クロノ・トリガー

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クロノ・トリガー
Chrono Trigger
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 スーパーファミコン(SFC)
開発元 SFC:スクウェア開発第4部
PS:トーセ
スクウェア・エニックス(上記以外)
発売元 SFC, PS, PS(Books):スクウェア
PS(UH), DS, DS(UH), i, VC, GA, iOS, Android, EZ, Steam:スクウェア・エニックス
プロデューサー 坂口博信(EP)
青木和彦
ディレクター 北瀬佳範
時田貴司
松井聡彦
シナリオ 堀井雄二(監修)
加藤正人
プログラマー 小久保啓三
樋口勝久
音楽 光田康典
植松伸夫
松枝賀子
美術 鳥山明
野村哲也
直良有祐
本根康之
人数 SFC, PS, i, VC, GA, iOS, Android, EZ, Steam:1人
DS:1〜2人
メディア SFC:32Mbitロムカセット
PS:CD-ROM1枚
DS:ニンテンドーDS専用カード
発売日 SFC:
日本の旗 1995年3月11日
アメリカ合衆国の旗 1995年8月22日
対象年齢 PS(UH), DS:CEROA(全年齢対象)
売上本数 SFC:
世界の旗231万本[1]
日本の旗 202万本
SFC & PS:
世界の旗265万本
日本の旗 236万本(2003年3月時点)[2]
DS:
世界の旗134万本[3]
日本の旗 49万本
その他 DS:DSワイヤレスプレイ対応[2]
Android:バージョン2.2以上

※記号注釈
PS(Books):PS one Books
PS(UH):アルティメットヒッツ
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クロノ・トリガー』 (Chrono Trigger) は、日本コンピュータテレビゲームソフトジャンルロールプレイングゲームスーパーファミコン用として1995年3月11日に、スクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売された(以降に他ゲーム機などに移植された各機種版の詳細については、本項の副節#移植版を参照)。

続編にあたる『クロノ・クロス』については、リンク先の記載を参照。

ストーリー

主人公クロノは、千年祭が開催された街で出会ったマール、幼馴染みのルッカと共に、偶然の事故から時間を移動する手段を発見し、時を越えて様々な時代を行き来する中で、自分達に降りかかる問題を解決していく。やがて荒廃した時代に行き着いたクロノ達は、そこが謎の生命体「ラヴォス」によって滅亡した「自分たちの未来」であることを知る。クロノ達は失意に陥るものの諦めず、ラヴォスの出現した原因を突き止めて過去と現在に戻り、未来を変えて救うことを決意する。

未来で出会ったロボットの仲間、ロボを得て時代を巡るうちに、ラヴォスは中世時代の魔王が人類殲滅のために作り出したという情報を得る。中世へ行き、勇者サイラスの親友であり、呪いで姿を変えられたカエルと協力し魔王を倒したクロノ達だが、魔王はラヴォスを創ったのではなく、地底に眠るラヴォスを呼び起こそうとしていただけと知る。

ラヴォス復活の儀式の影響で巨大なゲートが開き原始時代に飛ばされるクロノ達、そこでは恐竜人と原始人の生存を懸けた戦いが行われていた。祖先の原始人達と共に戦い、恐竜人の首領を倒すことに成功したクロノ。しかしその時、天に輝く赤い星が近づいてくる。そこで原始人の長であり、仲間となったエイラのつぶやいた言葉「ラヴォス」にクロノ達は驚愕する。別の惑星から地球へやってきた異星知性体、それがラヴォスだったのだ。

更にクロノ達は時を渡り、人々が魔法を利用していた時代に赴きラヴォスの力を手に入れんとする者の野望を止めようとする。しかしラヴォスの力は強大で、戦いの中クロノが消滅してしまう。クロノの犠牲により難を逃れた仲間たちであったが、クロノを失った悲しみに暮れていた。そんな折、同じ時代に来ていた魔王から「時の賢者」であるハッシュなら、クロノを助けられる可能性を知ると聞く。「時の卵」クロノトリガーの力を借り、無事クロノを取り戻した一行は魔王も加えて、再びラヴォスとの最終決戦に赴くのであった。

世界設定

主人公たちは過去・現在・未来にわたり、時間を越えて冒険をする。冒険の舞台となる時代は5つあり、その数だけワールドマップが用意されている。また、過去での行動により現在と未来のワールドマップや人物などに変化が発生するケースもある。

次に、各時代の特色を紹介する。なお、「A.D.」は「ガルディア王国暦」、「B.C.」は「ガルディア王国暦前」で、A.D.1年はガルディア王国の成立年である。

原始(B.C.65000000)
原始の世界では、猿から進化した人間と、恐竜から進化した恐竜人がおり、それぞれが「大地のおきて」に従って次の時代への生き残りを懸け争っている。人間たちは竪穴式住居を築き小集落を形成している一方、恐竜人たちはコロニーに大集落を作り上げている。また人間たちは、恐竜人と戦う「イオカ族」と、恐竜人を恐れて森に隠れ住む「ラルバ族」の2つに分かれている。各地で火山が噴煙を上げており、その合間に平野とジャングルがある。
古代(B.C.12000)
古代は、雪と氷に覆われた極寒の世界であり、現代では失われた「魔法」が使われていた時代である。陸地はわずかに残るばかりで、地表のほとんどは海で占められている。魔法の能力を持つか否かで人は2つの階層に分かたれている。魔法を使うことができない人間は、厳しい環境の中ひっそりした生活を強いられている。一方、魔法を使うことができる人間は、浮遊大陸に魔法によって支配される王国を築き、常に魔術を磨いていた。後に大陸の大半が海中に沈むが、A.D.600年に地形変化などは起きていない。
中世(A.D.600)
中世では、魔王がモンスターの軍を率いて、世界の征服に乗り出している。人間側の唯一の希望である勇者サイラスは青年剣士グレンと共に魔王討伐を志すが、サイラスは敗れ、人々は絶望の淵に立たされていた。
現代(A.D.1000)
ガルディア王国の千年祭を祝う平和に酔いしれる現代。電気・ガス・水道などの一般的なライフラインが普及している。王国に住む少年クロノは、祭りの会場で一人の少女と出会う。その後、幼馴染の科学者ルッカが発明したテレポッドという転送装置がきっかけとなり、遥かなる時間を巡る冒険に旅立つことになる。
世界崩壊(A.D.1999)
A.D.1999年、ラヴォスの日1時24分、6000万年以上もの長きに渡って地中深くに潜んでいたラヴォスが地上に姿を現すことにより、地球は死の星となる。DS版ではタイムワープ時にこの時代にカーソルを合わせるとワールドマップが確認できるが、ラヴォスとの戦い以外で冒険の舞台として歩くことはできない。なおこの時代のラヴォスとの戦いに敗れると、それにより世界が滅ぼされる様子が描かれたバッドエンディングが流れる。
未来(A.D.2300)
ラヴォスによって世界が崩壊したその後の時代。地形・文明は崩壊、既存の国家や市町村は全て滅亡し、氷河期が再来しつつある全てにおいて絶望的な世界。人々は地上に残るシェルターでわずかに生き長らえていたが、食料の枯渇が深刻化しており、生きる希望を失っていた。廃墟の街には暴走した機械や環境悪化により出現したミュータントがあふれ、人々に牙を向く。自分達の世界の結末を変えるために、クロノ達はラヴォスを倒すことを決意する。
黒の夢(B.C.12000 - A.D.2300)
古代でラヴォスを呼び覚ました後の海底神殿が変化した姿。本作のラストダンジョンであるが、ここを訪れなくてもラヴォスと戦うことは可能。
時の最果て(∞)
全ての時代に通じていてどの時代にも属さない時空を越えた謎の場所。物語を進める上でクロノたちの拠点となる。

登場キャラクター

括弧内は英語版 "Chrono Trigger" およびニンテンドーDS移植版における英語設定での名前。日本語版とは異なる名前になっているキャラクターも多い。日本語版での名前に英文字綴りがあるものは、日本語版 / 英語版の順に記す。

