形になった。第22話で戦闘獣ダンダロスをかばってサンダーブレークを受け、虎の胴体部分が吹っ飛ぶ瀕死の重傷を負う。最後の力を振り絞って完成したばかりの火山島基地に辿り着き、闇の帝王から「貴様は我が戦闘軍団の鑑だ」と激賞され念願の火山島司令官に任じられる。得意の絶頂にあったが、そのさ中に吐血して司令官席から転げ落ち絶命した。
ヤヌス侯爵
声 - 北浜晴子
諜報軍所属。ゴーゴン大公の後任として第23話から登場。破壊光線や催眠光線を出す杖を振るい、特殊部隊・キャットルー軍団を率いて暗躍する。
普段は七大将軍と同様、長い爪を生やした巨体で過ごしているが、左肩に黒猫を乗せた等身大の妙齢の美女の姿でも行動でき、巨体に入ると左胸の透明スクリーンに人間の顔が出る。変身能力も持っていて、巨大な本体自体も人間サイズに化けることが出来る。二つの顔を持つローマ神話の神ヤヌスにちなんでおり(ただし神話のヤヌスは男神)、この美女の顔と、首を半回転させて現す魔女の顔を持っている。設定画では右胸からミサイルを発射するとあったが、一度もグレートやビューナスと戦闘することはなかったため作中での使用はない。
グレートや研究所の弱点を探し、そこを攻めることに長けており、ヤヌス侯爵の登場後、グレートが苦戦する話も増える。
嫌っていた暗黒大将軍の心意気に感じ入り、全力を挙げて援護するなど、武人気質も持ち合わせている。
最終決戦で要塞デモニカと共に爆死した。

戦闘員など

ミケーネス
声 - 山田俊司 他
ミケーネ帝国の最下級に位置する人間サイズの兵士。もとはミケーネ王国の民を改造したもの。
ビューナスやボロットに一蹴されるくらい弱いが、第20話では人海戦術で、科学要塞研究所を一時的に占拠する活躍を見せたこともあった。ジェットパックを背負っただけの丸腰で降下させられており、かなり無茶なミッションだった。
ミケロスの操縦のみならず、その修理や火山島基地建設にも活躍し、兵士というより技術者・作業員のような存在である。
第41話でグレートの特攻を食らい負傷した地獄大元帥の身を案じ、戦闘続行の命令に逆らってデモニカを撤退させるなど、単なる下っ端とは言いきれない独自の判断を見せたりもした。第51話では作戦会議にも出席し、ヤヌスやユリシーザーへ意見を述べている。
キャットルー
声 - 山田俊司、加藤修、緒方賢一
第35話からヤヌス侯爵が登用した、猫面を着けた忍者のようなサイボーグゲリラ部隊。身が軽く、ボスボロットを乗っ取るなどする。デモニカの操縦役も務めている。武装は尻尾の先から出す破壊光線や手首に装着した小型ミサイル、尻尾を相手に巻き付けての電撃など。
戦闘兵
かつて闇の帝王がミケーネ王国を征服する際に用いた甲冑姿の兵士たち。戦闘獣サイズの巨大さで登場することが多かったが、第23話では人間大だった。武装は手に持った槍だが、一度も科学要塞研究所との戦闘に参加することはなかった。

声を持つ敵ゲストキャラクター

スパイX
声 - 北浜晴子(第3話)
諜報軍所属の女性アンドロイドで妙齢の美女の姿をしている。
下校するシローを科学要塞研究所の迎えの者と偽って車に乗せ、睡眠ガスで眠らせてベルトに発信機を取り付ける。シローを誘拐したと剣造へ連絡しシローを車内に放置、ジェットバイで駆けつけた鉄也によって連れ戻されるのを逆探知して科学要塞研究所のおよその位置を割り出し上司のゴーゴンへ報告した。しかし発信地点へ車で急行するところを発信機に気づき出撃した鉄也のブレーンコンドルに見つかり、怒りのコンドルミサイルを食らって車は爆発炎上。ゴーゴンが燃えさかる炎から何とか助け出そうとするも既に遅く、抱き抱えられた腕の中で爆死した。
戦闘獣クレオ
声 - 増山江威子(第9話)
諜報軍所属の女性型戦闘獣だが、劇中のクレジットは「クレオ」のみで全56話中で唯一「戦闘獣」の文言が付いていない。
武器は両目から発射する光線、指先から出す粘着液、胸から発射するミサイルなど。
美少女の姿に変身してオカリナを吹きながらオープンカーで全国を気ままに旅していたが、或る日ダンプに轢かれそうなシローを救ったことでシローやボス、ジュンらと仲良くなる。だが、ゴーゴンに見つかり科学要塞研究所の攻撃を命じられて拒否するも無理やり戦闘獣へと変身させられてしまう。グレートとの戦闘中、その正体に気づいたビューナスやボロットが制止しようとするが、ゴーゴンから「グレートを道連れにしろ」と無情に体内の自爆装置を作動させられ爆死。亡骸はグレートによって厳かに水中へと沈められた。
戦闘獣ケルビニウス
声 - 井上真樹夫(第16話)(※未クレジット)
かつて平和なミケーネ王国のプリンスだったが、闇の帝王と暗黒大将軍の侵略により戦闘獣へ改造されてしまう。王子としてのプライドから反抗的な態度を崩さず出撃命令にも従おうとしなかったが、ユリシーザーから「グレートマジンガーを倒せば平和なミケーネをお前に返すと闇の帝王は仰っている」と言われ疑いも持たず張り切って出撃する。グレート以外に用はないと相手にしなかったが「私が呼べばすぐに来てくれる」というジュンの言葉を聞いて気が変わりビューナスやボロットと戦って圧倒する。駆けつけたグレートとも互角の勝負を演じたが、頼みの武器である槍と盾をブレストバーンで溶かされ万事休すとなる。「戦う相手を間違えたな。ミケーネを再興したいなら何で暗黒大将軍と戦わねえんだ!」と鉄也に論破され、己を恥じた彼は接近してきたミケロスへ自爆特攻し果てる。その壮絶な最期にジュンは涙し、鉄也は「惜しい奴だった…」と呟くのだった。
戦闘獣ヘレナ
声 - 吉田理保子(第37話)
諜報軍所属の女性型戦闘獣。等身大でも活動可能。武器は両目から発射する光線、腰のバックルから発するハート型のビームなど。
地獄大元帥の登場に焦るアルゴス長官のためにヤヌスは兜剣造の暗殺を計画、その実行をヘレナに命じる。
ヤヌスを凌ぐ優れた変身能力を備え、炎ジュンのバストアップ写真を見ただけで下半身のミニスカートやロングブーツまでも完璧にコピー。来日したカレンをジュンに成りすまして出迎え、途中でカレンを崖から転落させて今度はカレンに変身。科学要塞研究所へ赴き剣造や鉄也を欺いた。ところが歓迎の晩餐会でナイフとフォークが合わさる際に内部メカに反応したのかスパークしてしまい、これを見逃さなかった鉄也に怪しまれる。更に本物のカレンを発見・保護したボスからの通報やジュンの応戦もあって深夜に決行した兜剣造暗殺は失敗に終わる。それでも逃げ遅れたシローを人質にして巨大化し、手出しできないのをいいことにグレートを一方的に痛めつける。が、余裕を見せた隙を突かれクインスターとグレートの連携でシローを奪回されるや一気に形勢逆転、怒りの鉄也からニーインパルスキック~バックスピンキックのコンボを容赦なく叩き込まれて爆死した。

セミレギュラー

飛田(とんだ)博士
声 - 山田俊司 (第8話 - 第13話)
新兵器ドリルプレッシャーパンチの設計者として第8話より登場。口調は怪しげな関西弁。第13話で科学要塞研究所が暗黒大将軍自ら指揮を執るミケロスの猛攻を受けた際に、モーターボートで脱出するところをミケロスに執拗に追われ、敵の放ったビームからシローを庇って黒焦げになり死亡。第14話にも遺影と回想シーンで登場した。
白鳥 ハルナ
声 - 千々松幸子
第11話から登場したシローのクラスメートの女の子。後にガールフレンドになる。非常に性格が良く優しい子で、シローと仲良くなったことで科学要塞研究所へも出入り自由となる。第17話や第23話ではミケーネに狙われ人質にされたりした。
牧師
声 - 加藤修
ハルナの知人の牧師。白髪と髭のナイスミドル。
第11話で初登場。やみくもに強さのみを追い求め暴力へ傾倒するシローを危惧して鉄也のような優しさを併せ持つように説いた。第19話にも登場し、肌の色に思い悩み戦闘放棄したジュンへ「自分だけ救われればそれでいいのか」「あなたと同じ境遇の子をこれ以上増やしてはならない」と熱心に諭して彼女が立ち直るきっかけを作った。

