クロスボーン・バンガードの機動兵器

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クロスボーン・バンガードの機動兵器は、アニメ映画『機動戦士ガンダムF91』および関連作品に登場する「クロスボーン・バンガード(以下CV)」と、漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』および関連作品に登場する「宇宙海賊クロスボーン・バンガード」に所属するモビルスーツ (MS) 及びモビルアーマー (MA) などの機動兵器について述べる。表記は型式番号順。

クロスボーン・バンガード

特記ないものは『F91』本編に登場。

MS

デッサ・タイプ

B-CLUB」の誌上企画に登場。デナンシリーズなどの原型となった作業用MS。一般公開されていたが、実際は戦闘用兵器として転用することを前提に開発されたものであった。

既存の20m前後の機体を小型化することで更なる性能向上を引き出すことが可能との研究結果から、ブッホ・コンツェルンの航空機部門ブッホ・エアロダイナミックス社が開発を担当。宇宙世紀0108年7月に試作1号機がロールアウトしている。

デッサ・タイプの特徴はジェネレーターを外付けにすることで出力を機体各所に分散して高出力を確保。頭部のゴーグルセンサー(俗にメガネ)にはハイブリッドセンサーと呼ばれる宇宙戦闘で距離感や立体的な解析能力を持ち合わせる優れた複合式センサーが搭載。このデッサタイプを基にデナン・ゾンが完成した。

腕の先は作業用トーチと簡素なマニュピレータが直付けになっているが、すでにデナン・ゾンとほぼ変わらないたくましいシルエットと、外装の作りや機体各部の姿勢制御スラスター等、外観上も戦闘用MSと遜色ないものに仕上げられている。

デナン・ゾン

諸元
デナン・ゾン
DEN'AN ZON
型式番号 XM-01
製造 ブッホ・エアロダイナミックス社
生産形態 量産機
頭頂高 14.0m
本体重量 7.9t
全備重量 17.4t
装甲材質 チタン合金ハイセラミック複合材
出力 3,880kW
推力 17,310kg×2
8,520kg×2
4,460kg×4
69,500kg(総推力)
武装 腕部デュアルビームガン×2
ビームサーベル
ショットランサー(ヘビーマシンガン×2内蔵)
ビームシールド
搭乗者 クロスボーン・バンガード一般兵
その他 アポジモーター×84

CVのMSの中では最初に開発された機体で、「デナンシリーズ」最初の機体でもある。なおCVのMSに付く「型式番号」は地球連邦軍が便宜上つけたもので、実際の型式番号は不明。

ガスマスクを付けた完全武装の兵士をモチーフとした、丸いヘルメット状の頭とゴーグル状の双眼センサー。両肩の大ぶりのスパイクアーマーが特徴。

主に格闘戦用に開発され、古代の騎兵槍を思わせる主兵装のショットランサーは手に持った状態で相手を突く白兵戦用武器としてだけではなく、穂先部分を4段階に分けて射出する射撃武器としても使用可能。火薬やビームを使用する兵器ではないため誘爆の危険性はない。このような武装を開発したのは、CVの決起目的であるコスモ・バビロニア建国のためにスペースコロニー制圧を主用途としたためである。

ジェネレータを背面側に露出させ、バックパックで蓋をするという構造の工夫により、小型機の割に大型高出力のジェネレータを搭載したことで高機動を実現。出力に余裕ができたことからビームシールドを地球連邦軍の量産機に先駆けて装備、高い防御力を獲得した。しかしビームシールドの基部をF91の通常のビームライフルで打ち抜かれており、ビームシールドの基部にはIフィールドが搭載されていないことがわかる。 このデナン・ゾンをベースに指揮官機のベルガシリーズ、一般戦闘用デナン・ゲー、偵察用エビル・Sといった用途別の機体が開発された。

また、ゼブラゾーン事件では、ネオ・ジオン残党が潜伏するゼブラゾーンにて試験運用が行われ、偽装の為に、頭部にはザクをイメージさせるモノアイのバイザーが装着されていた。

デナン・ゲー

諸元
デナン・ゲー
DEN'AN GEI
型式番号 XM-02
製造 ブッホ・エアロダイナミックス社
生産形態 量産機
頭頂高 13.9m
重量 19.2t
本体重量 7.1t
装甲材質 チタン合金ハイセラミック複合材
出力 4,020kW
推力 17,790kg×2
11,030kg×2
8,700kg×2
1,340kg×4
80,400kg(総推力)
武装 腕部ビームガン
肩部3連グレネードラック
ビームサーベル×2
ビームライフル
ビームシールド
搭乗者 クロスボーン・バンガード一般兵
その他 アポジモーター×76

デナン・ゲーは一撃離脱戦法を前提に、MSとしてのスタンダード装備を施された機体である。デナン・ゾンが誘爆による周辺被害の可能性がある火器を排除したのとは対照的に、ビームライフルなどを装備し、敵機を確実に撃破することを目的としている(一撃離脱戦法を謳っているのはそのためである)。ベース機のデナン・ゾンに比べてジェネレーター出力や推力面など、総合的に上回っている。操作性も良好であり、訓練用としても運用されている。

