クラーク記念国際高等学校

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クラーク記念国際高等学校
北海道本校
北海道本校外観
地図
地図北緯43度43分49秒 東経142度07分59秒 / 北緯43.730278度 東経142.132972度 / 43.730278; 142.132972座標: 北緯43度43分49秒 東経142度07分59秒 / 北緯43.730278度 東経142.132972度 / 43.730278; 142.132972
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人創志学園
理念 Boys be Ambitious!
校訓 夢・挑戦・達成
設立年月日 1992年平成4年)4月[1]
共学・別学 男女共学
分校 本項参照
課程 通信制課程
単位制・学年制 単位制
設置学科 普通科
商業科
学期 2学期制
学校コード D101322800108 ウィキデータを編集
高校コード 01556D
所在地 078-0151
北海道深川市納内町3丁目2-40
(北海道本校)
外部リンク

公式サイト1

公式サイト2
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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クラーク記念国際高等学校の位置(北海道内)
クラーク記念国際高等学校

クラーク記念国際高等学校(クラークきねんこくさいこうとうがっこう)は、北海道深川市納内町3丁目2-40に本部を置く日本の広域制高等学校通信制単位制)。設置者は学校法人創志学園2022年令和4年)4月1日から吉田洋一が校長を務める。名誉校長は元プロスキーヤー三浦雄一郎で、北海道深川市では唯一の私立高等学校である。

概要[編集]

1992年平成4年)、日本で6校目の広域通信制高等学校として開校。広域通信制高等学校としては実に25年ぶりの認可。

“クラーク”の名は、三浦雄一郎名誉校長の母校北海道大学W・S・クラーク博士札幌農学校初代教頭)にちなむ。

同博士の子孫であるデブラ・Y・クラークより、W・S・クラーク博士の精神を受け継ぐ高校として認知されている。デブラ・Y・クラークはクラーク記念国際高等学校を度々訪問し、W・S・クラーク博士の精神を伝えるために生徒や保護者と交流を深めている[2]。なお本校はミッション・スクール(キリスト教主義)ではない。

学校教育法第一条に定められた高等学校のため、卒業資格は一般的な全日制高校、定時制高校とまったく同等に扱われる(詳しくは高等学校通信教育を参照)。

科学技術学園高等学校連携校である国際自由学園を前身とする。

深川の校舎は元拓殖大学北海道短期大学のキャンパス跡の建物を活用して設置されている[3]

設立当時は北海道本校以外に東京キャンパスと芦屋キャンパスの1本校2キャンパスであったが、現在は全国にキャンパスを構え、総生徒数は11,000人を超える。

週5日通学の全日型コースを中心に、週1-5日通学のフレックス学習コース、WEB上での授業を実施できるWEB学習コースとある。

フロンティアワークス運営のPBW蒼空のフロンティア』の制作協力に参加した。

2014年(平成26年)、北海道本校にて硬式野球部を発足。監督は駒大岩見沢高校にて甲子園に多数回出場経験がある佐々木啓司を招聘した。

2017年(平成29年)6月29日:東北楽天ゴールデンイーグルスと提携して仙台キャンパスに女子硬式野球部を創部すると発表[4][5][6][7][8]。初代監督は楽天でプレーした山崎隆広

技能教育施設である横浜青葉キャンパスは女子生徒のみの募集を行っており女子校と称して運用していたが2023年度より共学化された。また、女子校時代には日本経済新聞出版発行「女子校という選択」にて横浜青葉キャンパスが紹介されていた[9]

2021年令和3年)、7月記者会見にてクラーク宇宙教育プロジェクトの始動を発表。プロジェクトアンバサダーに宇宙飛行士の山崎直子が就任。

2021年(令和3年)8月、全国高等学校演劇大会において、通信制高校のクラーク記念国際高等学校福岡中央キャンパスのパフォーマンス専攻が演目『FLOAT』で初出場ながら最優秀賞を受賞した。

2021年(令和3年)10月、深川キャンパス男子硬式野球部が第74回秋季北海道高校野球大会決勝戦を制し初優勝した。

2021年(令和3年)12月、第四回全国高校eスポーツ選手権「リーグ・オブ・レジェンド部門」において優勝。

2022年(令和4年)4月、「B.LEAGUE」B1西地区所属「広島ドラゴンフライズ」のオフィシャルパートナー(インタビューマイクパートナー)となった。2023年度に男子バスケットボール専攻を新開講すると発表。

設置学科[編集]

当校は全日制課程の設置許可を受けていない[10]。そのため、週5日通学コースを「全日」と称して運用している(学習指導要領に面接授業(スクーリング)時数の下限は示されていても、上限は示されていないことで可能になる運用である)。また、普通科とともに商業科の設置認可を受けているが、令和元年度には在籍する生徒が0人となっている[11]。コースについては各キャンパスにより様々なものがあるため、詳細は公式サイト参照

  • 普通科
  • 商業科

沿革[編集]

(沿革節の主要な出典は公式サイト[12]