ゲストキャラクター

シンイチ
声 - つかせのりこ(第7話)
シローの同級生。校外写生の授業でロボットの絵を描き、自分はこのロボットを持っているという大法螺を吹く。その絵が偶然にも戦闘獣グレシオスに酷似していることをミケーネに利用されてグレシオス内部へ人質に取られてしまう。迂闊に攻撃できなくなった科学要塞研究所は窮地に陥ることに。グレートやビューナス・ボロットの連携で無事に救出された彼は「もうホラ吹きはこりごりだよ」と深く反省するのだった。
ハルナの母
声 - 川島千代子(第17話)
名は不明。眼鏡をかけたキツイ顔つきの痩せた中年女性で、ハルナとは全く似ていない。「ざます」言葉を使う。
シローに会うと言って出かけたまま帰らない娘ハルナの身を案じて科学要塞研究所へ怒鳴り込んできた。感極まると卒倒する癖がある。
登山者
声 - 戸谷公次矢田耕司、他(第18話)
大地震のあった翌日に登山する命知らずな山男。
地震後の崩落から恐竜の死骸(に偽装した戦闘獣イグアナス)を発見する。
美容師
声 - 坪井章子(第19話)
髪をカットしているジュンへ聞こえよがしの大声で「色白に生まれたかったわ」とぼやく二人の女性客へ「今じゃ若い子の間ではグアム焼けとかハワイ焼けが流行しているらしい」と言って慰めた。「そうは言っても日焼けしたのと元々色が黒いのは違う」という女性客の返答はジュンを苦悩へと追い込むことに。
カオリ
声 - 吉田理保子(第36話)
シローよりも更に低学年の小学生と思しき少女。姓は不明。ショートヘアで赤いワンピースを着用。
愛犬のジョンと浜辺を散歩しているところをグレートと戦闘獣グレーニアスの戦いに巻き込まれ、グレーニアスの放った流れ弾から彼女を庇ったジョンは死亡する。戦闘獣を何とか撃退し慌てて駆けつけた鉄也は彼女から凄まじい憎悪をぶつけられる。「グレートマジンガーがジョンを殺した」と頑なに信じ込む彼女は悲しみと憎しみのあまり失語症(劇中では「無言症」)となる。幼い少女をここまで豹変させてしまった呵責から鉄也は思い悩み出撃拒否するまでに。やっと口を開いた彼女から「あんたなんかジョンの百倍も千倍も苦しめばいいのよ!」と言われた鉄也は償いのために無抵抗で戦闘獣の攻撃を受け続ける。それを剣造から彼なりの不器用過ぎる謝罪なのだと教えられ、ようやく本来の優しさを取り戻した彼女は涙を流し「お兄ちゃん、戦闘獣に負けないで!」と叫ぶ。それを聞いた鉄也は猛反撃を開始、逆転勝利を収める。一件落着後、すっかり打ち解けてジェットバイに二人乗りする鉄也とカオリの姿があった。
カオリの母
声 - 山口奈々(第36話)
夫を亡くし女手一つで娘カオリを育てるシングルマザー。団地住まいで大型犬のジョンをどうやって飼っていたのかは不明。
鉄也を異様なまでに憎悪する娘と違い、見舞いに訪れた鉄也に対しても「あなたのせいではない」とごく常識的な対応を見せた。
カレン
声 - 杉山佳寿子(第37話)
兜甲児の留学先であるアメリカのワトソン研究所から来日した女性研究員。ブロンドの美女で外人訛りの日本語を話す。
空港で炎ジュンに成りすました戦闘獣ヘレナに出迎えられ車に乗せられるが、途中で正体を現したヘレナに襲われ崖下へ転落してしまう。ヘレナは転落死したものと思い込み立ち去るが、実は奇跡的に助かっており通りかかったボスたちに発見・保護される。手当てを受け意識を取り戻したところを今度はヤヌスとキャットルー軍団に襲われるが、ムチャ操縦のボロットが奮戦し鉄也のブレーンコンドルが駆け付けて敵を蹴散らしたおかげで又も命拾いした。一件落着後にボロットによって無事に科学要塞研究所へ送り届けられ、剣造らと対面を果たす。
浜川 陽一
声 - 白川澄子(第46話)
浜川博士の一人息子。
父を訪ねてきた鉄也と知り合い、グレートに憧れて兄のように慕うようになる。シローが思わず嫉妬してしまうほど急速に親交を深める二人だったが、ある日陽一はボクシングの試合を鉄也に挑んでくる。適当に合わせてあしらう鉄也に「本気を出せ」と迫る陽一。案の定ボコボコに叩きのめされるが、それでも必死に立ち向かってくる彼の気迫に鉄也は驚く。その後、鉄也は戦闘獣ソルゴスに惨敗を喫しすっかり死の恐怖に取り憑かれてしまう。そこへ陽一が「お別れに来た」と訪ねてくる。訝しむ鉄也へ陽一は「父の研究所で事故に遭い放射能を浴びた自分は不治の病を患っておりもうすぐ死ぬ」と衝撃的な事実を告げる。ボクシングの試合で何度も立ち上がって挑んできたのは、懸命に死の恐怖と戦っていたからだったのかと鉄也は思い知らされる。急に容体が悪化し倒れる陽一。そこへソルゴス接近の報が。戦闘獣に勝って帰るまで僕も頑張ると言う陽一に励まされ、死の恐怖を払拭して出撃した鉄也はギリギリの戦いの末に辛くもソルゴスに勝利する。しかし、鉄也が研究所に戻った時、陽一は既に息を引き取っていたのだった。
浜川 博士
声 - 加藤修(第46話)
陽一の父親。
科学者だが劇中では終始(紹介された科学雑誌の掲載写真でさえも)和服姿。
剣造曰くかなり厳しい人物らしいのだが、息子のことになると途端に甘くなる。しかし単なる親バカではなく、それには悲しい理由が隠されていた。
森山 優子
声 - 吉田理保子(第50話)
シローの通う小学校「城南学園」の女教師でシローのクラス担任。
美人で優しく料理も得意と正に非の打ち所がない女性なため、母性に飢えるシローは彼女のアパートを度々訪れ夕食をご馳走になるまでに慕う。グレートやビューナスの強化に忙しい剣造にかまってもらえない寂しさもあり彼女が母親ならと夢想するシローだったが、優子が急に学校へ来なくなる。心配のあまり見舞いに訪れたシローが目にしたのはアパートを突き破って出現した戦闘獣マリゲラだった。彼女はヤヌスに改造されてしまっていたのだ。出動してきたグレートも正体が森山優子だと告げられ攻撃できず苦戦を強いられる。この戦闘パートは漫画版『マジンガーZ』の「ローレライの歌」篇をラストを除きほぼ忠実に映像化しており、Z第61話よりも更に踏み込んでコミックス収録時に作者が大幅加筆した分(マジンパワーで引きちぎった相手の頭部を振り回して滅多打ちにする辺りまで)をも再現。この回でビューナスへ装備されたX線レーザーによってマリゲラ内部を透視した結果、優子が閉じ込められた部分を特定した鉄也はドンピシャのタイミングで放ったグレートブースターによりマリゲラを切断して救出に成功する。幸い優子も軽傷で済み、シローは安堵するのだった。
生田 信一郎(戦闘獣ゲルニカス)
声 - 井上真樹夫(第52話)
幼い頃、炎ジュンと同じ施設で育ったが、孤児だったことで世間から冷たい目で見られ、やさぐれて暴走族になり若さを浪費する日々を送っていた青年。暴走族だが、当時は義務付けられていないにも拘わらず意外にキチンとヘルメットを着用している。
ある日ジュンは自分にからんできた暴走族の中に彼の姿を見つけ、その変わり果てた姿を厳しく指摘する。平和を願いつつも戦いに明け暮れる剣鉄也とジュンに対抗心を燃やした彼は「自分は別のやり方で平和を実現させる」と意気込む。ジュンとの会話を目にし利用しようと接近してきたヤヌスへ「俺を闇の帝王に会わせろ」と申し出た彼はミケーネ本拠地で闇の帝王に謁見し、自分がミケーネと科学要塞研究所との和平の使者になるから戦いを止めるよう進言する。「出来るならやってみるがいい」とあっさり了承する闇の帝王の言葉に疑いも持たず喜んだのも束の間、戦闘獣ゲルニカスへと改造されてしまう。サブタイトルは「戦闘獣志願」となっているが、嫌がるのを拘束され無理やりヤヌスに改造されたのであって別に志願などしていない。彼がゲルニカスへと改造されるシーンは人間が戦闘獣と化すプロセスを垣間見る貴重な映像と言える。勇んで出撃するも実際はデモニカによる発電所襲撃の時間稼ぎとしての囮だった上に、地獄大元帥から「どうせ奴は裏切る」と自爆装置を埋め込まれておりヤヌスがそれを作動させたと知った彼は、ビューナスにデモニカまで連れて行ってくれと頼む。ちょうど射出されてきたグレートブースターを利用して要塞内へ突入し、一矢報いようとヤヌスを狙うがタイムリミットを迎え敢え無く爆死した。命を賭して発電所を守った彼を思い、ジュンは涙するのであった。
シナリオではビューナスの光子力ビームを受けて爆死しており、サブタイトルの「逆光線に散った」はその名残である。