劇中での活躍
『機動戦士ガンダムF91』最初のMS戦闘では、デナン・ゲー対ジェガンが描かれた。被弾してシーブックらの学校の屋上に乗り上げたジェガンの頭部をデナン・ゲーはサッカーボールのように蹴り飛ばし、新世代の小型MSがより大型の旧世代MSを圧倒する象徴的なシーンとなった。また劇中で初めてビームシールドを使用し、20m前後のジェガンが入りきれない隙間に入り込んでその攻撃を弾くなど、パイロットの技量差も相まって当時の地球連邦軍のMSとは一線を画す所を見せ付けた。セシリー・フェアチャイルド(ベラ・ロナ)が訓練用として最初に乗り込んだMSであり、ザビーネ・シャルベルガ・ギロスの修復中は代用として本機に搭乗している。


エビル・S

諸元
エビル・S
EBIRHU S
型式番号 XM-03
製造 ブッホ・エアロダイナミックス社
生産形態 量産機
頭頂高 13.2m
本体重量 6.8t
全備重量 16.7t
装甲材質 チタン合金ハイセラミック複合材
出力 3,090kW
推力 22,540kg×2
11,390kg×2
67,860kg(総推力)
武装 4連ショットクロー(ヘビーマシンガン×4内蔵)
肩部3連グレネードラック
ビームサーベル
ショットランサー
ビームスプレーガン
シールド
搭乗者 クロスボーン・バンガード一般兵
その他 アポジモーター×66

CVのMSの中では最も小型の機体であり、ダギ・イルスと同じように偵察行動を目的に開発されたMSである。

肩に装備された偵察ポッドを飛ばし情報を収集、実際に敵と遭遇した場合は、戦闘を行いそのデータを採取する。なお、索敵レーダーの妨害となるため、敢えてビームシールドを装備せず実体シールドを携行する。カメラアイはデナン・シリーズとは異なり、デュアル・アイながら角張り細長い形状である。

ベルガ・ダラス

諸元
ベルガ・ダラス
BERUGA DALAS
型式番号 XM-04
製造 ブッホ・エアロダイナミックス社
生産形態 指揮官用量産機
頭頂高 15.8m
本体重量 9.3t
全備重量 22.1t
装甲材質 チタン合金ハイセラミック複合材
出力 4,530kW
推力 22,500kg×2
8,950kg×3
3,460kg×6
92,610kg(総推力)
武装 ビームサーベル
ショットランサー(ヘビーマシンガン×2内蔵)
ビームシールド
搭乗者 ドレル・ロナ
クロスボーン・バンガード一般指揮官
その他 アポジモーター×82

分類は指揮官用格闘型MS。デナン・ゾンを指揮官用にグレートアップした機体がベルガシリーズであり、最も初期に開発されたのがベルガ・ダラスである。CVの指揮官用MSは古代バビロニア王国の神像をモチーフとしており、ベルガ・シリーズは頭飾付きのバビロニアの兜を模した頭部に統一されている。

特徴として外付けジェネレータ直結の独立スラスターを組み合わせ、AMBACシステムも兼ねたシェルフ・ノズルがあげられる。ベルガ・ダラスは個々のスラスター3基の組み合わせが2組装着されている。これにより従来のMSに比べ圧倒的な機動力を誇る。

また背中にはビームフラッグが装備されている。ビームフラッグはビームで形成された旗印であり、通信がし難い高ミノフスキー散布区域でも命令が迅速に行えるので自分の部隊の印として、または自軍への戦意向上にも一役買っている。勿論武器としても使用できる。武装はアタッチメント方式で装備されたショットランサー、ビームサーベル、ビームシールドの3つ。基本小隊はベルガ・ダラスを指揮官機として、随伴機にデナン・ゾン2機。

劇中での活躍
上記の通り、指揮官用として活躍。地球連邦軍の旧世代MSを全く寄せ付けない性能を誇った。映画全編でドレル・ロナの愛機として描かれた。


ベルガ・ギロス

諸元
ベルガ・ギロス
BERUGA GIROS
型式番号 XM-05
製造 ブッホ・エアロダイナミックス社
生産形態 指揮官用量産機
頭頂高 15.7m
本体重量 9.1t
全備重量 22.7t
装甲材質 チタン合金ハイセラミック複合材
出力 4,790kW
推力 21,820kg×2
8,950kg×3
3,460kg×8
98,170kg(総推力)
武装 ビームサーベル
ショットランサー(ヘビーマシンガン×4内蔵)
ビームシールド
搭乗者 ザビーネ・シャル
クロスボーン・バンガード一般指揮官
その他 アポジモーター×73

