ガルングン山

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ガルングン山
ガルングン山(1982年8月17日撮影)
標高 2,168 m
所在地 インドネシアの旗 インドネシア
西ジャワ州
位置 南緯7度15分24秒 東経108度04分37秒 / 南緯7.25667度 東経108.07694度 / -7.25667; 108.07694座標: 南緯7度15分24秒 東経108度04分37秒 / 南緯7.25667度 東経108.07694度 / -7.25667; 108.07694
種類 成層火山カルデラ
ガルングン山の位置(インドネシア内)
ガルングン山
ガルングン山
ガルングン山の位置(インドネシア
ガルングン山の位置(ジャワ島内)
ガルングン山
ガルングン山
ガルングン山の位置(ジャワ島
プロジェクト 山
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ガルングン山:Galunggung)は、インドネシアジャワ島中西部にある火山。標高は2,168m。

概要

ジャカルタから南南東に約160km離れた位置にある火山で、山頂部にはカルデラ湖が存在する。これは1982年の大噴火のときに形成された。1982年の噴火は有名で、ブリティッシュ・エアウェイズ9便エンジン故障事故を引き起こした。この噴火以外にも多数の噴火の記録があり、特に1822年に噴火したときは約4000人の犠牲者を出した。

1982年の噴火

1980年代初頭からガルングンはすでに噴火を何度も繰り返してきた。しかし1982年に入り、火山活動が活発化。特に4月から6月にかけての噴火は最も激しく、山体を変えるような噴火であった。大量の火山灰を含んだ噴煙を上空1万m以上吹き上げ、火山雷も観測、ラハールも発生した。この噴火により、6万人に及ぶ避難民を出したほか、68人もの死者を出した。山頂は陥没し、カルデラを形成した。この噴火を最後に、ガルングン山は活動を休止している。

ブリティッシュ・エアウェイズ9便エンジン故障事故

1982年6月24日、付近の上空約1万1300mを飛行していたブリティッシュ・エアウェイズ9便が、ジェットエンジンに火山灰を吸い込み、同機のエンジン全て(4基)が一時停止するという事故が発生した。ただ、墜落する前にエンジンが再始動したため、死傷者は出なかった。この事故により航空機にとって、火山灰が危険であるということが判明した。

ギャラリー

外部リンク