登場メカ

科学要塞研究所

研究中の実験で死亡したとされていた兜十蔵博士の息子にして、前作主人公の兜甲児の父親である兜剣造博士が、ミケーネ帝国からの侵攻を阻止するために秘かに建造していた。その名の通り光子力研究所とは異なり戦闘を主な目的としており、正に「要塞」と呼ぶに相応しい攻撃の拠点となっている。武装は光子砲や電磁波発射装置、バリヤーなどを装備しており、自力で海中に潜行することや海上を航行することも可能である。また、上部の張り出し部分の四隅には浮上ファンが内蔵されており、建物の上半分が独力で飛行することも可能となっている。伊豆半島近郊が所在地で近郊の海の地下も研究所の一角で、グレートマジンガーはそこに格納されている。グレートのパートナーロボットであるビューナスAも製作され、本格的なミケーネ帝国との戦闘に挑んだ。最終決戦において剣造が上部分をデモニカに体当たりさせ爆発四散した。
グレートマジンガー
兜剣造が15年かけて建造した「マジンガーZを超える“偉大な勇者”」。身長25m、重量32t。
基本設計はマジンガーZと同じであるが、超合金Zよりも軽量かつ4倍の強度を誇る「超合金ニューZ」で精製されており、性能面はより強化されている。光子力エンジン駆動。最高出力は建造当時は90万馬力、『グレートマジンガー』終盤ではさらに強化されて最大出力130万馬力、飛行速度マッハ4(グレートブースター使用時マッハ5)、最高高度50,000m。
マジン・ゴー!」の掛け声と共に海中のグレート発射口から射出され、ブレーンコンドルという小型ジェット機が頭部に「ファイヤー・オン!」で合体、コクピットとなる。劇場版『マジンガーZ対暗黒大将軍』および『マジンガーZ』最終回でマジンガーZをボロボロにした戦闘獣を苦も無く撃破して、無敵の強さを見せつけた。また、劇場版『マジンガーZ対暗黒大将軍』では人類の最後の切り札として登場。マジンガーZの窮地を救った。
背に収容可能な翼スクランブルダッシュを内蔵しており、合体の要素は低かったが、番組終盤で新たな合体式の強化武器グレートブースターが登場している。
「スクランブルダッシュ基部を攻撃されると、予備装置が作動して復帰するまでの数秒間全機能が麻痺する」という最大の弱点がある。この設定は、劇中では劇場版『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』にて初めて語られグレンダイザーがその弱点を狙って攻撃をしたが、設定自体はテレビシリーズの時点で存在していた。
第44話では剣造が鉄也の代わりにグレートを操縦したことがある。設計者ではあるものの操縦には不慣れなためか苦戦を強いられた。『グレンダイザー対グレートマジンガー』では、ベガ星連合軍のバレンドス親衛隊長に強奪され、グレンダイザーと戦闘、奪回後には兜甲児がグレートを操縦し円盤獣1体を撃破している。このときバレンドスは初めての操縦ながらグレンダイザーと互角に戦っている。
劇場作品では全ての作品に登場する(グレートマジンガー登場前の作品『マジンガーZ対デビルマン』を除く)。
OVA版『マジンカイザー』においても唯一、最後まで残存したマジンガーとされ、カイザーと共に行動できるただ1つのマジンガーである。
小説作品『スーパーロボット大戦』(著:団龍彦)では、対デビルマジンガー用にして最強のマジンガー、ゴッド・マジンガーのプロトタイプであったとされている(これは企画段階でグレートの名称がゴッドマジンガーとされていたため)。
マジンガーZとのデザイン上の違い
永井による初期の『Z』のデザインは『グレート』と同じであり、その後永井が描いたマジンガーシリーズの漫画では、『グレート』のデザインを使った作品も見受けられる。なお、対外的な『グレート』のデザインの公表は、頭部(顔)の部分だけが、1974年春にテレビマガジンを事務局とする「マジンガーズクラブ」の会員証(ライセンス)カードに用いられたのが初出とされている。当初、「『Z』の顔デザインのアレンジか?」と思わされるなど、多くの子供たちは新キャラクターのそれとは気づかず、『マジンガーZ対暗黒大将軍』においてこのデザインの新ヒーローの出現を見て、何者の顔か悟るに至ったとのこと。
  • 頭部
    • 頭頂部に合体する小型飛行機が異なる。
    • その両側の装甲板の上部が鋭角に尖っている。
    • 耳のレーダーがL字状に曲がっている。
    • 首の後ろ(人間の延髄に相当)にも錣のように装甲板がある。
  • 胴体
    • ブレストバーンを発射する胸の板が、左右一体化された。
    • ヘソの部分に、ネーブルミサイルを発射する五角形の発射口が新設(Zは特に意匠が存在せず、ジェットスクランダーを装着すると、菱形のジョイントが付く。ミサイルパンチも、発射時は何も無い所がスライドして開くのみである)。
    • 両腕に三角板が設けられ、アトミックパンチやドリルプレッシャーパンチの際は、破壊力を増す突起物として使われる。
    • 外観でなく内部の違いだが、ロケットパンチを発射後、Zはドリルミサイル発射用の丸い穴が見えるが、グレートは三角形で、この部分に武器は終始装備されなかった。
    • 両脚に三角板が設けられ、そこにマジンガーブレードを収納されてある。
    • スクランブルダッシュによる飛行時のみ、脹脛部分に垂直尾翼が出る。
  • 全体的に見て身長の違いのみならず、Zより手足が長く、スマートなデザインになっている。
武装
アトミックパンチ
マジンガーZのロケットパンチに相当する。
両腕の肘から先が分離し、光子力ロケットで回転飛行、敵を粉砕する。
ドリルプレッシャーパンチ
第8話に登場した追加装備。考案者は飛田博士。
プレッシャーカッターと呼ばれる4つの刃状の突起が飛び出し、高速回転して敵を貫くアトミックパンチの強化版。
グレートタイフーン
マジンガーZのルストハリケーンに相当する。
口のスリットから風速150メートルの突風を吹き出すが、Zのような酸化腐食させる効果はない。
ブレストバーン
マジンガーZのブレストファイヤーに相当する。決め技としては最多を誇る。
胸部放熱板から4万度の高熱線を放射し、敵をドロドロに溶かす。また、マイナス回路をセットすることにより、冷凍光線にも転用できる(第51話)。
ネーブルミサイル
マジンガーZのミサイルパンチに相当する。ネーブルは「へそ」の意。
胴体中央の五角形の発射口から放たれる、TNT火薬800t分相当の威力を有するミサイル。主に牽制技として多用された。
スクランブルカッター
マジンガーZのスクランダーカッターに相当する。
スクランブルダッシュの翼部分で敵を切断するが、折り畳み式ゆえに威力・強度はZよりも劣る。
グレートブーメラン
胸の放熱板を取り外し、ブーメランと化して敵を切断する。その切れ味はマジンガーブレードに勝るとも劣らない。
バックスピンキック
第34話に登場した追加装備。脛の両側からブレードが出て破壊力を高めたキック。
当時のブルース・リー人気を如実に反映した技であり、鉄也自身もジャージ姿でキックの練習に励むシーンがある。
ニーインパルスキック
第34話に登場した追加装備。膝からスパイクが出て破壊力を高めたキック。
先述のバックスピンキックと併用されることが多い。
マジンガーブレード
大腿部の三角板から取り出す両刃の剣。両脚に各1本装備している[注 5]
