ガンダムクロス

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ガンダムクロスは、バンダイより発売していたSDガンダムの玩具シリーズ。略して『ガンクロ』とも呼ばれる。

概要[編集]

ディフォルメされたキャラクターの可動人形にモビルスーツ(MS)の外装を着せる玩具で、人形は、ガンダムにはアムロ・レイ、ザク(シャア専用ザクII)にはシャア・アズナブルというように殆どはMSのパイロットまたは関連する人物になっている[1]。人形の可動範囲は頭・腕・脚。

商品の一部には人形とほぼ同形で無可動のスペア人形が付属している。そのため、スペアにクロスを着せて、人形とMSを並べて飾る事も出来る。また、通常の人形の代わりに単色で腕と脚のみが可動するDXスペア人形が付いている商品もあり、その場合はスペア人形は付属しない。

コンセプトが同じ関連商品として、ビックリマンを扱ったビックリクロス、ウルトラマン仮面ライダー機動警察パトレイバーを扱ったディフォルメクロスがある。

1989年から1990年にかけては、素体にリアルタイプのMSを使用した玩具「リアルタイプムシャガンダムクロス」(全3種)「リアルタイプガンダムクロス」(全2種)も発売された。

商品[編集]

No. 商品名 人形 登場作品 備考
1 RX-78-2 ガンダム アムロ・レイ 機動戦士ガンダム ハロが付属
2 MS-06S ザク シャア・アズナブル シャア専用ザクII
3 RX-93 νガンダム DXスペア人形 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
4 MSN-04 サザビー
5 MSZ-006 Ζガンダム カミーユ・ビダン 機動戦士Ζガンダム クロスを組み替えてウェイブライダーに出来る
ウェイブライダー用のディスプレイ台が付属
スペア人形は付属しない
6 MSN-00100 百式 DXスペア人形
7 武者ガンダムMk-II[2] プラモ狂四郎 プラモ狂四郎
SD戦国伝 武者七人衆編
クロスの肩当て・胴・爪先がダイキャスト
8 武者仁宇頑駄無 阿無路(アムロ) SD戦国伝 武者七人衆編 No.3に武者仁宇用のパーツが付属
9 武者漣飛威 射亜(シャア) No.4に武者漣飛威用のパーツが付属
クロスを組み替えて鯱に出来る
スペア人形は付属しない
10 ナイトガンダム アル[3] SDガンダム外伝 ジークジオン編 クロスの胴・爪先がダイキャスト
11 将頑駄無 阿無路 SD戦国伝 武者七人衆編 No.1に将頑駄無用のパーツが付属
マスクと鍬形を付け替えて(雷頑駄無とは異なる)若い頃を再現可能
カラーリングが従来の将頑駄無と異なり、紫が多用されている
12 騎士百式 謎の騎士シャア SDガンダム外伝 ジークジオン編 黄金の騎士
No.6のパーツを使用しているがコンバーチブルではない
メッキの色が百式と異なる
百式のメガバズーカランチャーが『天の雷』という名称で付属
スペア人形がシャアではなくアル
13 武者風雷主 神射弓(カミイユ) SD戦国伝 風林火山編 No.5に武者風雷主用とΖプラス用のパーツが付属
武者波走機[4]の形状が設定と異なる
スペア人形は付属しない
14 SDV-04HWG ヘヴィウェポンコマンドガンダム スレッガー・ロウ SDコマンド戦記 G-ARMS スレッガーは他の人形と体型が異なる
スペア人形は付属しない
特別限定版[5] MS-06R-2 ザクII DXスペア人形 モビルスーツバリエーション ジョニー・ライデン専用機
No.2の仕様変更
MS-06R-1A ザクII 黒い三連星専用機
No.2の仕様変更

漫画版[編集]

バンダイ発行の『SDクラブ』でたけばしんご(「武半慎吾」名義)が作画を担当。全6話。なお、頭身はリアルタイプである。

脚注[編集]

  1. ^ 武者仁宇のようにパーツを追加している場合も(成型色は変わっているが)元のMSのパイロットが人形になっている。
  2. ^ 商品の箱には「頑駄武摩亜屈」の表記がある。
  3. ^ 漫画『元祖! SDガンダム』のキャラクター。
  4. ^ 設定では『波走機』だが、商品の箱には『武者波走機』と書いてある。
  5. ^ 箱がジョニーと黒い三連星で共用・『ガンダムクロススペシャル』と銘打っている・箱の下部に窓がありクロスの一部が見えている以外は他の商品との相違点はなく、一般販売していた。

関連項目[編集]