不祥事[編集]

サポート校からの不正編入問題[編集]

2011年(平成23年)度から2015年(平成27年)度に掛け、提携先のサポート校である四谷インターナショナルスクール学校教育法上は無認可)の生徒を不正に編入学させていたことが判明した。学園長は毎日新聞の取材に「海外のインターナショナルスクールと同様に四谷も単位認定できると誤認しており、認識が甘かった」と釈明した[15]

キャンパス[編集]

当校では、「自校の施設」「学校教育法に基づく技能教育施設」「提携のサポート校」すべてを「キャンパス」と称している[注 1]が、自校施設以外をこうした名称で呼ぶことは、「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン[16]」に反する[注 2]と同時に、学校教育法第135条1[注 3]に鑑み不適切[17]な表記である。各キャンパスがどのような形態に該当するかについては、文部科学省ウェブサイト上の資料[18]を参照のこと。

各「キャンパス」については、公式サイト上の「施設一覧」を参照のこと。

校歌[編集]

  • 『はじまりの日に』[19]
作詞・作曲/高石ともや

学園グループ[編集]

関連の諸学校については、学校法人創志学園#設置校を参照のこと。

著名な出身者[編集]

俳優[編集]

声優[編集]

タレント[編集]

スポーツ[編集]

その他[編集]

関係者[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 例として、宇都宮生涯教育センター(株)が運営する「宇都宮クラーク高等学院宇都宮クラーク高等学院」は当校の技能連携校であるが、「クラーク記念~」サイト上では連携校宇都宮キャンパス(宇都宮クラ-ク高等学院)と呼称しており、「宇都宮クラーク~」も自校を「宇都宮キャンパス」と称している。
  2. ^ ガイドラインには「連携施設において、実施校の名称のみを掲げた看板を設置したり、実施校を「本校」、連携施設を「キャンパス」と称して生徒・保護者に説明したりするなど、連携施設が実施校の施設であるかのような誤解を招くことのないように留意すること。」とある(強調は編集者による)。
  3. ^ 「専修学校、各種学校その他第一条に掲げるもの以外の教育施設は、同条に掲げる学校の名称又は大学院の名称を用いてはならない。」

出典[編集]

  1. ^ “深川の「クラーク記念国際高校」、「大志抱き」まず300人-道内初の広域通信制高、4月開校。初年度は首都圏、京阪対象”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1992年3月29日)
  2. ^ 理念 / 沿革|単位制・通信制高校のクラーク記念国際高等学校”. クラーク記念国際高等学校. 2014年6月23日閲覧。
  3. ^ “クラーク記念国際高校が深川に開校-道内初の広域通信制、期待集めるユニーク教育。来月、東京から第一陣。「自然の中で暴れたい」”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1992年5月21日)
  4. ^ 楽天が女子硬式野球部設立
  5. ^ 楽天と提携 東北初の高校女子硬式野球部創設
  6. ^ クラーク国際高等学校 仙台キャンパスの女子硬式野球部設立・運営を全面サポート
  7. ^ 【楽天】東北初、クラーク学園女子硬式野球部設立に協力 立花社長が三浦雄一郎校長らと会見
  8. ^ 楽天 女子高校野球部を支援「ご指導をいただきながら日本一を目指したい」
  9. ^ おおた, としまさ (2012). 女子校という選択. 日本経済新聞出版 
  10. ^ 平成29年度北海道学校一覧 - 北海道教育委員会
  11. ^ 令和元年度学校基本統計確報
  12. ^ 理念 / 沿革|単位制・通信制高校のクラーク記念国際高等学校”. クラーク記念国際高等学校. 2014年6月23日閲覧。
  13. ^ クラーク初V「ワクワク」名将佐々木監督/北北海道 - 日刊スポーツ、2016年7月22日
  14. ^ 悲願達成に選手ら歓喜、拳突き上げ 関係者は祝福 クラーク、センバツ決定:北海道新聞 どうしん電子版”. 北海道新聞 どうしん電子版. 2022年1月28日閲覧。
  15. ^ 通信制高 クラーク国際、63人不正編入 無認可校から 毎日新聞 2016年7月7日
  16. ^ 高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン (PDF) 文部科学省
  17. ^ 広域通信制高校に関する実態調査結果について(概要)【確定値】(平成28年度) 12ページ目
  18. ^ 広域通信制高等学校の展開するサテライト施設の一覧(令和元年5月1日時点)
  19. ^ 校歌”. クラーク記念国際高等学校. 2023年5月24日閲覧。
  20. ^ キスマイ、指原莉乃、北川景子の母校が「北海道代表」で甲子園初出場!?”. アサ芸プラス. 2023年8月14日閲覧。
  21. ^ 指原莉乃も! 芸能人は「通信制高校出身」が意外に多かった”. 日刊大衆. 2023年8月14日閲覧。
  22. ^ クラーク 初春センバツ出場決定 大志抱き まずは聖地初勝利だ”. 北海道新聞社. 2023年8月14日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]


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