切れ味が非常に鋭く、近接戦はもちろん飛び道具としても有用。通常は1刀流であるが、強敵相手には2刀流も披露している[注 6]
サンダーブレード
サンダーブレークを付属させ、殺傷能力を上げた融合技。漫画版のみ使用。
サンダーブレーク
序盤から中盤におけるグレートマジンガーの最大技。
天空から誘導した300万ボルトの高圧電流を指先から放つ。第46話では指先を介さず、相手の頭上に直接降り下ろす描写が見受けられた。
ダブルサンダーブレーク
上述の発展技。映画版で使用された。
エレクトロサンダースパーク
漫画版のみ使用された技。両腕とグレートブーメランを失ったグレートがゴーゴン大公とゼランギアを倒した時に使用した。腕の外れた関節部分を敵に押し当てて電撃を流す。
グレートブースター
第47話に登場した追加装備。終盤におけるグレートマジンガーの最大技。
一見マジンガーZのジェットスクランダーに酷似しているが、その実態は機体をミサイルのように撃ち出し、二条のビームと鋭い両翼で相手を殲滅する強力無比な武装。ただし、背中のスクランブルダッシュを破壊されると、合体不可能になるという弱点がある(第49話)。最終決戦では剣造の手で遠隔操作が出来るよう施され、戦闘不能に陥ったグレートマジンガーを誘導しようとしたが、戦闘獣の攻撃を受けて破壊されてしまった。
サンダーブースター
漫画版のみ使用された技。サンダーブレークを纏い、殺傷能力を上げた融合技。
マジンパワー
瞬間的に本体・武装の出力増幅を図るマジンガーシリーズ共通の機能。
量産型グレートマジンガー
少年誌(冒険王)に連載された、桜多吾作による漫画版に登場するグレートマジンガーの量産型。民間企業(新住日重工)が科学要塞研究所の職員を買収、グレートマジンガーの設計図と超合金ニューZの製造方法を非合法的に入手し、量産したもの。性能はオリジナルのグレートと同じで、ミケーネとの戦闘でオリジナルのグレートが破損した際、剣鉄也が量産型に乗り換えて戦闘を続ける描写がある。外観・武装もオリジナルのグレートと変わらないため、ボスによって識別のためオリジナル・グレートの前腰部分に「元祖」と書かれた。量産型には胸元に番号が振られているのが特徴。
1体だけ試作品として全身の塗装が黒い量産型グレートが存在し、こちらはブラック・グレートと呼ばれる。試作品だが高性能で、オリジナルに当たる鉄也のグレートをも圧倒する戦闘能力を発揮した。
量産型グレートはスーパーロボット大戦シリーズにも頻繁に出演しているが、グレートマジンガー(元祖)やブラック・グレートは現在まで『スーパーロボット大戦MX』が唯一の出演作品となっている。
また、桜多吾作版では、オリジナルロボットとして外装はマジンガーZ似(光子力ビームと胸のブレストファイヤー部分から発射されるミサイルが主武装)で戦闘コンピューターがグレートと同じGMFA1が登場している。
ブレーンコンドル
グレートマジンガーの操縦席となるジェット戦闘機。「ファイヤー・オン!」の掛け声と共にグレートの頭部に垂直に合体してコクピットとなる。合体時は機体前方のロケットエンジンを噴射して減速し、合体後は座席部分が90度回転して操縦体勢に移行する。研究所の下層から発進。操縦席に就いた鉄也がエンジンを始動しブースターを全開で吹かしながら、「ブレーンコンドル、スイッチオン!」の掛け声と共に抑止ロックを解くことで、海中のパイプから岬の鍾乳洞を猛スピードで抜け、廃船の穴をくぐって離陸する。水中航行も可能で、研究所が潜水中は直接海中から離陸した。
武装は機首から発射する二条の光線「コンドルビーム」と、機体下部の左右に装備した2門の発射管から撃ち出すミサイル「コンドルミサイル」。「コンドルミサイル」は通常弾の他にコバルト爆弾へ換装することも出来る。ただし核兵器なのかどうかは不明。
ビューナスA
兜剣造がグレートマジンガーのサポート役として製作した女性型ロボット。パイロットは炎ジュン。全高20メートル・重量23トンとマジンガーZよりも大きい。光子力エンジンで駆動し、最大出力35万馬力。初期のマジンガーZ並みの戦闘力を有している。
クインスターという小型機が頭部へドッキングしてコクピットとなる。非常時には分離して脱出装置の役割も果たすが、本編中で機体を捨て脱出したのは第53話のみ。第19話や第22話、第26話、最終回などでクインスターインしたままジュンがビューナスを降りている場面があるが、どうやって降りたのかは不明(第36話のグレートのような内部エレベーターがあるのかもしれないが描写されず)。
普段は滝壷の中に格納されており、ジュンの「ビューナスA、ゴー!」という掛け声と共に滝壷からせり上がり、「クインスター・イン!」のセリフで頭部に合体し起動する。
装甲はグレートと同じ超合金ニューZ製のはずだが、グレートに比べ装甲が薄いためか、けっこう頻繁に破損していた。片腕や片脚を叩き折られたり切断されたり腹に風穴を開けられるのはもちろん、胴体を真っ二つにされたこともある(第33話)。
前腕部にジャンプ連載版ビューナスの「Zカッター」の名残と思しきブレード状の突起があるが、戦闘に使用されたのは第12話のみで特に切れ味を発揮することもなくバイソニアにへし折られた。ジャンプ連載版ビューナスでは光子力ビームを発射していた頭部の二本のアンテナだが、TV版では単なる飾りだった。ただ、細い形状の割に破損したのは第19話のみ(それも片方だけ)と意外に頑丈であった。
当初は走って現場へ急行していたが、第25話からビューナススクランダーが追加され飛行可能となった。
アフロダイ、ダイアナンと違って当初から対ミケーネ戦闘用として開発されたため、武装はレディロボット中では多め。初登場の第3話Aパートアバンタイトルでは5体の敵ロボットを立て続けに撃破する圧倒的な強さを見せつけた。が、どうもこれは模擬戦闘訓練もしくはジュンによる活躍予想イメージだったらしく、直後のズガール戦から早くも苦戦。その後も敵戦闘獣の小手調べとして一蹴される「かませ犬」的なポジションに甘んじるケースがほとんどだった。数少ない戦果としてダイヤカス(第8話)、ピーコング(第13話)、アキレウス(第28話)、そしてアンゴラス将軍(第56話)を倒している(シナリオではムガリッサ、グレシオス、ユニガロス、ゲルニカスもビューナスがとどめを刺しているが、映像化されず)。ただしミケーネスやキャットルー、戦車(第41話)、小型潜水艇マリンアタッカー(第14話)などのザコ相手ならば流石に鬼神の強さを発揮していた。
因みに第20話・第37話・第51話・第54話では出撃せず。
なお原作版の『マジンガーZ』では、デザインや武装が若干異なる同名のロボットがアフロダイAの後継機として開発され、弓さやかが搭乗して「マジンガー軍団」と共にDr.ヘルとの最終決戦に参加している。
武装
光子力ミサイル
通称おっぱいミサイル(アニメ本編ではそう呼ぶ場面は無いが、永井豪がテレビマガジンに連載したコミカライズ版ではそう呼んでいる)。当初は命中すればそれなりのダメージを戦闘獣に与えていたが、中盤以降は直撃してもよろめかせただけで無傷といった具合に全く効かなかった。かなりの連射が可能だが、どこにそんな収納スペースが確保されているのかは謎。第53話では光子力ミサイルをガトリング砲のように高速連射する荒業を披露した。意外にもTV本編で戦闘獣相手に決め技となったことは一度もない。ただしテレマガ連載版では、武装解除したグレートを装ったビューナスがまんまとミケーネの作戦の裏をかいて敵に接近、いきなり正体を現すや至近距離からミサイルを発射・命中させ戦闘獣イゴーを撃破してしまうエピソードがある。「光子力ミサイル!」と叫びつつ左右同時発射するパターンが多かったが、片方だけ発射することも無言で発射することも可能。
