クラリス・アグベニュー

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獲得メダル
フランスの旗 フランス
柔道
世界柔道選手権
2014 チェリャビンスク 63kg級
2013 リオデジャネイロ 63kg級
2015 アスタナ 63kg級
グランドスラム
2013 パリ 63kg級
2014 パリ 63kg級
2015 アブダビ 63kg級
2010 東京 63kg級
世界ジュニア
2011 ケープタウン 63kg級

クラリス・アグベニュー(Clarisse Agbegnenou、1992年10月25日 - )は、フランスレンヌ出身の柔道選手。階級は63kg級。身長164cm[1]トーゴ系フランス人[2]

人物

2008年のヨーロッパカデ柔道選手権大会では優勝を成し遂げた。2010年には東京で開催された世界選手権に出場するが、初戦でタイの選手に一本背負投で敗れた。しかし、その後のグランドスラム・東京では決勝で同じフランスのジブリズ・エマヌを指導2で破って、グランドスラム大会を18歳で制した。2011年に地元パリで開催された世界選手権では初戦でオランダのアニカ・ファンエムデンに有効で敗れた。さらに、世界ジュニアでは準々決勝で太田晴奈に合技で敗れて3位だった。その後も際立った成績は残せず、オリンピック代表争いでエマヌに大きく引き離されて、結局代表にはなれなかった。しかし、2013年に入るとグランドスラム・パリ決勝でファンエムデンを破って優勝を遂げた[3]。続くグランプリ・デュッセルドルフ決勝でも阿部香菜大外刈で破るなど、オール一本勝ちで優勝を飾った[4]。4月のヨーロッパ選手権でも優勝した。世界選手権では決勝でイスラエルのヤーデン・ジェルビの前に変則の片羽絞で失神させられて2位にとどまった。2014年のヨーロッパ選手権では2連覇した。世界選手権では決勝で昨年敗れたジェルビに雪辱して優勝を飾った[5][6]世界団体でも優勝を飾った[7]。2015年の世界選手権では決勝でスロベニアのティナ・トルステニャクに技ありと有効を取られて2位に終わり、連覇はならなかった[8]

IJF世界ランキングは2740ポイント獲得で1位(16/2/8現在)[9]

暴行騒ぎ

異性関係の縺れから78kg超級の選手であるアン=ファトゥマタ・ンベロと対立することになったアグベニューは、2013年4月12日にINSEPにおいてロンドンオリンピック銅メダリストである52kg級のプリシラ・ネト、63kg級のランセイ・サン・サン・ムワ、70kg級のファニー=エステル・ポスビト及び78kg級のマドレーヌ・マロンガを引き連れてンベロの寝室に入り込むと、ンベロと激しい口論になった挙句、何度となく殴りつけた。この暴行でンベロは肩を負傷して嘔吐も引き起こしたという[10]。5月16日にフランス柔道連盟の規律委員会は、暴行の主犯であるアグベニューに執行猶予付きの1年間に渡る大会の出場停止、従犯のネト他4名に執行猶予付きの3ヶ月に渡る大会の出場停止処分を科した[11]

しかしながら、フランス柔道連盟がアグベニューらに示した寛大な処置に納得のいかないンベロ側は、この一件をパリの裁判所へ訴えるに至った。 2014年7月にパリの裁判所はアグベニューに対して、ンベロへ2780ユーロの支払いと、70時間の社会奉仕活動を言い渡した。ネト他4名は無罪となった[12]

主な戦績

(出典[1]JudoInside.com)。

脚注

外部リンク