なお全てのプレイヤーキャラクターは登場時にプレイヤーが名前を付けられるため、その際の初期名を記す。

パーティーメンバー

クロノ (Chrono / Crono)
本作の主人公。17歳の少年。現代のガルディア王国で母親と暮らす普通の町民だったが、マールとの出会い、ルッカの発明による事故から世界の未来を護るための戦いに身を投じることになる。
セリフは喋らないが、特定のエンディングで唯一のセリフが用意されている。逆立った鮮やかな赤い髪とハチマキがトレードマーク。公式イラストではほとんどの場合左手で刀を持っている。最初はパーティから外すことができないが、終盤ではフリーメンバーとなる。
終盤で死亡するイベントがあり、復活させるイベントもあるが、彼を復活させなくてもクリア可能。その場合、エンディングの内容は仲間が彼を蘇らせる方法を探すものになる。
PS版およびDS版で追加されたエンディングではマールと結婚するハッピーエンドが追加されている。
使用する武器は日本刀。属性は天。雷系の魔法を使う。日本刀と天属性の魔法による攻撃がメインになるキャラクターである。
『クロノ・クロス』では「クロノたちが死亡した歴史」のクロノが登場。子供の姿になっており、最初は年相応の幼い口調だった。最終決戦に向かうセルジュに対し、様々な真実を告げ、「新たなるクロノ・トリガー」と言葉を手向けた。
マール (Marl / Marle)
クロノが千年祭会場で出会った16歳の少女。綺麗な金髪をポニーテールにしている。A.D.1000年のガルディア王国の王女であり、本名はマールディア (Nadia) 。名前を変更した場合は、名前の最後に「ディア」がつく[注 2]。天真爛漫でおてんばな性格。しかし、実際は臆病で泣き虫な面も持っており、自分を助けてくれたクロノには強い信頼を見せている。
城を抜け出した際にクロノと出会い、そのまま彼と共に千年祭を回ることになるが、ルッカの発明の事故により中世へと飛ばされてしまう。クロノによって助けられるが、現代では「クロノがマールを誘拐した」という扱いになっており、クロノは裁判にかけられることとなってしまう。大臣(実は偽物)の謀略でクロノの処刑が決定したため父親に反発し、クロノを助けて「城出」。そのまま未来の時間へ逃げる形で移動しクロノたちと旅をすることに。
武器はボウガンもしくは弓。属性は水、その中でも氷系の魔法を主に使う。初期段階から回復技を使うことができ、攻撃魔法・回復魔法・蘇生魔法・補助魔法を覚えていく。魔力が高いため回復魔法の効果が高いが、一方で攻撃魔法で強力なものは覚えないので終盤は支援面が強く出る。
『クロノ・クロス』では「クロノたちが死亡した歴史」のマールが登場。子供の姿になっており、主人公セルジュたちに様々な真実を伝え、最終決戦に向かう彼にサラを助けてほしいと懇願した。
ルッカ (Lucca)
クロノの幼馴染である19歳の少女。紫のショートヘアで顔が出るタイプのヘルメットを着用しており、眼鏡を掛けている。大の発明好きで、自分の才能に強い自信を持っている。機械やロボットを作ったり直すのが趣味で、彼女の開発したテレポッド(転移装置)から事件は始まる。10年前の母・ララの両足に関する悲劇を止められなかった自分を責め、それ以後、機械に興味を持つようになる(イベント次第で、この過去を変えることが可能)。
ガン(銃)を武器として使う。属性は火。炎で敵を焼き尽くす魔法を使う。火属性の魔法と各種発明品による攻撃が強力なキャラクターである。魔力が高いため、火属性の魔法は大ダメージが期待できる。特に、終盤で使用可能となるフレアは強力。
カエルが元のグレンの姿に戻るエンディングでは、彼に対しハンサム発言をしたり、ガルディア城のある兵士(本当は女であるが)の顔には攻撃をしなかったりと、ハンサムには目が無いという一面もある。
また、マールがクロノに対する好意をハッキリ示すのに対し、彼女には恋愛に興味を示す描写があまり無い。だが、クロノ復活のイベントではパーティからマールを外し、ルッカだけを入れている状態でのみルッカのクロノに対する「本当の気持ち」を一部知ることができる。
『ラジカル・ドリーマーズ』ではヒロイン・キッドの姉代わりだった。
『クロノ・クロス』では「ルッカ・アシュティア」というフルネームが設定されている。そちらでは孤児院を営んでおり、ヒロイン・キッドにとって姉同然の存在であった。ルッカ本人は登場しないが、「クロノたちが死亡した歴史」のルッカが登場した。子供の姿になっており、ヒロイン・キッドにまつわる様々な真実を語った。またPS版クロノ・トリガーではこのキッドらしき赤ん坊を拾うエンディングが追加された。
後に発売されたPSゲーム『ゼノギアス』では、最序盤に色々な情報を教えてくれるゲストキャラクターとして出演している。
ロボ (Robo)
未来の「プロメテドーム」で壊れかけたまま放置されていたロボット。偶然通りかかったルッカが修理し仲間となった。未来での本名(コードネーム)は「プロメテス」だが、マールの助言を受けたクロノが勝手に「ロボ」と名付けてしまった。製造番号は「R-66Y」[注 3]。内蔵されたロケットパンチレーザーによる攻撃、さらにはビームによる回復など多彩な技を使う。
レーザー等の内蔵武器を除けば、素手での打撃や体当たりを主体とするが、アーム(腕)の部分が換装可能な武器となっている。ロボットのため属性はないが、スペッキオによるとレーザーなどの武器が冥攻撃によく似ているらしい。
本名は「プロメテス」。その正体は、未来世界において人類の駆逐を考えるコンピューターシステム「マザーブレーン」が人類抹殺のために生み出した戦闘兵器。終盤のサブイベントでは自らの正体を知りながらもクロノたちと共に戦う道を選び、力を合わせてマザーブレーンを倒した。
『クロノ・クロス』では凍てついた炎を守るシステムとして「プロメテウス」が登場。ロボとは別人であるが、人格を持っており、口調はロボと酷似している。またPS版クロノ・トリガーで追加されたエンディングムービーでは、ロボを小型にしたようなロボットをルッカが連れている。
カエル (Kaeru / Frog)
中世ガルディア王国の騎士。ガルディア王国前騎士団長であった親友サイラスの遺志を継ぎ、新たなる「勇者」として伝説の剣グランドリオンを手に戦うことになる。元はグレン (Glenn) という名の人間だったが、魔王の呪いによりカエルの姿となってしまい、それ以来正体を隠してリーネ王妃を影から守っていた。古代で魔王が死んだ場合にはエンディングで人間の姿に戻る。また、PS版のエンディングムービーでは魔王が倒されたか否かに関係なく人間の姿で登場する。元の姿に戻った後に中世の王女と結婚するパターンもある。
武器は西洋の剣。属性はマールと同じく水だが、攻撃魔法は水の力を使うウォーター系となっている。攻撃魔法と回復魔法の両方を使うことができる万能戦士。実力では人間の姿であった頃からサイラスの上を行っていたが、グランドリオンを使えなかったため魔王との戦いでは何もできなかった。
ゲーム中、建物ダンジョン等の中では、静止時及び戦闘時は二本足で直立する(によっては四つ這いになる)が、移動時は正にのように四つ這いで飛び跳ねて移動する。
彼の存在は続編『クロノ・クロス』において、後世に名を残した伝説の剣士として知られている。
続編『クロノ・クロス』では、カエルの勇名にあやかって「グレン」と名づけられた青年が登場する。血縁関係は一切ない。
エイラ (Eira / Ayla)
原始時代の集落“イオカ村”の長。24歳。パワフルでセクシーな女性。片言な口調が特徴。強い者を好み、特にクロノには好意を見せている。ストーリー中、マールの先祖であるらしいことが示唆される。
武器は使用せず、パンチ・キック・噛み付きなどの肉弾戦を得意とする。その特性上、武器は装備変更できないことになっており、「こぶし」で固定されているが、レベルアップをする事でこの「こぶし」は、段階的に同名だがクリティカル率が高い「こぶし」にレベル24とレベル48に変化し、更にレベル72まで上がるとクリティカル率も更に上昇して混乱の追加効果がある「てっけん」、そしてレベル96になるとクリティカル率は初期の「こぶし」よりも低くなってしまうもののクリティカル時には9999ダメージが出る「ごうけん」へと変化する。ただし変化タイミングはレベルアップした瞬間ではない。なお、裏技を使用する事でアイテムとして入手する事もできる。攻略本には、「ごうけん」はレベル97と記載されているが、誤りである。
ゲーム中、建物ダンジョン等の中では、静止時及び戦闘時は二本足で直立するが、移動時は両前肢のように使い四足歩行する。
魔法が栄える以前の生まれのため、魔法は使えず属性も無い。しかし「いろじかけ」で相手からアイテムをプレゼント(盗む)させる技を唯一持っており、希少なアイテムなどを手に入れることが可能。
続編『クロノ・クロス』では似たような設定の少女リーアが登場しており、彼女は生まれた子供には「エイラ」という名前を付けると告げている。
名前は『大地の子エイラ』に由来している[要出典]
魔王 (Maoh / Magus)
中世ガルディア王国の平和を脅かす魔族を統べる存在。後世では「ラヴォスを生み出して世界を滅ぼそうとした」と伝えられているが、実は古代ジール王国の王子ジャキが成長した姿であり、自分と姉のサラの運命を狂わせた復讐のため自らの手で倒すためにラヴォスを目覚めさせようとしていた。終盤で加入する最後のパーティーメンバーだが、このキャラクターのみ、特定の選択肢を選ぶことで仲間となる。DS版で実装された隠しボス「夢喰い(ゆめくい)」戦では、「ラヴォスが倒された歴史」からやってきた魔王が登場。夢喰いに取り込まれたサラを助けようとするが力及ばず敗退。姉を助けられなかった無力さから己の存在を否定し、記憶を失った状態でどこかの時代へと流れつくというエンディングが描かれた。
戦闘では大鎌)を武器とし、回転しながら敵を切り裂く。属性は冥だが、天・火・水・冥の4種すべての魔法を使うことが可能で、魔力の値がかなり高い。ただし、特定の条件でしか仲間との連携技は出せない。
ゲーム中、建物ダンジョン等の中では飛行して移動する。
唯一デフォルトの名前が漢字のキャラクターであり、“魔”がゲーム中で小さい文字として表示される時、複雑な文字を限られたドットで表現できないため(「广+マ」の略字)で表記される。
ラジカル・ドリーマーズ』にも主要キャラクターとして登場しており、続編『クロノ・クロス』にではその設定を想起させるキャラクターとして「魔術師アルフ」が登場している。