光子力ビーム
両目から発射する光線。設定ではビーム砲自体はマジンガーZと同じものだが、ビューナス本体の出力がマジンガーZより低いため威力は弱い。話数によって色がバラついていたZと違いビームの色はピンクの透過光で統一されている。劇中では戦闘獣の防御にあい、あまり威力があるようには見られないが、決まり手としては最多(第8話・第13話・第56話)。「光子力ビーム!」の掛け声と共に発射するパターンが殆どだが、無言で発射することも可能。
フィンガーミサイル
先端から第二関節までの指先を小型ミサイルとして連続発射する。ただし親指は発射しない。「フィンガーミサイル!」の掛け声と共に両手から同時一斉発射のパターンが多かったが、無言で発射することも一本ずつ時間差で発射することも片手だけでの発射も可能。牽制技として多用されたが、全く通用しなかった。
ビューナススクランダー
第25話から登場する飛行用装備。最高速度マッハ3、最高飛行高度20,000メートルとZが使っていた改良前のジェットスクランダーと同性能。翼はせり出し式で科学要塞研究所の橋をカタパルトにして射出、「スクランブルアタック!」の掛け声と共にビューナスとドッキングする。
スクランダーカッター(ビューナススクランダー装着時)
TV本編では使用されなかったが、唯一第33話で鉄也に遠隔誘導されたビューナススクランダー単体がダンドールを真っ二つにする活躍を見せた。劇場版『グレートマジンガー対ゲッターロボ』で初めてビューナス装着状態でギルギルガン・第二形態に対して使用されたが、全く通用せずにスクランダーがへし折れてしまった。その際のジュンの掛け声は「スクランダー・カット!」。
ビューナスサンダーブレーク
第28話のみで使用され、アキレウスにとどめを刺した技。指が溶けたグレートの代わりに電撃をビューナスが誘導して指先から放つ。「サンダーブレーク!」のセリフもジュンが叫んだ。
ビューナスキック
第4話・第26話・第30話・第43話・第53話などで使用した飛び蹴り。両脚で食らわせるドロップキックタイプと片脚で決めるタイプの二種類がある。撥ね返されたり回避されたりすることが多く、決まっても相手を一時的に転ばせたり、ぐらつかせる程度の効果しかなかった。
なおこの他に第47話で披露した「光子力ミサイル・光子力ビーム・フィンガーミサイルの同時一斉発射」、X線レーザー(第50話のみ使用)などがある。
ボスボロット
前作『マジンガーZ』から続投し連続でレギュラー出演した唯一の機体。パイロットも変わらずボス(とヌケ、ムチャ)である。ボスは光子力研究所から科学要塞研究所付近の廃工場にたむろする場所を移し(第2話)、ジュンに盛んにアプローチしていた。またスクラップ製は変わらなかったが、全高が12mから20mにアップされパワーも上がっている(ただし劇中ではそれらの説明は一切ない)。
前作に引き続き、コメディ・リリーフの役割を一手に引き受けており「頭部がポロッと外れる」お馴染みのギャグも健在。殊に第42話では登場シーンの殆どがポロっと外れた頭部のみという無茶ぶりだった。また相変わらず「空を飛ぶ」ことに果敢に挑戦と失敗を繰り返していたが、第43話で念願の飛行能力を得る。第38話ではグレート発射孔から飛び出すという荒業を披露している。
大半の話数でビューナスと並ぶ「かませ犬」的ポジションだったものの、終盤に来て活躍ぶりが目立つようになる。第43話ではマジシャンスタイルで登場、ステッキから得体の知れないガスを噴きつけて戦闘獣ドメスを撃破した。第51話では、グレートに代わって戦闘獣ギュラソスにボロットスピンキックでとどめを刺している。
特徴としては前作からボスが執着している「飛行能力」への憧れがプッシュされており、あの手この手の探究心でそれを試みる描写が多く成っている。
機械獣を凌駕する強さの戦闘獣にもスペックの差など全く気にせず果敢に挑んでいったが、第46話のソルゴスだけは見ただけで一目散に逃げた。また第52話のみボスのコンディション不良(景気づけにドカ食いし過ぎてダウン)により未出撃。
劇場シリーズでも新オプションが多く発表され『グレートマジンガー対ゲッターロボ』では唯一完璧な飛行に成功している。
スーパーロボット大戦シリーズにおける「乗り換え」を連想させる場面として第35話のキャットルー操縦時と第37話のムチャ操縦時がある。殊に前者は目が血走り危険な形相だった。同シリーズで付けられている「補給」機能を示唆するような描写は特に無い。また、「自爆」して敵にダメージといった場面も見受けられず。
武装・技
下記以外にも話数によって背中に武器を満載した籠を背負ったり(第26話・第47話)、太い棍棒を持ったり(第51話)、腰の周りに手榴弾を装備したり(第34話・第45話)している。
ボロットプレッシャーパンチ
第8話のみで使用した技。飛田博士に無理矢理付けさせたが、戦闘獣へ届く前に爆発してしまうお粗末ぶりで全く通用しなかった。たった1話のみの武器ながら、『スーパーロボット大戦A』における隠し武器として登場。『スーパーロボット大戦R』では、キッド達の暇潰しでボロットに装備された。その後のスパロボシリーズでも何度か登場している。
ボロボロキック
再三にわたって使用された技だが、全く通用しなかった。ネーミングの由来は「戦闘獣をボロボロにする」から。
ボロットスピンキック
第51話のみで使用され、ギュラソスにとどめを刺した技。「スピン」と称しているが普通の飛び蹴り。
この他、ゲームではスペシャルボロットパンチ、スペシャルDXボロットパンチ、スーパーDXボロットパンチ、ボロットスペシャル、ボロットダイナミックスペシャルなどを使用している。
ロボットジュニア
まだ「先生」と呼んでいた頃に兜シローが剣造にねだって作ってもらった操縦練習用の機体。光子力エンジンで駆動し、最大出力10万馬力。第25話から登場。専用の戦闘服まで用意されており、着用すると3~4頭身から5~6頭身に体型が変化する。兄・甲児の働きを見て自分も戦士になろうと思ったらしいが、基本的にはボスボロットと同じ(いないよりはまし)レベルで運用された。野球少年をモチーフにしており、頭部のヘルメット(ジェットキャップ。ジェットハッターという設定名称がある)がそのまま分離式のコクピットになる。頭部へ合体する際に、シローは「ファイヤー・オン!」と叫んでいた。
武装
アイアンバット
ロボットジュニアの主要武器となる肩から飛び出すニューZ合金製のバット。戦闘獣には全く通用せず。
ジュニアミサイル
両腕の3門の発射孔から連射する小型ミサイル。威力はかなり貧弱。
ジェットバイ
第1話から登場した剣鉄也専用のバイク。頑丈で第12話でバイソニアによって岩の崩落に埋められた際や、第35話でキャットルーの攻撃を受けて崖下に転落した際も無事だった。
武装
ロケットパンチ
フロントカウル左右の翼上部に装備された小型のロケットパンチ。翼ごとカウル内部に格納することが出来る。
破壊ビーム
ライトの部分からビームを発射。第15話で使用。