分類は指揮官用戦闘型MS。ベルガ・ダラスと並行で開発された機体だが、ベルガ・ダラスにおいて初採用したシェルフ・ノズルをさらに改良し、不必要なアポジモーターを排除したことで機体の軽量化に成功、機動力を向上させている。武装もショットランサーが手持ち式となり、マシンキャノンも4門増加している。なおザビーネ・シャル専用機のビームフラッグはCVの紋章でなく、シャル家の紋章が描かれているが、これはエリート選抜部隊である黒の戦隊(ブラックバンガード)隊長の特権である。

劇中での活躍
映画全般では黒の戦隊(ブラックバンガード)であるザビーネ・シャルの愛機として描かれた。フロンティアIにおいては地球連邦軍に寝返ったアンナマリーのダギ・イルスと交戦し、左肩を損傷するも撃破した。
漫画『機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』では、「戦鬼」の異名を持つシュテイン・バニィール中尉が搭乗。パーソナルカラーである金色に塗装されており、コスモ・バビロニア建国戦争において、MS5機、戦艦1隻を撃墜する戦果を挙げている。
ベルガ・ギロス・パワードウェポンタイプ

メカニックデザイン企画『F91-MSV』に登場した、ベルガ・ギロスを重武装化したMS。「武装強化型」とも呼ばれる。

脚部に対艦用ミサイルを装備し、背部のシェルフノズルをASAT (Anti SATellite weapon) に換装した仕様。

ベルガ・バルス

諸元
ベルガ・バルス
BERUGA BALUS'
型式番号 XM-05B
製造 ブッホ・エアロダイナミックス社
生産形態 試作機
頭頂高 15.6m
本体重量 9.4t
全備重量 27.6t
装甲材質 チタン合金ハイセラミック複合材
出力 5,410kW
推力 16,580kg×1
9,580kg×4
8,950kg×3
3,160kg×8
107,190kg(総推力)
武装 ビームサーベル
ショットランサー(ヘビーマシンガン×4内蔵)
ビームシールド
搭乗者 シェルフ・シェフィールド
その他 アポジモーター×73

漫画『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』に登場。ブッホ・コンツェルンが開発したベルガ・ギロスの改良型MS。

ウィング状に形作られたシェルフノズルが特色である。バナナ型マガジンを二列に並べた機銃を持つショットランサーを携帯している。ジェネレーター出力、スラスター推力、アポジモーター数のいずれも向上しているため、前期型であるベルガ・ギロスを上回る高機動性能を発揮する。

劇中での活躍
劇中ではシェルフ・シェフィールド大尉が愛機として登場していた。ネオガンダム1号機のG-バードにビームで撃たれ、ビームシールドの基部が熔けて使い物にならなくなったが本体への直撃は防いだ。その後は反撃に転じ、ショットランサーでG-バードを破壊している。


ベルガ・シー

PCゲーム『SDガンダムウォーズ』に登場したスペースサイド軍所属のゲームオリジナルMS。ベルガタイプにシュノーケルを装着したような形状で、爆裂ショットランサーやクローを装備している。

ダギ・イルス

諸元
ダギ・イルス
DAHGI IRIS
型式番号 XM-06
製造 ブッホ・エアロダイナミックス社
生産形態 量産機
頭頂高 15.0m
本体重量 9.7t
全備重量 22.5t
装甲材質 チタン合金ハイセラミック複合材
出力 3,620kW
推力 25,540kg×2
11,030kg×2
8,950kg×3
99,990kg(総推力)
武装 腹部3連拡散ビーム砲
ビームサーベル
ビームライフル
シールド
搭乗者 アンナマリー・ブルージュ
クロスボーン・バンガード一般兵
その他 アポジモーター×87

情報収集を目的に作られており、単純比較で通常のMS5-6機分の領域捜索が可能とされる。情報処理能力においても並みのMSをはるかに超える。

電装機器への干渉防止と隠密性確保の点から、エビル・Sと同様に、ビームシールドは装備していない。また、ジェネレーターをバイパスしたエナジーを利用し、ビギナ・ギナを超えるほどの推力を得ている。腹部に装備している3連拡散ビームキャノンは、高威力の攻撃のみならず、偵察対象からの早急な離脱のための眩惑・撹乱用のビームをも撃ち分ける事が出来る。

技術的にはベルガシリーズから分化したもので、戦闘用としても高い機体性能を持ち、追加機能として偵察任務をこなす。また高度なセンサー機能を利して狙撃任務にも対応しているため、本機が装備するビームライフルはCVのMS用ライフルの中では最長の射程を誇る。

劇中での活躍
アンナマリー・ブルージュが搭乗し、偵察任務で出撃している。後に地球連邦軍に投降し、本来濃緑色の機体の色をクリーム色に再塗装し、地球連邦軍機として出撃している。
ダギ・イルス・パワードウェポンタイプ

『F91-MSV』に登場、「長距離偵察型」とも。ブッホ・コンツェルンが開発した最新鋭MS。ダギ・イルスを重武装化した機体。偵察用の機能は省略されているが、重武装の操作CPUは元の機体であるダギ・イルスの高い情報処理能力をそのまま用いて使用している。