プレイヤーキャラクターに関して言えば、これらはデフォルトの名前であり、5文字までなら自由に名前を変えることができる。また、タイムマシンである「シルバード」の名前も同様に変更可能。ただし漢字を使うことはできないため、魔王だけは一度名前を変えると通常の方法では元に戻せなくなる仕様だったがDS版に限りセレクトボタンで初期設定の名前に戻すことが可能。「つよくてニューゲーム」を行った場合、全ての名前はデフォルトに戻される。名前を変えた場合、エイラがクロノを呼ぶ名前は先頭の2文字、マールの本名は前3文字+ディア、魔王軍の名前は名前+軍に変わる。なお、名前を変える際はシルバードも含めて同じ名前にする事はできない。

現代のキャラクター

ガルディア33世 (King Guardia XXXIII)
現代のガルディア国王。マールの父。真面目で融通が利かないところがあるが、マールのことは自分なりに心配している。高血圧のため、パレポリの「ハイパー干し肉」を苦手としている。虹の貝殻入手後、偽大臣にはめられ王国裁判にかけられるが、クロノ達の活躍により無事救出され、自身の不器用さを反省してマールと和解した。
アリーチェ (Ariche)
ガルディア王妃でマールの母。故人。
ボッシュ (Melchior)
千年祭で武器を売っていたメディーナ村の外れに住む鍛冶屋。その正体は古代ジール王国3賢者の1人で、ジール王国では“命の賢者”と呼ばれていた。
タバン (Taban)
ルッカの父で、同じく発明家。強力な武器や防具を造ってルッカを助ける。
ララ (Lala / Lara)
ルッカの母。発明には無関心。10年前にある事故に巻き込まれ、両足の自由を失ってしまう。名前の綴りは日本語版では「Lala」、英語版では「Lara」と異なるが、彼女の名前の綴りがあるイベントに影響をもたらす(このため、DS版では言語設定によって一部の操作に変更がある)。
ジナ (Mom)
クロノの母。クロノ達の旅の行方より飼い猫の世話に関心がある。ララとタバンとも知人。何事にも動じない性格で、カエルやロボ、魔王等の仲間を見ても常にマイペースで接する。
ノルシュティン・ベッケラー (Norstein Bekkler)
暗闇に浮かぶ顔と手だけの人物。千年祭にてテントを張り、「ノルシュティン・ベッケラーの実験小屋」と称して3種類のミニゲームを行っている。『ファイナルファンタジーVI』からゲストとしてビッグス&ウェッジが新たな仲間ピエットと共に登場するほか、景品としてもらえるドッペル君(人形)はクロノの復活に必要なアイテムとなる。未来にいるガッシュ(の意識を移植されたヌゥ)が彼のことを知っていた。現代にいながらにしてミニゲームの景品を過去・未来に送ることができる。
ビネガー8世 (Ozzie VIII)
中世のビネガー(後述)の子孫。魔物の村メディーナで村長をしており態度が大きい。終盤で魔王を仲間にした後、隠しボスのビネガーたちを倒すと魔族と人間が仲良くなる世界へと変わっており、彼の立場も変化して村長宅で下働きとして働いている。

