キジムシロ属

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キジムシロ属
ミヤマキンバイ (Potentilla matsumurae)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : バラ亜科 Rosoideae
: キジムシロ属 Potentilla
シノニム

ヘビイチゴ属 Duchesnea

  • 500種以上。本文参照。

キジムシロ属(キジムシロぞく、Potentilla)はバラ科バラ亜科の一つ。

概要

多くの種が多年草で、一部が1年草、越年草または小低木は互生し、奇数羽状または掌状の複葉となり、托葉は葉柄に合着する。は黄色または白で、まれに暗紅紫色で集散花序となる。は5深裂し、花弁は5枚。北半球の温帯以北に分布し、300種以上知られており、日本には約20種ある。

属名Potentillaは「力のある」、転じて「薬効を持つ」の意味。

以前は全て別とされていたヘビイチゴ属(Duchesnea)、ホルケリア属(Horkelia)、イウェシア属(Ivesia)は、今日しばしばキジムシロ属に含められるが普遍的ではない。逆に、以前はキジムシロ属に含まれていた低木植物ははっきりと区別され、現在はキンロバイ属Dasiphora)へと分離され、一見したところ食肉性英語版[1]のキジムシロはシロバナロウゲ属英語版Drymocallis)に置かれている。クロバナロウゲおよび疑問視されているPotentilla salesowianumは現在クロバナロウゲ属Comarum)に分離され、Three-toothed Cinquefoilは単型属のSibbaldiopsis英語版に移された。

日本のキジムシロ属の主なもの

以前キジムシロ属に分類されていた種

脚注

  1. ^ Spoomer (1999)

参考文献

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本II 離弁花類』、1982年、平凡社

外部リンク