ダギ・イルス改良型

B-CLUBに掲載された。

ビギナ・ギナ

諸元
ビギナ・ギナ
VIGNA GHINA
型式番号 XM-07又はXM-07A
製造 ブッホ・エアロダイナミックス社
生産形態 試作機
頭頂高 15.8m
本体重量 8.9t
全備重量 22.5t
装甲材質 チタン合金ハイセラミック複合材
出力 4,790kW
推力 22,950kg×2
8,950kg×2
4,490kg×8
99,720kg(総推力)
武装 ビームサーベル×2
ビームライフル
ビームランチャー
ビームシールド
搭乗者 ベラ・ロナ(セシリー・フェアチャイルド
その他 アポジモーター×87

高機動偵察機であるダギ・イルスをベースに開発された、指揮官用の高機動試作MSである。ブッホ・コンツェルンにより開発された本機は、シェルフ・ノズルをさらに発展させたフィン・ノズルが特徴である。これは360度に対応した可動式スラスターを光背のように8基搭載し、個々のスラスターが独立して稼動することにより高い機動力を発揮する。

カメラ・ゴーグルの仕様は、ダギ・イルス同様のタイプを採用。ベルガ・シリーズデナン・シリーズ等で採用された丸眼鏡のデュアル・アイ・タイプではない。

メカニックデザイン大河原邦男

ゲーム『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム』『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT』では射撃武装として原作の設定にはないショットランサーを装備している。

劇中での活躍
ベラ・ロナに専用機として与えられ、ガンダムF91と交戦した後、ベラが機体ごと連邦軍に投降する。敵を欺くためあえて機体コードを変えずに出撃し、ラフレシアと戦うがその攻撃を受け大破する。F91はこの残骸をビームランチャーで狙撃することでラフレシア攻略の糸口とした。
ビギナ・ギナ(ベラ・ロナ・スペシャル)

ネオガンダムのプラモデルに付属の『MS HAND BOOK』よりイラストが描かれる。全身が赤色に塗装されており、金色の装飾が施されている。ゴーグルの形状が実戦参加仕様のものと異なり、丸眼鏡タイプのデュアル・アイを採用しているのが特徴。

ビギナ・ギナII

諸元
ビギナ・ギナII
VIGNA GHINA II
型式番号 XM-07B
製造 ブッホ・エアロダイナミックス社
生産形態 試作機
頭頂高 不明
本体重量 不明
装甲材質 チタン合金ハイセラミック複合材
武装 バルカン砲×2
ビームサーベル×2
ビームライフル
ビームランチャー
ショットランサー(ヘビーマシンガン×2内蔵)
ビームシールド
搭乗者 ドレル・ロナ?

『F91-MSV』に登場。ビギナ・ギナの発展仕様のB型として位置づけられているMS。全身には紅色の塗装が施されている。腕には改良型ショットランサー、出力強化型ビームシールドを装備。背部には従来のシェルフノズルに代りフレキシブルウィングノズルを持つ。肩部側面のショルダーフィンやガンダムタイプに似た頭部など、外観的特徴からサナリィ製のF91を模倣したものであると噂されている。ただし、ウィングノズルに関してはF91のヴェスバーに外観が酷似しているものの、純粋な姿勢制御または推進装置であり、ヴェスバーとしての機能は持ち合わせてはいない。

本機の開発にいたる経緯、その時期などに関しては不明な点が多いが、機体各部の形状は本家ビギナ・ギナよりもビギナ・ゼラ(G型)と共通する部分が非常に多く、本機をベースとした火器強化タイプとして発展し、ヴェスバーの搭載を実現したものがビギナ・ゼラであったと考えられている。

レッド・バンガードに配備される予定だったとされているが、詳細は不明である。デザイナーの大河原邦男は「F91の実戦データを参考にビギナ・ギナを改造した機体。パイロットはドレル・ロナがふさわしいかな」とコメントしている[1]。このため『SDガンダム Gジェネレーションオーバーワールド』HPのMS説明ではパイロットがドレルになっている。

ビギナ・ギナII 木星決戦仕様

機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』に登場した、ギリ専用に改修したビギナ・ギナIIである。 ビギナ・ギナIIの左腕の出力強化型ビームシールドは撤廃され、代わりにギリが使い慣れた木星帝国のクァバーゼに付けられていたスネークハンド(触手状のアーム・マシンウィップの先端に、丸鋸状のビーム・ソーを装備させた武器)を装備、5発の核弾頭ミサイルが装着されたショットランサーを携行する。


ビギナ・ゼラ

諸元
ビギナ・ゼラ
VIGNA ZIRAH
型式番号 XM-07G
製造 ブッホ・エアロダイナミックス社
生産形態 試作機
頭頂高 15.6m
本体重量 9.1t
全備重量 21.2t
装甲材質 チタン合金ハイセラミック複合材
出力 4,980kW
推力 9,580kg×4
8,950kg×3
3,180kg×8
92,400kg(総推力)
武装 ビームサーベル×2
ヴェスバー×2
ビームライフル
ビームシールド
搭乗者 シェルフ・シェフィールド
その他 アポジモーター×51