中世のキャラクター

ガルディア21世 (Guardia XXI)
A.D.600年の時点でのガルディア国王。魔王との決戦で剣を取るが倒れて一時期寝込んでいた。
リーネ (Leene)
A.D.600年のガルディア王妃。年齢よりも若く見え髪型以外はマールとそっくり。特定のエンディングではカエルと結婚する。現代で千年祭が行われているリーネ広場は彼女の名前に由来する。
サイラス (Cyrus)
中世ガルディア王国の前騎士団長。必殺技はニルヴァーナ・スラッシュ。グランとリオンに挑んでグランドリオンを入手、化け蛙ゴールデンフロッグを退治して勇者バッジを取り戻した。10年前、伝説の剣グランドリオンを携え幼馴染で親友のグレンと共にデナドロ山で魔王に闘いを挑んだが、力及ばず敗死。その後、魔族が「北の廃墟」に彼を冒涜する墓を造って葬った。それから400年後まで廃墟に亡霊として留まり続けることになるが、とあるイベントで魂が救われる。そして、墓に刻まれる言葉も彼を称える言葉になる。
剣術そのものではカエル(グレン)の方が腕前が上であると本人が発言しているが、騎士団長に出世して、グランドリオンに認められたことからも、彼本人も屈指の実力者であったことが伺える。
ビネガー (Ozzie)
魔王軍の将軍の1人。狡猾な罠を駆使する軍事参謀。身を守る事に非常に長けており、ピンチになるとすぐに逃げてしまう。後にパワーアップして「グレートビネガー」となる。魔王がいなくなってからは彼が代わって魔王の地位に就くが、器ではなかった。中世に飛ばされてきたジャキを最初に見つけた。口癖は「ビネガ〜ピ〜ンチ!」。名前の由来はの英語名「ビネガー(vinegar)」、英語版の名前の由来はオジー・オズボーン[要出典]。三将軍の名は、日本語版では調味料、英語版では実在するミュージシャンの名前をもじったもので統一されている。
続編『クロノ・クロス』にも登場する。
マヨネー (Flea)
魔王軍の将軍の1人。外見は美しく巨乳だが、実はオカマ。肩書きは“空魔士”で、その名の通り空間全体に効果をもたらす魔法を得意とする。「トキメキ熱視線」という、投げキスで相手を自分にメロメロに洗脳する技も持つ。後にパワーアップして「スーパーマヨネー」となる。名前の由来はマヨネーズ、英語版の名前の由来はミュージシャンのフリー[要出典]
続編『クロノ・クロス』にも登場する。
ソイソー (Slash)
魔王軍の将軍の1人。青色の皮膚を持つ。正々堂々の勝負を重んじる剣士。“外法剣士”の肩書きで呼ばれており、屍を操る術を使うが、自身が闘う場面では魔法に頼らず己の剣術の腕のみで戦う。ただしビネガーの「ミックスデルタ」に協力しているため、魔法自体は使える模様。後にパワーアップして「スーパーソイソー」となる。名前の由来は醤油の英語名「ソイソース(soy sauce)」、英語版の名前の由来はミュージシャンのスラッシュ[要出典]
ビネガー、マヨネー、ソイソーの3人をまとめて指す名称として「魔王三大将軍」がある(ビネガー本人が自称)。この他に「三魔騎士」という呼び名もあるが、ゲーム本編のテキストには登場せず、攻略本『クロノ・トリガー ザ・パーフェクト』や続編の『クロノ・クロス』で表記されている名称になっている。
続編『クロノ・クロス』にも登場する。
タータ (Tata)
ひょんな事から勇者バッジを拾ってしまった少年。それが原因で勇者として崇められることになる。本人はいたずら好きで臆病な普通の村の少年だが、彼が勇者として魔王を倒しに行くエンディングも存在する。
トマ・レバイン (Toma Levine)
虹色の貝殻を求めて旅をする冒険家。情報通でもあり、それに裏打ちされた推測力も中々のもの。酒が大好き。A.D.1000年のチョラスの街の酒場には彼の子孫のトマ13世がいる。
続編『クロノ・クロス』には子孫のトマ14世が登場する。
フィオナ (Fiona)
戦争で砂漠化した森を蘇らせようとする壮大な計画を抱く女性。魔王との戦いに出た夫のマルコの帰りを一人待っている。計画に多大な時間が掛かるのは重々招致していただけに、永久に動けるロボを頼っている。
魔王のしもべ
マノリア修道院や魔王城に巣食う、魔王城の戦闘員。太めの身体で青い服を着た個体と全身紫の個体がいる。また、グランドリオンが眠るデナドロ山に登場するオウガンに似た個体も複数いる。
バンタ
タバンとルッカの祖先。ガルディア王の依頼でリーネ王妃へのプレゼントを作っている。才色兼備の娘を欲しがっていた(後に、時代は違うが子孫のルッカとして叶うことになる)。
グランとリオン (Masa and Mune)
グランドリオンに古代より宿りし精霊の兄弟。合体して巨大な姿に変身できる。赤い石で作られたナイフに込められたボッシュの希望が生命を得たもの。赤きナイフはドリストーンが持つその特性により、魔神器からラヴォスエネルギーを吸収し、グランドリオンへとその姿を変えた。
続編『クロノ・クロス』にも登場する。
ヤクラ (Yakra)
リーネ王妃を誘拐した魔物。大臣に変身していた。A.D.1000年には彼の子孫でより強力なヤクラ13世が登場、クロノたちへの恨みは子孫にまで伝わっていたことが判明する。その子孫もまた大臣に変身して王国の乗っ取りを画策していた。

未来のキャラクター

ガッシュ (Belthasar)
廃墟のドームで機械仕掛けのヌゥ(名前は「謎の物体」と表記される)と共に暮らし、死の山について研究している。タイムマシン「シルバード」の開発者。実は古代ジール王国3賢者の1人、“理の賢者”。物語が進むと死亡し、ヌゥに自らの頭脳を移植する。最初に未来に訪れた時期に「監視者のドーム」へ行くと、生きている彼に会うことが可能だが、すでに精神は崩壊し、正気を失っている。現代のノルシュテイン・ベッケラーのことを知っていた。
続編『クロノ・クロス』にも登場する。
ドン (Doan)
アリスドームの長。ラヴォスが覚醒したA.D.1999年の情報センター長の末裔であり、ガルディア王家の血を引く。クロノ達と出会い、「元気」という言葉を学び、生への希望を得る。
ジョニー (Johnny)
32号廃墟にいる暴走ロボ軍団を率いているバイク型ロボット。スピードに全てをかけている。クロノ達とバイクレースで勝負をすることになる。
アトロポス145 (Atropos XR)
ロボ(プロメテス)と同じRシリーズのロボット。色はピンク系で、女性的な特徴・性格を持つ。人間に例えるとロボの兄弟姉妹のような存在。ジェノサイドームでロボとの再会を果たす。
マザーブレーン (Mother Brain)
ロボや同型ロボットを生み出した工場の中枢コンピュータ。人間が居ては世界の復興は無理と考え、残酷な計画を実行しようとする。
続編『クロノ・クロス』では、このマザーブレーンをモデルにしたキャラクターが登場する。

原始時代のキャラクター

キーノ (Kino)
エイラに好意を抱く青年。幼い頃に不思議山で拾われ、後にエイラの後を継ぎイオカ村の酋長となる。当初はエイラに関する嫉妬心からクロノたちをよく思わず、時間移動に使うゲートホルダーを盗み出したりもした。しかしエイラから叱咤され反省をして改心する。後のガルディア王家の祖先に当たる。原始時代の人物の中で、彼のみクロノをフルネームで呼ぶことがある。
ラルバ村の人々
エイラたちのイオカ村と異なり、恐竜人との戦いを避けて逃げた人達が隠れ住んでいる村。空を飛ぶ巨大な生き物“プテラン”の世話をしている。
恐竜人 (Reptite)
原始の人間と敵対する種族。常に集団で行動する。肌が緑と紫の個体が登場する。打撃をものともしない強固な皮膚を持つが、雷系の攻撃を受けると感電し防御力が弱まってしまう。アザーラ亡き後は、リーダーと本拠地を失ったことで、その後氷河期が訪れており、ほとんどが死滅したものと思われていたが、DS版の追加シナリオでは集落「竜の聖域」を作って生き延びている。
続編『クロノ・クロス』では重要なキーワードとして彼らの名前が出てくる。
アザーラ (Azala)
原始の人間と敵対する恐竜人のリーダー。超能力が使え、配下としてニズベール、ブラックティラノなどを従えている。6400万年前のこの時代において、複雑なトラップや仕掛けなどを多数擁する巨大要塞を建築するなど、同時代の人類よりも極めて高い知能を持ち(中世・現代の人間並み)、人間を「サル共」と呼ぶ。これを反映し、他の原始時代のキャラクターが片言でしゃべる中で、アザーラとニズベールのみ現代的に流暢なしゃべり方をしている。エイラたち原始人との覇権争いに敗れ、自分たちのことを語り継ぐよう、宿敵のエイラに遺志を託して滅びる。「ラヴォス」のこともある程度知っており、「未来を…」という言葉を残す。
なお、日本語版では性別が明確にされていないが、英語版(DS版の英語設定含む)ではアザーラを指して「she」という三人称で呼ばれており、女性として設定されている。
続編『クロノクロス』でも名前のみ出てくる。
ニズベール (Nizbel)
怪力を誇る恐竜人。トリケラトプスに似た姿を持つ。他の恐竜人と異なり、雷系の攻撃を受けるとそれを蓄電し、放出できる。さらにパワーアップして防御力を高めた「ニズベールR」も登場する。アザーラと同じく現代的な口調で喋る。
ブラックティラノ (Black Tyrano)
かなり大型の恐竜。強力な火炎(ティラノ火炎と呼ばれる)を吐いて攻撃する。また、その予備動作に当たる咆哮にはHP減少の状態異常効果もある。
アザーラとの決戦時にタッグを組んで登場、戦うこととなる。
クロノたちに倒されてから数千万年後のAD.600には錆色の恐竜「ルストティラノ (Rust Tyrano) 」が登場する。