光子力研究所

マジンガーZ
第53話で兜甲児が帰国し、彼の操縦で最終決戦に参戦することになる。前作『マジンガーZ』登場時よりもスペックが大幅に改良され、七大将軍のうちの3体(ライガーン・ドレイドウ・ハーディアス)を立て続けに、しかも片腕が無い状態で倒している。永井豪がテレビマガジンに連載していたコミカライズ版において語られたところでは超合金ニューZに換装され出力も6倍にアップされているらしいが、TV本編中では何の説明も無かった。主な武装は以前と同じであり、大車輪ロケットパンチを除くほとんどの武器を使用している。なお、身長18メートルであるはずのZが画面上で25メートルのグレートと並んでもほぼ同じ大きさに見えるのは、パワーアップの際にサイズも大きくなったのだという説もある(一部の書籍ではこの時点のZは身長20メートル、本体重量18トンとある)。なお最終話では『マジンガーZ』最終話の鬱憤を晴らすかのような大活躍を見せており、マジンガーZ一体でミケーネ軍団をほとんど倒している。
ダイアナンA
第55話でアメリカ留学から帰国した弓さやかが最終回で搭乗し最終決戦に臨んだ。スペック強化について劇中では説明されておらず、弓教授はダイアナンでは戦力不足であると懸念し、さやかの出撃に難色を見せていた。飛行能力は無いのでビューナスAの足にぶら下がってミケーネとの最終決戦に参加。この際、本来はスカーレットモビル輸送用であり後頭部もしくは額から出るオーロラ光線を両目から発射していた。色も七色だったのがビューナスの光子力ビーム同様のピンクの透過光となっている。本来のダイアナンAのビーム兵器であるスカーレッドビームは使っていない。なお、漫画版では兜博士の出撃要請を受け、戦闘獣相手に互角以上の戦いを演じている。

ミケーネ帝国

万能要塞ミケロス
七大将軍らが地上を攻撃する際に搭乗した巨大母艦。司令室はマジンガーサイズの幹部達が執務出来る広さがある。武装としては四方に付いた顔の両目から光線を発射する他、下部のプロペラを高速回転させて起こすミケロスハリケーンなどがある。戦闘獣の発進口としては、四方の顔と上部円盤のてっぺんの2箇所がある。第39話で爆薬を満載させた上部を切り離して科学要塞研究所の破壊を試みるが、グレートに阻止され切り離した上部を本体へ投げ返されて大爆発の末に海の藻屑となった。デザインは永井豪
無敵要塞デモニカ
ミケロスに代わって第40話から登場した新たな巨大母艦。陸・海・空はおろか地中を掘り進むことも可能。武装としては口から凄まじい数のミサイルを発射する他、巨体に物を言わせた体当たりなどがある。ミケロスや火山島にはグレートやビューナスの攻撃のダメージが確実に入っていたのに対し、頑丈でサンダーブレークやブレストバーン、ブレストファイヤーなどの単発攻撃くらいではビクともしない。しかし、最終回(第56話)でのZ・グレート・ビューナス・ダイアナン4体による集中攻撃にまでは耐えられず、地獄大元帥やヤヌス公爵らもろとも爆発四散した。デザインは永井豪。
火山島前線基地
単に火山島基地、火山島とも呼ばれる。闇の帝王の怒りを静めるため、暗黒大将軍とアルゴス長官が協力し第21話で建設に着手し第22話で完成した前線基地(前線基地の建設は第18話で既に試みているが大地震で頓挫していた)。建設の総指揮を執ったゴーゴン大公が初代司令官に任命されるが直後に絶命したため、第23話以降ヤヌス侯爵が司令官を務める。海上を自在に移動するほか潜水も可能。万能要塞ミケロスを内部に発着できるほど巨大で、武装としては連射可能なミサイルと魚雷のほか、元々の火山を活かした溶岩溜りを有する。ミケロスとのダブル攻撃でたびたび科学要塞研究所を窮地に陥れた。デモニカの登場により焦った諜報軍側の作戦により第43話で決戦の舞台となり、続く第44話でグレートたちを葬るための最後の手段としてヤヌス侯爵の手によって自爆させられ喪失(結局この作戦も失敗に終わっている)。
戦闘獣
ミケーネ帝国が繰り出す戦闘用巨大ロボット。Dr.ヘルの「機械獣」の電子頭脳にあたる部分にはミケーネ人の頭脳が用いられている。頭部とは別に、胸部あるいは腹部に、顔があり、劇中ではこの部分がセリフをしゃべり、表情が動く(ただしヤヌス公爵は胸に映像として表示されており、地獄大元帥は頭部にサイボーグ化したDr.ヘルが搭乗している)。
セリフをしゃべるのは基本的に幹部以上に限られ、一般の戦闘獣は唸り声や鳴き声を上げる以外は表情が変わるのみである(劇場版はこの限りではない)。
『マジンガーZ』の敵キャラクターは、創造主であるDr.ヘル(唯一生身の人間)と、等身大のサイボーグである幹部(あしゅら男爵・ブロッケン伯爵・ピグマン子爵)と兵士(鉄仮面軍団・鉄十字軍団)、および巨大ロボットの「機械獣」(通常は自らの意思を持たない)が明確に区別されていたのに対し、ミケーネ帝国では暗黒大将軍以下幹部自身が巨大かつ強力な戦闘獣であり、彼らとグレートマジンガーとの直接対決はシリーズの山場となる一方(第31話、第56話など)、元はといえば同じミケーネ人である彼ら巨大キャラクターと等身大のゴーゴン大公やヤヌス公爵との丁々発止のやり取りは、本作品の敵キャラクターの描写に独特の面白味を加えていた。
また、戦闘獣自身が自らの意思を持つゆえ、その性格や生き様の描写がストーリーに深みを与えたエピソードもあった(第9話、第16話など)。
基本的にグレートと同程度のサイズがほとんどだが、ガバラ(第22話)やソルゴス(第46話)のように遥かに巨大なサイズのものも存在する。
第10話のブルートンや第40話の地獄大元帥のように就寝する個体もいる。
劇中でクレジットされた名前付きの戦闘獣以外にも第12話でバイソニアに破壊される静止画の3体、第45話でバトラーズに破壊される1体、第50話でグレートブースターに破壊されるスライド写真の4体、と名称不明の戦闘獣が数体登場している。劇場版『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』では兜甲児の回想中に闇の帝王の前でグレートと対決する名称不明の1体が登場。

スタッフ

音楽

BGM・主題歌・挿入歌・イメージソングは全て渡辺宙明が作・編曲。本作のBGMと一部挿入歌は、千葉真一主演の刑事ドラマ大非常線』の劇中に流れている。

主題歌

オープニングテーマ「おれはグレートマジンガー」[注 7]
作詞 - 小池一雄 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎コロムビアゆりかご会
エンディングテーマ「勇者はマジンガー」
作詞 - 小池一雄 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎、コロムビアゆりかご会

OP映像では、コンドルビームで倒される1体(超人型)、アトミックパンチで倒される2体(超人型)、マジンガーブレードで串刺しにされる1体(鳥型)、グレートブーメランで真っ二つにされる1体(猛獣型)の戦闘獣が登場するが、いずれも名称が無く、本編にも登場しない。

暗黒大将軍が倒された第31話以降もOP・EDともにZのような映像変更は無かった(テロップはEDで一部変更された)。

「おれはグレートマジンガー」、「勇者はマジンガー」の両曲は共に前作『マジンガーZ』放映期間中には完成しており、前者は映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』にて、後者は『マジンガーZ』最終回で、グレートマジンガーの出撃シーンに挿入歌として使われている。