『シルエットフォーミュラ91』に登場。メカニックデザインは大河原邦男。

ビギナ・ギナと並行して開発された火器強化タイプのMS。CVは以前よりアナハイム・エレクトロニクス社(以下、AE)との関係が深く、同社によるSFP(シルエットフォーミュラプロジェクト)の内容を把握しており、また同時にサナリィによるF計画の概要も入手していた。そのため、本機はビギナ・ギナのフィン・ノズルに相当する新技術としてヴェスバーを導入、装備することを前提に設計されている。

サナリィ製のF91に装備されていたヴェスバーは、内蔵コンデンサーによって本体から分離した状態でも数射程度の使用が可能であった。しかし、このビギナ・ゼラやAE製のRXF91に装備されたヴェスバーは、開発スタッフがそのコンデンサーの存在を解明できなかったためにオミットされており、基部から取り外して使用することは不可能である。だが、このユニットはAMBAC及び推力向上の観点においても非常に有効であり、ジョイントとして使用されているクランク構造やロケット・モーターの設置によってF91をも凌ぐ高機動性能を達成している。ただし、制御系にバイオ・コンピューターを採用していないため、F91のような最大稼動モードは設定されていない。本機に装備されるヴェスバーは上下2基構成のセンサーを搭載しており、F91で大きな問題となっていた照準精度の低さが大幅に改善され、さらに信頼性の高い武装となっている。

また、ビギナ・ゼラにはガンダムタイプに酷似した頭部エクステリアが用意されており、CVの戦略の一環としてプロパガンダに用いる構想もあったといわれている。

劇中での活躍
CVのMS試験部隊「ダーク・タイガー」を率いるシェルフ・シェフィールド大尉に実用評価試験機として供与される。AE製のネオガンダム1号機との交戦において小破し、撤退した。
ビギナ・ゼラ・アインツェルカンプ・シングルコンバットタイプ

ネオガンダムのプラモデルに付属の『MS HAND BOOK』より。ビギナ・ゼラの量産機に特殊作戦用の追加装備を施したMS。 サブフライトシステム兼用の大型シールド、ショットランサー、ビームライフルを装備し、バックパックはベルガ系と同様のシェルフノズルに換装されている。 ベルガ系列の量産機と同様の紫を基調としたカラーリングを採用している。

前述『MS HAND BOOK』のプラモデル作例では、大型シールドがガンダムF90のジャンクパーツを多用して作られている。


ビギナ・ロナ

諸元
ビギナ・ロナ
VIGNA RONAH
型式番号 XM-07R
製造 ブッホ・エアロダイナミックス社
武装 ビームシールド・サーベル
ヘビーマシンガン
バスターランサー
ヴァリアブル・メガビームランチャー

ゲーム『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』に登場するゲームオリジナルの機体。

ロナ家を護衛する親衛隊の専用機としてコスト度外視の高性能機として開発が行われ、ビギナシリーズを元にビギナ・ゼラ等の運用データを用いて設計されたとされている。 ショットランサーを7連装式にしたバスターランサーや、ヴェスバーを元に改良して手持ち式となったヴァリアブル・メガビームランチャー等を装備し、高い火力を実現している。

また、ガンダムF91と同様のフェイスカバー機構を搭載しており、頭部のデュアルカメラを保護しているカメラシールドも同様に開放することが出来る。しかし、これらの機構がガンダムF91やクロスボーン・ガンダムの様に頭部ユニットの冷却を目的としたものであるか等、詳しい設定は明かされていない。

MA

ラフレシア

諸元
ラフレシア
Lafressia
型式番号 XMA-01
生産形態 試作機
全高 37.5m
本体重量 184.6t
全備重量 263.7t
装甲材質 チタン合金ハイセラミック複合材
出力 31,650kW
推力 52,020kg×5
43,350kg×5
28,900kg×20
1,054,850kg(総推力)
武装 葉部メガビームキャノン×5
支部メガ粒子砲×5
茎部拡散ビーム砲×8
テンタクラーロッド×125
Iフィールドジェネレーター
搭乗者 カロッゾ・ロナ
その他 アポジモーター×40(本体)

ラフレシアは、CVの最高司令官にしてコスモ貴族主義の名の下で「無差別の粛正」を旨とする「鉄仮面」ことカロッゾ・ロナ大将の研究課題「ラフレシア・プロジェクト」の遂行のために開発された、試作型MAである。

対人感応殺傷兵器バグと共に母艦ザムス・ガルに収容されているが、CVには登録されていない。ガンダム関連のゲームにおいてはバグをラフレシアの兵装として搭載しているケースが多いが、本来バグはザムス・ガルで運用される兵器である。