古代のキャラクター

光の民 (Enlightened)
魔法の力を使うことができる人間たち。浮遊大陸にあるジール王国に住んでいる。
地の民 (Earthbound)
魔法の力を使うことができない人間たち。氷河期の大地に洞窟を掘って暮らしている。
ジール (Queen Zeal)
ジール王国の女王(女王の名前が国名になっている)でサラとジャキの母親。かつては優しい性格だったが、ラヴォスの力に魅入られ邪悪な存在となり、ラヴォスを絶対的な神と崇めて永遠の命の野望を抱く。浮遊大陸(ジール王国)崩壊後は黒の夢に潜み、最終的には巨大な顔と両手の怪物に変貌する。この戦闘に魔王を連れていると演出が変わる他、戦闘BGMも変化する。
サラ (Schala)
ジール王国の王女で、マールの持つペンダントの最初の持ち主。母であるジールをも凌ぐ強大な魔力を持つ。三賢者が失踪した後のジール王国で、魔神器を操作できるほどの魔力の持ち主はサラしかいなかったため、ジールに利用される事となる。心優しく、魔力を持たない地上の民の元へも何度か足を運んでいる。ラヴォスが一時的に目覚めた際、悲劇的な結末を迎えて魔王誕生の原因となる人物。「無数にある未来」の1つである『クロノ・クロス』とは極めて深い関係がある。
ジャキ (Janus)
ジール王国の王子でサラの弟。ラヴォスの力に魅せられ変貌していく母に激しい憎しみを抱き、その行為に対し不吉な予感を訴える。姉と愛猫のアルファド以外には心を閉ざしている。王家の血筋ながら全く魔力を持たないと言われていたが、本当は母を変貌させてしまった魔力を嫌っていたために心と一緒に自ら封印していただけであり、実際は子供ながらに女王はおろかサラをも凌ぐ魔力を秘めている。
後にゲートによって中世へ飛ばされ、成長後は魔王と呼ばれるようになる。
「黒い風が泣き始めた」と言い、人の死や不幸の前兆を感じ取る力がある。
ダルトン (Dalton)
ジール女王の側近の1人。「ダルトンゴーレム」と呼ばれる魔法生物を使役する。異空間からのゴーレムの召還や、瞬間移動など、空間を操る術に長けるが、予言者の登場により左遷されていた。有能な魔導師だが、狡猾かつ自己中心的で尊大な性格であり、常に女王を出し抜こうと目論んでいる。だがどこか間が抜けており、やることがいちいちせこい。部下からは給金をケチっていたことも手伝って、あまり尊敬はされていない。シルバードを「スカイ・ダルトン・ギョクーザ」と命名するなど物のネーミングセンスが独特。戦闘では負けるたびに負け惜しみの「オナラ」技を披露する。ジール王国崩壊後は民衆を支配し、ダルトン王国を建国しようとするが、マールたちとの戦いで異次元に飛ばされてしまう。SFC/PS版ではそのまま消息不明だったが、DS版では現代の次元の歪みで「ダルトンG」としてクロノたちの前に立ちふさがる。クロノたちのせいで地位も財産も帰る場所も失ったと逆恨みし、襲い掛かるが再度敗北。「パレポリを一大軍事国家にしてガルディアを滅ぼす」と捨て台詞を残し、逃走していった。この台詞は続編『クロノ・クロス』を意識したものとなっている。
予言者 (Prophet)
ジール王国に現れた謎の男。顔のほとんどを隠すほどに長いフードに身を包んでおり、表情はあまり見えない。未来の出来事を確実に予言し、女王に取り入って三賢者を排斥し海底神殿の建設を進める。正体は中世から戻ってきたジャキ(=魔王)。続編『クロノ・クロス』でも預言者を名乗る人物が登場する。
ボッシュ (Melchior)
三賢者の1人、命の賢者。強力な魔力を持つ。ドリストーンを加工する技術を持っており、三賢者による魔神器建造計画のリーダーだった。魔神器ができる前に用いられていた太陽石や虹の貝殻の加工技術も、今ではボッシュ以外に伝える者は居なくなっている。魔王が体験した歴史ではボッシュが赤きナイフで魔神器を破壊してラヴォスが現れるに至らなかったため、予言者の進言で嘆きの山に幽閉されている。後に現代へと飛ばされる。
ハッシュ (Gaspar)
三賢者の1人、時の賢者。強力な魔力を持つ。予言者の登場により身を隠し、地上の離れ小島で「時の卵」について研究している。後に時の最果てに飛ばされる。
ガッシュ (Belthasar)
三賢者の1人、理の賢者。強力な魔力を持ち、ジール王国の街、黒鳥号、海底神殿、シルバードの設計者であるなど、建造に天賦の才を誇る。予言者の登場により身を隠している。後に未来に飛ばされる。続編『クロノ・クロス』においても重要人物として登場する。
ドリーン (Doreen)
赤い石に宿る精霊。グランとリオンの姉。続編『クロノ・クロス』でも隠しイベントに声のみ登場する。

その他のキャラクター

ハッシュ (Gaspar)
時の最果てに1人たたずむ老人。その正体は古代ジール王国三賢者の1人、“時の賢者”。クロノ死亡後には、彼の復活の為にある物をパーティーに授けてくれる。
スペッキオ (Spekkio)
時の最果てに住む戦の神。クロノたちの資質を見抜き、魔法を使えるようにする。「スペッキオ」とはイタリア語で「」の意味で[注 4]、強い者には恐ろしい姿、弱い者には弱そうな姿に見える。先頭キャラクターのレベルに応じて、原始ガエル型、マモ型、オウガン型、ギア型、グランとリオン型、ヌゥ型の6段階に姿と強さが変わっていく。彼には魔法攻撃しか通用しない。グランとリオン型からは、敵一体を虹色の光で包み込み、一撃で葬り去る強烈な攻撃を繰り出してくる。倒すと、形態に応じて能力アップ系などの様々なレアアイテムをくれるが、アイテムをくれるのは、各形態ごとに1回ずつである。
続編『クロノ・クロス』にも隠しボスとして登場する。
ヌゥ (Nu)
原始から未来まであらゆる時代に存在している謎の存在。古代では「全ての生物はヌゥにはじまりヌゥに終わる」と記された書物が存在するが、実際のところ生物であるのかどうかすら怪しい点がある。原始の狩りの森には雨天時しか出現しない。
DS版の追加ダンジョン「竜の聖域」では原始時代に「番人ヌゥ」、中世に「達人ヌゥ」が登場するが、この2体のヌゥは同一人物である。なお、この2体が登場する2つの時代は6500万年以上離れているが、「竜の聖域」自体はゲートを抜けた先に存在するため、実際にその時代に存在しているのか(ヌゥが6500万年以上生きているのか)どうかは明言されていない。
ラヴォス (Lavos)
本作の最終ボス。原始時代に宇宙より飛来した謎の巨大生物。そして永い時を経てA.D.1999に、突如として地下から出現して一瞬で世界を滅ぼした。物語の核心そのもの。
エイラ達の時代の言葉で「ラ」は「火」、「ヴォス」は「大きい」という意味。
ラヴォスを消滅させ、破滅の未来を変えることが本作の目的である。
続編『クロノ・クロス』においても物語の核心的な存在として語られている。

スタッフ

ドリームプロジェクト

  • 坂口博信 - スーパーバイザー、エグゼクティブプロデューサー
    • システムやイベントなどのアイデア考案をしている。実質的な現場指揮は部長(当時)でもあるディレクターの北瀬佳範。
  • 堀井雄二 - スーパーバイザー、ストーリー原案
  • 鳥山明 - キャラクターデザイン
    • メインキャラクターやシーンイラストを担当。サブキャラクターのイラストは『Vジャンプ』側によるものが多い。

ファイナルファンタジーシリーズ』(以下、『FFシリーズ』)の坂口博信、『ドラゴンクエストシリーズ』(以下、『DQシリーズ』)の堀井雄二、漫画家の鳥山明が並ぶということで『週刊少年ジャンプ』やゲーム雑誌では大々的に取り上げられた。

元々は『クロノ・クロス』のプロデューサーでもある田中弘道による「鳥山ワールドを再現する」という企画に「クロノ・トリガー」の名が冠されていた。諸々の事情で日の目を見る事は無く、坂口によりサルベージされた形となっている[4]

シナリオ全体を統括しているのは加藤正人であり、当時の上層部からシナリオ名義を上記の企画3人にするという話が出たが、ディレクターの北瀬佳範時田貴司が止めに入ったためストーリープランとして加藤の名が残った[5]。堀井が担当した箇所は初期稿のプロットであり、加藤が全体的なストーリープランを加筆・修正した後、各場面のイベントについて多くのスタッフの手が加わっており、堀井はキャラクターの台詞や舞台となる場所の情景・仕掛け・構造などについてはタッチしていない。なお、古代編のシナリオおよびイベント、演出の制作は全て加藤によって直接行われている。