キングレコードから池田鴻によるカヴァー・ヴァージョンも発売された。

挿入歌・イメージソング

番組放送中に発売された主題歌・挿入歌LPに収録
「鉄也のテーマ」(第1・7・8・10-15・18・22・23・28・31・35・38-41・45・48・54・最終話)
作詞 - 浦川しのぶ / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎
前作の「Zのテーマ」同様、出撃シーンのテーマ曲。
歌詞に「鉄也」は含まれておらず、鉄也の視点で歌われている。
水木一郎のコンサートで一番リクエストが多いという曲で、セルフカヴァー・ヴァージョンが「水木一郎 ベスト・オブ・アニキング -赤の魂-」に収録されている。
「ぼくらの星 剣鉄也」
作詞 - 浦川しのぶ / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - コロムビアゆりかご会
「ビューナスAの歌」(第3・6・25・36話)
作詞 - 浦川しのぶ / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 堀江美都子
歌はすぐOKが出たが、冒頭のセリフのタイミングがなかなか合わず、1日がかりで録音したという。
歌詞違いヴァージョン(カラオケ音源は同じ)が「ほりえみつこ」名義で『大非常線』の挿入歌として流用された(「別れを告げて旅に出る」 / 作詞 - 中村しのぶ)。
「勝てグレートマジンガー」(第26・47話)
作詞 - 永井豪 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎
「悪の勇者たち」
作詞 - 藤川桂介 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - サニー・シンガーズ
「ボロット音頭」(第33話)
作詞 - 浦川しのぶ / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 大竹宏
「シローの日曜日」
作詞 - 藤川桂介 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 河添美智子、コロムビアゆりかご会
「ジュンの歌」(第19話)
作詞 - 浦川しのぶ / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 堀江美都子
歌詞違いヴァージョン(カラオケ音源は同じ)が「ほりえみつこ」名義で『大非常線』の主題歌として流用された(「哀愁のスキャット」 / 作詞 - 中村しのぶ)。
「グレートマジンガー賛歌」(第33話)
作詞 - 高久進 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎、コロムビアゆりかご会
「グレートマジンガーのバラード」(第46・49話)
作詞 - 永井豪 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎
前作『マジンガーZ』より
「Zのテーマ」(第53・55・最終話)
作詞 - 小池一雄 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎

各話リスト

話数 放送日 サブタイトル 脚本 演出 作画監督 美術 登場戦闘獣
第1話 1974年
9月8日
大空の勇者 グレートマジンガー 高久進 勝間田具治 森下圭介 浦田又治 猛獣型戦闘獣・バルバリ
鳥類型戦闘獣・オベリウス
第2話 9月15日 地獄の使者!! 闇の仕掛人ガラリヤ 大谷恒清 鹿島恒保 山崎誠 人間型戦闘獣・ガラリヤ
第3話 9月22日 炎のガッツ!! 野性のビューナス!! 藤川桂介 明比正行 飯野皓 鶴岡孝夫 悪霊型戦闘獣・ズガール
第4話 9月29日 キャッチ・アンド・アタック!!

科学要塞研究所!!

山吉康夫 森利夫 昆虫型戦闘獣・ムガリッサ
第5話 10月6日 突撃!! 怒りの連合戦闘獣!! 笠井由勝 我妻宏 浦田又治 爬虫類型戦闘獣・センザン
昆虫型戦闘獣・ラルゴス
第6話 10月13日 地獄におちた剣鉄也 高久進 明比正行 飯野皓 山崎誠 悪霊型戦闘獣・サイコベアー
第7話 10月20日 救助不可能?! ほら吹き少年の恐怖 藤川桂介 白土武 秦秀信 人間型戦闘獣・グレシオス
第8話 10月27日 とどめの一撃!! ドリルプレッシャーパンチ!! 笠井由勝 森下圭介 山崎誠 爬虫類型戦闘獣・ゴブリウス
人間型戦闘獣・ダイヤカス
第9話 11月3日 爆死!! 美しき人間志願者!! 大谷恒清 鹿島恒保 秦秀信 諜報軍戦闘獣・クレオ
第10話 11月10日 危しマジンガー!! 移動する発狂地帯!! 山吉康夫 森利夫 鶴岡孝夫 昆虫型戦闘獣・ブルートン
第11話 11月17日 目覚めろシロー!! 愛なき戦いの結末!! 明比正行 飯野皓 山崎誠 魚類型戦闘獣・ギライ
第12話 11月24日 猛牛バイソニアの逆襲 高久進 白土武 秦秀信 猛獣型戦闘獣・バイソニア
第13話 12月1日 激闘!! 兜博士対暗黒大将軍!! 藤川桂介 今沢哲男 我妻宏 鶴岡孝夫 人間型戦闘獣・ギロニアン
鳥類型戦闘獣・ピーコング
第14話 12月8日 転覆寸前!! 研究所を救え!! 笠井由勝 森下圭介 山崎誠 人間型戦闘獣・ハーキュリーズ
第15話 12月15日 吸血!! 恐怖のトカゲ地獄 高久進 西沢信孝 飯野皓 秦秀信 爬虫類型戦闘獣・ゴモドラー
巨大化トカゲ
第16話 12月22日 立て!! ミケーネの若きプリンス!! 藤川桂介 大谷恒清 鹿島恒保 鶴岡孝夫 人間型戦闘獣・ケルビニウス
第17話 12月29日 鉄也よ!! 地獄の闇から這い上がれ!! 山吉康夫 森利夫 山崎誠 諜報軍戦闘獣・キリニア
人間型戦闘獣・ブラベウス
第18話 1975年
1月5日
黒い罠! ドッキング戦闘獣!! 高久進 今沢哲男 我妻宏 秦秀信 爬虫類型戦闘獣・イグアナス
第19話 1月12日 雪よ若い血潮を染め抜け!! 藤川桂介 明比正行 中村一夫 鶴岡孝夫 爬虫類型戦闘獣・ギドニアス
魚類型戦闘獣・ゴルドバ
第20話 1月19日 決死!! ミケーネス攻撃隊乱入!! 田宮武 森下圭介 山崎誠 猛獣型戦闘獣・グラバール
人間型戦闘獣・マーバラス
第21話 1月26日 怒りの指令!! 姿を見せた闇の帝王!! 笠井由勝 坂口尚 千葉秀雄 魚類型戦闘獣・ダゴラー
人間型戦闘獣・ユニガロス
第22話 2月2日 ゴーゴン大公!! 火山島に散る 大谷恒清 増谷三郎 鶴岡孝夫 魚類型戦闘獣・ガバラ
人間型戦闘獣・ダンダロス
ゴーゴン大公
第23話 2月9日 妖しき新司令官 ヤヌス侯爵!! 今沢哲男 我妻宏 山崎誠 人間型戦闘獣・バーグル
第24話 2月16日 死闘!! この一撃に命をかけろ!! 安藤豊弘 山吉康夫 森利夫 秦秀信 人間型戦闘獣・ファラボス
にせグレートマジンガー
第25話 2月23日 ピンチ!! 飛べ ビューナスA 藤川桂介 田宮武 森下圭介 鶴岡孝夫 人間型戦闘獣・イスカリオス
第26話 3月2日 幻の父!! 兜博士の秘密!! 明比正行 中村一夫 秦秀信 昆虫型戦闘獣・タラントス
第27話 3月9日 燃やせ!! 怒りの決死の反撃 安藤豊弘 西沢信孝 白鳥泉 鶴岡孝夫 人間型戦闘獣・アレクセウス
猛獣型戦闘獣・ガルガニア
第28話 3月16日 脱出せよ!! ヤヌスの溶岩責め!! 藤川桂介 大谷恒清 我妻宏 秦秀信 諜報軍戦闘獣・アキレウス
第29話 3月23日 大逆転!! 秘密兵器を発射せよ!! 山吉康夫 森利夫 鶴岡孝夫 諜報軍戦闘獣・アイザクロン
魚類型戦闘獣・ギラギンガ
第30話 3月30日 勝利目前!! ふるい立つ暗黒大将軍!! 大貫信夫 坂口尚 遠藤重義 魚類型戦闘獣・ジュラン
人間型戦闘獣・バニガン
第31話 4月6日 死闘!! 暗黒大将軍の最後!! 田宮武 森下圭介 遠藤重義 魚類型戦闘獣・ジュラン
人間型戦闘獣・バニガン
人間型戦闘獣・ダンザニア
暗黒大将軍
第32話 4月13日 鉄也よ解け!! 心の謎を‥‥!! 安藤豊弘 笠井由勝 中村一夫 鶴岡孝夫 鳥類型戦闘獣・グラシス
第33話 4月20日 グレートマジンガーの足が吹っ飛んだ!! 藤川桂介 西沢信孝 鹿島恒保 秦秀信 鳥類型戦闘獣・ハーピィ
人間型戦闘獣・ダンドール
第34話 4月27日 今だ出せ!! バック・スピン・キック!! 今沢哲男 我妻宏 猛獣型戦闘獣・ドルマン
第35話 5月4日 スーパー忍者! キャットルー軍団!! 高久進 川田武範 森利夫 鶴岡孝夫 人間型戦闘獣・ゴーリキ
第36話 5月11日 甦れ!! 憎しみを越えた愛!! 安藤豊弘 田宮武 森下圭介 浦田又治 鳥類型戦闘獣・グレーニアス
第37話 5月18日 午前三時 兜博士を暗殺せよ!! 藤川桂介 笠井由勝 中村一夫 鶴岡孝夫 諜報軍戦闘獣・ヘレナ
第38話 5月25日 鉄也よ泣くな!! 奪われたマジンガー!! 安藤豊弘 大谷恒清 上村栄司 遠藤重義 人間型戦闘獣・ドルモス
第39話 6月1日 最後の挑戦!! 空の要塞ミケロス!! 藤川桂介 今沢哲男 我妻宏 浦田又治 猛獣型戦闘獣・ドラドス
第40話 6月8日 死を呼ぶ 赤い十字架!! 高久進 西沢信孝 増谷三郎 鶴岡孝夫 悪霊型戦闘獣・マミレス
第41話 6月15日 上陸!! 無敵の要塞デモニカ!! 藤川桂介 山口秀憲 森利夫 遠藤重義 人間型戦闘獣・メルクテス
第42話 6月22日 深海墓場!! 傷だらけの脱出!! 安藤豊弘 笠井由勝 森下圭介 浦田又治 諜報軍戦闘獣・バブール
第43話 6月29日 待ったなし!! 科学要塞研究所!! 藤川桂介 明比正行 中村一夫 鶴岡孝夫 諜報軍戦闘獣・ドメス
諜報軍戦闘獣・グロッサー
諜報軍戦闘獣・ルバンバ
第44話 7月6日 怒りの大逆襲!! 火山島基地爆破!! 大貫信夫 上村栄司 遠藤重義 諜報軍戦闘獣・グロッサー
諜報軍戦闘獣・ルバンバ
第45話 7月13日 狂った グレート・マジンガー!! 安藤豊弘 大谷恒清 白鳥泉 鶴岡孝夫 人間型戦闘獣・バトラーズ
第46話 7月20日 闘魂!! この命燃えつきるまで!! 勝間田具治 森利夫 浦田又治 人間型戦闘獣・ソルゴス
第47話 7月27日 必殺!! 超高速グレート・ブースター!! 藤川桂介 笠井由勝 森下圭介 遠藤重義 鳥類型戦闘獣・トルケーン
怪鳥将軍バーダラー
第48話 8月3日 特攻作戦!! さやか出現!! 安藤豊弘 大谷恒清 中村一夫 鶴岡孝夫 諜報軍戦闘獣・ドルラーク
第49話 8月10日 耐えろシロー!! 勇者に休日はない 藤川桂介 大貫信夫 上村栄司 遠藤重義 諜報軍戦闘獣・ガンサー
第50話 8月17日 涙の彼方に太陽が‥‥!! 安藤豊弘 勝間田具治 増谷三郎 浦田又治 諜報軍戦闘獣・マリゲラ
第51話 8月24日 輝け明星!! マジンガーZが帰って来た!! 藤川桂介 笠井由勝 森下圭介 下川忠海 諜報軍戦闘獣・ギュラソス
地底戦車モグラドン
第52話 8月31日 戦闘獣志願!! 逆光線に散った青春!! 山口秀憲 森利夫 遠藤重義 猛獣型戦闘獣・テオドラス
諜報軍戦闘獣・ゲルニカス
第53話 9月7日 偉大な勇者!! ファイト鉄也・ダッシュ甲児!! 安藤豊弘 大谷恒清 中村一夫 浦田又治 人間型戦闘獣・ギラン
人間型戦闘獣・ドカイダー
第54話 9月14日 打倒デモニカ!! 無敵のダブルアタック!! 藤川桂介 大貫信夫 上村栄司 遠藤重義 人間型戦闘獣・ゴーグラー
第55話 9月21日 明日なき総力戦!!