巨大なの形をしており、5基の花弁部と本体から構成されている。新型のネオ・サイコミュシステムを搭載し、機体の全てが直接パイロットの思考で制御されている(このネオ・サイコミュシステムは後にアナハイム・エレクトロニクス社に渡り、ネオガンダムにも搭載された)。

5基の葉部ユニット内には、各25基、計125基の攻撃用触手「テンタクラー・ロッド」を装備しており、ロッドはビーム砲とチェーンソーを内蔵している。Iフィールドジェネレーターによる防御力に加え、全身に装備されたメガ粒子砲により、圧倒的な戦闘力を有している。なお、コクピットは花の雌しべを思わせる中心部に設置されている。

劇中での活躍
カロッゾが搭乗して地球連邦軍の援護艦隊を一瞬で壊滅させ、彼の実子ベラ・ロナの搭乗するビギナ・ギナを中破させる。しかしガンダムF91との戦闘では「質量を持った残像」を捉えきれず、撃破された。
映像ではどのように撃破されたのかは不明であり、確認できるのは「F91がラフレシアのコックピットにビームランチャーをほぼ密着させる→すでに爆発を始めているラフレシアのコクピットにラフレシアのビームが撃たれている」というカットだけである。 資料では「F91が至近距離からビームランチャーを撃った」「ラフレシアが自分のビーム砲を誤射した」という2つの説がある[要出典]
小説版では「F91が至近距離からラフレシアのコックピットにヴェスバーを撃った」という撃破方法になっている[2]
ラフレシア・プロジェクト

ラフレシア・プロジェクト (Lafressia Project) は、『機動戦士ガンダムF91』に登場する計画である。カロッゾの研究課題や余剰人口抹殺計画とされている。

劇中ではバグをコロニー内に放ち、フロンティア1の市民を虐殺した。機械による無作為の虐殺のメリットとして、劇中で「誰も良心を痛めることのない良い計画」とカロッゾは語っているが、本計画は彼が単独で極秘裏に進めていたものであり、ザビーネ・シャル以下の他の幹部たちはおろか、ザムス・ガルの艦長ジレ・クリューガーですら詳細を知らされていなかった。


エビル・ドーガ

ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズに登場するCVのMAである。

諸元
エビル・ドーガ
Ebirhu Doga
型式番号 XMA-02
生産形態 実験機
武装 大型メガ粒子砲
ファンネル
バグ

宇宙世紀0106年のCVの結成以降、ラフレシアを完成させる前段階として開発(もしくは地球侵攻作戦のために同時開発)した機体。第二次ネオ・ジオン抗争において新生ネオ・ジオン軍が廃棄したα・アジールの残骸を秘密裏に回収し、ブッホ・コンツェルンが持つ最新技術を投入して再生した実験機。

自社のデナンタイプのMSの技術と掛け合わせて開発した。ファンネルを主兵装として搭載しており、これはネオ・サイコミュシステム制御により一般パイロットでも扱うことが可能となっている。カロッゾ・ロナの死や組織の引き上げによって実戦投入はなくなった。

その他

バグ

諸元
バグ(親バグ)
Bug
全長 3.9m
3.0m(直径)
本体重量 1.6t
全備重量 3.2t
装甲材質 チタン合金、炭素繊維複合材
出力 750kW×2
推力 375kg×16
6,000kg(総推力)
武装 高速チェーンソー×24
レーザートーチ×24
子バグ×3 (6)
子バグ
全長 0.6m
武装 スラッシュブレード×16 (8)
ディストラクショングレネード×2 (1)

人間の体温や、呼吸による二酸化炭素を感知し発見した人間を攻撃する、円盤型の自律型小型殺人兵器。コスモ・バビロニア建国戦争時に、フロンティアサイドの住民に対して使用された。

劇中では戦艦ザムス・ガルに秘密裏に搭載されており、一部の者を除いてその存在を知らされてはいなかった。使用には大電力が必要であり、分離させた船首部分をコロニー(フロンティア1)外部の核融合発電所に固定することによって使用可能となる。

コロニーに侵入した「親バグ」は巨大なチェーンソーを回転させながら飛行する円盤で、車両などを攻撃。これが射出する小型円盤「子バグ」は自爆用の爆薬と小型レーザーを装備して建物に侵入、攻撃する。回避運動は取らない、もしくは取れないようで、対象に向かう事で自機の破壊が確実でも構わず突撃する。 ジレ・クリューガーはバグの能力について「フロンティア1の300万人口の掃除は、2 ~ 3日で終了する」と言及していた。上記の「テスト」が良好であれば、バグを月と地球に対して降下させる計画が存在したとされる。

劇中ではフロンティアⅣに篭城した抵抗勢力に対して使用され、コズモ・エーゲスを始め多くのレジスタンスや一般人を殺傷した。さらにはMSにすら襲いかかり、ビルギット・ピリヨの搭乗するヘビーガンを、手足を切り落とした末コックピットを爆破し撃墜している。