メインスタッフ

  • 青木和彦(プロデューサー)
  • 北瀬佳範(ディレクター)
  • 時田貴司(ディレクター)
  • 松井聡彦(ディレクター)
  • 加藤正人(ストーリープラン)
  • 伊藤裕之(イベントプラン)
  • 千葉広樹(イベントプラン)
  • 松原啓介(イベントプラン)
  • 光田康典(音楽) - メインコンポーザー、PlayStation版のスタッフロールではクレジットされていない
  • 植松伸夫(音楽)
  • 松枝賀子(音楽) - 1曲作曲
  • 赤尾 実(サウンドプログラム)
  • 小久保啓三(メインプログラム)
  • 樋口勝久(メインプログラム)
  • 吉井清史(バトルプログラム)
  • 成田賢(ビジュアルプログラム)
  • 杉本浩二(ビジュアルプログラム)
  • 江部 耕一(モンスターグラフィック)
  • 寺田 努(モンスターグラフィック)
  • 臼田 忠泰(モンスターグラフィック)
  • 高橋哲哉(グラフィックディレクター)
  • 星野雅紀(グラフィックディレクター)
  • 蒲田泰彦(グラフィックディレクター)
  • 野村哲也(フィールドグラフィック)
  • 直良有祐(フィールドグラフィック)
  • 本根康之(フィールドグラフィック)
  • 西健一(フィールドプランナー)
  • 江藤桂大(フィールドプランナー)

移植版

冒頭で述べた通り、原作であるスーパーファミコン版の発売後、複数のゲーム機用に移植された版が存在する。この節では、それらについての概要を記載する。

各ゲーム機の英略称については本項冒頭のテンプレートに基づく。

PlayStation版

続編『クロノ・クロス』発売の2週間前である1999年11月2日に、PlayStationへの移植版が発売された。2002年1月17日にはPS one Booksとして、2006年7月20日にはアルティメットヒッツとして廉価版が再発売となった。2011年9月28日からゲームアーカイブスで配信が開始された。

基本的にはSFC版と同じ内容だが、新しい要素が付加されている。

新作アニメーションムービー
タイトル画面および、重要な場面のいくつかでセルアニメが流れる。制作は東映アニメーションで、鳥山明のキャラクターを再現した本格的なもの。なお、ムービー中のBGMは関戸剛のアレンジによるものになっている。
SFC版当時のオープニングデモは収録されておらず、代わりにアニメーションによるオープニングムービーに差し替えられている[注 5]
イベントムービーはSFC版のイベントに割り込む形でムービーが挿入される(元々のイベントシーンも削除されていない)ため、ムービーと実際のゲーム中で、同じイベントを表現したものを二重に見ることになる。また、パーティー編成が自由に可能なイベントのムービーでは、該当ムービーがそれぞれ1つしか存在しないため、そのイベント時に必ず参加する仲間メンバー以外は画面に登場しない。
エンディングムービーでは大団円を迎えたメインキャラクターのその後が描かれている。また、特定のエンディングを見ると前記とは別の悲劇的なエンディングムービーが流れる。さらに、一度悲劇的なエンディングムービーを見た状態でシステムデータに上書きすると、以降そのシステムデータを利用する限り、通常のエンディングムービーが流れるエンディングではその後に続けて悲劇的なムービーが必ず流れるようになってしまう。この点は後述するDS版において改善された。
おまけ
音楽、ムービー、一部の公式イラストやセル画、モンスターや技の詳細データ、アイテムの効果や入手場所のマップデータなどが見られる資料室。見たエンディングの種類に応じて少しずつ解禁されていく。
なお、ここで流れる「ある晴れた日の出会い」「散りゆく華」「運命へ」の3曲とエンディングムービー後に流れる「休息 〜戦いを終えて〜(DS版では『やすらぎ 〜想いの向こうに〜』)」は、移植版の制作を担当した会社の作曲家がオマケで作曲したものであるらしい[6]

この他、一部の台詞や演出が変更されていたり、一部のバグが修正されていたりなど細かい変更点もある。

PS版ではCD-ROM読み込みのため、SFC版よりも処理がかなり遅くなっている。また音源がSFC版と違うため、音楽や効果音などの音質が若干変質している(PS移植版『ファイナルファンタジーV』なども同様[注 6])。

PS版には上記アニメーションムービーなどの追加要素のほか、ゲームデータのセーブをメモリーカードによって行うため(1ブロック使用)、3箇所しかセーブする場所の無かったSFC版とは違いセーブデータ保存数に実質限界がない、といった利点もある。

PS版のCD-ROM内にはSFC版のロムカセットのデータがそのまま納められているので(ルートディレクトリにある「Rom.bin」)、再生用の機器(書き換え可能なSFC用ロムカートリッジと書き込み機器)もしくはソフトウェア(SFC・SNESのロムデータに対応したエミュレータ)があればSFC版としてプレイ可能になっている。

ニンテンドーDS版

2008年11月20日ニンテンドーDSでの移植版が発売された。リメイクではなくSFC版をベースにDSならではの演出や新システムを追加した移植版。SFC版のメインコンポーザー光田康典が音楽監修として参加しており、できるだけSFC版の音源を再現したという。PS版にあったアニメーションムービーやギャラリーなどの要素も搭載している。2011年8月4日には、こちらもPS版同様アルティメットヒッツとして廉価版が販売されている。

DS版とSFC版およびPS版との相違点

システムの変更点

  • メニューなどがDSの2画面に合わせたデザインへと大きく刷新されており、キャラクターの移動や決定でDSのタッチペンを利用した操作が可能。このため、アイテムや技一覧でのL/Rボタンでのページ送りは廃止された(代わりにスクロールバーがある)。また、戦闘中の操作のみ設定でゲームモードを変えることができ、DSのインターフェイスに合わせてタッチ操作可能な「DS」と、上画面で従来そのままのデザインを再現しボタンと十字キーのみで操作する「クラシック」の2種類から選択できる。
  • アニメーションムービーはONとOFFを切り替えが可能になった。ムービー自体はPS版のものから増減していないが、エンディングムービーは流れる条件が変更され、それぞれ特定のエンディングでしか流れなくなった。なお、SFC版当時のオープニングデモはPS版同様に収録されていない。ムービーOFFにするとエンディングムービーなどもカットされるが、ギャラリーでは試聴可能になる。
  • 「入れ替え」が「編成」に名称が変わり、時の最果てにいる仲間も含めたメンバーチェンジになった。これにより、Yボタン(PS版では□ボタン)のメンバー呼び出し機能は廃止された。
  • アイテム名、技名、モンスター名はこれまでに漢字は使用されていなかったが、DS版では新たに漢字を使用している。
  • 言語設定が追加され、日本語と英語の2種類から切り替えることが可能。英語設定では過去の北米移植版のテキストに準じており、名前にアルファベットを使用可能。ゲーム開始時の言語はDS本体の言語設定に依存する。
  • PS版の「おまけ」は「ギャラリー」に変更され、アイテムや敵のデータなどは実際に入手したり遭遇したりしたもののみが随時追加されて埋まっていくようになった。PS版での誤表記が一部修正されたほか、新規追加モンスターや追加アイテムなども掲載される。
  • ゲームクリア時にクリアデータをセーブする形式となり、これによって「強くてニューゲーム」が出現するようになった。ただし、クリアデータのセーブで更新されるのはギャラリーの情報のみで、その他のデータは直前のセーブポイント時点のデータのまま変わらない(ストーリー進行度、所持アイテム、再開地点などはクリア前の最終セーブ時点のものに戻される)。

新規追加イベント

  • DS版新規のマルチイベントとして「竜の聖域」と「次元のゆがみ」が追加、それに伴い新たなダンジョン、アイテム、モンスター(ボスも含む)の追加。未使用曲であった「歌う山」も使われている。
  • 本編の進行には直接関係しないミニゲームとして、モンスターを育成する通信対戦ゲーム「次元の闘技場」が追加。未使用曲であった「戦い2」も使われている。
  • 一度ゲームをクリアした後に挑める所定のイベントをこなすことにより、「すでにラヴォスが倒された、『トリガー』本編とは異なる別次元」を経由して「時の闇」に行くことができるようになり、別の世界の魔王、サラ、そして『クロノ・クロス』のラストボス「時喰い」の前身である裏ボス「夢喰い」が登場する。これに伴い、PS版でのバッドエンディングムービーもこの特殊エンディングでのみ流れるよう変更がなされており、『クロノ・クロス』の世界が、『トリガー』においてプレイヤーがラヴォスを倒す前に、すでに分岐していた別の世界であるということが示されている。

