グレゴリー・チャイティン

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グレゴリー・チャイティン(Gregory "Greg" J. Chaitin, 1947年 - )は、アルゼンチン出身、アメリカ在住の数学者コンピュータ科学者。

1960年代に情報理論の分野に、ゲーデル不完全性定理とよく似た現象を見いだす。つまり、その分野上での決定不可能な命題を発見し別種の不完全性定理を得た。チャイティンの定理によると、十分な算術を表現可能などのような理論においても、いかなる数であろうともcよりも大きなコルモゴロフ複雑性を有することがその理論上では証明できないような、上限 c が存在する。ゲーデルの定理が嘘つきのパラドックスと関係しているのに対し、チャイティンの結果はベリーのパラドックスに関係している。

1995年に、メイン大学から博士号を授与される。IBMトーマス・J・ワトソン研究所に勤務した後、現在はリオデジャネイロ連邦大学に在籍。

幾つかの本を執筆しており、日本語に訳されている。

著作[編集]

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