また、他の作品にも登場しており、小説版『機動戦士Vガンダム』では、ザンスカール帝国軍によりヨーロッパの特別区で使用され、多くの人間を殺傷。 小説版『∀ガンダム』(改題『月に繭 地には果実』)では、月の運河に設置された巨大荷電粒子砲「カイラス・ギリ」の防衛兵器として多数配備されている。 「マガジンZ」連載の曽我篤士画の漫画版『∀ガンダム』にも登場しているが、これは親バグ子バグともハロに偽装された姿となっており、より対人兵器としての性格を強めたものとなっている。ギンガナム軍により月面都市ゲンガナムに潜入したロランたち対する追手として放たれた。

宇宙海賊クロスボーン・バンガード

機動戦士クロスボーン・ガンダム

クロスボーン・ガンダム

フリント

ゾンド・ゲー

ゾンド・ゲーは旧CVの主力MSであったデナン・ゾンによく似た意匠を持つMSである(一説によると同機の試作機)。型式番号は不明。開発はブッホ・コンツェルンとされ、この時代のMSの小型化にさらに拍車をかけた超小型MSとも言うべき機体である。しかし技術的革新があって小型化されたわけではなく、ただ単に「小さくした」というだけの機体であり、性能もその程度のものでしかなかったが、ビームシールドを肩に装備、武器としてはショットランサーとデナン・ゲーと同型のビームライフルを用いている。下半身にアンチ・ビーム・コーティングマントを装備。

劇中での活躍
マザー・バンガード木星圏で使用。旧式ながら、木星帝国のMSと互角以上に渡り合った。イオでの戦いを目前にCV2番艦リトル・グレイのオンモ艦長に「もうこんなボロのパーツは手に入らない」と言われている。補給パーツがないことを理由に、最後は木星の衛星イオにおける戦闘で囮としてオートパイロットで出撃し、全機が失われた。

バタラ(クロスボーン・バンガード仕様)

木星帝国と戦闘中のCVは装備・物資の不足が著しく、また戦術的な必要もあって木星帝国のMSを鹵獲していた。イオに帝国の本拠地があることを知ったCVは決戦を挑むが、その際に鹵獲したバタラおよびペズ・バタラを使用している。

外観はほとんど変わっていないが、アンチ・ビームコーティングマントを装備し、ゴーグル状の頭部センサーの形が四角から丸へと変更されている。

ペズ・バタラ

スカルハート / 鋼鉄の7人

クロスボーン・ガンダムX1

F90I+ミッションパックIタイプ

量産型F91

アンヘル・ディオナ

Sサイズフレームの採用により軽量化に成功した、ディオナの改良モデル。

旧型と同じく儀礼用のため、武装は施されていない[3]クラックス・ドゥガチの後妻であるエウロペ・ドゥガチが地球へと亡命中、木星軍に襲われ乗艦を脱出する際に搭乗していた。

後に回収されて腰部スラスターを大型化、フォールディングアーム付きのウェポン・コンテナを背部に装備するなどの改修を受け、イカロス(スピードキング)のコア・ユニット兼作戦指揮機となる。最終決戦時にイカロスを射出した後は背部ウェポン・コンテナで武装補給も担当し、トビアのX1を脱出させてコロニーレーザーと運命を共にするまで戦い抜いた。ニュータイプ研究所の資料を基にサナリィが開発した脳波遮断機サイコ・バリアを装備し、外部への脳波の漏れを意図的に出したり遮断したりする装置を取り付けている。この装置により光のカリストを心理的に揺さぶる描写が作中に描かれている。

アラナ・アビジョ

鹵獲したアラナにジュピトリス9から回収したアビジョの頭部パーツとトトゥガ用のキャノン砲を取り付け、遠距離援護用のMSとして改修した機体である。その武装のせいか機体バランスは劣悪であったらしく、劇中では支援メカ「ノッセル」とペアで運用されている。搭乗者はローズマリー・ラズベリー

バーラ・トトゥガ

クロスボーン・ガンダム本編で撃破され、放置されていたトトゥガをサナリィのスタッフが回収、レストアした機体である。外見上の変化は少ないが、先の戦闘で内部構造はほぼ破壊されており、改修というより「ガワだけ再利用した総取っ換え」と書いた方が適切である。パイロットはバーンズ・ガーンズバック。バーラ (bala) とはスペイン語で弾丸の意。

木星での決戦に合わせ、本来のコンセプトであった重火力支援MSとしてのカスタマイズが施されており、両腕のハンマーハンドが二連装ビームキャノンに換装されているのが最大の特徴である。また、左肩にマシンキャノンが装備されている。

ビギナ・ギナII(ギリ専用機)

旧大戦時に鹵獲されたビギナ・ギナIIをギリ・ガデューカ・アスピス専用に調整したMSである。 光のカリストとの戦闘で四肢を失うもコロニーレーザー・シンヴァツに特攻し、その射線を狂わすことに成功する。