DS版の予約特典

メインテーマである「クロノ・トリガー」と、このために編曲されたクロノ・トリガーメドレーを光田康典が全面監修・制作・指揮してオーケストラによる生演奏で収録したサウンドトラック『CHRONO TRIGGER ORCHESTRA EXTRA SOUNDTRACKS』がソフトの予約者に特典として配布された(数量限定)。なお、後に発売されたオリジナル・サウンドトラックのDVDにも収録されている。

  • クロノ・トリガー 〜Orchestra Version〜
    • 作曲 - 光田康典
    • 編曲 - 亀岡夏海
  • クロノ・トリガーメドレー 〜Orchestra Version〜
    「予感」、「ガルディア王国千年祭」、「風の憧憬」、「カエルのテーマ」、「魔王決戦」、「エピローグ 〜親しき仲間へ〜」、「遥かなる時の彼方へ」
    • 作曲 - 光田康典
    • 編曲 - 亀岡夏海

携帯電話(フィーチャーフォン/スマートフォン)版

携帯電話ゲームフィーチャーフォン)として、2011年4月25日よりFOMA向けiアプリ版が、2011年12月22日よりEZアプリ(B)版が配信。スマートフォン(タブレット端末含む)用のアプリケーションゲームとして、2011年12月9日よりiPhone / iPod touch版、2011年12月22日よりAndroid版が配信。Android版は2012年10月29日Google Playでも配信開始。

いずれもニンテンドーDS版がベースとなっており、DS版の追加要素である「竜の聖域」と「次元のゆがみ」も収録されている。ただし通信対戦ゲーム「次元の闘技場」および「ギャラリー」は未収録。

フィーチャーフォン版は前後編に分かれたアプリとなっており、それぞれを別々にダウンロードする形式となっている。

スマートフォン版は端末のスペックにあわせてグラフィックやインターフェイスが改良され、タッチパネル操作に対応している。こちらは2018年2月28日より、同日配信の後述のSteam版配信に合わせ「アップグレード版」にバージョンアップとなり、以前のバージョンを購入済のユーザーは無償でアップデートが可能。Steam版準拠でグラフィック、サウンド、操作性、画面レイアウトがリニューアルされ、オートセーブ、クラウドセーブ、アチーブメント(実績)機能が追加となり、ゲームパッドでのプレイにも対応。iOS版はApple TVでのプレイにも対応している。

Microsoft Windows(Steam)版

Microsoft Windows 7/8/8.1/10対応ソフトとして、2018年2月28日よりSteamで配信開始。

スマートフォン版の内容をベースにアップグレードされており、同日にiOS版とAndroid版も本作準拠にバージョンアップされた。DS版の追加要素である「竜の聖域」と「次元のゆがみ」も収録されているが、通信対戦ゲーム「次元の闘技場」および「ギャラリー」はスマートフォン版同様に未収録。

非公式リメイク版

ファンによる(スクウェア・エニックスの許可を得ない)非公式のリメイク(ファンメイド)版として『Chrono Trigger: Resurrection』の製作が進められていたが、2004年9月6日に製作停止が発表された。これは、『クロノ・トリガー』の著作権を持つスクウェア・エニックスに製作の中止を求められたためと発表されている[7]

システム

基本的なシステムは『ファイナルファンタジーシリーズ』(以下、『FFシリーズ』)のそれに近いが、以下のような相違点もある。

  • 装備は武器・兜・鎧・アクセサリーの4つで、基本的にどのスロットも装備を外すことはできない。新しい装備品に変更する際には、必ず既存の装備と入れ替えて装備する。ただし特定のイベント中のみ装備一切が盗まれ、この時は強制的に外されることになる。また、裏技を使用することで意図的に外すこともできる。
  • 移動はそれまでの『FFシリーズ』のようなキャラクター単位ではなく、8方向へのフリー移動となっている。また、一部を除き一般の会話中でもメッセージが表示されている途中でキャラクターを移動させる事ができる。
    • この「会話中にも自由に動ける」システムは開発段階では「エーテルシステム」と呼ばれ、どう動いたかによってゲーム展開が変わるという仕様も発表されたが、製品版ではただ動けるだけのものとなった。序盤のマールの行動などにその片鱗がわずかに残されている。
  • エンカウントはシンボルエンカウント(敵にある程度接近すると戦闘に突入)とゾーンエンカウント(一定のエリアを通過しようとすると茂みなどから敵が出てくる)。フィールドの移動と戦闘の場面は分けられているが、両者の間で画面の切り替わりがないシームレスバトル。
  • 戦闘メンバーが覚えている技を組み合わせ、連携技を使用することができる。連携技には2人技と3人技があり、3人技は基本的にはクロノ+他のメンバー2名だが、クロノのいない組み合わせでも、特定のアクセサリーを装備する事で発動可能なものがある。
  • 主な属性は「火」「水」「天」「冥」の4つ。ただしこの他にも無属性攻撃や、「?属性」という物が存在する。
    • 火 - 火属性。
    • 水 - 水・冷気属性。
    • 天 - 風・雷・聖に属するもの。
    • 冥 - 闇属性。異なる属性を組み合わせた連携技もこの属性になる(同属および無属性との組み合わせについては属性の変化はない)。

ATB Ver.2

本作のバトルシステムは、『FFシリーズ』のATB(Active Time Battle)を拡張したATB Ver.2となっている。Ver.2での追加要素には以下のような物がある。

  • 敵キャラクターはバトル中常に移動しており、行動後に元の位置に戻ろうとする者もいる。戻らない場合もあるが、その場合も接近しているキャラクターにそのまま攻撃し続けるわけではない。
  • 技の効果範囲には以下のような設定がされており、使用するタイミングによってヒットする敵の数が異なる事もある。
    • 単体 - 通常の単体攻撃。ターゲットを1体選び、それに対して効果を発揮する。多くの技がこの効果範囲に該当する。
    • 全体 - 通常の全体攻撃。こちらも多くの技で見られる。
    • 直線 - 使用者とターゲットを結ぶ直線上の敵にダメージ。ターゲットより後ろにも貫通する。クロノの「かまいたち」などに設定されている効果範囲。
    • 線分 - 使用者とターゲットの間にいる敵を巻き込むことができるが、ターゲットより後ろの敵にはヒットしない。ルッカの「かえんほうしゃ」などが該当。
    • 横直線 - ターゲットとY座標が近い敵全員にヒットする。連携技「ハヤブサぎり」などが該当。
    • 円範囲 - ターゲットを中心に一定距離内の敵キャラクターにもヒットする。ルッカの「ナパームボム」などが該当。
    • 自分中心円範囲 - 使用者を中心に一定距離内の敵キャラクターにヒットする。ロボの「サークルボム」などが該当。

つよくてニューゲーム

つよくてニューゲーム」とは、SFC版では「黒の夢」を攻略後にセーブして(クエストタイトルは『星の夢の終わりに』)、ゲームクリアをする事で現れるモード。PS版ではクリアを記録したシステムデータがスロット中のメモリーカードに存在すれば、DS版以降では一度でもクリアデータを記録していれば、セーブデータをロードする際に選択できるようになる。

このモードでは任意にセーブデータを選んで、そのセーブデータのレベル・技能・アイテムを引き継いだままゲームの最初から新しく始めることができる。ただし、お金、各種ポイント、プレイ時間、一部の重要イベントアイテム(グランドリオンなど)は引き継ぐことができない。DS版では「次元の闘技場」の育成モンスターのデータも初期化される。

