オドレー・チュメオ

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獲得メダル

メダルを手にしているのがチュメオ。右側の女性はケイラ・ハリソン
フランスの旗 フランス
柔道
オリンピック
2016 リオデジャネイロ 78kg級
2012 ロンドン 78kg級
世界柔道選手権
2011 パリ 78kg級
2014 チェリャビンスク 78kg級
2023 ドーハ 78kg級
2013 リオデジャネイロ 78kg級

オドレー・チュメオ(Audrey Tcheuméo, 1990年4月20日- )は、フランスボンディ出身の柔道家。階級は78kg級。身長177cm[1][2]柔道初段を取得[3]

人物[編集]

チュメオの父親はサッカーカメルーン代表のディフェンダー、母親もハンドボールのカメルーン代表として活躍していた[4]。また、チュメオの腹違いの姉であるアントワネット・ナナ・ジムー七種競技北京オリンピックのフランス代表となり、2011年にはヨーロッパ室内選手権で優勝を果たして、世界陸上でも7位となった[5]

14歳の時から柔道を始めて、それまではサッカーやボクシングなどに取り組んでいた[6]。柔道を始めて間もないジュニアの頃から国際大会では活躍して、2008年の世界ジュニアでは2位となった。さらにシニアの大会でも活躍するようになるが、2010年の世界選手権では初戦でドイツのハイデ・ウォラートに一本負けを喫した[7]。その後は再び国際大会で活躍して、2011年にパリで開催された世界選手権では決勝で日本の緒方亜香里に一本勝ちして優勝を果たした[8]。 2012年7月のロンドンオリンピックでは準決勝で地元・イギリスの伏兵であるジェマ・ギボンズと対戦し敗れるが、3位決定戦でハンガリーのヨー・アビゲールに勝って銅メダルを獲得した[1]。2013年の世界選手権では3位に終わり、2014年の世界選手権では決勝でブラジルのマイラ・アギアルの技ありで敗れて2位に終わった[9][10]世界団体では優勝を飾った[11]。2015年の世界選手権では5位となった[12]。迎えた2016年のリオデジャネイロオリンピックでは決勝でアメリカのケイラ・ハリソン腕挫十字固で敗れたものの、銀メダルを獲得した[13]。2017年にはグランドスラム・パリとヨーロッパ選手権で優勝したが、世界選手権では7位に終わった[2]。2023年にはグランドスラム・パリグランドスラム・アンタルヤで優勝した[2]世界選手権では準々決勝でオリンピックチャンピオンの濵田尚里を合技で破るなどして決勝まで進むも、イスラエルのインバル・ラニルに浮落で敗れて2位だった[14]

IJF世界ランキングは3436ポイント獲得で5位(23/5/15現在)[15]

主な戦績[編集]

(出典[2]、JudoInside.com)

脚注[編集]

外部リンク[編集]