鉄也・甲児を地獄へ送れ!!

明比正行 森下圭介 下川忠海 鳥類型戦闘獣・ゴールド・フェニックス
人間型戦闘獣・バルカニア
猛獣型戦闘獣・グレート・マンモス
第56話 9月28日 平和の鐘よ 勇者の頭上に鳴り渡れ!! 山吉康夫 森利夫 猛獣型戦闘獣・グレート・マンモス
大昆虫将軍スカラベス
超人将軍ユリシーザー
猛獣将軍ライガーン
妖爬虫将軍ドレイドウ
悪霊将軍ハーディアス
魔魚将軍アンゴラス
諜報長官・アルゴス
ヤヌス侯爵
地獄大元帥

放送局

劇場版

グレートマジンガーが登場した劇場用作品は以下の通り。

映像ソフト

  • 2003年5月21日に全話収録のDVD-BOXが発売。
  • 2005年9月21日から2006年1月21日に単品DVDソフトが発売。

コミカライズ

脚注

注釈

  1. ^ 当初は兜甲児の続投が予定されており、その対比で年齢が高めに設定されていたため[4]
  2. ^ もみあげのデザインが角ばったものから、二段カールが入ったものへと変更された。
  3. ^ 一見スラックスのように見えるが、DVDボックス特典の設定資料には『ジーパン』と表記されている。
  4. ^ 44話まで次回予告ナレーションも務めた。
  5. ^ ただし、『グレートマジンガー対ゲッターロボ』の対ギルギルガン戦時には、計3本取り出している。
  6. ^ 対暗黒大将軍戦(第31話)・対ギュラソス戦(第51話)・対ギルギルガン最終形態戦(『グレートマジンガー対ゲッターロボ』)など。
  7. ^ OP映像クレジット上での曲名は「グレートマジンガー」

出典

  1. ^ 双葉社「魔神全書〜マジンガーバイブル」39頁、118頁
  2. ^ 藤川桂介「II アニメーション時代 マジンガーZ、グレートマジンガー--百三十七本中、九十七の脚本を書く 敵が宇宙人になった事情」『アニメ・特撮ヒーロー誕生のとき ウルトラマン、宇宙戦艦ヤマトから六神合体ゴッドマーズまで』ネスコ、1998年8月9日、ISBN 4-89036-979-1、94頁。
  3. ^ トイジャーナル2003年8月号
  4. ^ テレビマガジン特別編集「マジンガーシリーズ作品展開 (本格的アクションロボット路線)」『マジンガーZ大全集』講談社、昭和63年1月15日、ISBN 4-06-178407-2、152-153頁。
  5. ^ 北海道新聞』(縮刷版) 1975年(昭和50年)3月 - 4月、テレビ欄。
  6. ^ 日刊スポーツ』1975年2月1日 - 4月5日付テレビ欄。
  7. ^ 河北新報』1976年1月5日 - 1月26日付朝刊、テレビ欄。
  8. ^ a b c d 『日刊スポーツ』1975年2月2日 - 4月6日付テレビ欄。
  9. ^ 福島民報』1974年9月8日 - 1975年9月28日付朝刊、テレビ欄。
  10. ^ 『福島民報』1974年9月14日 - 1975年10月4日付朝刊、テレビ欄。
  11. ^ 『日刊スポーツ』1975年4月5日 - 6月5日付テレビ欄。
  12. ^ 『日刊スポーツ』1975年2月4日 - 6月3日付テレビ欄。
  13. ^ a b c 北國新聞』1975年3月2日付朝刊テレビ欄より。

関連項目

月刊ヤングマガジン』2013年12月号より連載。デビルマンとのコラボレーションで、グレートマジンガー最終回後が舞台。
  • スーパーロボット大戦シリーズ - テレビゲーム作品。マジンガーZと共に多数のシリーズ作品に登場する。2017年の作品『スーパーロボット大戦V』にはグレートマジンガーをベースに設計された上位機“マジンエンペラーG ”が登場する(歴代のマジンガー作品には登場していないゲーム初出のオリジナルマジンガー)。

外部リンク

フジテレビ系列 日曜19時台前半枠
前番組 番組名 次番組
マジンガーZ
(1972年12月3日 - 1974年9月1日)
グレートマジンガー
(1974年9月8日 - 1975年9月28日)
UFOロボ グレンダイザー
(1975年10月5日 - 1977年2月27日)