また、このモードではゲーム開始すぐの場所にラストボスへの道筋が設置されるため、特定のイベント中以外はいつでもラストボスに挑むことができる。よって、開始直後にクロノ1人でラスボスに挑むことも可能である。エンディングはマルチイベント発生前(クロノ離脱前)までに10種類あり、イベントの進行度や特定条件によって見られるエンディングが変わる(なお、ラストボスに負けることで見られる専用のバッドエンドも存在するが、エンディングリストでは扱われない)。また、マルチイベント発生後のメインエンディングにもバリエーションがあり、それまでのプレイヤーの行動によって内容が細かく変化する(PS版以降のエンディングリストでは、魔王を仲間にするかによって大別して2種類として扱われているが、さらにそれぞれシルバードの存在によっても内容が大きく変わり、その他のイベントでも細部が変化する)。DS版以降ではさらに新たなもう1種類のエンディングが追加されている。なお、PS版ではシステムファイルに見たエンディングの履歴を蓄積することで、DS版以降ではクリアデータを更新していくことで、「おまけ」・「ギャラリー」の内容が充実していく。

サテラビュー

BSアナログ放送サテラビューで、以下の4つのソフトが配信されていた。

クロノ・トリガー ジェットバイクスペシャル
本編中のミニゲーム、ジェットバイクだけを独立させたソフト。
クロノ・トリガー キャラクターライブラリー
味方、敵のキャラクターの詳細が載っているデータ集。
クロノ・トリガー ミュージックライブラリー
ゲーム中の音楽が聴けるデータ集、中身はオリジナルサントラとほぼ同一で、ゲーム未使用曲の2曲もサントラ同様に収録されている。ただし「風の憧憬」の曲名がライブラリ内の表示では「風のあこがれ」になっている。
ラジカル・ドリーマーズ -盗めない宝石-
サウンドノベル形式のゲーム。複数あるストーリーの中の1つが『クロノ・トリガー』の続編で、後に『クロノ・クロス』の原型となった。

関連作品

ゲーム攻略本
  • 『クロノ・トリガー』集英社(Vジャンプブックス ゲームシリーズ)、1995年3月、雑誌コード 67301-23
    スーパーファミコン版発売と同時に刊行された攻略本。
  • 『クロノ・トリガー ザ・パーフェクト』 集英社(Vジャンプブックス ゲームシリーズ)、1995年6月、雑誌コード 67301-25
    スーパーファミコン版の攻略本。
  • 『クロノ・トリガー ザ・コンプリート』 集英社(Vジャンプブックス ゲームシリーズ)、1999年11月、ISBN 4-08-779042-8 
    PlayStation版の攻略本。
  • 『クロノ・トリガー パーフェクト・バイブル』 集英社(Vジャンプブックス)、2008年11月20日、ISBN 978-4-08-779483-0
    ニンテンドーDS版の攻略本。DS版ソフトの発売と同時刊行。
  • 『クロノ・トリガー アルティマニア』 スクウェア・エニックス、2009年1月20日、ISBN 978-4-7575-2469-9
    ニンテンドーDS版の攻略本。スタジオベントスタッフによる攻略本シリーズ。1999年の年末に出された『クロノ・クロス アルティマニア』の際に構想されていたもの。
コミック
  • 『時空冒険ヌウマモンジャー』 集英社(ジャンプコミックスデラックス)、キャラメル・ママ、原作:いざわひろし、漫画:菊池晃弘、1998年5月、ISBN 4-08-859022-8
    Vジャンプ』で連載されていた。
楽譜
  • 『楽しいバイエル併用 クロノ・トリガー オリジナル・サウンドヴァージョン』 ドレミ楽譜出版社、1995年9月30日、ISBN 4-8108-2655-4
    易しめのピアノ用アレンジされた楽譜。
  • 『エレクトーンで弾く クロノ・トリガー』 ヤマハミュージックメディア、1998年12月10日、ISBN 4-636-64152-3
  • 『クロノ・トリガー ピアノソロ [楽譜]』 スカイポート出版、稲辺克弥著、2007年1月10日、ISBN 4-9024-3831-3
  • 『ピアノソロ 中級 クロノ・トリガー オリジナルサウンドトラック ベストセレクション』 ヤマハミュージックメディア、2009年11月20日、ISBN 978-4-636-84984-4
  • 『ニンテンドーDS版 クロノ・トリガー オリジナル・サウンドトラック・ピアノ・コレクションズ』 ドリームミュージックファクトリー、2009年12月19日、ISBN 978-4-904456-20-0
上記のほか、複数のゲームとのカップリングで楽譜が収録された書籍がいくつか存在する。
音楽CD
サウンドトラック
  • 『クロノ・トリガー オリジナル・サウンド・ヴァージョン』(1995年、NTT出版/プライエイド・レコーズ)
    『クロノ・トリガー』の全曲と未使用曲2曲を収録した3枚組。
  • 『クロノ・トリガー ザ・ブリンク・オブ・タイム』 (1995年、NTT出版/プライエイド・レコーズ)
    アレンジバージョン。アレンジは光田康典、GUIDO(畑浩史、大槻“KALTA”英宣)による。
  • 『クロノ・トリガー オリジナル・サウンドトラック』(1999年、デジキューブ→スクウェア・エニックス/SMD
    ゲーム中よりピックアップ21曲(PS音源のもの)とPS版バージョンのムービー9曲を収録。
  • 『ニンテンドーDS版 クロノ・トリガー オリジナルサウンドトラック』(2009年、スクウェア・エニックス/SMD)
    DS版サントラ。ムービー・おまけなどを含めた作中BGMのほぼ全曲を収録した3枚組CDと、光田康典のインタビュー・ゲームの特典CDのミュージックビデオを収録したDVD。
コンピレーション
  • 『オーケストラによるゲーム音楽コンサート5-ライヴ・ベスト・コレクション-』(1996年1月21日、ソニー・ミュージックレコーズ)
    様々なゲームの曲をオーケストラアレンジして実際に演奏したものを収録。「クロノ・トリガーのテーマ」の編曲は小野崎孝輔
  • 『バトルトラックス Vol.1 SQUARE 1987-1996』(2007年5月9日、スクウェア・エニックス)
    スクウェア・エニックスのゲームのバトルBGMを原曲のまま集めたサウンドトラックの第1弾。「戦い」を収録(音源はSFC版サントラのものと同様)。
  • Love SQ』(2009年11月25日、スクウェア・エニックス)
  • More SQ』(2011年3月2日、スクウェア・エニックス)
  • SQ Chips』(2011年9月7日、スクウェア・エニックス)
  • Cafe SQ』(2011年11月23日、スクウェア・エニックス)
  • Battle SQ』(2012年7月4日、スクウェア・エニックス)
  • Beer SQ』(2012年7月4日、スクウェア・エニックス)
  • Cure SQ』(2013年12月11日、スクウェア・エニックス)
  • SQ SWING』(2014年5月28日、スクウェア・エニックス)
  • Last SQ』(2015年11月25日、スクウェア・エニックス)
    スクウェア・エニックスのゲームミュージックのアレンジコンピレーションアルバム「SQシリーズ」の多くの弾にて、本作の曲がいくつかアレンジ収録されている。

時空冒険 ぬうまもんじゃ〜

1996年7月31日に、Vジャンプフェスティバル'96にてアニメ化されて上映された。『月刊Vジャンプ』で連載されていた漫画『時空冒険ヌウマモンジャー』をベースとしたギャグアニメ作品。

なお、劇中冒頭のタイトル表示は漫画と同じくカタカナで『時空冒険ヌウマモンジャー』だが、Production I.Gによる作品名表記はひらがなで『時空冒険 ぬうまもんじゃ〜』となっている。

キャスト

スタッフ

脚注

注釈

  1. ^ a b 2019年1月31日で配信終了
  2. ^ 4文字や5文字であれば4文字目以降は表示されず必ず「○○○ディア」となる。
  3. ^ 最初の自己紹介の台詞の時のみ「R66-Y」と綴りが異なっている。DS版、スマートフォン版、Steam版では全てR-66Yに統一されている。
  4. ^ イタリア語での本来の綴りは“specchio”
  5. ^ オープニングムービーには、クロノとカエルがジャンクドラガーにエックス斬りを放つシーンが存在するが、実際はこの時点でカエルを仲間にすることはできない。
  6. ^ これらの記述はPS実機でのもの。PS2・3などで実ディスクを使うか、ゲームアーカイブス版などでプレイする場合は、また多少異なる。

出典

関連項目

外部リンク

スクウェア・エニックスによる各機種公式サイト
スクウェア・エニックス以外によるサイト