ノッセル

サナリィが試作したMS用サポートベース。船のような(水上航行も可能)本体に起倒式のハンドルが付いており、MS1機が立ったまま搭乗できる。劇中では(Iフィールドを装備したX1を乗せて)大気圏突入しているが、自力での大気圏離脱は不可能。ビーム砲4門を装備し、4人を収容できるキャビンもある。 居住スペースもあり、当初は7人のパイロットは各MSのコクピットに一週間過ごす予定だったが、イカロスにノッセルを収容した事により居住性が格段に向上した。

スピードキング(イカロス)

木星帝国との戦いで沈んだマザー・バンガードの帆桁とミノフスキードライブシステムをアナハイム・エレクトロニクス社が回収し、MSからコントロールできるように改造したもの(MSの背中に巨大な翼がついた状態で、その前縁部に「光の翼」が発生する)。スピードキングはAE社での正式名称、イカロスはサナリィが付けたコードネーム。

試験飛行中に不時着し、テストパイロットのローズマリーが逐電したため行方不明になっていたものをサナリィとCVが回収、コントロールユニットとしてアンヘル・ディオナを接続し、他6機のMSとノッセルを搭載して出撃した。普通の宇宙船なら4か月かかる地球から木星までの距離を1週間足らずで飛び越えた。

木星圏到着後、シンヴァツに対しミノフスキードライブを発生させたまま、実体弾として使用されるが、「光のカリスト」「影のカリスト」の操るディキトゥスにより握りつぶされ破壊される。

新生クロスボーン・バンガード

宇宙世紀153年、木星のユピテル財団が、「エンジェル・コール」奪回活動を秘密裏に行うため、あえて木星に仇なした存在である「クロスボーン・バンガード」の名前を実戦部隊に名乗らせたもの。従来の「クロスボーン・バンガード」および「宇宙海賊クロスボーン・バンガード」とは一切関連がない。 実戦部隊の指揮は、特殊部隊「蛇の足(セルピエンテ・タコーン)」が執っている。海賊旗にはドクロと足のついた蛇が描かれている。

艦船

林檎の花(マンサーナ・フロール)

ユピテル財団が開発したミノフスキー・ドライブ運用実験艦。ミノフスキー・ドライブの研究開発スタッフをサナリィから引き抜き、10年以上かけて建造した。艦体から放射状に伸びる5枚の「光の帆」を持ち、飛行時には宇宙に花が咲いているように見える。実験艦であるため、武装はスペースデブリ対策用の最小限のものしかないが、「光の帆」を折りたたむことで艦全体をビームシールドで守ることができる。 「エンジェル・コール」奪回活動のため、艦体に海賊旗がペイントされている。

MS

クロスボーン・ガンダム ゴースト

バタラ

ザクII

ズム・シティのズム特別戦争博物館に収蔵されていた、稼働するザクII。毎年終戦記念日にデモンストレーションを行っていた。ズム・シティから脱出する際にフォントが搭乗し、そのまま彼の乗機となる。 70年以上前の旧式MSであることから、カーティスは「おじいちゃん(グランパ)」と称している。

初出撃の際にバックパックにタンクのような装備が追加された。

機体サイズが18mクラスであり、宇宙世紀150年代のMS(15mクラス)とはそもそも規格が合わず、エンジン出力も現行機の2割程度と武装はおろか防御装備も取り付けられていない。搭載できるほどの改修を行うなら従来機を用意した方がよっぽど早いし安上がりだが、時間的余裕もない為使用されている。[4]

一方で、機体サイズが大きいことを逆手にとり、敵との距離を誤認させて不意を突くという戦法が功を奏した場面もある。[5]

ファントム

その他

ノッセラ

林檎の花に搭載されている、MS用サポートベース。かつてサナリィで試作されたノッセルを基にブラックロー運送で製造した、実質的なノッセルの後継機。ノッセル同様本体に付いている起倒式のハンドルや、それを利用しMSが立ったまま搭乗できるなど、同じ使用方法が出来るが、ノッセルとは異なり、搭乗人員は2名となり、居住スペースが無くなったものの、機体を前後に長くし薄くしたことで空気抵抗を削減した上で、後部に貨物ブロックを搭載し、2機のMSを搭載が可能となっている等、性能はアップしている。ビルの発言では、ノッセルのような自力での大気圏突入は可能だが、ノッセルでは出来なかった自力での大気圏離脱が出来るのかどうかは不明。

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脚注

  1. ^ ガンダムマガジン』第5号より
  2. ^ 小説『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード(下)』372ページ。
  3. ^ 最終決戦ではX1の装備であるピーコックスマッシャーを使用している。
  4. ^ しかし単行本一巻裏表紙にはバックパックから有線接続された武装を持つイラストが描かれている。
  5. ^ 後にこれは相手のデスフィズの照準モードの設定によるセンサーの誤作動ということが判明。主に使われている複合センサーの場合はこのような誤作動は起きず、このような戦法は通用しなかったようである。

関連項目